外出中も付けっぱなす?セントラル空調のお得な使い方はコレ!我が家の検証結果と専門家の正しい意見

| 最終更新日: 2017-12-06
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セントラルヒーティング、もしくはセントラル空調の冷暖房のお得な使い方で、こんな話を聞いたことはないですか?

暖房(冷房)は、ずっと同じ温度で付けぱなしの方が安いよ

いやいや、留守中や寝ている時間は、温度を下げた方が安いよ

私のご近所さんたちは前者派が多く、一度下がった温度を上げる時にガス(オイル・電気)を多く使うから、一定の温度を保ったほうが安い、と口をそろえて言います。

でも、本当のところは、どっちなんでしょう??

今回は、そんな冷房・暖房のお得な使い方を大検証です。

信頼できるエネルギー専門家の正しい意見をご紹介するとともに、我が家でも実際に「快適温度で一日中付けっぱなし」vs「時間によって温度を下げる」をそれぞれ1か月間試してみました!

付けっぱなしが安いのか、留守中は温度は下げるべきなのか?気になる結果はいかに??

専門家が推進する暖房・冷房のお得な使い方は?

今回、複数の専門家のページ、政府や電力会社の発表している記事などを見ましたが、どこを見ても下記の意見で共通していました。

暖房(冷房)は、必要な時だけ使うのが安い!

 

なんでも、冷房・暖房を同じ温度で付けっぱなしたほうが安い、というのは「ただの神話」だそうですよ・・。部屋も快適な上に、光熱費も安かったらどんなに幸せかと思いましたが、現実、そんな甘くはないんですね。

エネルギーの専門家の代表ということで、アメリカとイギリス、それぞれのエネルギー効率化推進機関が発表している意見をご紹介すると───

 

一日中暖房を付けっぱなしにすると、光熱費は年間140ポンド(約2万1千円)値上がりするでしょう。

But leaving the heating on all day could add up to £140 a year to your energy bills

by イギリス政府設立の省エネ推進機関, Energy Saving Trust

電気代の単価は日英違っているでしょうけど、冬のワンシーズンで2万円以上の値上げとなると、月4千円程度の値上げでしょうか?!かなり高くなりますよね・・。

 

外出中は冷房を消しましょう。一日中家の温度を下げ続けるよりも、家に帰ってから温度を下げるほうが消費電力は少なくすみます。

Keep your air conditioner off when no one is home. It takes less energy to cool the house down when you return home than to keep it cool the whole day.

By 米国エネルギー効率経済協議会(ACEEE

暖房だけでなく、冷房についても、やはり同じ理論のようです。

 

専門家の意見をまとめると、冷房・暖房の光熱費は、このように、使う頻度によって高くなるようです。使わない時は消すのが一番ですね!

我が家の実験結果

もちろん専門家の意見は正しいんでしょうけど、よく、「冷房付けっぱなしでも電気代安かった!」なんていう声も聞きますよね。私のご近所さんたちも「ずっと付けっぱなしたほうが安い!」と口をそろえて言いますし。

───これは、試してみるしかない!

というわけで、この冬、我が家のセントラルヒーティングの温度設定を24時間20℃に設定して試してみました!

春と秋の請求書で比較

我が家のガス会社のメーター計測は2か月に一度。春(3/29-5/26)と、秋(9/29-11/27)の請求書で比較してみたいと思います。

ちなみに私が住んでいる地域の各月の平均気温は下記の通りでした。

4月 5月 10月 11月
平均6℃ 平均12℃ 平均12℃ 平均1℃
暖房ほぼ毎日 暖房無し 暖房無し 暖房ほぼ毎日

 

5月と10月は暖かかったので、暖房はほとんど使用していません。2か月分の請求書のうち、実際に暖房を使っていたのは、それぞれ4月と11月の1か月間だけ。

4月に比べると11月の方が少し寒くなっていますが、請求書の計測日も前月に少しずれていますし、だいたい同じくらいということで、まぁ良しとします。

4月の暖房設定:時間によって温度設定を変更

今年の冬~春先までは、暖房の温度は時間帯によって変更していました。基本的な温度設定はこのグラフのような感じ。

日中は家に誰もいないことも多いので、基本的には16℃。あと、寝ている時間も布団を着ていれば温かいので、16℃に下げていました。

でも、夜寝てる時は16℃にしてるよ、とご近所さんに話すと、「Torture!!」(拷問!!)と驚かれた、いや、引かれたんですけど。。。

4-5月のガス請求書

そして、これが当時の請求書。3/29-5/26までのガス使用量は、119㎥となっていました。そのうち暖房費は、ほとんどが4月に使った分です。

この時のガス料金は2か月間で83.38ドルでした。1ヶ月当たり40ドルくらいと、けっこう安め

11月の温度設定:常に20度で付けっぱなし

そして、この秋。一気に寒くなった10月終わり頃から暖房をつけ始めましたが、温度設定は、20℃で毎日24時間付けっぱなしです。終日外出している時も、部屋は20℃でぬくぬく。

