カナダのお金持ちの都市は?州別・都市別の「平均世帯収入」

更新 | 2017-12-30公開
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カナダの平均世帯収入や、お金持ちが多い都市は?トロントやバンクーバーの平均は?

カナダの収入事情が見えてくる「カナダの州別・都市別の世帯総収入ランキング」をご紹介です。

カナダの州別世帯総収入

州名平均世帯収入
ノースウエスト(準州)$117,100
アルバータ$100,300
ユーコン(準州)$100,130
サスカチュワン$86,970
オンタリオ$81,480
カナダ平均$80,940
ブリティッシュコロンビア$79,750
ニューファンドランドラブラドール$79,260
マニトバ$76,990
ケベック$75,530
プリンスエドワート島$73,910
ノバスコシア$73,900
ニューブランズウィック$71,040
ヌナブト(準州)$67,860

Data source: Statistics Canada, Table 111-0009

こちらのデータは、2015年度のカナダのタックスリターンで申告された全収入に基づいた州別世帯収入(中央値)データです。

まず、カナダの平均世帯総収入は80,940ドル、日本円にして約724万円です。(1ドル89円計算)日本の2016年の平均世帯収入が564万円なので、日本に比べるとかなり高めですね。(参考データ:厚生労働省、平成 28 年 国民生活基礎調査の概況カナダは共働き世帯が多いことが影響していそうです。

世帯収入が高い州は、カナダ北部の準州、アルバータ州、サスカチュワン州です。

これらの州の都市が高収入となっている大きな理由は、「資源」です。

アルバータ州やサスカチュワン州、そして北部の準州は、石油や天然ガスといったエネルギー資源が豊富で、カナダ経済の重要な基盤となっています。特に石油に関しては、カナダは世界3位の石油量を保有するほどの石油大国ですので、石油産業は非常に活発です。

また、これらの州・準州はエネルギー資源だけでなく、金・銀・ダイヤモンド・亜鉛など、鉱物資源にも恵まれています。

ちなみに、地域間の格差に注目してみると、トップのアルバータ州と、最下位のヌナブト準州の差は約1.7倍。

日本の2016年度の都道府県別平均年収では、トップが東京の605万円に対し、最下位は沖縄の349万円です。(参考データ:年収ガイド, 都道府県別年収ランキング ) 日本の地域間の差も約1.7倍なので、日本とカナダでは、収入の地域格差は似たようなものですね。

都市別世帯総収入ランキング

さらに詳しく、主要都市別の平均世帯収入を見ていきます。

都市名平均世帯収入
ウッドバッファロー, AB$185,030
イエローナイフ, NW$148,140
ホワイトホース, YK$107,090
カルガリー, AB$104,410
オタワ-ガティノ, ON側$104,070
エドモントン, AB$101,870
レジャイナ, SW$97,940
セントジョンズ, NL$96,320
サスカトゥーン, SW$94,580
オシャワ, ON$92,080
サドバリー, ON$90,550
ビクトリア, BC$89,640
オタワ-ガティノ, QC側$88,200
ハミルトン, ON$87,590
ケベックシティ, QC$87,570
キッチナー-ウォータールー-ケンブリッジ, ON$86,930
キングストン, ON$86,870
サンダーベイ, ON$86,410
ハリファックス, NS$85,940
ウィニペグ, MB$81,880
カナダ平均$80,940
ロンドン, ON$80,570
バンクーバー, BC$79,930
ウィンザー, ON$78,700
シャーロットタウン, PE$78,580
トロント, ON$78,280
セントジョン, NB$77,730
モントリオール, QC$76,950
モンクトン, NB$76,210
セントキャサリンズ-ナイアガラ, ON$74,170
アボッツフォード-ミッション, BC$73,960

Data source: Statistics Canada, Table 111-0009

こちらのデータは、2015年度のカナダのタックスリターンで申告された全収入に基づいた都市別世帯収入(中央値)データです。

州別同様に、資源が豊富な都市ばかりが上位に入っていますね。

特に、1位のアルバータ州ウッドバッファローの平均世帯収入は、なんと185,030ドル(約1650万円)です。

2位のイエローナイフは148,140ドル(約1330万円)と比べても、群を抜いて高くなっています。ウッドバッファローがここまで高収入な理由は、広大なオイルサンドがあること。石油産業が非常に活発な都市です。

資源が豊富な都市が並ぶ中、カナダの首都オタワも5位に入っています。

オタワの収入が高くなっている理由には、政府機関の職が多いこと、そして、カナダのシリコンバレーとも呼ばれるほど、ハイテク企業が集まるエリアがあり、技能職が多いことが挙げられます。

大都市圏ほど低収入?

