カナダ国内の住みやすい都市ランキング2019|現地在住者の声と共にご紹介

更新 | 2020-01-20公開

カナダは世界的に見ても、とても住みやすい国。住みやすい国ランキングでも上位常連国です。では、カナダ国内では、どの都市が住みやすいのでしょう?

カナダのニュース誌MacLeansより、2019年版 カナダの住みやすい街ランキング」をご紹介です。今回は、実際にその都市に住んでいる日本人や、現地在住者の率直な意見や感想も交えてみたいと思います。

カナダ国内の住みやすい都市ランキング

MacLeansの住みやすい街ランキングでは、失業率、平均収入、住宅価格、税金、交通アクセス、治安、医療アクセス、文化娯楽施設、気候などの項目からポイントを割り出し、順位を決定しています。

それでは、トップ10入りしている都市を順に見ていきます。

オンタリオ州バーリントン(Burlington)

カナダオンタリオ州バーリントン(Burlington)のダウンタウン
Burlingtonのダウンタウン
人口 平均人口
過去5年の人口増加率
英仏以外を母語とする人口
197,381 (山口市と同程度)
5.4%
19.1%
雇用 失業率 4.7%
財政 世帯収入(中央値)
平均世帯資産
平均固定資産税(年間)
$101,448
$1,099,461
$3,777
気候 20°C以上の日数
0°C以上の日数
雨/雪の日数
125日
239日
136日
住宅 平均住宅価格
平均家賃2BR(2LDK)
$887,657
$1,403
子供 平均月保育料(幼児)
子供のいる世帯
$1,156
47%

 

オンタリオ州のバーリントンは、トロントとナイアガラの中間に位置するベッドタウンです。

ハミルトン、ナイアガラ方面にも、トロントにも通勤圏内で、特にトロント方面にGoトレインで通勤する人が多くいます。都市部に通勤圏内でありながら、森林のトレイルや、ワイナリーなども身近という環境の良さが人気です。

犯罪率の低さや、気候の良さも評価されています。気候については、カナダの中では比較的暖かい気候であり、降水量、積雪量も少なめ。

また、住環境の良さや文化施設の充実から、子育て世帯が多く住んでおり、同ランキングの子育てしやすい街部門で1位にも選ばれています。

唯一のマイナス要因は、住宅価格です。平均住宅価格は$888,000(約7400万円)と、トロント都市部に比べるとお手頃にはなるものの、全都市平均に比べるとかなり高め。

現地在住者の声

トロントで生まれ育ったものの、トロントは自分の少年時代とは大きく変り果て、そこで子育てすることが想像もできない上、金銭的にも無理でした。バーリントンに引っ越した決め手は、良い公立の学校と、高収入の仕事、この二つです。また、バーリントンは子育て世帯が非常に多いので、子供が友達を作りやすいのはもちろん、親自身も家族同士の交流が図りやすいです。

オンタリオ州グリムスビー(Grimsby)

オンタリオ州グリムスビーの街の風景
グリムスビーの街 Óðinn [CC BY-SA 2.5 CA]
人口 平均人口
過去5年の人口増加率
英仏以外を母語とする人口
28,631 (和歌山県有田市と同程度)
6.8%
12%
雇用 失業率 4.7%
財政 世帯収入(中央値)
平均世帯資産
平均固定資産税(年間)
$98,669
$880,615
$3,614
気候 20°C以上の日数
0°C以上の日数
雨/雪の日数
121日
244日
163日
住宅 平均住宅価格
平均家賃2BR(2LDK)
$682,614
$901
子供 平均月保育料(幼児)
子供のいる世帯
$1,156
45%

 

グリムスビーはオンタリオ州ナイアガラ地区にある小さな町です。

グリムスビーに住むメリットは、自然あふれる環境や、コミュニティの強さ、手頃な住宅価格、気候の良さ、失業率の低さ、アメリカへのアクセスの良さなどが挙げられます。

平均住宅価格は$680,000ドル(約5700万円)と、トロントに比べると30万ドル(約2500万円)ほど下がります。同様に、賃貸価格も低めで、2BR(2LDK)の平均家賃は$900ドルほどです。

