日本と違って、路上駐車がOKなカナダ。
これって、すごく便利ですよね。お店の前、お友達の家の前などに、ひょいっと停められて。でも、もちろんすべての道路ではなく、路上駐車ができる場所は限られています。
今回はカナダの路上駐車について、停めてよい場所、駐車禁止の場所などについてまとめてみたいと思います。そして私が先日やらかした駐車違反のお話も・・・
路上駐車するとき、こんな場所には要注意!
この記事の目次
路上駐車しても良い場所
路上駐車可能かどうかは、駐車OKの標識がある場所と、パーキングメーターがある場所です。
駐車OKの標識
駐車OKの標識は、基本的に駐車可能時間や曜日などが標識内に記載されています。
上記のサインだと、月~金曜日の朝9時から夕6時までは、30分間であれば無料で駐車可能です。それ以外の時間は、基本的には止め放題です。ただ、これ以外の標識が出ていれば、それに従います。
また、標識には矢印がついていますが、矢印の方向は駐車OKの意味です。
パーキングメーター
出典:toronto.ca
もちろん、パーキングメーターがある場所も駐車OKです。場所によって、2時間までの制限だったりもします。
メーターの種類によって取り扱いが異なりますが、基本的にはメーターに希望の駐車時間分のお金を入れておくだけのものや、支払いをした後にチケットを見える場所に置いておくタイプもあります。
また、コインとクレジットカードで支払えるものもあれば、コインのみのメーターもあります。
駐車禁止の標識
駐車禁止の標識はいくつか種類があります。州によって標識に多少の違いがありますが、基本的にはほぼ同じと思って大丈夫です。
No Parking
日時に関係なく、駐車禁止です。ただし、乗客の乗り降りや荷物の出し入れのための一時停止はOKです。
ちなみに、同じタイプの標識ですが、上記の場合は、道路清掃のため表示された時間だけが駐車禁止となります。それ以外の時間は、他の標識がない限りは、駐車可能です。
No Stopping
日時に関係なく、駐車禁止です。上記の駐車禁止マークよりも厳しく、一時停止であっても禁止なので、要注意です。
No Standing
日時に関係なく、駐車禁止です。ただし、乗客の乗り降りのための一時駐車はOKです。
標識に関係なく、駐車禁止な場所
上記のような標識の他にも、駐車禁止の場所がいくつかあります。代表的なものを挙げてみると・・。
消火栓
まず一つは、消火栓の周り。
消火栓の数メートル以内は、駐車禁止となっています。この範囲は州によっても異なり、例えばON州では3m以内、BC、AB、NS州などでは5m以内が駐車禁止です。
この消火栓、道路沿いに割と頻繁に設置されています。ようやく見つけた空きスペース!と思いきや、がっかりすることがしばしば・・。消火栓回りへの駐車違反は、罰金も高く設定されていることが多いので、くれぐれもご注意を。
ドライブウェイ
お次が、ドライブウェイの前。
ドライブウェイとは、建物から道路に出るまでの車道を意味します。上記写真の白枠の部分。このドライブウェイを塞いでしまうと、建物への車の出入りを妨げてしまうため、ドライブウェイに接する道路は駐車禁止となります。
標識は駐車可能。でも、ドライブウェイがある場合
でも、こんな時、どうする?!
標識上は、「月~金曜日の朝8時~夕6時までは2時間OK」という場所です。しかも、標識の矢印か両方向に出ているため、どちらの方向に駐車しても良いことに。
でも、その間には住居のドライブウェイが・・・
こうなると、たとえ標識上は駐車OKな場所でも、ドライブウェイに差し掛からないように、駐車しなければいけません。標識よりも、先ほどの消火栓やドライブウェイのほうが優先されるのです。
ドライブウェイは、車の出入りさえ妨げなければ駐車OKか?
先日、私、やってしまいましたよ・・。
上記の写真のように、標識上は駐車OKとなっている道路ですが、間にはドライブウェイがあったのです。
もちろん、ドライブウェイを妨げることのないよう、駐車しようとしました。でも、前にはすでに別の車が停まっており、あまり前には詰められない!
