カナダで夫が育休中!男性の育児休暇取得率、日本2%に対し、カナダはなんと30%です!

更新 | 2015-12-27公開

日本にいたときには絶対考えられなかったことが我が家で起きています。なにかって。ただいま、夫、まさかまさかの育児休暇取得中なのです。

娘が生まれて半年を過ぎ、夫が育休に入りました!!

まだまだ入社して1年もたたない会社ですが、会社に悪いし、同僚にも申しわけないから、なーーーんてこともなく、周りからも温かい送り出しを受けて、育休に突入です。育休期間は約2か月半です。

もちろん、私はまだ働いていません。専業主婦です。

でも、妻が働いていようが関係なく、育休を取得できる環境と雰囲気があるカナダ。そして、男性が育休を取得することが、とても一般的なカナダです。

本当にすごいですよね。日本でいたころには、まさか夫が育休を取る日が来るなんて、1ミリたりとも考えもしなかったです。

日本では男性の育休取得率はたった2.3%!!

生命保険文化センターのHPによると、日本ではどれくらいのお父さんが育休を取得しているのかというと、たった2.3%だそう。

厚生労働省の調査によると、2014年度の育児休業(育休)取得率は2002年度に比べ、女性で約1.4倍、男性で約7.7倍と男女ともに上昇していますが、女性の取得率が86.6%であるのに対して男性は2.3%と依然低くなっています。

rate

引用元:生命保険文化センター「育児休業をとっている人はどれくらい?」

少ないですね・・、本当に。男性の育休、まだまだ日本の職場では一般化していないだけに、取りづらい雰囲気がありますもんね・・。

でも、実際、夫のサポートが必要な場面って多々あります。特に産後間もない頃って、母体はまだまだ回復していない上に、慣れない赤ちゃんのお世話に、家事。上の子がいたら、上の子の育児も。睡眠すらもままならず、本当に大変ですもん。

有給を使って「隠れ育休」なお父さんたち

そのため、実際のところは、半数くらいのお父さんたちが、育休ではなく、有給を使って会社を休むそう。いわば、「隠れ育休」。有給を使うだけにか、取得期間もたったの3日以内が大多数。

調査結果から、前回調査結果と同様、乳幼児を持つ父親の46%が「隠れ育休」を取得していることがわかりましたが、取得期間は3日以内が7割程度を占め、短期間の取得でした。また、取得時期については、父親の半数以上が産後1週間(入院中)に取得しており、産後の妻のサポートに効果的な時期と乖離がある可能性があります。

kakure

引用元:【ファザーリングジャパン隠れ育休調査2015】

 

うちの夫も、日本で第一子が誕生した際には、育休は取得することなく、有給を1週間取得し、さらにもう1週間は在宅勤務にして、産後の一番大変な時期をサポートしてもらいました。

でも、「隠れ育休」って・・。悪いことをしているわけでもないのに、なんとも悲しいですね。堂々と男性も育休を取得できる社会になってほしいものですが、現実はなかなか厳しいです・・・

カナダの男性の育児休暇取得率、なんと30%!

カナダでの男性の育休はパタニティリーブとも呼ばれ、日本よりも一般的に取得されています。2013年の統計ですが、なんと約30%ものお父さんが育休を取得しているという結果です。

For all provinces combined, the share of recent fathers who claimed or intended to claim parental leave in 2013 was 30.9%, up from a recent low of 25.4% in 2012.

The QPIP, which was introduced in 2006, had a major impact on the number of fathers who claimed or intended to claim parental benefits. It includes leave that applies exclusively to fathers. The proportion of fathers in Quebec who took or intended to take parental leave has tripled since the introduction of the plan, from 27.8% in 2005 to 83.0% in 2013.

Outside of Quebec, 12.2% of recent fathers claimed or intended to claim parental leave in 2013, compared with 9.4% in 2012.

引用元:Statistics Canada「Employment Insurance Coverage Survey, 2013

ただし、これはカナダ全土の平均で30.9%

カナダのケベック州が飛び抜けて高取得率なので、全体の平均値を底上げしています。

なんとケベック州では83%ものお父さんが育休を取得しているとのこと!8割以上のお父さんが育休を取得するってすごいですよね!!もう、育休を取得しないほうが珍しいっていう。

ケベック州の育休取得率が高いのは、2006年に導入されたケベック独自の新しい育休制度の影響です。

他州の制度とは取得期間などが違っているのですが、中でも大きく異なる点が、男性専用の育児休暇があり、また、育休中にもらえる給付金の額も他州より多いこと。他州の支給額が給与の55%に対し、ケベックは給与の70~75%です。そのため、育休取得者が非常に多くなっているようです。

確かに、75%も支給されたらありがたいですよね。もっと長く休んでもいいかな、と思えます。うちの夫の場合は、給与の55%が支給額となるので、収入が低下する懸念もあり、2か月半という短い期間の取得にしました。ケベック羨ましい!