ハミルトンやナイアガラ方面で働いている人が多いもののの、トロントへも車で1時間ほどの距離です。(渋滞していなければ)

過去5年間で人口が7%近くも増えている点からも、住みやすさが伺えます。移民も増えており、同ランキングの移民向け部門でも1位に選ばれています。

現地在住者の声(パキスタンからの移民)

ここに移住した理由は、良い仕事と子供の良い学校を求めていたから。周辺には大学やカレッジがたくさんある上に、ハミルトンに出れば良い仕事も多いです。我が家も、夫はハミルトンの職場に勤務し、私はモーホークカレッジで看護学を学び直し、そして、子供たちはマックマスター大学に通っています。移民の多くが、カナダで仕事を見つけるにあたって、大学やカレッジで学び直します。この場所はそんな新移民の移住先に最適です。また、美しい公園やプールもあり、移民向けのサポート活動も活発なので、豊かな生活が送れます。

オンタリオ州オタワ(Ottawa)

カナダの首都オタワにあるパーラメントヒルと呼ばれる国会議事堂
オタワダウンタウンにある「パーラメントヒル」こと国会議事堂
人口 平均人口
過去5年の人口増加率
英仏以外を母語とする人口
1,019,693 (仙台市と同程度)
7.6%
22%
雇用 失業率 5.1%
財政 世帯収入(中央値)
平均世帯資産
平均固定資産税(年間)
$92,579
$721,100
$3,189
気候 20°C以上の日数
0°C以上の日数
雨/雪の日数
117日
216日
161日
住宅 平均住宅価格
平均家賃2BR(2LDK)
$543,814
$1,307
子供 平均月保育料(幼児)
子供のいる世帯
$1,009
45%

 

同ランキングで常に上位に位置する首都オタワ。安定した経済と、手頃な住宅価格が評価され、今年も3位にマークしています。

雇用面では、首都オタワには政府系の仕事が非常に多く集まり、雇用が安定しています。さらに、カナダのシリコンバレーとしても有名で、IT企業やハイテク企業が多く集まっています。その結果、給与水準も水準より高く、失業率も低くなっています。

その一方、平均住宅価格は$544,000(約4500万円)と、大都市に比べるとお手頃。どの項目でも平均以上をマークしており、総合的にバランスの取れた生活が送れると言えます。

交通アクセスも評価されています。

オタワ市内は川沿いなどに緑豊かな自転車専用パスが多く用意されており、徒歩や自転車で通勤通学する人が多くいます。また、2019年にはオタワ市を横断するライトレールも開通し、今後さらに路線が延伸される予定です。

医療アクセスも良いため、同ランキングの老後に住みやすい街部門でも2位に選ばれています。

現地在住日本人の声

政府機関で働いている人が多いためか、ワークライフバランスのとれた安定した暮らしを送っている人が多い印象です。帰宅ラッシュも2時半過ぎには始まるくらいです。子育て環境も抜群で、緑あふれるトレイル、公園、ビーチ、ミュージアムが充実している上、無料の屋外プールやスプラッシュパッド(水遊び場)を備える公園がたくさんあります。また、バイリンガル教育が非常に進んでいて、全公立幼稚園が英50%・仏50%で指導している上に、ほとんどの公立小学校がフレンチイマージョンプログラム(※)を提供しています。難点は、英仏バイリンガルの人ばかりなので、フランス語ができないと求人は限定されることや、冬の寒さ!トロントエリアよりも、-5度くらい寒いです。

オンタリオ州オークビル(Oakville)

人口 平均人口
過去5年の人口増加率
英仏以外を母語とする人口
210,350 (松江市と同程度)
7.3%
33.1%
雇用 失業率 6.4%
財政 世帯収入(中央値)
平均世帯資産
平均固定資産税(年間)
$122,584
$1,737,882
$5,382
気候 20°C以上の日数
0°C以上の日数
雨/雪の日数
107日
222日
118日
住宅 平均住宅価格
平均家賃2BR(2LDK)
$1,243,760
$1,509
子供 平均月保育料(幼児)
子供のいる世帯
$1,130
56%

