2020年カナダ祝日カレンダー|法定祝日と任意休日の違いは?お店や学校は休み?給料の計算方法は?

更新 | 2020-01-01公開
この記事で紹介すること
  1. 2020年の祝日カレンダー
  2. 2020年の州別祝日一覧
  3. 任意休日と法定休日の違いや特徴
  4. 法定休日の給与計算方法

カナダの祝日は、日本との違いが色々。州によって祝日の呼び方や休みの数も違いますし、働いていなくても給与が支給される有給休暇のような祝日も。今回はカナダの祝日についてご紹介です。

2020年カナダの祝日カレンダー

カナダの2020年の祝日カレンダー※画像をクリックすると拡大します

水色は「国の法定休日」

カレンダーに水色でマークした日は、カナダ政府が定めた「国の法定休日」です。

カナダ全土が休みになります。国の祝日が年にたった5回しかないのは驚きですよね。ちなみに日本の祝日・振替休日は22日もあります。

緑色は「州の法定休日/任意休日」

カレンダーに緑色でマークした日は、各州政府が定めた「州の法定休日、もしくは、任意休日」です。(違いは後述します)

州によって祝日が違います。休みが多い州もあれば、休みが少ない州もあります。お次の「カナダの祝日一覧(州別)」で州ごとの祝日を確認してください。

2020年のカナダの祝日一覧(州別)

こちらは州別のカナダの祝日一覧です。水色が法定休日、緑が任意休日です。(違いは後述します)

※表は横にスクロールしてください。

2020 New Year’s
day
国の法定休日
Day after
NY’s day
Family
day
St. Patrick
day
Good
Friday
国の法定休日
Easter
Monday
St. George Victoria
day
Discovery
Day
St. Jean
Baptiste
day
Canada
day
国の法定休日
Orangeman
day
Civic
holiday
Gold cup
parade day
Labour
day
国の法定休日
Thanks
-giving
Remembe
-rance day
Christmas
国の法定休日
Boxing
day
BC 1/1 2/17  4/10  4/13  5/18  7/1 8/3  9/7  10/12  11/11  12/25  12/26 
AB 1/1 2/17  4/10  4/13  5/18  7/1 Heritage
8/3 
9/7  10/12  11/11  12/25  12/26 
SW 1/1 2/17  4/10  4/13  5/18  7/1 8/3  9/7  10/12  11/11  12/25  12/26 
MB 1/1 2/17  4/10  4/13  5/18  7/1 8/3  9/7  10/12  11/11  12/25  12/26 
ON 1/1 2/17  4/10  4/13  5/18  7/1 8/3  9/7  10/12  11/11  12/25  12/26 
QC 1/1 1/2  4/10  4/13  National Patriots
5/18 
6/24 7/1 8/3  9/7  10/12  11/11  12/25  12/26 
NB 1/1 Louis Riel
2/17 
4/10  4/13  5/18  7/1 8/3  9/7  10/12  11/11  12/25  12/26 
NS 1/1 Heritage
2/17 
4/10  4/13  7/1 Natal
8/3 
9/7  10/12  11/11  12/25  12/26 
PE 1/1 Islander
2/17 
4/10  4/13  5/18  7/1 8/3  8/21  9/7  10/12  11/11  12/25  12/26 
NL 1/1 3/17  4/10  4/20  5/18  6/22  7/1 7/13  9/7  10/12  11/11  12/25  12/26 

※1:ケベック州ではGood Fridayか、Easter Mondayのいずれかが法定休日となります。
※2:州名は略称です。BC=ブリティッシュコロンビア、AB=アルバータ、SK=サスカチュワン、MB=マニトバ、ON=オンタリオ、QC=ケベック、NB=ニューブランズウィック、NS=ノバスコシア、PE=プリンスエドワードアイランド、NL=ニューファンドランドラブラドール

カナダの祝日は年によって日が異なります。祝日の多くが月曜に設定されているので、3連休が多くなっています。

カナダの休日の種類

カナダの祝日には、

  1. 連邦政府が定めたレベルの休日
  2. 州政府が定めたレベルの休日

この2種類があります。そのため、州によって祝日の数が異なっています。

さらに、祝日そのものも、

  1. 法定休日(Statutory Holidays)
  2. 任意休日(Optional Holidays)

この2種類があります。法定休日は、英語名Statutory Holidaysを略して、「スタットホリデーとも呼ばれます。

上記の祝日一覧でも、法定休日を水色、と任意休日を緑色に分けて区別しましたが、両者は一体何が違うのでしょう?

