20代前半まで、化粧品はランコム命。シャンプーは香りが決め手のヴィダルサスーン派だったハピバナです。でもね、14年前の真夏のある日、アメ横で炎天下で露店販売されているランコムの化粧水を見て、ふと思ったんです。
『これ、なんで腐らないの・・・???』
普通の飲食物なら炎天下にさらされたら、1日と持たずに腐りますよね。でも、化粧品はそれでも3年と持つんです。
アメ横で抱いた疑問をきっかけに、市販の化粧品、ボディソープ、シャンプーに含まれる保存料や合成成分などを調べました。そして、皮膚には消化器官が無いため、体内に取り込まれた添加物が排出されない「経皮毒」となることを知りました。
それ以来、肌への刺激が少ない植物性界面活性剤を使ったシャンプーやボディソープに切り替え、基礎化粧品は手作りするように。
海外生活する人こそ、基礎化粧品は「手作り」がおすすめ!材料購入先の情報も。
「合成シャンプーは髪にも体にも良くないよ!」
誰もが一度は耳にしたことがあると思います。でも、実際のところどうなのか、分かりづらいんですよね・・。肌が相当敏感でない限り、毎日使っていても、特に支障なんてきたしませんし。
肌への刺激が強い合成シャンプーが危険だとする理由には、禿げるやら、アレルギーやアトピーを起こしやすくなるやら、妊娠しづらくなる、発がん作用がある、などなど、色々怖いことが言われていますが、どれも10年先、20年先じゃないと分からないことばかり。
本当かな?と思う人も多いと思います。
そこで、今回は、危険性が高いとされる合成シャンプー・リンスをやめて14年たった私が、髪や頭皮の状態などを検証してみたいと思います!14年たって、改めて感じた低刺激シャンプーのメリットとはいかに??
この記事の目次
体に良くないとされる合成シャンプーは?
一言に合成シャンプーと言えど、種類は色々です。中でもどんな合成シャンプーが体に良くないのでしょうか?
私が実際に使用を止めたのは、パラベンや香料などの添加物が含まれているもの、そして、下記に代表されるような、刺激の強い合成界面活性剤を使用しているものです。
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸アンモニウム
- ラウリル硫酸塩
これらの界面活性剤は安価に大量生産がきるそうで、ドラッグストアに並ぶような低価格のシャンプー、例えば、Luxスーパーリッチや、TSUBAKI、そしてヴィダルサスーンなどには、上記成分が含まれています。
こういった成分が含まれている製品は、泡立ちがよく、洗浄力も高い。洗い上がりもスッキリさっぱりで気持ち良いです。
でも、その高すぎる洗浄力のせいで、余分な皮脂まで奪い、フケが出やすくなったり、皮脂が過剰に分泌されるなど、トラブルになりがち。
また、刺激が強する、皮膚に浸透しやすい、そして、なかなか洗い流せず、皮膚に残留しやすい、といった問題もあり、将来的に下記のようなトラブルを起こすともされています。
- 抜け毛が増える
- 薄毛
- アトピー、アレルギー発症
- 不妊
- 奇形児
- 発がん
- 肝機能低下
怖いことばかり書かれていて、不安になりますよね・・
合成シャンプーをやめて1か月くらいで感じた変化
24歳の時に、ヴィダルサスーンから、石鹸シャンプーや天然アミノ酸系シャンプーに切り替えた私。1か月ほど経った頃から、下記のような変化を感じました。
頭がベタつかない、かゆくならない
ヴィダルサスーンを愛用していた頃は、シャンプーでスッキリと髪を洗っても、1日も経てば頭皮がベタベタ、ムズムズしていました。
でも、肌に優しいシャンプーに切り替えて1か月ほど経つころには、シャンプーした日から2日たっても、ベタつかないように!下手したら3日間シャンプーなしでも大丈夫。これは本当にビックリした変化でした。
以前の頭皮のべたつきは、やはり、合成シャンプーの高すぎる洗浄力が原因だったんだと思います。高刺激の合成界面活性剤は、必要な皮脂まで洗い流すため、頭皮は皮脂を過剰に分泌するように。そして、またベタつきが気になり、シャンプーする、──と言う悪循環に陥りがち。