出来るだけ前に車を詰めたものの、空中でリアバンパーがドライブウェイに少しだけ差し掛かっている状態に。でも、ドライブウェイを通る車の出入りには全く問題ないレベルです。
『大丈夫かなぁ・・・。あんまり前に詰めすぎたら、前の車が出られなくなっても困るしな・・・』
不安をいただきつつも、その場から離れたわけですが――
2時間後、車に戻ってきた時には、見事にフロントガラスに駐車違反チケットが挟まれていました。あぁぁぁぁ、やってしまいましたよ・・・・
やはり、車の出入りを妨げようが、なかろうが、ほんの少しでもドライブウェイに差し掛かってしまうと駐車違反になるのですね😭
これが駐車違反チケット!
こちらがその切られたチケットです・・。
違反の理由は「Blocking driveway」です。
しかも、4.2メートルのドライブウェイを1メートルも妨害したとも書かれている!いやいやいや、1メートルなんてとんでもない!空中上で、少ーしだけ、リアバンパーが差し掛かっていただけですってーーーー。(しつこいけど)
・・・・・。
違反は違反ですね、しょうがない・・・😭
市町村ごとに異なる反則金
今回の駐車違反の反則金は、25ドルでした。
さほど高額でないのが救い・・。日本だと駐車違反でも1万や1万5千円ですよね?!ただでさえ凹むのに、これで100ドルとか取られていたら、きっと2,3日は溜息が止まらなかったことでしょう・・。
実は私、今回の違反チケットは2枚目です。以前は、1時間駐車可能の場所に、1時間10分くらい停めてしまっていて、チケットを切られていました。その際も同じく25ドルでした。日本に比べると、やはり金額が低めなので助かりました。
私が支払った反則金は25ドルと安めでしたが、ただ、この反則金は、市町村によって異なっています。
例えば、オタワ市で同じドライブウェイのブロック違反を見てみると、早期支払いをしても50ドルと高めです。
出典:ottawa.ca
罰金は早く支払ったほうがお得!
カナダでは、駐車違反の罰則金は速やかに支払ったほうが賢明です。
今回は25ドルの罰金でしたが、2か月以内に支払わなければ、61ドルに跳ね上がるとのことでした。他の市町村でも、早期支払いがお得になるよう設定されているようです。
先ほどのオタワ市では、14日以内の支払いで20ドルOFFになっていますし、バンク―バー市では、下記の通り14日以内に支払えば罰金が半額で済むようになっています。
出典:vancouver.ca
逆に支払いが遅れると、さらに反則金が加算され、クレジットヒストリー(個人信用)すらも悪くなるとも書かれています。恐怖ですね。。。
インターネットで支払える反則金
日本では交通違反の反則金は銀行や郵便局の窓口支払いになっていますが、カナダではインターネットでも支払いが出来るようになっています。窓口などに行かなくても、自宅から即日支払いできるわけです。これはとても便利。
私もチケットが切られたその日の夜に、即支払いを済ませました。忌々しいものは、早々に処理して、忘れるに限りますw
支払いサイトは、上記の通り、名前や住所などは入れる箇所は一切なく、チケット番号を入れるだけ。チケット番号を間違わないように注意が必要です。
支払いが完了すると、「Thank you!」だって。しかも、心軽やかな「びっくりマーク」付き・・・。市の職員がせせら笑いしている映像が頭に浮かびましたよ・・・
駐車違反の反則金は貴重な市の財源へ
カナダでは駐車違反は、基本的に市が取り締まっています。そして、市が取り締まった反則金は、市の財源になるわけです。
トロント市では、2015年の駐車違反の反則金による収入は 、なんと$55.4 million(約45億円!!)にも上ったそうですよ・・・。市にしてみたら、駐車違反は無くなって欲しいけど、歳入を無くすわけにもいかない・・、なんとも皮肉なものです。
さきほどの支払い完了画面にて、「Thank you!」なんてお礼を言われたわけですが、それもあながち間違いではないわけですね。
なお、カナダの駐車違反は、運転免許証上の減点などはなく、反則金を支払うのみで済みます。お金でサクッと解決!
まとめ
以上、カナダでの路上駐車についてのあれやこれや・・なお話しでした。
今回の違反チケット、本当によい教訓になりましたーー。路上駐車が出来るというのは、とても便利でありがたいシステムなのですが、違反には要注意ですね。
皆様も駐車違反にはくれぐれもお気を付けて!