 

トロントとハミルトンのちょうど中間に位置するオークビル。1位のバーリントンのお隣の街です。バーリントン同様、トロント・ハミルトンに通勤圏内でありながら、自然が広がる郊外で、ベッドタウンとして人気です。

オークビルはこれまで富裕層が多く住むエリアとして有名でした。この点は世帯収入や住宅価格の高さにも表れています。

ただ、最近ではタウンハウス(集合住宅)や低層マンションなどの集合住宅も増えており、「富裕層だけでなく、幅広い層が住みやすい街」へと変化しています。

住宅供給数が増えたことから、人口が急増。特にビジブルマイノリティ(非白人)の人口が増えていて、ここ10年のビジブルマイノリティの割合は、18%から33%まで増加しています。マルチカルチャーが進んでおり、新移民にとっても住みやすい都市と言えます。

景観を守る政策が取られているため、高層ビルや大きな商業施設は建設が禁止。その分、街並みが非常に美しいのも魅力です。

オークビルは昨年同ランキングで1位でしたが、今回は4位に転落。その理由の一つが、失業率が上がっていること。トロントに通勤する人が多く、トロントの高い失業率の影響を受けています。

現地在住日本人の声

GTA(トロント都市圏)なのに、公園やトレイルがたくさんあり、湖などの自然も豊か。住宅街なので、オークビル内には大きなショッピングモールや商業施設はないけれど、ミシサガとバーリントンに挟まれているから、何でも揃って便利です。(オークビルを抜けるとすぐに大型商業施設が広がる) トロントダウンタウンまでも車で40分、Goトレインでも直通なので、アクセスの良さも◎ ただし、トロント方面へは渋滞が多いのが難点。あと、家が高くて、賃貸も高い!空きが出てもすぐに埋まってしまうので、家探しは大変かもしれません。また、習い事なども他都市に比べると高い印象です。

オンタリオ州ニューティカムシー(new Tecumseth)

オンタリオ州ニューティカムシーのアリストンにあるホンダカナダの工場
ニューティカムシーのアリストンにあるHonda Canadaの工場
人口 平均人口
過去5年の人口増加率
英仏以外を母語とする人口
38,504 (千葉県南房総市と同程度)
14.7%
11.6%
雇用 失業率 5%
財政 世帯収入(中央値)
平均世帯資産
平均固定資産税(年間)
$95,385
$845,233
$3,495
気候 20°C以上の日数
0°C以上の日数
雨/雪の日数
122日
216日
155日
住宅 平均住宅価格
平均家賃2BR(2LDK)
$642,416
$987
子供 平均月保育料(幼児)
子供のいる世帯
$1,130
43%

 

トロントから車で1時間15分ほど北上した、小さな田舎町のニュー・ティカムシーが5位です。

2位のグリムスビーと同じく、ニュー・ティカムシーは大都市トロントの恩恵を受けながらも、手頃な住宅価格や環境の良さが評価されています。

また、Honda Canadaの生産工場があり、CR-Vやシビックはここで生産されています。従業員数も4600人と、4万人弱の人口のから考えると、街の経済の大きな支柱となっていることが伺えます。

新興住宅地も増えており、人口はこの5年で14.7%も増加。これはカナダ全土で見ても、非常に高い増加率で、街の経済成長を表しています。

BC州サーモンアーム

ブリティッシュコロンビア州サーモンアームとシュースワップレイクの風景
サーモンアームとシュースワップレイクの風景 Marty Anstey [CC BY-SA]
人口 平均人口
過去5年の人口増加率
英仏以外を母語とする人口
19,153 (千葉県勝浦市と同程度)
8.7%
7.1%
雇用 失業率 5.3%
財政 世帯収入(中央値)
平均世帯資産
平均固定資産税(年間)
$76,048
$845,233
$1,711
気候 20°C以上の日数
0°C以上の日数
雨/雪の日数
105日
214日
138日
住宅 平均住宅価格
平均家賃2BR(2LDK)
$428,517
$845
子供 平均月保育料(幼児)
子供のいる世帯
$1,200
34%