しかも、私の場合、二十歳前後の頃は、「女子たるもの、シャンプーのいい匂いを漂わせてなんぼ!」、なーんて思っていたので、朝シャンもしょっちゅう。1日2回のシャンプーのせいで、皮脂の過剰分泌も相当酷かったのかもしれません。
頭が臭くならない
刺激の強いシャンプーを使っていた頃は、シャンプーした翌朝でも、頭皮を指で触ると、脂臭い感じ。シャンプーの高すぎる洗浄力は、皮脂だけでなく、皮膚のバリアや常在菌を洗い流してしまい、雑菌が繁殖しやすくなると言われています。
また、合成シャンプーやリンスに含まれる合成界面活性剤は、どんなに時間をかけて洗い流しても、頭皮に残留しやすく、分泌された皮脂と混じってしまいうため、臭いを悪化させる原因に。
この頭の匂いも、シャンプーを切り替えて1か月ほど経った頃から、気にならなくなりました。さすがに夏場は汗をかいたら臭いますが、冬場だったら3日たっても、臭いは気にならず。
シャンプーを切り替えて明らかに感じた変化はこの2つ。
頭皮のべたつきや、臭いが気にならなくなったおかげで、シャンプーで頭を洗うのは2~3日に1回で十分になりました。
何よりも楽ちんですし、そして、シャンプー本体の価格は高くなったもの、使用量を考慮したら、コスト的にはそう大きな負担にはなりません。
合成シャンプーをやめて、14年目の髪の状態
でも、体に優しいシャンプーに替えたからといって、この2つ以外は、特に目立った変化はなく・・。髪がめちゃくちゃサラサラになったわけでもないですし、可もなく不可もなく、という感じでした。
「でもまぁ、シャンプー回数が減って楽だし、体にはきっと良いに違いない。」それくらいの軽い気持ちで、この14年間使い続けてきました。
でもね、年々歳を重ねるにつれ、「あれ?そう言えば??」と思うことが増えてきたんです!
例えば──
白髪が出ない
多くの人が30代半ばから白髪に悩み始めるそう。
でも、今年で39歳になる私。40の大台も目前ですが、今のところ、白髪が全く出ないんです!自分では気づけないだけか?!と、夫にも見てもらったりするのですが、白髪はまだ出ていないようです。
白髪の原因は遺伝が多いとも聞きますが、うちの母に聞いても30代の頃から白髪は出ていたそうで、おばあちゃんも同様。特に白髪のない家系というわけでもなさそう。
そもそも、白髪が出来てしまうのは、髪の根元にある色素幹細胞のDNAが何らかの理由で損傷し、色素が作られなくなることが原因だそうです。
DNAを損傷するきっかけは、紫外線や老化、睡眠不足やストレス、食生活の乱れなどが言われていますが、シャンプーなどに含まれる添加物や合成界面活性剤の影響も疑われています。
40目前にしてまだ白髪が出ないというのは、やっぱりシャンプーの成分が多少なりとも関係してるんじゃないかと思うようになりました。
髪の毛の傷みがなく、コシがある
髪や頭皮の状態もバッチリ。美容室に行くと、いつも美容師さんから、髪がほとんど傷んでないと言われます。刺激の少ないシャンプーのおかげで頭皮が健康になって、髪の毛も健康なのかなと思ってみたり。
パーマが長持ち
そんなにしょっちゅうパーマをかけるわけではないのですが、たまにパーマをかけると長持ちすることが多い!今もまさに、10か月前にかけたパーマがかけた当初と変わらないレベルで、めちゃくちゃ残っています。
美容師さんの腕が良さが一番大きな理由だと思いますが、髪に傷みがあるとパーマは落ちやすいと言いますし、洗浄力の高いシャンプーで髪を洗うこともパーマが落ちる原因になるそうです。
そう考えると、パーマが残りやすいのも、シャンプーを替えたおかげと言えるかもしれません。
毛量が減らない、細くならない
子供を産んで授乳している時こそ、めちゃくちゃ抜け毛に悩まされましたが、、、今のところ、若いころ同様、毛量は割と多め。
また、一般的には30代後半から髪の毛が細くなり始めるそうですが、髪の太さも今のところは以前のままで、髪のハリ・コシもまだ大丈夫。
薄毛になったり、髪が細くなる原因には、老化だけでなく、安価なシャンプーに含まれる有害な化学物質や合成界面活性剤も影響していると言われているので、この点も多少なりとも影響はあるのか?!
