※本記事は2015年10月に公開していたものを、3年使用後のレビューと共に内容を書き直したものです。
錆びにくく、お手入れが簡単だと評判の鉄フライパン「リバーライト 極フライパン」。
6年ほど前から極フライパン愛用している我が家。海外移住の際に一度処分したものの、新たに入手した極フライパンも愛用して丸3年が経過しました。
3年経過後も言えることは、「やっぱり鉄は素晴らしい!」
鉄フライパンに興味はあっても、使いやすさに不安を感じている方も多いと思うので、今日はリバーライト 極フライパンの特徴や使い勝手、お手入れ方法、3年経過後のフライパンの状態などをご紹介したいと思います。
リバーライト極ジャパン フライパンの特徴
一般的な鉄フライパンと違って、極フライパンには下記の特徴があります。
空焼き不要
通常の鉄フライパンは、防さび塗装が施されていおり、塗装を取り除くために、一番最初の使い初めには「空焼き」の作業が必要です。
でも、極の場合、特殊熱処理をすることでさびにくくしているので、防錆塗装はなし。そのため、面倒な空焼きが不要です。普通にお水、もしくは食器用洗剤で簡単に洗い、油を馴染ませるだけで使い初められます。
油馴染みがよい
写真は使用前の新品の状態のフライパンです。写真でもわかるように、表面が本当にきれいでスベスベ!多孔状の酸化皮膜で覆われていて、普通の鉄フライパンより油馴染みが良くなっています。
錆びにくく、お手入れが簡単
特殊熱処理をした窒化鉄層と酸化鉄層のおかげで、通常の鉄フライパンよりもさびにくく、フライパンの日々のお手入れが簡単!私はお湯で洗ったら軽く水切りして、自然乾燥させるだけですが、そんなズボラなお手入れでも錆び知らずです。
傷に強い
表面の硬度は、通常の鉄版の5倍。傷にとても強いのも極の特徴です。写真は3年経過後の我が家のフライパンですが、鉄タワシや鉄のフライ返しを使っていても、表面は見事にスベスベのまま!
・・・でも、写真の丸で囲んだ部分にほんの少し傷があります。
以前に鉄製のキャセロール鍋をフライパンの上に落としてしまい、傷が入ってしまいました・・・。そこだけ焦げ付きやすいということは全くありませんが、一生ものだけに傷はショックでした。でも、そんなアホなことをしない限り、通常使用で傷が入ることはまずないと思います。
リバーライト極 鉄フライパンの使い勝手
現在の極フライパンを愛用して丸3年。これまで感じてきた使い勝手を、①手入れ、②こびりつきやすさ、③重さ、④美味しさに分けて、レビューしたいと思います。
お手入れ:◎
日々のお手入れに関しては、本当に簡単です。
基本は、お湯とスポンジで洗って、パパッと水切りするだけ。乾燥する冬場はそのまま自然乾燥させるか、まだ熱いコンロの上に放置しています。(お手入れの詳細は使い方の項目で後述します)
洗剤で洗う手間もないですし、『表面の加工が傷がつかないよう優しく』なんて気を遣う必要もありません。普通のフライパンよりも手入れはむしろ簡単だと思います。
こびりつきやすさ:〇
鉄製のフライパンを使う前は「くっ付きやすさ」が心配でしたが、案外大丈夫!