本当はもっと快適に、22℃くらいにしたかったけど、請求書が怖すぎて、出来なかった(笑)でも、20℃でも十分快適。薄手の服でも過ごせます。

10-11月のガス請求書

そして、こちらが今回の請求書。

10月は暖かかったので、実際に暖房をつけていたのはほとんど11月のみなのに、10-11月のガス使用量は238㎥にもなっていました。4-5月の使用量が119㎥だったのと比べると、見事に2倍。4月よりも11月のほうが多少寒かったとは言え、この違いは大きすぎる・・・。

ガス代もこの1か月だけで87ドル2倍に値上がりした・・・。

 

本当、後悔しました。。。

付けっぱなしが安いなんて、あんなの神話です、神話!暖房・冷房は、使う時だけ使いましょーーー!

いやはや、専門家を疑うもんじゃありませんね・・・。請求書を見て、慌てて、温度設定を変えた私です(笑)

セントラルヒーティングは細かく温度設定をしよう!

さて、私が住んでいる極寒カナダでは、日中や寝ている時に暖房を消すという行為は、凍結防止のためにもできません。というか、もう自殺行為。付けっぱなしにしつつも、時間帯に応じて、温度設定を変更する、というのが現実的です。

実際、日本でも寒冷地でセントラルヒーティングがついている場合、一日中付けっぱなしにすることが多いと思います。

セントラルヒーティングの場合、ダイヤル式の温度設定装置や、上記のようなProgrammable Thermostatと呼ばれる、時間と曜日で温度を細かく設定できる装置がついています。もし細かい温度設定ができるタイプがついていたら、必ず設定しておきましょう!

ちなみに、Programmable Thermostatは、「朝6時に20℃」と設定しておけば、5時頃から暖房が強まり、6時には部屋中20℃になって、快適に起きることができます。

また、海外のセントラル空調には、人の生活習慣に合わせて自動的に温度設定をしてくれるSmart Thermostatと呼ばれるもあります。300ドル程するんですが、これを設置すればさらなる省エネが見込めるため、長い目で見るとずいぶんお得になるそう。

でも、そもそも、こんな商品が売られているくらいなんだから、「同じ温度で付けっぱなしが安い」、なんて、やっぱりおとぎ話でしかないですね。実験するまでもなかったわ。。。

おすすめの温度設定

セントラル空調で、快適さを保ちつつ、省エネも見込めるおすすめの温度設定がこちら。

暖房 冷房
在宅中 20℃ 25.5℃
留守中 15.5℃ 29.4℃
就寝中 15.5℃ 27.7℃

 

これはアメリカのエネルギー省が推奨している冷房・暖房の設定温度です。Programmable Thermostatがなく、ダイアル式の場合も、できるだけ上記を目安に温度を調整して過ごすと省エネになりますよ。

ちなみに、今回の請求書を受け取ってから、慌てて温度設定を変更した我が家ですが、、、現在の温度設定は在宅中20℃、就寝中&留守中15℃にしています。寝ている時の15℃は寒いかなと思ったものの、案外快適。布団をかぶっている限り、決して「拷問」ではありません(笑)

まとめ

以上、冷房・暖房のお得な使い方についてのご紹介でした。

ここまでの内容をまとめると、

  • 冷房・暖房は付けっぱなしたほうが安い、はウソ
  • 冷房・暖房は使わない時は消すのが一番の節約になる
  • 留守中・就寝中は暖房温度を下げる(冷房は上げる)
  • 我が家の実験結果でも実証済み:
    暖房20℃付けっぱなし=ガス消費量238㎥
    留守中・就寝中は温度を下げる=ガス消費量119㎥
  • でも、実験するまでもなかった

このようになりました。

家に誰もいない時や寝ている間は、温度を抑えるに限りますね。私もご近所さんに胸を張って伝えなければ(笑)

みなさま、寒い冬が本格的に始まりましたが、節約しながら、しっかり温まりましょうーー!