カナダ移住するなら?【移民向け】住みやすい都市ランキング

更新 | 2019-04-24公開
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前回の記事ではカナダの情報誌Money Senseが2018年に発表した「カナダ国内の住みやすい都市ランキング」をご紹介しましたが、今回は「新移民向け」の住みやすい都市ランキングです。

総合ランキングが住宅価格や治安、富裕度、雇用、気候、医療アクセス、交通アクセス、スポート芸術振興など、都市を総合的に評価したものだったのに対し、新移民向けのランキングでは下記の指標に重点が置かれています。

  • 失業率
  • 世帯収入
  • 英語/フランス語以外を母国語とする人の割合
  • 2ベッドルームアパート(2LDK)の家賃
  • 空き家率
  • 治安
  • 交通アクセス(車が無くても通勤可能か)
  • 空港へのアクセス

カナダに移住する人だけでなく、ワーキングホリデーなど長期滞在する方にとっても、とても参考になるデータだと思います。

移民が住みやすい都市ランキングTOP10

カナダに移住したばかりの新移民が住みやすい都市ランキングから、上位10都市からご紹介です。総合ランキングに比べると、トロントやモントリオールなどの大都市圏内の都市が多くランクインしています。

オークビル( Oakville)

トロントとハミルトンの中間に位置するオンタリオ州のオークビル(Oakville)が、総合ランキングにだけでなく、移民向けランキングでも1位に。

トロント郊外のベッドタウンであり、高級住宅地として有名な都市でしたが、最近ではタウンハウスなどの集合住宅が集まる新興住宅地の開発や大型マンションの建設が進み、手頃な住宅や賃貸物件も増えています。

また、企業や大学が集まるトロントにも通勤・通学もできながら、カナダトップクラスの治安の良さや、家族で暮らしやすいコミュニティである点も魅力です。他都市に比べて、若い家族世帯の比率が高く、これからカナダで拠点を築きたい子育て世帯には特に住みやすいエリアだといえます。

  • 総合ランキング:1位
  • 人口:209,039
  • 5年間の人口増加率:7.9%
  • 失業率:5.7%
  • 平均世帯収入:$161,540
  • 平均世帯自由裁量所得(自由に使えるお金):$77,643
  • 平均住宅価格:$1,218,967
  • 平均2BRアパート賃料:$1,456
  • 1年毎の2BRアパート賃料の平均値上げ率:4.0%
  • 公共交通機関を使って通勤する人:8.3%
  • 英語・フランス語以外を話す人口:13.8%

 

オタワ(オンタリオ州)

首都オタワも総合ランキング・新移民向けでも2位です。

オンタリオ州とケベック州とのボーダーに位置していることや、政府機関が多いことから、カナダで最も英仏バイリンガル人口が高い都市となっており、多国籍な移民が多く暮らしています。

住宅価格がトロントやバンクーバーのような高騰をしておらず、賃貸価格も低め。雇用面でも、政府機関の仕事だけでなく、カナダのシリコンバレーとも言われるハイテク・IT企業が集まるエリアもあることから、失業率が低く、世帯収入もカナダ平均よりも高くなっています。

また、治安が良く、同規模都市に比べると犯罪件数は少いこと、公共交通機関や徒歩・自転車で通勤通学しやすいこと、2019年開通予定のライトレールなども、新移民にとって魅力的なメリットです。

  • 総合ランキング:2位
  • 人口:999,183
  • 5年間の人口増加率:6.7%
  • 失業率:5.1%
  • 平均世帯収入:$114,275
  • 平均世帯自由裁量所得(自由に使えるお金):$57,511
  • 平均住宅価格:$510,363
  • 平均2BRアパート賃料:$1,236
  • 1年毎の2BRアパート賃料の平均値上げ率:2.0%
  • 公共交通機関を使って通勤する人:13.8%
  • 英語・フランス語以外を話す人口:12.9%

 

モンロワイヤル(ケベック州)

Parc Connaught Park 22June2015 23位はモントリオールのダウンタウンエリアの北西に位置するモンロワイヤル(Mont-Royal)です。

モントリオールまで電車で10分と、通勤通学に非常に便利な場所でありながら、街並みはとても美しい庭園都市となっており、カナダの国立史跡として登録されています。

閑静な高級住宅地で、住宅価格は非常に高くなっていますが、賃貸物件はバンクーバーやトロントエリアに比べるとお手頃。移民の割合も高く、特にフランス語を話せる移民が多く住んでいます。

  • 総合ランキング:13位
  • 人口:21,172
  • 5年間の人口増加率:5.0%
  • 失業率:6.3%
  • 平均世帯収入:$191,671
  • 平均世帯自由裁量所得(自由に使えるお金):$92,172
  • 平均住宅価格:$1,146,801
  • 平均2BRアパート賃料:$1,110
  • 1年毎の2BRアパート賃料の平均値上げ率:0.0%
  • 公共交通機関を使って通勤する人:12.3%
  • 英語・フランス語以外を話す人口:14.0%

 

キング(オンタリオ州)

