【2019年版】カナダとオーストラリアの生活費はどっちが高い?トロントとシドニーの生活費試算と物価比較

更新 | 2019-05-01公開

カナダとオーストラリア、物価はどちらが高い?

いずれも留学や移住先として大人気の国。気になるのが生活費ですよね。両国ともに年々物価が上昇しており、日本に比べるとかなり高く感じる品目も多いかも。

今回は両国の最大都市であり、人気の渡航先でもあるシドニートロントの物価を、アイテム別に比較します。

※データはいずれも2019年5月時点のNumbeo.comのものです。また、金額は全て「日本円」に換算して比較しています。

オーストラリアとカナダの住居費、光熱費

シドニー Sydney トロント Toronto
1か月の光熱費など(85㎡アパートの電気・暖房・冷房・水・ガス・ゴミ) 14,300円 12,500円
1か月のインターネット料金 5,400円 5,400円
1か月の1LDK、1DKアパート賃料(都市部) 200,000円 168,000円
1か月の3LDK、3DKアパート賃料(都市部) 355,000円 282,000円
1か月の3LDK、3DKアパート賃料(郊外) 230,000円 213,000円
1平米当たりのコンドミニアム価格(都心部) 1,098,000円 859,000円
1平米当たりのコンドミニアム価格(郊外) 687,000円 674,000円
住宅ローン金利(20年固定) 4.35% 3.74%

 

賃貸アパートの賃料や住宅価格、光熱費などを比較すると、インターネットを除き、住居関連費用は総じてシドニーが高くなっていますね。

シドニーは家賃が高い

最も大きく差が開いたのが、賃貸住宅の家賃。シドニーの方が断然高くなっています。

1LDK や1DKの家賃は、シドニーが約20万円、トロントが約16万7千円となっています。3LDKタイプの家族用になると、シドニーが約35万5千円、トロントが約28万2千円です。

これは東京の相場よりも高め。両都市共に、ルームシェアでも月400~800ドルは覚悟したほうが良さそうです。

住宅購入は両都市ともに日本よりも厳しい

住宅購入価格もやはりシドニーのほうが高め。

比較データの平米当たりの単価を元に計算すると、例えば、60㎡の広さのコンドミニアム(=マンション)の場合、シドニーが約6600万円、トロントが約5100万円です。これらは東京都心部と同じくらいですね。

ただ、日本は、郊外に行けばいくほど住宅価格が半値以下まで下がるのに対し、カナダもオーストラリアも、郊外に行っても住宅価格も高いのが特徴です。

さらに、住宅ローン金利も日本が20年固定が1%台に対して、オーストラリアでは4.35%、カナダが3.74%と高いことからも、両国ともに、住宅購入は日本に比べるとハードルが高いと言えそうです。

オーストラリアとカナダの外食費・食費

シドニー Sydney トロント Toronto
低価格レストランでの1人分の食事 1530円 1630円
牛乳1L 120円 220円
食パン500g 210円 260円
米1kg 200円 350円
卵12個 350円 290円
チーズ1kg 710円 1600円
鶏むね肉1kg 810円 1370円
ジャガイモ1kg 250円 360円
水1.5L 150円 230円

 

日常的に購入するような生鮮食料品を中心に比較してみましたが、食費は総じてシドニーのほうが安いという結果に。

これは、国土に対する農地の差も影響しているのかもしれません。オーストラリアは国土の半分以上が農地なのに対し、寒冷地カナダでは国土のたった6%しかないそうですよ。

カナダは鶏肉、チーズが高い

特にカナダは鶏肉の高さが目立ちます。豚肉や牛肉は日本よりも安いくらいなのですが、鶏肉は日本の3~4倍くらいする印象です。また、乳製品、特にチーズも、日本と比べても2倍ほど高くなっています。

オーストラリアとカナダのアルコール・タバコ代

シドニー Sydney トロント Toronto
ビール500ml缶 380円 240円
ボトル入りワイン 1380円 1460円
タバコ(マルボロ20本入) 2300円 1220円

 

アルコールとタバコのような嗜好品は、オーストラリアが高め。特にタバコは高くて、1箱2300円!留学や海外移住を機に禁煙する人が多いのも頷けます。

ビール類もオーストラリアは高くて、ロング缶でで400円ほど。お酒好きにとっては辛いところですね・・。

オーストラリアとカナダの交通費

シドニー Sydney トロント Toronto
公共交通機関の片道券 320円 260円
公共交通機関の1か月定期券 16,600円 11,900円
ガソリン1L 115円 93円

 

公共交通機関の乗車券、定期券、ガソリン価格、いずれもシドニーのほうが高くなっています。

オーストラリア・カナダの娯楽費・衣服費

シドニー Sydney トロント Toronto
映画チケット 1,530円 1,220円
1か月のフィットネスクラブ会費 5,500円 4,400円
ジーンズ(Levis 501) 7,690円 5,740円
スニーカー(ナイキ) 10,900円 8,700円

