エアカナダの新格安運賃「ベーシックエコノミー」とは?エコノミーとの違いは?

更新 | 2018-04-20公開

ユナイテッドやデルタなどのアメリカの航空会社を中心に、最近広がっている新しい運賃クラス「ベーシックエコノミー」。2018年からはエアカナダもベーシックエコノミーを導入しました。

エアカナダの中で最安の運賃クラスとなっていますが、通常のエコノミーにと比べて何が違うのでしょう?

今回はエアカナダのベーシックエコノミーについてご紹介です。

ベーシックエコノミーとは?

ベーシックエコノミーは、格安航空会社LLCに対抗するために作られた新運賃クラスです。ここ数年でアメリカの航空会社を中心に導入が進んでおり、とても人気なんだそうです。

座席自体は通常のエコノミークラスと同じ!

ただし、予約変更不可、払い戻し不可など、いくつかの制限を設けることで、通常のエコノミークラスよりも安い運賃となっています。

エアカナダのベーシックエコノミーの特徴

各航空会社によってベーシックエコノミーの取り扱いは異なりますが、エアカナダの場合は下記の特徴があります。

※エアカナダでは「エコノミーベーシック」もしくは単に「ベーシック」と呼ばれています。

対象路線
– 2018年4月現在、カナダ国内線のみ
 – 路線・便は限定されている

変更不可
– 当初の予約と同じ内容でのみ利用可能

キャンセル不可
– キャンセルしても払い戻しは不可、キャンセルした料金を他の搭乗予約に宛てることもできない
– ただし、予約から24時間以内のキャンセルは全額払い戻し可能

座席指定
– 指定可能だが有料
– 便によって$20~$100ドル(CAD)

アエロプランマイル・アルチチュードマイル
– 加算されない

座席アップグレード
– eアップグレード、直前アップグレード、AC Bidアップグレードいずれの方法でも座席のアップグレードは不可

通常のエコノミークラスとの違い

通常のエコノミークラス(エコノミースタンダード)と比較すると、下記のようになります。

エコノミーベーシック エコノミースタンダード
変更・キャンセル ×
$100 – $150 CAD
払い戻し × ×
ただし、トラベルクレジットあり
事前座席指定 $20 – $100 CAD $10 – $50 CAD
獲得マイル・アルチチュード なし 25 – 50%
手荷物 1個目 – 25カナダドル
2個目 – 35カナダドル
1個目 – 25カナダドル
2個目 – 35カナダドル
アップグレード ×

 

他の航空会社のベーシックエコノミーだと、座席指定もNGの会社が多いもの。その点、エアカナダでは有料ではありますが、事前に座席指定することも可能です。家族や友人同士で出かける時など、隣同士に指定できるのは嬉しいですね。

どれくらい安いの?

変更・キャンセル不可はけっこう恐ろしい制限ですが、どれくらい安いのでしょうか?それによっても検討するかどうかが変わってきます。

エドモントン→バンクーバー間のチケットで調べてみると、下記のようにスタンダードエコノミーと比べても15%安くなっていました。

ベーシックが導入されている全ての路線・便で、同様の15%OFFとは限りませんが、目安はこれくらいなのかもしれませんね。

この例ではエドモントン→バンクーバーと、割と距離が近くて安いチケットの例でしたが、運賃が高い区間では、15%の差は大きいですよね。

ちなみに・・・

先ほど、このベーシックが適用されている路線・便は限定されていると紹介しました。上記料金を調べるにあたり、色んな路線・便を検索してみたんですが、ベーシックが適用されている便がなかなか見つからない!

導入されたばかりだからでしょうか、適用路線・便はかなり少ないようです。今後の拡充に期待!

まとめ

エアカナダのベーシックエコノミー

  • 2018年現在はカナダ国内線のみ
  • 路線・便が限定されている
  • 予約変更・キャンセル・払い戻し不可
  • 座席指定は有料だが可能
  • エコノミースタンダードに比べると15%程度の値引き

 

以上、カナダの航空会社エアカナダで新たに導入されたエコノミー運賃「ベーシックエコノミー」についてご紹介しました。変更・キャンセル不可なので利用するシーンは限られますが、選べるオプションが増えたことは嬉しいですね!

IELTS受験者必見!