 

トップ10内はオンタリオ州内の都市が占める中、唯一オンタリオ州外から選ばれたのが、ブリティッシュコロンビア州のサーモンアームです。

バンクーバーとバンフの中間に位置する小さな街で、美しい湖と山に囲まれたリゾート地として有名です。季節を問わずバンクーバー方面などから多くの観光客が訪れ賑わいます。

サーモンアームが6位に選ばれた理由は、気候や治安の良さに加え、税金の安さ、住宅価格の安さ、そして豊かな経済と安定した雇用にあります。

平均住宅価格は$430,000(約3600万円)と、BC州内でも群を抜く安さですし、固定資産税や所得税も低めです。実際、同ランキングの生活コストが低い街部門でも1位に選ばれています。

それでいて、経済は、ここ数年で急成長しているトンプソン・オカナガン地域の強い経済に引っ張られていますし、失業率も一気に改善し、観光業を中心に雇用が豊富です。過去5年の人口も8.7%増と、都市部以上の増加率を誇ります。

オンタリオ州ブラント(Brant)

オンタリオ州ブラントの風景
ブラントの中心部Parisの街並み
人口 平均人口
過去5年の人口増加率
英仏以外を母語とする人口
39,263 (宮城県東松島市と同程度)
4.9%
7.1%
雇用 失業率 4.7%
財政 世帯収入(中央値)
平均世帯資産
平均固定資産税(年間)
$97,437
$902,709
$2,956
気候 20°C以上の日数
0°C以上の日数
雨/雪の日数
125日
218日
138日
住宅 平均住宅価格
平均家賃2BR(2LDK)
$572,728
$894
子供 平均月保育料(幼児)
子供のいる世帯
$1,156
46%

 

オンタリオ州ブラントは、ハミルトンから車で30分ほど西にあるエリアです。

ブラントの中心都市Parisは、川に囲まれた小さな町で、古くからの建造物が立ち並び、「カナダで最も美しい小さな町」とも呼ばれています。

ブラントが選ばれた理由は、経済力、気候の良さ、犯罪率の低さです。

特に経済は活発で、新しい建物や、住宅地も広がっています。また、ハイテク企業を誘致するための新たな工業団地も建設中で、雇用も今後拡大する見込みです。

オンタリオ州ナイアガラ・オン・ザレイク(Niagara-on-the-Lake)

オンタリオ州ナイアガラオンザレイクにあるプリンス オブ ウェールズ ホテル
ナイアガラオンザレイクの街の中心にあるPrince of Wales Hotel
人口 平均人口
過去5年の人口増加率
英仏以外を母語とする人口
18,652 (千葉県勝浦市と同程度)
10.9%
20.4%
雇用 失業率 4.7%
財政 世帯収入(中央値)
平均世帯資産
平均固定資産税(年間)
$93,425
$1,255,495
$3,644
気候 20°C以上の日数
0°C以上の日数
雨/雪の日数
128日
238日
151日
住宅 平均住宅価格
平均家賃2BR(2LDK)
$738,139
$1,127
子供 平均月保育料(幼児)
子供のいる世帯
$1,156
35%

 

ナイアガラの滝から車で30分北上した町、オンタリオ州のナイアガラ・オン・ザ・レイクが8位です。

人口2万人弱の小さな町ながら、イギリスの風格が残る美しい街並みと、町中に広がるワイナリーが有名で、カナダの人気観光地の一つとなっています。

ナイアガラオンザレイクの高評価となっている点は、人口増加率、裕福さ、そして温暖な気候です。

英仏を母語とする人も20%に増えていることや、家賃の安さなども考慮されて、同ランキングの移民向けの住みやすい街部門でも2位に選ばれています。

現地在住者の声

ナイアガラオンザレイクは歴史ある閑静な住宅が並び、裕福な世帯が住む街として有名です。ランキングでは、その裕福な経済力などが評価されているものの、住民全てが裕福なわけではなく、そうでない人もいます。また、2位のグリムスビー(オンザレイクと同じく、ナイアガラ地区にある)と違って、公園、公共プール、保育施設、交通アクセスが十分に整備されていません。車を所有していないと、移動に苦労します。

