カナダとオーストラリア、物価はどちらが高い?
いずれも留学や移住先として大人気の国。気になるのが生活費ですよね。両国ともに年々物価が上昇しており、日本に比べるとかなり高く感じる品目も多いかも。
今回は両国の最大都市であり、人気の渡航先でもあるシドニーとトロントの物価を、アイテム別に比較します。
※データはいずれも2019年5月時点のNumbeo.comのものです。また、金額は全て「日本円」に換算して比較しています。
この記事の目次
オーストラリアとカナダの住居費、光熱費
シドニー Sydney | ||
---|---|---|
1か月の光熱費など(85㎡アパートの電気・暖房・冷房・水・ガス・ゴミ) | 14,300円 | 12,500円 |
1か月のインターネット料金 | 5,400円 | 5,400円 |
1か月の1LDK、1DKアパート賃料(都市部) | 200,000円 | 168,000円 |
1か月の3LDK、3DKアパート賃料(都市部) | 355,000円 | 282,000円 |
1か月の3LDK、3DKアパート賃料(郊外) | 230,000円 | 213,000円 |
1平米当たりのコンドミニアム価格(都心部) | 1,098,000円 | 859,000円 |
1平米当たりのコンドミニアム価格(郊外) | 687,000円 | 674,000円 |
住宅ローン金利(20年固定) | 4.35% | 3.74% |
賃貸アパートの賃料や住宅価格、光熱費などを比較すると、インターネットを除き、住居関連費用は総じてシドニーが高くなっていますね。
シドニーは家賃が高い
最も大きく差が開いたのが、賃貸住宅の家賃。シドニーの方が断然高くなっています。
1LDK や1DKの家賃は、シドニーが約20万円、トロントが約16万7千円となっています。3LDKタイプの家族用になると、シドニーが約35万5千円、トロントが約28万2千円です。
これは東京の相場よりも高め。両都市共に、ルームシェアでも月400~800ドルは覚悟したほうが良さそうです。
住宅購入は両都市ともに日本よりも厳しい
住宅購入価格もやはりシドニーのほうが高め。
比較データの平米当たりの単価を元に計算すると、例えば、60㎡の広さのコンドミニアム(=マンション)の場合、シドニーが約6600万円、トロントが約5100万円です。これらは東京都心部と同じくらいですね。
ただ、日本は、郊外に行けばいくほど住宅価格が半値以下まで下がるのに対し、カナダもオーストラリアも、郊外に行っても住宅価格も高いのが特徴です。
さらに、住宅ローン金利も日本が20年固定が1%台に対して、オーストラリアでは4.35%、カナダが3.74%と高いことからも、両国ともに、住宅購入は日本に比べるとハードルが高いと言えそうです。
オーストラリアとカナダの外食費・食費
低価格レストランでの1人分の食事 | 1530円 | 1630円 |
牛乳1L | 120円 | 220円 |
食パン500g | 210円 | 260円 |
米1kg | 200円 | 350円 |
卵12個 | 350円 | 290円 |
チーズ1kg | 710円 | 1600円 |
鶏むね肉1kg | 810円 | 1370円 |
ジャガイモ1kg | 250円 | 360円 |
水1.5L | 150円 | 230円 |
日常的に購入するような生鮮食料品を中心に比較してみましたが、食費は総じてシドニーのほうが安いという結果に。
これは、国土に対する農地の差も影響しているのかもしれません。オーストラリアは国土の半分以上が農地なのに対し、寒冷地カナダでは国土のたった6%しかないそうですよ。
カナダは鶏肉、チーズが高い
特にカナダは鶏肉の高さが目立ちます。豚肉や牛肉は日本よりも安いくらいなのですが、鶏肉は日本の3~4倍くらいする印象です。また、乳製品、特にチーズも、日本と比べても2倍ほど高くなっています。
オーストラリアとカナダのアルコール・タバコ代
ビール500ml缶 | 380円 | 240円 |
ボトル入りワイン | 1380円 | 1460円 |
タバコ(マルボロ20本入) | 2300円 | 1220円 |
アルコールとタバコのような嗜好品は、オーストラリアが高め。特にタバコは高くて、1箱2300円!留学や海外移住を機に禁煙する人が多いのも頷けます。
ビール類もオーストラリアは高くて、ロング缶でで400円ほど。お酒好きにとっては辛いところですね・・。
オーストラリアとカナダの交通費
公共交通機関の片道券 | 320円 | 260円 |
公共交通機関の1か月定期券 | 16,600円 | 11,900円 |
ガソリン1L | 115円 | 93円 |
公共交通機関の乗車券、定期券、ガソリン価格、いずれもシドニーのほうが高くなっています。
オーストラリア・カナダの娯楽費・衣服費
映画チケット | 1,530円 | 1,220円 |
1か月のフィットネスクラブ会費 | 5,500円 | 4,400円 |
ジーンズ(Levis 501) | 7,690円 | 5,740円 |
スニーカー(ナイキ) | 10,900円 | 8,700円 |
洋服や映画のチケット、フィットネスジムなどの施設も、シドニーが2割ほど高め。カナダは洋服の物価は20年間ほとんど上昇しておらず、日本よりも安い印象です。
オーストラリアとカナダの保育費・教育費
私立幼稚園のフルタイム月謝 | 160,000円 | 124,000円 |
私立インターナショナルスクール小学部年間授業料 | 1,496,000円 | 1,814,000円 |
私立の幼稚園に週5日フルタイム(=9~15時くらいまで)で通った場合、シドニーが16万円、トロントが12万4千円です。日本と比べると、本当に高いですよね。
デイケアと呼ばれる保育園も同様に高く、子供が公立の幼稚園、小学校に入学できる年齢になるまで、子育て世帯の家計を圧迫しています。
シドニーの方が物価は高い!