もちろん、『チーズも踊る』ようなテフロン加工フライパンには負けますが、、、注意点さえ守れば、くっ付かずに調理できています。
鉄製フライパンがくっつかない3つの方法
- 適量の油を使用すること
- フライパンを温めてから調理すること
- 高温にし過ぎないこと
鉄製フライパンは、テフロンのように油無しは無理。適度な油を使うことが大切です。私は油返しするのは面倒&できるだけ油の使用量も抑えたいので、表面全体にオイルスプレーをかけて使っています。
また、とても重要なのが、フライパンをしっかり温めてから調理すること。白い煙が出始める手前くらいまで温めてから調理すると、くっ付かずに調理できます。
あと、鉄フライパンは熱伝導が高いので、調理中は高温にし過ぎないようにもご注意ください。焦げ付いてこびりつく原因になります。
この3つを守れば、鉄フライパンでもくっ付かない調理が可能です。
使用開始2週間後に調理した塩麹炒め
これは極フライパンを使用開始して2週間ほど経った頃に作った豚肉の塩麹炒めです。塩麹を使った食材はこびり付きがちなのですが、きれいにスルリと剥がせて感動した記憶が。ただ、鉄の保温力の高さに慣れてなくて、焦げ付かせてしまいましたが。。。
使った油の量はとても少なく、油返しの代わりにオイルスプレーを表面全体に薄く吹き付けただけです。
使用開始3年経過後に調理した卵焼き
こちらは使用開始して丸3年以上たった極フライパンで、先日調理した卵焼きです。
見事、全くくっ付きません!この時の油も、オイルスプレーを表面全体に薄くかけているだけ。油馴染みもだいぶ出来てきて、ますます使いやすくなってきたと思います。
耐久性:◎
3年間ほぼ毎日使っていますが、耐久性は抜群に優れています。
強度の項目でも記載しましたが、通常使用であれば傷も入りませんし、表面の塗装が剥がれることもありません。むしろ、油が馴染んで使いやすくなっています。また、今のところ持ち手が緩むこともありません。
一般的なフライパンだと、3年も使えばもう寿命。表面の加工が剥がれて、こびりつきやすくなっている頃ですが、鉄フライパンだと、年数が経過してさらに使いやすくなっているというのは、素晴らしいことだと思います。
フライパンの重量:△
鉄製フライパンのデメリットとしてよく挙げられる重量。
私がこれまで愛用してきたストーン加工フライパンやグリーンパンと重さを比較してみましたが、同じ28cmサイズのグリーンパンに比べて、250gほど重いです。
- リバーライト 極ROOTS:1280g
- グリーンパン:1040g
- Starfrit THE ROCK(ストーン加工セラミック):950g
※サイズはいずれも28cmです。また、自宅計測のため多少の誤差はあるかと思います。
私が使っている極フライパンは28cm(1280g)のものですが、個人的には料理が苦痛になることもなく、女の私でも、普通にフリフリ振って調理できています。ただ、料理の量が多くなると、正直大変・・。『よっこらしょ』と言う感じです。
26cmサイズであれば、重さは950gと軽くなるので、もし重さに不安がある方は26cmを選んだ方がよいかもしれません。
料理の美味しさ:〇
3年も使っていると、すっかり慣れてしまいましたが、鉄フライパンに変えた当初は、特に炒め物が美味しいと感じました。チャーハンなども高温が伝わりやすいからか、美味しく仕上がります。
酸味の強い料理はマズくなる?!