でも、40手前で薄毛や髪の細さに悩むのはまだ早いと思うので、シャンプーを替えたせいだとは言い切れません。これはあと10年は様子見で。
体は健康
合成界面活性剤入りのシャンプーは、頭皮や髪への影響以外にも、不妊や肝機能障害、発がん性なども言われています。
幸い子どもにも恵まれ、今のところ大きな病気もすることなく、健康で過ごせていますが、これは合成シャンプーをやめたおかげだとは全く思いません。食生活や生活習慣など、いろんな要因がありますもんね。
という感じで、健康面は別としても、白髪や髪の状態などは、「もしかして、合成シャンプーを止めたおかげかも?」と、感じることが増えてきました。
どれも、「今のところ」でしかないのですが、今の年齢にしては、白髪が出ないのは、一番の驚きです。もしかしたら、来年にはドッと白髪になり始めるかもしれませんが、、、多少なりとも白髪を遅らせられているとしたら、嬉しいことです。
ちなみに、うちの夫も結婚してからは私と同じシャンプーを使っています。
今のところ、髪はふさふさで薄毛の心配はなさそう。白髪は結婚前から少し出ていましたが、この10年は増えもせず、減りもせず、小康状態。そう考えると、やっぱりシャンプーは関係あるのかも。
シャンプー以外の要因は?カラーやパーマの頻度
シャンプーだけでなく、パーマやカラー、スタイリング剤なども頭皮や髪に影響がありますよね。
私の場合、パーマは2-3年に一度くらいかけていますが、カラーの頻度は少なめです。20代の頃も黒髪で2年間ほど過ごした時もありましたし、今もカナダに来て以来3年以上黒髪のまま。カラーをあまりしてこなかったことも、今の状態に関係しているのかもしれません。
私が今愛用しているシャンプー
さて、危険性の高い合成界面活性剤や添加物入りのシャンプーを止めてから、どんなシャンプーを利用してきたかと言うと。
さすがに14年もあったので、いろいろなシャンプーを試してきました。
例えば、ドラッグストアでもよく見かける「無添加せっけんシャンプー」。泡立ちも良くて、さっぱり。洗い流した後こそ、髪がきしみますが、乾かすと割とさらさらに。
ちょっとこだわって、天然アミノ酸系のシャンプーを試したりもしました。オーストラリアの製品は肌に優しいものが多く、iHerbなどの評価を元に探したりも。
そして、ここ最近はと言うと、The Honest Companyというメーカーのシャンプー・コンディショナーを愛用中。そろそろ3年目に突入です。
これは、赤ちゃん用に作られた無添加ボディソープ&シャンプーなんですが、なんでも、女優のジェシカアルバさんが自身の子供のためにプロデュースしたとか。
私が在住しているカナダでも、Honestの製品はとても評価が高くて、赤ちゃん用品店などでは、ずらっとHonest製品が並んでいます。
このシャンプーの界面活性剤は、植物性で肌への刺激が少ないものが使われています。
アメリカの環境保護活動をしている非営利団体EWG(Environmental Working Group)が、化粧品などの成分を厳しく評価しているのですが、EWGの評価でも、最も安全性が高いとするスコア1を獲得しています。
成分を見ても、安全性の高い物ばかり。
ちなみに、このEWGのサイトは成分の安全性を一つ一つ評価しているので、とても分かりやすいです。肌に優しい化粧品や日焼け止めなどを探す時なども参考になりますよ。
我が家は家族全員、これ1本で頭から体も全身洗っています。もちろん赤ちゃん用なので、娘も新生児の時から愛用中。
ちなみに、うちの夫は、カナダに住み始めて以来、冬場の激しい乾燥から、酷いフケに悩まされがちなのですが、アミノ酸系シャンプーをいくつか試した中でも、Honestのシャンプーが一番症状がマシになります。洗浄力が優しいのがいいみたい。
でも、ホテルに宿泊した際など、ホテルで用意しているシャンプーを使った途端、一気にフケが酷くなって、その後1ヶ月くらい、フケが雪のように舞い続けます・・。リアル金田一耕助、現る。間違いなく、我が家で最もデリケートに出来ているのは、2歳の娘を差し置いての夫です。
でも、体に優しい製品を使っていると、ちょっと刺激が強いものを使ったとたん、肌トラブルを起こしやすいように思います。耐性がなくなるんでしょうかね。良いんだか、悪いんだか、ですが。
まとめ
以上、刺激の強いシャンプーをやめて14年目の頭皮と髪の状態を検証してみました。
薄毛などは、まだまだ14年じゃ検証しにくいところもありますが、白髪や髪の悩みがないことなどを考えると、合成界面活性剤や添加物のデメリットとして言われていることは、割と正しいんじゃないかなと思うようになりました。
若いころなんて、白髪や薄毛なんて、遠い先の話し。そんなことより、明日の髪がサラサラで良い香りになることを重視する人が多いでしょう。
でもね、30代、40代なんて、本当にあっという間にやってきます!!そんな時、白髪が出る年齢を少しでも遅らすことが出来たら、やっぱり嬉しいですし、できれば一生禿げずにいたい・・。40代目前にして、切実に思う今日この頃です。
今、髪のトラブルを抱えている人はもちろんですが、まだまだ悩みのない若い人たちにも、刺激の強いシャンプーはやめて、髪にも体にも優しいシャンプーをおすすめしたいと思います。