ケベック以外の州では、育休取得率は12.2%と下がります。

それでも日本よりはずいぶん多いですよね。実際に私の身近の友人たちも、多くのお父さんが育休を取得しています。うちの夫も、周囲の人々が育休を取得していたことに後押しされる形で、育休取得に至りました。

日本とカナダでは育休取得期間も大きく違う

また、カナダの育児休業を取得する男性の平均取得期間ですが、13週だそうです。だいたい3ヶ月ほど。わが夫も2ヶ月半取得したので、平均的なほうです。

In 2012, the number actually declined from 11 per cent to 9.4; those who took leave spent 13 weeks on average away from work, compared to 31.5 weeks for mothers (these numbers don’t include Quebec; more on that later).

引用元:Macleans「Inside the daddy wars

対して、日本の男性の育休取得期間はというと・・。厚生労働省のHPによると、半数以上が1週間以内という超短期!!ビックリしました。

しかも、1日~2日しか取らないという人が2割以上もいる。。。育児のための休みが1日?!そんなの妻の立場から言わせてもらうと、育休でもなんでもない!!

 

length

引用元:厚生労働省「平成25年度育児休業制度等に関する実態把握のための調査研究事業報告書」

 

それだけ、日本の職場環境は育児のために休暇を取得するのが難しい雰囲気があるということですよね。「数日しか休めないなら、有給でいいや」となる『隠れ育休』の人が増えるのも分かります。有給も使い切れないという人も多いでしょうし・・。

制度的にはカナダよりも、日本のほうが恵まれている

このように、日本とカナダの育休取得事情を比較すると、カナダのほう取得率も高く、取得期間も長期となっていました。

でも、実際に制度で比べると、カナダよりも日本のほうが恵まれているんです。

まず、受給額。

先ほども出たケベック州は別として、、、カナダの育児休暇期間中に支給される額はお給料の55%です。しかも、育休取得から最初の2週間は無給です。そのため、日本のように数日間の育休を取得するだなんて、意味なし。ただの無給休みです。

その点、日本は1日からでも支給されます。そして受給額は給与の67%。半年後からは50%に減額されるものの、半年間も、7割のお給料が出るのはありがたいですよね。

また、取得期間も日本のほうが恵まれています。カナダが9か月間に対し、日本は1年です。

男性の育休取得のネックの一つに、収入が減ることがあげられますが、カナダでは収入が半分に減るにも関わらず、育休を取得するパパが多いという現状。

結局は、育休取得率は、収入や制度の充実よりも、職場の雰囲気や上司・同僚の理解度にかかっていると言えますね・・

夫、ただいまイクメンに成長中です。今後の進化にますます期待!

さて、2か月半の育児休業中の我が夫、育休期間を半分ほど過ぎました。

夫も家事をするようになったのか?

――いや、我が家の場合、答えは完全「ノー」です。困ったことに。。。(笑)

でも、子どもたちと接する時間、一緒に遊ぶ時間が劇的に増えて、息子は毎日とてーーーも嬉しそう♪本当に、これは良かったなぁと思います。いろいろな思い出もできるし、親子の絆が深まっていると思います。息子の学校への送迎も毎日行ってくれるから、私も助かる!

あと、肝心の娘のお世話はというと。お着換えさせたり、一緒に遊んだり、いろいろやってくれるようになりました。以前は「オムツ交換?無理~~」な夫だったから、かなりの進化!

とは言え、まだまだ「手伝う」という意識が強い夫です。これから育休中の間に、もっともっと本格参入していただかなければ。うむ。子育ては、父親、母親の二人で担うもの、共同作業ですもの。どんどんイクメンになっていただきましょう。

夫に「育休取ってみてどう?感想を教えて」って聞いたら、「うん、すごいいいね。」だって。記事の締めに、素敵なコメントをもらおうと思ったのに、ビックリするくらい浅いコメントしか返ってこなかったーーー(笑)

ボキャブラリーの少ない夫だけに、この短い言葉には、いろいろな思いや考えが詰まっているのでしょう。うん、きっとそうに違いない。

IELTS受験者必見!

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here

CAPTCHA