ただし。トマトやレモンなどの酸味の強い食材を使った料理は、鉄が溶けだしやすいので、調理し終わったら、即刻、お皿に移し替える必要があります。少しでも時間が経つと、鉄臭くて不味い料理になります。
アップルパイ用のフィリングを作った時も、20分ほど放置している間に、強烈な不味さのフィリングになって、泣けてきました。。。
私にとっては、酸味のある食材の調理に気を遣う点が、鉄フライパンの唯一のデメリットだと感じています。栄養価的には鉄分が取れて良いのですが・・。
その他の嬉しいメリット
極フライパンの他にも、セラミック加工のグリーンパンを所有していましたが、2台同時にホットケーキを調理すると、明らかに極のほうが少ない火力で、しかも短時間で焼き上がります。
鉄は、セラミックよりは熱伝導率は劣るものの、一度温めるとその熱を逃がさないという保温性に優れています。結局のところはセラミックよりも熱効率が良い、つまり、節電効果が高いと感じます。
下記の記事で、極フライパンを使ってホットケーキを焼いていますので、よかったら合わせてどうぞ。
中力粉でもふわふわ!激安自家製ホットケーキミックスレシピ
極フライパンの選び方
重量の項目とも重複しますが、極フライパンを選ぶ際に一番の決め手となるのはサイズです。
サイズが大きくなった分だけ重くなるので、何人分の料理を調理するのかと、フライパンの振りやすさとの兼ね合いで、どのサイズがよいか選ぶと良いかと思います。
サイズごとの重さ
極の鉄フライパンのサイズ展開は16cm、18cm、20cm、22cm、24cm、26cm、28cmまで。大きさによって下記の重量の違いがあります。(厚板タイプではなく、通常のタイプです)
20~22cmあたりは一人暮らしの方にちょうど良いサイズです。24~26cmで2~3人家族、28cmで4~5人家族用位だと思います。
以前は26cmを購入して使用していましたが、4人分量を調理するにはサイズが小さく、料理が飛び出てしまうこともあったので、今は28cmのものを愛用しています。4~5人分の料理にはちょうど良くて気に入っています。
4人家族におすすめのサイズ。7000円前後。
リバーライト 極 ジャパン フライパン 28cm J1228
厚板タイプもある
極フライパンには厚板タイプもあります。ただ、重量が倍くらい違うので、振って調理したい人には向きません。餃子やハンバーグなどはより美味しく調理できるんだと思うのですが、重量が気になり、私は諦めました・・。
厚板タイプは26cmサイズでも重量1.7kg。8000円前後
リバーライト 極 ジャパン 厚板フライパン 26cm J2326
極ルーツ(旧商品)と極ジャパン(新商品)の違い
極フライパンはこれまで「極ROOTS」として販売してた商品を「極JAPAN」に改名して販売しています。
新旧商品の違いは、ハンドル(持ち手部分)の刻印のみ。性能やサイズなどは全く同じなので、Amazonなどで購入する際は、新旧の価格を比較して、安いほうを選ぶとお得です。
リバーライト極ジャパン 鉄フライパンの使い方
最後に、極フライパンの使い方をご紹介です。テフロン加工フライパンとは手入れ方法が色々異なります。
購入して一番最初にやること
- 水もしくは食器用洗剤で軽く洗う
- 油ならしをする(代案→揚げ物をする)
一番最初に極フライパンを使う際は、まず、水もしくは食器用洗剤で軽く洗って水けをふき取り、その後「油ならし」を行います。これは、フライパンの1/3くらいまで油を入れて弱火で5分ほど加熱し、余分な油をオイルポットに移すという作業です。
もしくは、油ならしの代わりに、フライパンで揚げ物をするのもアリです。フライパンで揚げ物だなんて、テフロン加工のフライパンだと、温度によっては有害物質が発生してしまって危険ですが、鉄は温度を気にせず使えて、本当便利です。
毎回の調理前の準備
油返しをする(代案→オイルスプレーを吹き付ける)
毎回の調理時には「油返し」をします。
油返しとは、油ならしと似ていますがが、使う油の量が違います。お玉1杯分の油をフライパンに入れて、中火で加熱した後に、油をオイルポットに戻す、という作業なのですが、オイルポットに戻したオイルの酸化も気になるし、なにより面倒───
そこで、我が家は油返しの代わりに、オイルスプレーで代用しています。
こんな感じにスプレー。オイルスプレーを使えば表面をまんべんなく油で覆うことができますし、オイルポットに戻す作業も不要。
