カナダ東部ニューブランズウィック州には、干満差世界一の激しい潮の満ち引きがもたらす絶景スポット「ホープウェルロック」があります。
昨年夏、家族で訪れてみましたが、絶景を楽しめるだけでなく、触って、歩いて自然の不思議や驚異を体感できる、とっても面白いスポットでした!
この記事の目次
ホープウェルロックはこんな場所
ホープウェルロック(Hopewell Rocks)はカナダ東海岸のニューブランズウィック州にあります。
モンクトンからは車で35分、お隣ノバスコシア州ハリファックスからは車で約3時間半です。残念ながら公共交通機関はないため、車で行くか、ツアーなどに参加して向かうしかありません。
ファンディ湾は世界一の干満差!
一般的に、干潮・満潮での潮位の差は1~2m程度ですが、世界一を誇るBay of Fundy、ファンディ湾はと言うと、最大で16m!ビルにしておよそ5階分の高さにもなります。
12時間ごとの干潮・満潮のサイクルで、1100億トンもの海水が流れ込み、そして、また引いていくのだそうです。この水量は、世界中の川の一日分の総水量に匹敵するとのこと。ファンディ湾の潮の満ち引きがいかに激しいかが分かりますね!
なぜここまでの干満差が出来るのかと言うと、湾の独特の形、大きさによって、海水が大きく共鳴しているためだとされています。
波が湾の入り口から端まで移動する時間が12時間。潮の満ち引きもちょうど12時間。もともと揺れているブランコが、大西洋から入ってくる海水によって、さらに大きく揺れているようなもの、だそうですよ。(参照情報:Why Bay of Fundy Hides so High? – BayFundy.net)
このファンディ湾には、激しい潮の満ち引きが岸壁を浸食し、無数の化石が露出している「ジョギンズ化石断崖」もあり、こちらも必見スポット。
ノバスコシア観光|そこら中、化石だらけ!世界遺産ジョギンズ化石断崖は自分でも化石が探せるロマン溢れる海岸です!
ではいざ、激しい潮の満ち引きがもたらす絶景、ホープウェルロックに行ってみます!
まずは入場料を払って・・
まずは入口で入場料を払います。入場料は2017年現在、大人10ドル、子供7.25ドルです。家族連れなら、4人家族用チケット25.5ドルがお得。
入口の看板には、その日の満潮時刻、干潮時刻が掲示されているので、要チェック。この日、私が訪れた時間は11時半頃。満潮時刻を過ぎ、徐々に海水が引き始めている時でした。
なお、チケットは2日間有効です。まず1日目に満潮のホープウェルロックを見て、翌日干潮時刻にまた見に行く、ということが可能ですよ。
満潮時のホープウェルロック
まずは満潮の海の様子を見に行くと、やっぱり多少水が引いているかな?でも、まだまだ海に降りられる様子ではありません。
ここでランチ休憩
ここで海の水が引くまで、少し休憩します。ちょうどお昼を挟むので、ホテルの人から聞いた、おすすめのお店「Log Cabin」に向かいました。
Hopewell Rocksに向かう道は一本道なので、簡単に見つかると思います。
──と言うか、付近にはここくらいしかお店がない(笑)
フィッシュアンドチップスを頼んでみましたが、サクサクで美味しかったです。タルタルソースもたっぷり。お値段11.99ドルなり。
また、このお店のおすすめポイントは、併設しているお土産屋さん。ホープウェルロックのビジターセンターにあるお土産屋さんと比べても、良心的な値段で販売されています。
また、ホープウェル「ロック」にちなんでか、きれいな石も色々売られています。息子はゴールドに光るピカピカの石をゲット。これは、今も彼の宝物コレクション。
お店の詳細は下記からどうぞ。
The Log Cabin Restaurant レビュー by Trip Advisor
また、ホープウェルロックを後に10分ほど道を戻ると、「Momma T’s Ice Cream Stand」と言うアイスクリーム屋さんもあります。
カナダサイズの大きなアイスクリームが嬉しい!これでLargeサイズ。3.5ドルなり。Babyサイズ1ドル、Smallサイズ2ドルでも十分かも。
干潮になると・・
ゆっくりめに休憩を取ったら、いよいよ観光の大目玉!干潮になったホープウェルロックに戻ります。
この日の干潮時刻は16時43分でしたが、15時過ぎに先ほどと同じ場所に行くと──
すっかりお水が引いています!下を歩いている人もいますね。
この写真は1番の場所。海岸に降りられる2番の場所まで、トレイルを15分ほど歩いて向かいます。
階段のある場所まで来ると、つい3時間前まで海底に沈んでいた場所が、すっかり干上がっています。まるでモアイ像のような奇岩がゴロゴロ!ではでは、いよいよ、海底(?)に降りて散策開始です。
近くで見ると、本当に巨大!激しい潮の動きによって、岩の下の方がかなり削られています。そのうち、折れそう!
岩の上の方には植物が生えて、「フラワーポット(植木鉢」)とも呼ばれる岩たち。でも、髪の生えたモアイ像のように見えてしょうがない。
巨大な岩が転がっていたり──
岩と岩の間を探検したり──
岩を押し上げたり。自然を大いに体感できます!
こちらは、なんだか閲覧注意画像のようになっていますが、、、これは岩にびっしりと生えた海藻!潮が来ると、ここは海の中なんだなぁと改めて感じさせられます。
ファンディ湾の海水はこのように茶色。激しい潮流が海底の泥を巻き上げて、茶色くなるんだそうです。自然の偉大さをあちこちに感じられる場所です。
行く前には必ず潮汐時間をチェック!
ホープウェルロック攻略の大前提は、訪問前に干潮・満潮の時間を確認すること。時間を外すと、海岸に降りられません!
公式HPには、このような潮見表(Tide Table)が掲載されていますので、訪れる予定の日の潮汐をご確認くださいね。満潮は日に2回。干潮時刻の前後3時間が、海岸に降りられるようになっているようです。
2017年営業期間
2017年の営業期間は、5/19から10/9まで。
営業時間は日によって下記のようになっています。
- May 19 – June 23 – 9:00 am – 5:00 pm
- June 24 – August 18 – 8:00 am – 8:00 pm
- August 19 – September 04 – 9:00 am – 7:00 pm
- September 05 – October 09 – 9:00 am – 5:00 pm
営業時間外も訪問可能
蒸気の営業時間以外、ホープウェルロックは見えないのか?
実は、営業期間外、営業時間外でも海岸に降りることはできます。つまり、無料です。
ただし、その場合は、海岸に係員がいないので、くれぐれも、くれぐれも、満潮時刻にはお気をつけ下さい。ファンディ湾の海流は非常に早く、あっという間に潮が満ちてきます。時間には十分余裕をもって、海岸から戻りましょう。
以上、カナダ東海岸、ニューブランズウィック州のHopewell rocksのご紹介でした。カナダ東海岸に訪れた時には、ぜひぜひ世界一の干満差の絶景を見に行ってみてくださいね!