ユナイテッドやデルタなどのアメリカの航空会社を中心に、最近広がっている新しい運賃クラス「ベーシックエコノミー」。2018年からはエアカナダもベーシックエコノミーを導入しました。
エアカナダの中で最安の運賃クラスとなっていますが、通常のエコノミーにと比べて何が違うのでしょう?
今回はエアカナダのベーシックエコノミーについてご紹介です。
ベーシックエコノミーとは?
ベーシックエコノミーは、格安航空会社LLCに対抗するために作られた新運賃クラスです。ここ数年でアメリカの航空会社を中心に導入が進んでおり、とても人気なんだそうです。
座席自体は通常のエコノミークラスと同じ!
ただし、予約変更不可、払い戻し不可など、いくつかの制限を設けることで、通常のエコノミークラスよりも安い運賃となっています。
エアカナダのベーシックエコノミーの特徴
各航空会社によってベーシックエコノミーの取り扱いは異なりますが、エアカナダの場合は下記の特徴があります。
※エアカナダでは「エコノミーベーシック」もしくは単に「ベーシック」と呼ばれています。
対象路線
– 2018年4月現在、カナダ国内線のみ
– 路線・便は限定されている
変更不可
– 当初の予約と同じ内容でのみ利用可能
キャンセル不可
– キャンセルしても払い戻しは不可、キャンセルした料金を他の搭乗予約に宛てることもできない
– ただし、予約から24時間以内のキャンセルは全額払い戻し可能
座席指定
– 指定可能だが有料
– 便によって$20~$100ドル(CAD)
アエロプランマイル・アルチチュードマイル
– 加算されない
座席アップグレード
– eアップグレード、直前アップグレード、AC Bidアップグレードいずれの方法でも座席のアップグレードは不可
通常のエコノミークラスとの違い
通常のエコノミークラス(エコノミースタンダード)と比較すると、下記のようになります。
エコノミーベーシック | エコノミースタンダード | |
変更・キャンセル | × | 〇 $100 – $150 CAD |
払い戻し | × | × ただし、トラベルクレジットあり |
事前座席指定 | $20 – $100 CAD | $10 – $50 CAD |
獲得マイル・アルチチュード | なし | 25 – 50% |
手荷物 | 1個目 – 25カナダドル 2個目 – 35カナダドル |
1個目 – 25カナダドル 2個目 – 35カナダドル |
アップグレード | × | 〇 |
他の航空会社のベーシックエコノミーだと、座席指定もNGの会社が多いもの。その点、エアカナダでは有料ではありますが、事前に座席指定することも可能です。家族や友人同士で出かける時など、隣同士に指定できるのは嬉しいですね。
どれくらい安いの?
変更・キャンセル不可はけっこう恐ろしい制限ですが、どれくらい安いのでしょうか?それによっても検討するかどうかが変わってきます。
エドモントン→バンクーバー間のチケットで調べてみると、下記のようにスタンダードエコノミーと比べても15%安くなっていました。
ベーシックが導入されている全ての路線・便で、同様の15%OFFとは限りませんが、目安はこれくらいなのかもしれませんね。
この例ではエドモントン→バンクーバーと、割と距離が近くて安いチケットの例でしたが、運賃が高い区間では、15%の差は大きいですよね。
ちなみに・・・
先ほど、このベーシックが適用されている路線・便は限定されていると紹介しました。上記料金を調べるにあたり、色んな路線・便を検索してみたんですが、ベーシックが適用されている便がなかなか見つからない!
導入されたばかりだからでしょうか、適用路線・便はかなり少ないようです。今後の拡充に期待!
まとめ
エアカナダのベーシックエコノミー
- 2018年現在はカナダ国内線のみ
- 路線・便が限定されている
- 予約変更・キャンセル・払い戻し不可
- 座席指定は有料だが可能
- エコノミースタンダードに比べると15%程度の値引き
以上、カナダの航空会社エアカナダで新たに導入されたエコノミー運賃「ベーシックエコノミー」についてご紹介しました。変更・キャンセル不可なので利用するシーンは限られますが、選べるオプションが増えたことは嬉しいですね!