きちんと油返しした方が、油馴染みが良くなると思いますが、、、オイルスプレーを代用する方法でも、こびり付きやすさはあまり感じず、問題ありません。
詰め替えできるスプレーボトルがお得。2本入りなので、オリーブオイルとサラダ油など、料理ごとに種類を分けて使うのもおすすめ。
オイルスプレーボトル 2本セット JF-4
使用後のお手入れ方法
使用後はお湯で洗って、乾かすだけ
すぐにお湯とスポンジで洗う
食材によっては、フライパンを酸化させてしまうので、調理した料理はすぐにお皿に移しかえ、フライパンが温かいうちにお湯とスポンジで洗います。ただ、あまりに高熱のうちにフライパンを水につけると、変形の原因になるので、少し冷めてから洗います。
汚れがひどくなければ、キッチンペーパーなどでふき取るだけでもOKです。もし落ちにくい汚れがあったら、鉄たわしなどで洗います。強くゴシゴシしても、傷は付かないのでご安心を。
洗う際の注意点
フライパンを洗う時は、洗剤は使わないこと。洗剤を使うとせっかく馴染ませていた油膜が剥がれてしまいます!食洗器もNGです。でも、熱いいうちに洗えば、洗剤を使わなくても綺麗になりますよ。
匂いがついてしまったり、どうしても落ちない汚れがある場合は、洗剤を使っても大丈夫ですが、その後は必ず油を馴染ませてから保管しておきます。
また、鉄たわしはこびりついた汚れを落とす時だけ使います。毎回たわしで洗いすぎると、なかなか油馴染みが進みません。
水分をふき取って保管
お湯で洗った後は、水分を拭き取って片付けるだけ。
極フライパンの場合、錆び防止処理がされているので、私はそれに甘んじて、水気を軽く切ったら、乾燥している冬場はそのまま放置。もしくは表面がまだ熱いコンロの上に置いて自然乾燥させています。それでも錆びることなく使えているので、本当にズボラな私にぴったりなフライパンです。
ただ、煮物や茹でるような調理をした場合、油膜が失われているので、お手入れの最後に油を軽く塗っておくのを忘れずに。
以上、「究極の鉄フライパン」とも呼ばれる極ジャパンのフライパンについて、使い方や、使ってみた感想などをまとめました。
3年間使っても、全く劣化しない、むしろ使いやすくなっているので、改めて鉄はいいなぁと大満足しています。やはり昔からあるものは素晴らしいですね!これで6000円程度で買えるんだから、最強のコストパフォーマンスです。
これからどんどん使い込んで、使いやすいフライパンに育てていき、一生もののフライパンにしたいと思います。
重量と大きさのバランスが一番よく、使い勝手が良いサイズ。6000円前後
リバーライト 極 ジャパン フライパン 26cm J1226
はぴさんこんにちはー!!
相変わらずはぴさんのブログ記事はタメになりますね!!
我が家は5年前に気になってたアサヒ軽金属さんの
オールパンとゼロ活力鍋を購入して使い続けてるのですが
フライパンはホームセンターで買ったお安いテキトーなのを使用してます。
が、やっぱり1年持つか持たないかくらいで
結局時とともにこびりつくようになってしまうんですよね・・・。
お値段相応なんだなぁと毎回思います。
私は大の餃子好きなので焦げ付くフライパンだともうストレス大です。
先日ちょうど焦げ付くようになってしまったフライパンを
新しく購入したいなぁと思ってましたが
カナダ行きまであと半年という微妙な時期なので我慢かなぁ・・・と思ってました。
が!!!!はぴさんのこの記事みて、思い切って買っちゃって
そのままカナダにもっていこうかなぁって思っちゃいました。
今夜旦那に相談(という名のおねだりに近い)してみます!!
私料理ハッキリいって苦手というかヘタな部類なんですけど
それでもキッチンツールってドキドキしちゃいます。
た・・・宝の持ち腐れにならないようにお料理頑張らなくっちゃ!
Grumpyさん、
ゼロ活力鍋ってめちゃ良さそう!
5年経ってもまだまだ現役なら、高くても、買う価値ありますね!!
高くても良いものを長く使うほうが、結局はコストパフォーマンスがいいのかなぁ。
と思いつつも、、、100円ショップも大好きな私です(笑)
鉄製のフライパンとなると、私が住んでいるノバスコシアでは、中華鍋しか見かけないので
日本から買って持ってきたほうが良いかもしれません。
トロントやバンクーバーとかだと、売ってるのかもしれないんだけど。