オンタリオ州ラッセル(Russell)

オンタリオ州ラッセルの街
ラッセルの通り P199 [CC BY-SA]
人口 平均人口
過去5年の人口増加率
17,391 (三重県尾鷲市と同程度)
6.7%
雇用 失業率 5.1%
財政 世帯収入(中央値)
平均世帯資産
平均固定資産税(年間)
$115,792
$552,088
$3,544
気候 20°C以上の日数
0°C以上の日数
雨/雪の日数
78日
210日
164日
住宅 平均住宅価格
平均家賃2BR(2LDK)
$419,917
$1,088
子供 平均月保育料(幼児)
子供のいる世帯
$1,009
51%

 

首都オタワから車で30分、郊外にある小さな街ラッセル。

ラッセルはオンタリオ州内のフランス語圏となっており、英仏バイリンガルの人が多く住んでいる地域です。また、オタワへも通勤圏内であるため、カナダ政府機関に勤務している人が多く、世帯収入はかなり高めです。

それでいて住宅価格は都市部に比べるとお手頃で、同ランキングの生活コストの低い街部門でも2位に選ばれています。そのため、収入に占める住宅費の割合が非常に低く、住みやすさの大きな要因となっています。

また、子供のいる世帯数の多さや、比較的お手頃な保育料なども考慮され、子育てしやすい街部門でも6位に選ばれています。

オンタリオ州テカムシ(Tecumseh)

オンタリオ州テカムセにあるセントクレアビーチ
テカムシにあるセントクレアビーチP199 [CC BY-SA]
人口 平均人口
過去5年の人口増加率
英仏以外を母語とする人口
24,277 (岐阜県飛騨市と同程度)
2.20%
15.7%
雇用 失業率 6.5%
財政 世帯収入(中央値)
平均世帯資産
平均固定資産税(年間)
$102,159
$815,306
$3,960
気候 20°C以上の日数
0°C以上の日数
雨/雪の日数
139日
249日
150日
住宅 平均住宅価格
平均家賃2BR(2LDK)
$426,474
$915
子供 平均月保育料(幼児)
子供のいる世帯
$868
46%

 

オンタリオ州のテカムシ(テカムセ)は、ウィンザーのお隣に位置し、セントクレア湖に面した小さな街です。アメリカ国境にもほど近く、デトロイトへは車で30分の距離にあります。

テカムシが高い評価を受けたのは、治安の良さ、温暖な気候、そして、医療アクセスの良さです。

人口は少ないながら、街には大きなショッピングモールもありますし、ウィンザーにある大型ショッピング施設や文化施設なども車で15分ほどの距離と、生活に困ることがありません。

そして、平均住宅価格は$430,000(約3600万円)と、非常にお手頃。小さな町と都市、いずれの恩恵を受けることができる街だと言えます。

トップ10圏外、トロント・バンクーバーなど有名都市の順位と評価

トップ10内には入らなかったものの、カナダで人気の留学・移住先であるトロント・バンクーバー・モントリオールなどの順位はどうなのでしょう?

トロント:19位

カナダのトロントにあるCNタワーやダウンタウン中心部の景色
トロント中心部の上空からの景色
人口 平均人口
過去5年の人口増加率
英仏以外を母語にする人口
2,988,140 (大阪市よりも30万人ほど多い)
6.4%
43.4%
雇用 失業率 6.2%
財政 世帯収入(中央値)
平均世帯資産
平均固定資産税(年間)
$71,324
$941,973
$2,401
気候 20°C以上の日数
0°C以上の日数
雨/雪の日数
117日
264日
145日
住宅 平均住宅価格
平均家賃2BR(2LDK)
$963,076
$1,492
子供 平均月保育料(幼児) $1,367

 

トロントの順位は19位。

住宅価格の高さ、失業率、世帯収入に対する住宅費の割合の高さなどが足を引っ張っているものの、交通アクセスの良さ、医療アクセスの良さは抜群。人口に対するファミリードクターの数、スペシャリスト(専門医)の数はいずれもカナダ全土でトップクラスです。

