本物のモミの木のクリスマスツリーが環境に優しい4つの理由

更新 | 2017-12-11公開

 

IKEAのおかげで、日本でもすっかり浸透した「生のモミの木」のクリスマスツリー。特に海外では、クリスマスと言えば、本物のモミの木を使うのがとても一般的です。

「でも、毎年、モミの木を大量伐採して、森林破壊が進んでしまいそう・・」

そんな風に考えると、本物のモミの木を買おうにも気が引ける、という方もいるかもしれません。

今回はそんな方にぜひ読んで欲しい、クリスマスツリーと環境のお話を。

実は、本物のモミの木って、すごーーくエコ。プラスチック製の人工ツリーを買うよりも、毎年本物のモミの木を買う方が、ずっとずっと地球に優しいんです!

モミの木は野菜栽培と同じ

本物のモミの木が地球にやさしい理由、一つ目。それは、クリスマスツリーとして売られているモミの木のほとんどが、モミの木農園で生産されているものだから。

アメリカ、カナダ、イギリス、北欧諸国など、モミの木を育てるのに適した寒冷地域には、まるで野菜畑のように、数多くのモミの木畑が広がっています。

中には、自分でモミの木をカットできる農園もあります。ブドウ狩りならぬ、「モミの木狩り」!気に入った形のツリーをカットできるので、現地の人に大人気です。

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毎年植林されている

また、もちろん農園なので、毎年伐採された分だけ、植林も進んでいます。クリスマスの度に多量に伐採されても、全く問題なし。

ちなみに、モミの木は幼木の頃の成長は遅めですが、大きくなるにつれ、成長スピードがあがります。10~15年で2メートル前後にまで成長するそうです。クリスマスツリーに使用されるモミの木のサイズはだいたい1.5~2メートルなので、約10年で収穫できることに。

モミの木農園は地球と動物に優しい

毎年伐採された分だけ植林が続けられているモミの木農園。つまり農園には常にモミの木が茂っているわけです。

農園のモミの木たちは、二酸化炭素を蓄積し(炭素固定)、地球温暖化や気候変動を防いでくれています。さらに、動物たちにとっての住処にもなっています。

地球にも、そして動物にも優しいモミの木農園なのです。

モミの木は再利用も可能

クリスマスが終わり、役目が終わったツリー。

もちろん、本物のモミの木なので、そのまま燃えるゴミとして捨てても問題ありません。プラスチック製のツリーと違って、燃やしても有害物質は出ません。

でも、本物のツリーが地球にやさしい一番の理由が、リサイクルができること。

モミの木はウッドチップや腐葉土、バイオ燃料などに再利用が可能です。

公園や花壇などでよく見かけるウッドチップも、いつかのクリスマスツリーだったのかもしれない──そう考えると、心がほっこりします。

モミの木をリサイクルするには、モミの木の回収サービスを利用すればOKです。モミの木を販売しているIKEAでも、回収サービスを行っていますよね。

ちなみに、日本のIKEAでは、回収されたモミの木は地球に優しいバイオマス燃料として再利用されています。しかも、IKEAなら、回収した際に1000円分のクーポン券を発行してくれるので、お財布にも優しい!

もちろん、人工ツリーを永久に使い続けられれば、それが一番エコなんでしょうけど、なかなかそうはいきませんよね。もって10年がいいところでしょうか。

人工ツリーを処分するとなると、リサイクルは出来ません。有害物質も含まれているため、焼却処分も難しく、土に分解されない粗大ゴミとなってしまいます。

手軽で、形も綺麗な人工ツリーはとても魅力的ですが、処分することを考えると、厄介ですね。

まとめ

以上、本物のモミの木が地球にやさしい理由をご紹介でした。

ここまでの内容をまとめると──

  • 本物のモミの木のほとんどが農園で作られている作物
  • 収穫できるまで約10年で成長する
  • 毎年伐採される度に、植林されている
  • モミの木農園は、二酸化炭素を蓄積し、気候変動を抑えてくれている
  • モミの木農園は動物の住処にもなっている
  • 人口ツリーは土に分解されないゴミになる一方、本物のツリーはリサイクルが可能

 

このように、本物のモミの木は、地球にも動物にも優しい理由がたくさんありました。「栽培時間が長めの、地球に優しい作物」という感じですね。

カナダの著名な環境保護活動家であるデヴィッドスズキも、彼が運営しているDavid Suzuki Foundationの中で、人工ツリーではなく、環境に優しい本物のツリーを選ぶようにと、提唱しています。(→David Suzuki Foundation

香りも良くて、見た目も美しいだけでなく、環境にも優しい本物のモミの木。毎日の水やりや、落ちた葉っぱの掃除など、日々のお手入れは少し大変ですが、それだけの価値が十分ありますね。

その他にも、収納場所が要らないのも、嬉しいですし、あと、何といっても、愛着が沸く!

日々、手入れをしたり、葉っぱの匂いをかいだりするうちに、とても愛おしい存在になってくるから不思議です。クリスマスで処分してしまうのが悲しいくらい。

本物のモミの木に躊躇していた方、ぜひ今年は本物のモミの木にしてみませんか?本物のツリーの香りや、その美しい佇まいに、癒されること間違いなしですよ!

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