私はIELTSの中で、ライティングが一番苦手でした。
一番最初に受けたAcademicモジュールのWritingは5.5。その後モジュールをGeneralに変更しましたが、語彙力を上げたり、エッセイに適した表現を学んだりして、私なりに対策を重ねて6.0~6.5までは出るように。でも、7の壁はすごーーく高かった!!
でも、添削サービスを利用してみて、私のエッセイの何がダメだったのかに気付くことができ、最終的には、なんとか7.0が出るようになりました。
私がWritingで行き詰っていた原因は、割と多くの方が陥りがちな問題なのではないかと思います。今回の記事では、その原因と対策として、Writing Task2の問題文を6種類のパターンにわけ、それぞれの問題文ごとに、どのようなエッセイ構成を行えばよいかをご紹介したいと思います。
この記事の目次
- 1 私がIELTSエッセイで7.0に到達できなかった理由
- 2 IELTS Writingの採点基準とは?
- 3 タスクレスポンスを上げるには、問題文のパターンを把握すること
- 4 Writing Task2、6種類の問題文パターンとエッセイ構成方法
- 4.1 To what extent do you agree or disagree?
- 4.2 Is it positive or negative?/ Do you think it has more advantages or disadvantages?
- 4.3 Discuss both views and give your opinion
- 4.4 Do the advantages outweigh the disadvantages?
- 4.5 Discuss the advantages and disadvantages/ What are the advantages and disadvantages?
- 4.6 Problem-Solution
- 5 エッセイ構成方法が分かれば、あとはひたすら練習!ついには7.0も出るように!
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私がIELTSエッセイで7.0に到達できなかった理由
IELTSのエッセイというと、構成も重要ですし、豊富なボキャブラリーや表現も求められます。また、短い制限時間の中で、エッセイを2本を書き上げる文章力も必要です。本当に、難関!
以前の私のIELTSのエッセイ対策といえば、模範解答のエッセイに使われている表現を覚えたり、エッセイ用の語彙力をつけたり、あとはひたすら何本も書きまくって、短時間で書き上げられるよう練習していました。
この勉強方法を続けて1年くらいで、スコアは当初の5.5から、6.0や6.5まで上がりました。でも、それ以上は出なかった・・。自分ではすごく上手にまとまったし、難しいボキャブラリーも詰め込んだ!と思っても、返ってきたスコアは6.5で、がく然。
何がダメだったのかも分からないし、一体何をどうしたらいいの?!そんな思いでいっぱいでした。原因が分からないと対策もしようがないし、まさに行き詰まり。
でも、各セクション7.0以上が必要だったので、下記記事でもご紹介したように、Simonさんのページをひたすら読んだり、3社のIELTS専用の添削サービスを利用して、自分の何がダメなのかを見直しました。
そこで私がようやく気付いたこと。それは、質問に沿ったエッセイのまとめ方が出来ていないせいで、Task Responseが異様に低くなっていたことでした・・。
そんなの基本でしょ、っていう方も沢山いらっしゃると思います。質問された通りに答えるわけなので、確かに基本です。
でも私、それまでIELTS対策はそれなりにやってきたつもりでしたが、そんな基本に全然気付いておらず、どのような質問が出ても、「賛成の面もあれば反対の面もある、でも私はこう思う」という構成にしていたんです。
IELTS Writingの採点基準とは?
ご存じの方も多いと思いますが、Writingの採点基準は下記4項目に分かれており、その4項目の総合でWritingスコアが決まります。
- Task Response (質問に対する回答)
- Cohesion and Coherence (一貫性、まとまり)
- Vocabulary(語彙)
- Grammar(文法)
Task Responseは、このようにWriting採点基準の4本柱の一つです。つまり、スコアに大きく影響する重要ポイント!
添削サービスで返ってくる評価を見ると、私の場合、文法やボキャブラリー、一貫性については割と高いスコアが出ているんだけど、このTask Responseが4(泣くわーー)だったり、5だったりしたため、Writing全体のスコアが下がっている傾向がありました。
タスクレスポンスを上げるには、問題文のパターンを把握すること
Task Responseを底上げし、Writingのスコアアップにつなげるにはどうすればよいか?
私なりに、添削サービスやSimonさんのページで学んだ方法はというと、まず、問題文をよく読んで、自分の意見を求めているのか、そうでないのか、を読み取る必要があります。
「To what extent do you agree or disagree?」や「Discuss the advantages and disadvantages」など、IELTSでよく出てくる問題文ですよね。
でも、これらの問題文の全てが、自分の意見を求められているわけではないし、賛成・反対の両方の意見を求められているわけでもないのです。その見極めを間違えると、私のようにTask Responseは大きく下がってしまいます。
問題文を正確に読み取り、それに応じた正しい回答・エッセイ構成をまとめるかが、とても大切なのです。
Writing Task2、6種類の問題文パターンとエッセイ構成方法
問題文の見極めに不安を感じた方、ご安心を。IELTSのWriting Task2は、Academicモジュール、Generalモジュール共に、問題文の質問パターンは決まっていて、6種類程度しかありません。
もちろん例外的な問題文もありりますが、この6種類のパターンと、そのパターンに合わせたエッセイ構成を覚えてしまえば、あとは問題文をしっかり読んで、パターンに合わせた構成でまとめればOKなのです。
下記に6つの質問パターンと、それに合わせたエッセイ構成方法をまとめてみました。
Writingの添削サービスで教わったことやSimonさんのページに書かれていることを自分なりにまとめたものですが、これがIELTS Writingの確実な正解とは言えないかもしれません。あくまでご参考程度にしていただければと思います。
※2019年12月更新:現在カナダでIELTS対策コースを受講していますが、先生からもこの構成で問題ないと教わりました!