EatonHall4位はトロント大都市圏(GTA)にも入っているオンタリオ州のキング(King)です。

トロントには車で約1時間、本数は少ないもののGoトレインでは約45分と、トロントにも通勤圏内のロケーションですが、ファームが多く、緑豊かな街並みです。ここ5年間の人口増加率は18.4%と、人口が急増していることからも、キングの人気の高さが伺えます。

移民も多く住んでいます。最も多いのがイタリア系カナダ人で、キングの人口の約35%を占めています。これはカナダでもトップクラスの割合です。

  • 人口:26,697
  • 5年間の人口増加率:18.4%
  • 失業率:5.7%
  • 平均世帯収入:$191,070
  • 平均世帯自由裁量所得(自由に使えるお金):$93,863
  • 平均住宅価格:$1,428,993
  • 平均2BRアパート賃料:$1,394
  • 1年毎の2BRアパート賃料の平均値上げ率:4.2%
  • 公共交通機関を使って通勤する人:3.3%
  • 英語・フランス語以外を話す人口:13.4%

 

トロント(オンタリオ州)

5位はカナダ最大都市トロント(Toronto)です。

世界中から様々な国籍・民族の人々が集まり、カナダで最も多国籍化が進んでいるトロント。2016年の国勢調査の結果では、人口の51.5%がビジブルマイノリティ(非白人)となっており、文化・食・環境などの面からも、新移民にとっても馴染みやすい都市だと言えます。

また、カナダ最大の雇用機会と、発達した公共交通機関を持つトロントは、新移民にとっては非常に魅力的で、実際、カナダ移住する人の多くがトロントに集中しています。

ただし、雇用機会が多くても、人口の多さゆえに競争が激しく、住居費の高さもカナダトップクラス。トロントの恩恵を最大限に受けるには、高収入の仕事に就けるかどうかが大きな鍵と言えます。

  • 人口:2,933,262
  • 5年間の人口増加率:5.6%
  • 失業率:5.7%
  • 平均世帯収入:$105,338
  • 平均世帯自由裁量所得(自由に使えるお金):$52,182
  • 平均住宅価格:$880,923
  • 平均2BRアパート賃料:$1,426
  • 1年毎の2BRアパート賃料の平均値上げ率:4.3%
  • 公共交通機関を使って通勤する人:19.2%
  • 英語・フランス語以外を話す人口:14.6%

 

ミルトン(オンタリオ州)

6位はオンタリオ州ミシサガのお隣、ミルトン。総合ランキングでも6位に選ばれています。

トロントにもほど近く、GOトレインでも通勤できる一方、治安や住宅環境が良いことから、トロントのベッドタウンとして人気が高まっています。過去5年間の人口増加率は22.4%と、カナダトップクラスです。

また、アジア系が人口の約22%を占めており、環境や食文化の面でも日本人にとっては馴染みやすそうです。

  • 人口:120,556
  • 5年間の人口増加率:22.4%
  • 失業率:5.7%
  • 平均世帯収入:$125,802
  • 平均世帯自由裁量所得(自由に使えるお金):$59,651
  • 平均住宅価格:$1,146,379
  • 平均2BRアパート賃料:$1,249
  • 1年毎の2BRアパート賃料の平均値上げ率:3.8%
  • 公共交通機関を使って通勤する人:4.8%
  • 英語・フランス語以外を話す人口:13.9%

 

ブロサード(ケベック州)

4位はモントリオールの対岸の都市、ブロサードです。

モントリオールへは車で20分と、好アクセスが魅力で、80年代以降に新興住宅地として大規模開発が行われた街です。2020年にはREMと呼ばれるラインレールも開通予定で、モントリオールへのアクセスの改善と通勤渋滞の解消も期待されています。

住宅価格や賃貸相場も、他都市に比べると、かなりお手頃。移民が多く住む多民族都市であり、特にアジア系の割合が高くなっています。

  • 人口:89,699
  • 5年間の人口増加率:7.8%
  • 失業率:4.9%
  • 平均世帯収入:$97,129
  • 平均世帯自由裁量所得(自由に使えるお金):$49,210
  • 平均住宅価格:$456,437
  • 平均2BRアパート賃料:$804
  • 1年毎の2BRアパート賃料の平均値上げ率:2.2%
  • 公共交通機関を使って通勤する人:15.7%
  • 英語・フランス語以外を話す人口:14.3%

 

デルタ(ブリティッシュコロンビア州)

8位はBC州バンクーバーの南にあり、アメリカの国境にも近いデルタです。

バンクーバーへは車で30分程度の郊外で、落ち着いたエリアです。年間を通じて暖かい気候が魅力的で、ビジブルマイノリティ(非白人)の割合も高く、特に南アジアや中国系の移民が多く住んでいます。

  • 人口:108,076
  • 5年間の人口増加率:4.5%
  • 失業率:4.3%
  • 平均世帯収入:$114,588
  • 平均世帯自由裁量所得(自由に使えるお金):$59,173
  • 平均住宅価格:$1,038,841
  • 平均2BRアパート賃料:$1,162
  • 1年毎の2BRアパート賃料の平均値上げ率:3.6%
  • 公共交通機関を使って通勤する人:6.9%
  • 英語・フランス語以外を話す人口:13.7%