【カナダの祝日】法定休日とは

法定休日とは名前の通り、「法律で定められた休日」。カナダの法定休日には2つの面白い特徴があります。

法定休日の特徴① 働かなくても給与支給

学校や仕事が休みになる法定休日。その最も大きな特徴が、仕事が休みなのにも関わらず、給与が支給されること。いわば、「有給休暇」のような休日です。

雇用形態や雇用契約、そして州の法律によっても規定が異なるものの、基本的には法定休日にはスタットホリデーペイや、パブリックホリデーペイと呼ばれる祝日手当が支給されます。

法定休日の給料計算方法

法定休日に働く場合、給与は代休取得するかどうかで計算方法が変わります。

基本的にはどの州も同じような計算方法ですが、オンタリオ州の規定を例に挙げてみると、下記の支払いとなります。

参考情報:Ontario Ministry of Labor「Public Holidays」

法定休日に働き、代休取得しない場合
祝日当日働いた時間 × 通常時給の1.5倍(プレミアムペイ)
1日分の通常給与(パブリックホリデーペイ)
上記2つの支払いを受け取れる

 

法定休日に働き、代休取得する場合
祝日当日働いた時間 × 通常時給
1日分の通常給与(パブリックホリデーペイ)
上記2つの支払いを受け取れる

法定休日の特徴② お店が閉まる

もう一つの法定休日の特徴は、閉店する店舗が多くなることです。

特に、カナダ東海岸にあるニューブランズウィック、ノバスコシア、プリンスエドワード、ニューファンドランドの4州では、法定休日の店舗営業が法律で禁止されているため、街は閑散としています。

薬を販売しているドラッグストア、ガソリンスタンドなど、一部の店舗は営業許可されているものの、それ以外はスーパーも、リカーショップも、レストランも、ショッピングモールも全て閉店!

クリスマスやサンクスギビング用の食材やお酒などは、休日の前に購入しておく必要があります。東海岸に旅行に行かれる際は、旅行中に法定休日がないか、くれぐれもご注意を

東部4州以外は飲食店を中心に営業

東部4州以外の州では、従業員にスタットホリデーペイを支払えば営業OKだったり、従業員数によっては営業OKなど、店舗営業は条件付きで認められています。そのため、飲食店を中心に、営業している店舗もあります。

ただし、オンタリオ州の中でもトロントは店舗営業が認められているため、法定休日だろうが、いつも通りの賑わいです。

【カナダの祝日】任意休日とは

一方、「任意休日」は、仕事や学校が休みかは確実でなく、休みだとしても無給となります。

任意休日が休みになるかどうかは、会社や学校の判断次第です。宗教上の理由などで、その休日を祝うかどうかが変わってくるため、強制的な休みにするのではなく、「Optional Holiday」となっているようです。

カナダの祝日=法定休日ではない

要注意なのが、カナダの祝日=法定休日ではないこと。「この休みって、法定休日なの?任意休日なの??」と気にかける必要があります。

法定休日なのか、任意休日なのかで、仕事・学校の休み、給与支給額、店舗営業など、身近な生活に大きく関わってくるからです。

しかも、州によって、同じ祝日でも法定休日になっていたり、なっていなかったり。例えば、サンクスギビングデーリメンバランスデーは、下記のように、州にってバラバラです。

 Thanksgiving Day 
  • 法定休日の州:BC、AB、SW、MB、ON、QC
  • 任意休日の州:NB、NS、PE、NL

 

 Remembrance Day 
  • 法定休日の州:BC、AB、SW、NB、PE、NL
  • 任意休日の州:MB、ON、QC、NS

 

法定休日が多いBC・SK州、少ないNL・NS州

法定休日の数を州別に比較してみましょう。

BC AB SW MB ON QC NB NS PE NL
法定休日数 10 9 10 8 9 8 8 6 7 6

 

法定休日が最も多いのが、ブリティッシュコロンビア州とサスカチュワン州。その数は10日間です。一方、最も少ないのが、ニューファンドランド州とノバスコシア州で、6日間です。

この4日間の違いを、スタットホリデーペイの支給額で考えてみると──

カナダ平均の最低賃金11ドル × 8時間労働 × 4日間 = 350ドル

このように、祝日日数だけでなく、給与面でも年間最低350ドル以上の差が出ることに。

ここでは最低賃金で計算しましたが、人によってはもっと大きな差になると思います。「法定休日が多い州はラッキー!」ということになりますね。

おわりに

以上、カナダの祝日についてのご紹介でした。ここまでを簡単にまとめると、下記のようになります。

  • カナダの祝日は州によって異なる
  • 法定休日は給与支給される特別な休日
  • 法定休日は東海岸4州では店舗は完全閉店
  • 任意休日は無給の休日、また、組織・団体によっては休みにならないこともある

祝日が州によって違うというのも厄介ですが、法定休日かどうかで、店舗の営業時間や給与などにも関わってくるため、注意が必要ですね。

IELTS受験者必見!