To what extent do you agree or disagree?
意見が必要!
IntroductionとSummaryで自分の意見を明らかにし、Bodyで理由を述べる
Introduction | 賛成か反対か、自分の意見を明らかにす |
Body:パラグラフ① | 賛成(もしくは反対)と思う理由① |
Body:パラグラフ② | 賛成(もしくは反対)と思う理由② |
Summary | 賛成か反対か、自分の意見を改めて述べる |
※この質問では、「賛成する部分は多少あるものの、私は反対の立場を取る」(もしくは逆)というように、賛成・反対の両方を述べることも可能です。その場合は、IntroductionとSummaryでもその旨を書き、Bodyのパラグラフ①は賛成の理由、パラグラフ②は反対の理由を述べます。
Is it positive or negative?/ Do you think it has more advantages or disadvantages?
IntroductionとSummaryで自分の意見を明らかにし、Bodyで理由を述べる
Introduction | メリットかデメリットか、自分の意見を明らかにする |
Body:パラグラフ① | メリット(もしくはデメリット)があると思う理由① |
Body:パラグラフ② | メリット(もしくはデメリット)があると思う理由② |
Summary | メリットかデメリットか、改めて自分の意見を述べる |
Discuss both views and give your opinion
意見が必要!
IntroductionとSummaryで自分の意見を明らかにし、2つの意見(議題点)について同じ分量で述べる
Introduction | どちらの意見(議題点)を支持するか、自分の意見を明らかにする |
Body:パラグラフ① | 1つ目の意見(議題点)の理由を上げる |
Body:パラグラフ② | 2つ目の意見(議題点)の理由を上げる |
Summary | どちらの意見(議題点)を支持するか、改めて自分の意見を述べる |
Do the advantages outweigh the disadvantages?
IntroductionとSummaryで自分の意見を明らかにし、Bodyでメリット・デメリットをそれぞれ述べる
Introduction | どちらの方が上回ると思うか、自分の意見を明らかにする |
Body:パラグラフ① | メリットの理由を上げる |
Body:パラグラフ② | デメリットの理由を上げる |
Summary | どちらの方が上回ると思うか、改めて自分の意見を述べる |
Discuss the advantages and disadvantages/ What are the advantages and disadvantages?
意見は不要!
2つの意見(議題点)について、同じ分量で述べる。
Introduction | 2つの意見(議題)があることを述べるのみ |
Body:パラグラフ① | 1つ目の意見(議題点)の理由を上げる |
Body:パラグラフ② | 2つ目の意見(議題点)の理由を上げる |
Summary | 2つの意見(議題)があることを改めて述べる。自分の意見は書かない! |
Problem-Solution
意見は不要!
2つ単純に問題と解決方法を書く。問題文が原因や影響についても記載を求めている場合は、それも記載
Introduction | 問題があるため、何らかの対策が必要であることを述べる |
Body:パラグラフ① | 問題について述べる。原因と影響が必要な場合はここで記載 |
Body:パラグラフ② | パラグラフ②:解決方法について述べる |
Summary | 問題があるため、対策が必要であることを改めて述べる。自分の意見は書かない! |
エッセイ構成方法が分かれば、あとはひたすら練習!ついには7.0も出るように!
6種類の問題文パターン、いかがでしたか?
構成方法が分かれば、後はひたすらエッセイを書く練習です。問題文の問い方に応じて、どのような構成にするか戦略をすぐに立てられるようになれば、時間もずいぶん短縮されてくると思います。
「問題文をよく読んで、エッセイ構成を考える」。当たり前のことではありますが、Task Responseを意識するようになってからは、とうとう、不可能とも思えた7.0が出るようになりました!初めて7が出た時は、それはそれは本当に嬉しかったです。ようやく行き詰まりから抜け出せたというか・・。
それでもやっぱり苦手なWritingです。最高スコアは7.0。私にはそれ以上のスコアを出すことは無理でしたが、英語全体への大きな自信に繋がりました。
今回の記事が、少しでも皆様の参考になったら、そして、皆様のスコアアップにつながったら、とても嬉しいです。
IELTS関連記事
そのほかにも、IELTS関連の記事をいろいろ紹介しています。
今回私がエッセイ構成の間違いに気付けたおかげでもある、IELTS専門の添削サービスのレビュー記事や、Simone氏著のターゲットバンド7&本番形式の問題集の無料配布、過去問をやるよりよっぽど効果的なスピーキング対策などなど、よかったら併せてご参照ください。
ご投稿ありがとうございます!
拝見しまして、実際に添削サービスを利用いたしました!
非常に役に立ちまして自分が苦手であった箇所を克服することができました!
コメントありがとうございます。役立ったようで本当に嬉しいです!