ここまで両都市の生活費用をアイテムごとに比較しましたが、まとめてみると、レストランや食料品を除く多くの項目で、シドニーの方がトロントよりも高いという結果でした。
- 賃貸住宅の家賃:シドニーの方がトロントよりも17.66%高い
- レストラン:シドニーの方がトロントよりも1.7%安い
- 食料品:シドニーの方がトロントよりも11.44%安い
- 嗜好品:シドニーの方がトロントよりも48.07%高い
- 交通費:シドニーの方がトロントよりも17.93%高い
シドニーとトロントの生活費はいくら必要?
ただ、シドニーは生活の基本となる食費が安いこともあり、生活パターンによっては、シドニーとトロントの生活費は同じくらいになることも。それぞれの都市で、毎月の生活費をいくつかのパターンごとに試算してみます。
1人世帯、必要最低限の生活費
- シドニーで外食・娯楽・嗜好品無し、郊外シェアハウス:13万9千円
- トロントで外食・娯楽・嗜好品無し、郊外シェアハウス:13万6千円
シドニーもトロントもほぼ同じ月額となりました。
これは、食費は全て自炊、娯楽や嗜好品などは一切無し、衣服代も最低限、公共交通機関の1か月定期を購入するという生活スタイルで、郊外のシェアハウスのオウンルーム(1人部屋)に暮らした場合の生活費です。
オウンルームではなく、2~3人部屋やリビングシェアという形を取れば、月10万円ほどに抑えられると思います。
1人世帯、余裕を持った生活費
- シドニーで外食月6回、娯楽・嗜好品あり、都心部シェアハウス:20万円
- トロントで外食月6回、娯楽・嗜好品あり、都心部シェアハウス:15万6千円
都心部のシェアハウス(オウンルーム)に住み、外食やカフェ、嗜好品などもたしなむ生活スタイルを送る場合、生活費はシドニーで20万円、トロントで15万6千円ほどです。
2人世帯の生活費
- シドニーで外食月3回、娯楽・嗜好品あり、都心部1ベッドルーム:34.2万円
- トロントで外食月3回、娯楽・嗜好品あり、都心部1ベッドルーム:31.5万円
車を持たずに、移動は公共交通機関に頼り、都心部1ベッドルームに2人暮らしで住む場合の試算です。
4人世帯の生活費
- シドニーで外食月3回、娯楽・嗜好品あり、車あり、郊外3ベッドルーム:50.6万円
- トロントで外食月3回、娯楽・嗜好品あり、車あり、郊外3ベッドルーム:50.8万円
4人家族が車1台を所有し、郊外の3ベッドルームアパートを借りて暮らす場合の試算です。トロントは、郊外に行っても家賃がシドニーよりも下がりにくいことや、ガソリン価格が低いことなどから、トロントのほうが高い結果になりました。
以上、シドニーとトロントの物価比較、生活費比較のご紹介でした。
シドニーのほうが物価は高めでしたが、生活費で試算すると、その差はそこまで大きくない、もしくは同じくらいになること分かりました。
ただ、もう一つ大事なことが、オーストラリアの給与水準の高さです。給与の比較に関しては、次回の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ合わせてご確認ください。
カナダ留学&移住を考えている方へ
最後に。私自身、大きな不安を抱えて飛び込んだカナダ。同じようにカナダへの移住や留学を考えている方に、何か役立てることがあれば、とても嬉しいです。質問やご相談などあれば、お気軽に【問い合わフォーム】もしくは【LINE】でご連絡くださいね。
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エージェントがたくさんいて悩みますが、私の知り合いが移住・留学エージェントをやっているので、よかったら一度相談してみてください。私も留学事情などアドバイスを求めるこ
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