交通アクセスや医療アクセスの良さが評価され、シニア向けの住みやすい街部門では1位に選ばれています。

現地在住日本人の声

トロントはなんでも揃って、本当に便利。価格の安いアジアンスーパー、日本の100円ショップ(実際は2ドルくらい)、ラーメン屋さんなど美味しい日本食レストラン、日本人のいる美容室・・・など、どれもが充実していて、日本人が現地で生活していて困ることがありません。交通アクセスも良いので、車がなくても生活できます。しかも、地下鉄やバスは、通勤通学の時間帯でも日本の電車ような混雑状態にはならず、快適。ただ、道路の渋滞が酷いです。人口が増えていて、渋滞も悪化の一途です。子育ての面では、日本語のサークルなどがたくさんありますし、日本語学校も選択肢が多く、目的に沿って選べるのは大都市ならではのメリットです。

バンクーバー:112位

人口 平均人口
英仏以外を母語にする人口
670,642 (静岡市と同程度)
44.8%
雇用 失業率 4.9%
財政 世帯収入(中央値)
平均世帯資産
平均固定資産税(年間)
$73,946
$1,220,613
$1,426
気候 20°C以上の日数
0°C以上の日数
雨/雪の日数
53日
331日
171日
住宅 平均住宅価格
平均家賃2BR(2LDK)
$1,709,754
$1,964
子供 平均月保育料(幼児) $1,407

 

世界で最も住みやすい都市とも言われるバンクーバーですが、MacLeansのランキングでは112位と低め。その大きな理由は、住宅価格の高さ、収入に対する住宅費の割合の高さ、そして気候です。

特に平均住宅価格が1,220,000ドル(約1億円)に上る点は、都市にとっての大きなデメリットです。その一方、固定資産税は、実はカナダ全土で最も低くなっています。

1ミリオンの家の場合、年間の固定資産税は、バンクーバー2,468ドル、トロント6,355ドル、オタワ10,684ドルと、大きな違いが。さらに、BC州では固定資産税の控除もあるので、住宅価格の高さは、固定資産税の安さで多少は補えると言えます。

また、温暖な気候はバンクーバーの魅力でもありますが、ランキングでは降水量の多さ、20度以上の日の少なさがマイナス評価されています。

現地在住日本人の声

カナダ内でいくつかの都市に住んだことがありますが、一番好きな都市がバンクーバーです。海と山に囲まれていて、景色がとてもきれい。リラックスして暮らせます。都市のサイズもちょうど良くて、しかも日本・アジア系のものはなんでも揃います。あと、カナダの中では一番日本に近く、直行便&安いチケットで帰れるので、気軽に一時帰国できるのも嬉しいです。気候は、夏は暑すぎず、快晴の日が多いので快適です。(7月の平均最高気温:22度)ただ、そこまで暑くないので、ビーチや水遊びはごく短時間で終了です。秋~冬は毎日のように雨が降り、空がいつもどんよりした灰色に。この時期はやっぱり憂鬱です。雨だと子供たちも外で遊べず、室内で過ごす日が多くなります。他都市の冬のほうが、寒くても快晴で、外で雪遊びを楽しめていたので、その点は残念です。教育面では、バンクーバーには日本語教育を取り入れている公立校もあったり、日本語学校も数多くあります。ただ、現地校ではスクールバスないので(バスはフレンチスクールボードのみ)、毎日学校への送迎が必要で大変です。あと、フレンチイマージョンプログラムが争奪戦なので、希望してもなかなか入れません。また、ランキングの高い学校は、中国系の生徒ばかり、なんてことも。

モントリオール:296位

人口 平均人口 1,822,997 (札幌市と同程度)
雇用 失業率 7.4%
財政 世帯収入(中央値)
平均世帯資産
平均固定資産税(年間)
$53,899
$941,973
$1,326
気候 20°C以上の日数
0°C以上の日数
雨/雪の日数
118日
206日
165日
住宅 平均住宅価格
平均家賃2BR(2LDK)
$523,354
$812
子供 平均月保育料(幼児) $175