 

洋服や映画のチケット、フィットネスジムなどの施設も、シドニーが2割ほど高め。カナダは洋服の物価は20年間ほとんど上昇しておらず、日本よりも安い印象です。

オーストラリアとカナダの保育費・教育費

シドニー Sydney トロント Toronto
私立幼稚園のフルタイム月謝 160,000円 124,000円
私立インターナショナルスクール小学部年間授業料 1,496,000円 1,814,000円

 

私立の幼稚園に週5日フルタイム(=9~15時くらいまで)で通った場合、シドニーが16万円、トロントが12万4千円です。日本と比べると、本当に高いですよね。

デイケアと呼ばれる保育園も同様に高く、子供が公立の幼稚園、小学校に入学できる年齢になるまで、子育て世帯の家計を圧迫しています。

シドニーの方が物価は高い!

ここまで両都市の生活費用をアイテムごとに比較しましたが、まとめてみると、レストランや食料品を除く多くの項目で、シドニーの方がトロントよりも高いという結果でした。

  • 賃貸住宅の家賃:シドニーの方がトロントよりも17.66%高い
  • レストラン:シドニーの方がトロントよりも1.7%安い
  • 食料品:シドニーの方がトロントよりも11.44%安い
  • 嗜好品:シドニーの方がトロントよりも48.07%高い
  • 交通費:シドニーの方がトロントよりも17.93%高い

シドニーとトロントの生活費はいくら必要?

ただ、シドニーは生活の基本となる食費が安いこともあり、生活パターンによっては、シドニーとトロントの生活費は同じくらいになることも。それぞれの都市で、毎月の生活費をいくつかのパターンごとに試算してみます。

1人世帯、必要最低限の生活費

  • シドニーで外食・娯楽・嗜好品無し、郊外シェアハウス:13万9千円
  • トロントで外食・娯楽・嗜好品無し、郊外シェアハウス:13万6千円

シドニーもトロントもほぼ同じ月額となりました。

これは、食費は全て自炊、娯楽や嗜好品などは一切無し、衣服代も最低限、公共交通機関の1か月定期を購入するという生活スタイルで、郊外のシェアハウスのオウンルーム(1人部屋)に暮らした場合の生活費です。

オウンルームではなく、2~3人部屋やリビングシェアという形を取れば、月10万円ほどに抑えられると思います。

1人世帯、余裕を持った生活費

  • シドニーで外食月6回、娯楽・嗜好品あり、都心部シェアハウス:20万円
  • トロントで外食月6回、娯楽・嗜好品あり、都心部シェアハウス:15万6千円

都心部のシェアハウス(オウンルーム)に住み、外食やカフェ、嗜好品などもたしなむ生活スタイルを送る場合、生活費はシドニーで20万円、トロントで15万6千円ほどです。

2人世帯の生活費

  • シドニーで外食月3回、娯楽・嗜好品あり、都心部1ベッドルーム:34.2万円
  • トロントで外食月3回、娯楽・嗜好品あり、都心部1ベッドルーム:31.5万円

車を持たずに、移動は公共交通機関に頼り、都心部1ベッドルームに2人暮らしで住む場合の試算です。

4人世帯の生活費

  • シドニーで外食月3回、娯楽・嗜好品あり、車あり、郊外3ベッドルーム:50.6万円
  • トロントで外食月3回、娯楽・嗜好品あり、車あり、郊外3ベッドルーム:50.8万円

4人家族が車1台を所有し、郊外の3ベッドルームアパートを借りて暮らす場合の試算です。トロントは、郊外に行っても家賃がシドニーよりも下がりにくいことや、ガソリン価格が低いことなどから、トロントのほうが高い結果になりました。


 

以上、シドニーとトロントの物価比較、生活費比較のご紹介でした。

シドニーのほうが物価は高めでしたが、生活費で試算すると、その差はそこまで大きくない、もしくは同じくらいになること分かりました。

ただ、もう一つ大事なことが、オーストラリアの給与水準の高さです。給与の比較に関しては、次回の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ合わせてご確認ください。

カナダ留学&移住を考えている方へ

最後に。私自身、大きな不安を抱えて飛び込んだカナダ。同じようにカナダへの移住や留学を考えている方に、何か役立てることがあれば、とても嬉しいです。質問やご相談などあれば、お気軽に問い合わフォームもしくはLINEでご連絡くださいね。

実経験と現地在住者の目線で、できるだけ疑問や不安が解消するよう、お答えさせていただきます。皆さまからのご相談がブログ記事のアイデアにもなっています!

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エージェントがたくさんいて悩みますが、私の知り合いが移住・留学エージェントをやっているので、よかったら一度相談してみてください。私も留学事情などアドバイスを求めることがありますが、裏話を含め、カナダ事情に熟知しているので、答えも的確ですし、とても親身になってくれる方です。「ハピバナのブログを見た」と伝えいただくと、良いことがあるかも、です!

 

 

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