 

ウェストマウント(ケベック州)

Avenue Greene, Westmount (île de Montréal) 2005-11-10

9位はケベック州のモントリオール市に囲まれた街、ウエストマウントです。総合ランキングでは8位でした。

古くから英語を母語とする富裕層が多く住むエリアとなっており、現在でもケベック州内の英語圏の一つになっています。

高級住宅街ではありますが、手頃な賃貸物件もあることや、モントリオールへの交通アクセスの良さなどから、モントリオールで仕事が見つかった際には住みやすい街だと言えます。

  • 人口:21,083
  • 5年間の人口増加率:3.3%
  • 失業率:7.5%
  • 平均世帯収入:$240,205
  • 平均世帯自由裁量所得(自由に使えるお金):$115,822
  • 平均住宅価格:$1,588,535
  • 平均2BRアパート賃料:$1,554
  • 1年毎の2BRアパート賃料の平均値上げ率:0.0%
  • 公共交通機関を使って通勤する人:10.1%
  • 英語・フランス語以外を話す人口:13.1%

 

ヴォーン(オンタリオ州)

View from the top of Behemoth (Canada's Wonderland)10位はトロントの郊外、ヴォーン(Vaughan)です。

ヴォーンはトロントのベッドタウンとして1990年代後半から宅地開発が進み、10年間で人口増加率が80%を超えるほど、カナダで最も人口が急増した都市です。現在もカナダ平均よりも早いスピードで人口が増えています。

トロントまでは車で40分と好アクセスですが、2017年には地下鉄TTCも開通し、通勤通学が便利になりました。また、大型アウトレットモール「ヴォーン・ミルズ」や遊園地「カナダズワンダーランド」があることでも有名で、ベッドタウンとしてだけでなく、商業エリアとしても発展しています。

移民人口も多く、特にイタリア系カナダ人が人口の約31%を占めています。これは4位のキングに次いで高い割合です。

  • 人口:332,250
  • 5年間の人口増加率:8.2%
  • 失業率:5.7%
  • 平均世帯収入:$130,190
  • 平均世帯自由裁量所得(自由に使えるお金):$63,927
  • 平均住宅価格:$1,359,665
  • 平均2BRアパート賃料:$1,394
  • 1年毎の2BRアパート賃料の平均値上げ率:4.2%
  • 公共交通機関を使って通勤する人:6.7%
  • 英語・フランス語以外を話す人口:14.8%

 

ランキング11~25位の都市

トップ10圏外の都市は下記の通り。トップ10同様に、トロントやバンクーバー、モントリオールなど大都市の郊外の都市が多くランクインしている印象です。

11.Markham, ON
12.Richmond Hill, ON
13.Saint-Lambert, QC
14.Whitchurch-Stouffville, ON
15.North Vancouver (DM), BC
16.West Vancouver, BC
17.Red Deer, AB
18.Halton Hills, ON
19.Caledon, ON
20.Brampton, ON
21.Mississauga, ON
22.Calgary, AB
23.Waterloo, ON
24.Vaudreuil-Dorion, QC
25.Burlington, ON


以上、新移民向けの「カナダ国内の住みやすい都市ランキング」でした。

カナダで安定した生活を送っていくにあたり、「良い仕事が見つかるか」が一番重要な要素ですよね。今回のランキングはカナダへ移住するにあたり最も気になる「失業率」を重視しつつも、世帯収入や、移民比率、賃貸相場なども加味されています。

家賃が安いことはもちろんですが、移民が多く住む街は日本の食材が手に入りやすかったり、周囲の移民に対する理解が高かったりと、日常生活で住みやすさを感じやすいため、今回のランキングは、日本人にとっては、よりリアルなランキングと言えるのではないでしょうか。

ただ、Money Senseの住宅価格・賃貸相場の統計方法は、エリアによっては、実際の相場より低くなっているように思います。住居費については、下記の記事でも相場をまとめているので、ご参考ください。

カナダ留学&移住を考えている方へ

最後に。私自身、大きな不安を抱えて飛び込んだカナダ。同じようにカナダへの移住や留学を考えている方に、何か役立てることがあれば、とても嬉しいです。質問やご相談などあれば、お気軽に問い合わフォームもしくはLINEでご連絡くださいね。

実経験と現地在住者の目線で、できるだけ疑問や不安が解消するよう、お答えさせていただきます。皆さまからのご相談がブログ記事のアイデアにもなっています!

ただ、私の方でお答えできるのは、あくまで「自身の経験に基づくこと」や「カナダ生活の一般的なこと」。留学や永住権に関して「確実なアドバイス」が必要な方は、専門家に相談することをおすすめします。

エージェントがたくさんいて悩みますが、私の知り合いが移住・留学エージェントをやっているので、よかったら一度相談してみてください。私も留学事情などアドバイスを求めることがありますが、裏話を含め、カナダ事情に熟知しているので、答えも的確ですし、とても親身になってくれる方です。「ハピバナのブログを見た」と伝えいただくと、良いことがあるかも、です!