 

カナダ第二の経済都市であるモントリオールですが、順位は264位と低め。

住宅価格は低いものの、世帯収入が低く、収入に対する住宅費の割合が高くなることや、失業率の高さやなどが全体の評価を大きく下げています。

の州別の住みやすい都市ランキング

カナダの住みやすい都市ランキングの州別ランクイン割合
ランキングトップ50をエリア別にみると、オンタリオ州が過半数を占める

このチャートは、住みやすい都市ランキングトップ50位をエリア別に分けたもの。トップ50の過半数がオンタリオ州が占めており、次に多いのがブリティッシュコロンビア州でした。

以下、住みやすい都市ランキングを州別に見ていきます。

オンタリオ州

オンタリオ州からトップ50に28都市がランクインしています。トロントやハミルトンに通勤圏内の郊外の街が多く選ばれています。オンタリオ州内のトップ10はこちら。

全体順位 都市名
1 Burlington
2 Grimsby
3 Ottawa
4 Oakville
5 New Tecumseth
7 Brant
8 Niagara-on-the-Lake
9 Russell
10 Tecumseh
11 Aurora

ブリティッシュコロンビア州

BC州の主要都市では、バンクーバー112位、ビクトリア121位、リッチモンド173位、バーナビー175位となっています。BC州内のトップ10はこちら。

全体順位 都市名
6 Salmon Arm
12 West Kelowna
15 Oak Bay
18 Nelson
25 Colwood
26 North Saanich
29 Central Saanich
30 Squamish
32 Saanich
35 Terrace

アルバータ州

アルバータ州内のトップ10には、セントアルバータ、カルガリー、エドモントンなどが入っています。

全体順位 都市名
23 St. Albert
28 Canmore
33 Calgary
79 Edmonton
81 Strathcona County
89 Fort Saskatchewan
128 Chestermere
143 Cochrane
158 Beaumont
185 Stony Plain

ケベック州

ケベック州のトップ10はこちら。州都ケベックシティの全体順位は240位でした。

全体順位 都市名
36 Deux-Montagnes
48 Blainville
51 Westmount
67 Trois-Rivières
68 Sherbrooke
73 Mirabel
91 Sainte-Marthe-sur-le-Lac
94 Prévost
108 Mont-Royal
110 Magog

 


以上、2019年版カナダの住みやすい都市ランキングでした。

気になる都市の順位は見つかりましたか?その他の都市や、都市ごとの詳細データは、こちらのMacLeansのサイトからご確認ください。

ただ、例え住みやすい都市であったとしても、住宅価格などを考慮すると、そこに住めるかどうかは「全く別物」です。留学生や新移民にとっては、家賃の低さや移民の多さなどに重点を置いた「新移民向けの住みやすい都市ランキング」のほうが、より現実的かもしれません。

新移民向けのランキングは下記からご覧ください。

カナダ留学&移住を考えている方へ

最後に。私自身、大きな不安を抱えて飛び込んだカナダ。同じようにカナダへの移住や留学を考えている方に、何か役立てることがあれば、とても嬉しいです。質問やご相談などあれば、お気軽に問い合わフォームもしくはLINEでご連絡くださいね。

実経験と現地在住者の目線で、できるだけ疑問や不安が解消するよう、お答えさせていただきます。皆さまからのご相談がブログ記事のアイデアにもなっています!

ただ、私の方でお答えできるのは、あくまで「自身の経験に基づくこと」や「カナダ生活の一般的なこと」。留学や永住権に関して「確実なアドバイス」が必要な方は、専門家に相談することをおすすめします。

エージェントがたくさんいて悩みますが、私の知り合いが移住・留学エージェントをやっているので、よかったら一度相談してみてください。私も留学事情などアドバイスを求めることがありますが、裏話を含め、カナダ事情に熟知しているので、答えも的確ですし、とても親身になってくれる方です。「ハピバナのブログを見た」と伝えいただくと、良いことがあるかも、です!

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