カナダを代表する大都市に注目すると、トロント、モントリオール、バンクーバーの平均世帯収入は、カナダ平均を下回っています。

日本の状況で考えると、これは意外な結果ではないでしょうか?

日本の都道府県別収入ランキングでは、1位東京、2位神奈川、3位愛知、4位大阪と、見事に経済の中心地がトップに並んでおり、経済活動の乏しい地方は、収入が低くなりがちです。

日本は最近でこそ、海底のメタンハイドレートに注目が集まっていますが、資源は輸入に頼る国。経済の中心は製造業やIT産業、サービス業などです。そして、なにより、そのような主要産業も都市部への一極集中が進んでいます。

カナダも、日本のようにサービス業や製造業が主要産業の国です。GDPに占める鉱業・石油ガスの割合はたった8.2%しかありません。それでも、個人の収入では、企業が多く集まる大都市でも、資源豊富な都市には叶わないものなのですね。

カナダ国内の一人当たりのGDPが最も高い都市を見ても、1位エドモントン、2位カルガリー、3位レジャイナ、4位サスカトゥーンと続いており、トロントやバンクーバーは負けてしまっています。(参考データ:Statistics Canada

ただ、大都市の世帯収入が低めになっている要因には、経済活動だけでなく、地域内の経済格差が広がっていることも挙げられます。

新聞社Toronto Starによると、トロント地域では富裕層と低所得層の二極化が進んでいるそう。(参考データ:Toronto Star, Toronto region becoming more divided along income lines

移民国カナダでは毎年多くの移民・難民を受け入れていますが、そのほとんどが大都市に集中しています。新移民ほど低所得になりがちなので、都市部だからこそ、経済格差が広がっているのでしょうね。

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平均収入が低くても、住宅価格は高騰

カナダ3大都市の世帯収入が低くなっていましたが、モントリオールに関しては住宅価格が比較的安く、収入が低かったとしても、生活水準が悪いわけではなさそうです。

しかし、バンクーバーやトロントはご存知の通り、カナダの中で最も住宅価格が高く、1戸建ての平均価格は、バンク―バーで約3億円、トロントで1億1千万円と桁外れです。(価格は2017年12月末時点)

地域の住宅価格と平均世帯収入のバランスが取れていないことからも、両地域での住宅購入はなかなか厳しいと言えるかもしれません。

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まとめ

以上、カナダの地域別の世帯収入に関するデータのご紹介でした。

ここまでの内容を簡単にまとめると───

  • カナダの平均世帯総収入は80,940ドル
  • 都市間の経済格差がとても大きい
  • 石油ガス資源や鉱物が豊富なアルバータ州、サスカチュワン州、北部準州の都市ほど高収入
  • オタワは政府機関やハイテク企業が多く世帯収入が高め
  • トロント、バンクーバー、モントリオールの平均世帯収入は低め
  • その理由は、主要産業の違い、そして、地域内でも大きな格差が広がっていること

 

このようになりました。

カナダはアメリカに比べると中流階級が多いとは言いますが、都市別に見ると大きな収入格差がありますね。また、都市部では同じ地域内にも格差が広がっているようです。

確かに、実際にカナダに住んでみると、フードバンクやシェルター(保護施設)の数も多く、日本以上に格差がある社会だと感じます。ここ数年は難民の受け入れも多くなっていますし、移民国カナダの格差は広がる一方ではないかと思います。

移民する人にとっては、地域毎の平均世帯収入だけでなく、都市部の経済格差問題や、住宅価格なども加味して、居住先を考えた方が良いかもしれませんね。

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