毎日使っているその洗濯洗剤、手作りしてみませんか?材料たったの3つで出来る、手作りの洗濯洗剤をご紹介したいと思います。
手作りと言っても、混ぜるだけの超簡単レシピです。そして、合成界面活性剤などの化学物質も一切使わないので、肌にも優しくって、環境にも優しい!さらにありがたいことに、家計にも優しい!
汚れ落ちなどの使用感レポートや、一体どれくらいお得なのか、市販の環境に優しいエコ洗濯洗剤とのコスト比較もしてみました。
この記事の目次
手作り洗濯洗剤の材料
材料は超シンプル!これだけです!
- 液体カスチール石鹸(liquid castile soap):250ml
- 重曹:200g
- 塩:80g
- お湯:3~4L
洗濯洗剤というより、洗濯石鹸というべきかもしれませんね。化学成分を一切含まない、とても肌にやさしい洗濯洗剤です。
また、使用するお湯の量からご想像いただける通り、出来上がる分量は3L越えと、欧米サイズ。この分量で洗濯60回分ほどあるので、保存容器・保存場所に応じて、作る量を減らしていただければと思います。
→2017/06/18 追記:
以前のレシピではお湯を7L使っていましたが、半量の3~4Lでも問題なく使用できることが分かったので、レシピを書き換えています。ただ、溶けやすさの点で、できるだけ多めのお湯を使うのがおすすめです。
液体洗剤となる分、どうしても容量がかさばりますが、粉の洗濯石鹸のように溶け残りの心配がないので、洗い上がりの使用感を優先して、この点はぐっと我慢・・・です。
また、材料の塩は食卓塩ではなく、成分が純粋な塩だけで出来た海水塩などを使用してください。炭酸マグネシウムが入った食卓塩を使うと、洗剤が分離しやすくなります。
カスチール石鹸とは
ところで、材料の一つになっているカスチール石鹸。これって、どういうものかというと、スペインのカスチール地方で古くから作られている「天然の植物オイルをもとにした石鹸」とのことだそうです。
その昔、スペインカスチール地方の旧カステリア王国で王族が愛用していたカスチール石鹸と呼ばれる天然の植物オイルをもとにした貴重な石鹸がありました。
そして、カスチール石鹸の代表とも言えるのが、今や超有名な「Dr. ブロナー マジックソープ 」です。マジックソープとは、界面活性剤や合成添加物などを一切含まず、全てオーガニックの天然植物オイルから作られた液体カスチール石鹸です。シャンプーとしても、ボディーソープとしても、はたまた食器洗いにもと、なんでも使えるから、「マジックソープ」と言うそうです。
リキッドタイプのカスチール石鹸というと、その他の製品 がいくつか販売されいますが、マジックソープほど高品質なのに低価格なものというのは、なかなか見つかりません。ネットなどでは約1Lサイズが2千円程度で購入できます。私自身、かれこれ10年以上、ボディソープとして愛用しているお気に入り商品です。
私が住んでいるカナダでも、他のリキッドタイプのカスチール石鹸は見つかったのですが、やはり値段的にも一番お買い得なマジックソープで作ってみました。カナダでもマジックソープは大人気商品で、いろんなところで販売されているので助かります。
いろいろなアロマの香りのマジックソープが発売されています。洗濯洗剤に使う場合も、好みの香りを選べば良いかと思います。
ちょうど今、我が家で使っていたのが、ペパーミントの香りのマジックソープだったのですが、ペパーミントの洗濯物ってどうなの?!ちょっと不安になりつつも、買い直すのももったいないので、ペパーミントの香りで作ってみました。(実際に洗濯物にこの香りが残るかどうか、後述します)
重曹と塩の効能
液体カスチール石鹸はもちろん石鹸なので汚れ落とし全般に効果があるのは分かります。でも、重曹と塩の効能が気になるところですよね。
重曹の洗濯効果
- 汚れ落とし
- 漂白
- 消臭
- 殺菌
- 柔軟効果
- 静電気防止
- 洗濯機のカビ防止
- 軟水対策
このように、重曹だけでも、洗濯洗剤に求める効果が全て入っていると言っても過言ではない!重曹は本当に万能選手ですね。
なお、効能の一つにある、軟水対策。重曹が硬水に含まれる金属イオンをはさみこみ、軟水に変えてくれます。硬水で洗濯すると、石けんカスができてしまい、洗浄力が落ちてしまうため、この軟水対策は重要です。
もし、使用する水道水が硬水の場合は、軟水効果を高めるために、重曹の分量を増やしたほうが良いです。私が住んでいる地域の水道水も硬水なため、250gほど使用しました。
塩の洗濯効果
- 血液シミ
- 油汚れ
- 色落ち防止
洗濯に塩というのは不思議でしたが、意外な効果があるのですね!塩が色落ちを防止してくれる仕組みは下記の通りだそうです。
塩には、マグネシウムやカルシウムといった成分が、豊富に含まれています。これらが染料と結合し、そのまま安定するのです。安定した状態になれば、簡単に溶かされることもなく、色落ちが防げるというわけですね。
出典:macaro-ni.jp
このように、材料はたった3つですが、それぞれの材料に高い洗濯効果があることがわかります。これは洗濯洗剤としてかなり期待できますね!
手作り洗濯洗剤の作り方
シンプルな材料だけに、作り方も簡単です。
作り方
所要時間:約15分
- お湯3Lを沸かす
- お湯に重曹200gと塩80gを加え、溶けるまで混ぜる
- 最後に液体石鹸250mlを加え、よく混ぜる
材料をお湯に混ぜるだけです!
お湯に重曹を加えると、ジュワーーと泡立ち、まるで化学の実験のようでした。今回は割と熱湯を使ったのですが、重曹や塩がしっかり溶けてくれればよいだけなので、50度くらいのお湯でも十分だと思います。
ちょうどよいサイズのバケツがなかったので、私はお鍋で作ってみました。材料が食器洗剤にも使えるマジックソープと重層なので、料理用のお鍋でも全く問題なし!
あとは、出来上がった洗剤を、適当な容器に詰めれば完成です。容量が多いので容器に悩むところですが、ちょうど空になった洗濯洗剤の容器に詰めてみました。
手作り洗濯洗剤の使い方
洗濯1回の使用量は、60~120mlです。汚れや、洗濯物の量に応じて変更してください。
また、液体が分離してしまうため、よく振ってから使ってくださいね。とは言え、さきほどの分量で作ると3L超えの液体です。振るだけでも、筋トレ並みですが(笑)
洗い上がりを評価
シンプル材料で、作り方もとても簡単と、ここまでは言うことなし!の手作り洗濯洗剤。肝心の洗い上がりはどうなのでしょうか?汚れ落ち、消臭、そしてゴワつきをレポートしてみると・・
汚れ落ち:◎
汚れ落ち、バッチリです!シミもちゃんと消えました!イチゴとブルーベリーを食べた娘の手や口回りを拭いたハンドタオルで実験してみると・・。
この通り、見事に落ちましたーー!!あまりの嬉しさに、洗濯機から取り出してすぐさま写真を撮りました(笑)
全体的な汚れも、通常の洗濯と変わらないくらいに落ちている感じがします。醤油や油染みなど、その他の落ち具合については、まだまだ不明なので、◎ではなく、○にとどめてみましたが・・、今後おいおい追記していきたいと思います。
また、液体洗剤なので、粉の石鹸洗剤のような溶け残りがないのも嬉しい!
→2017/04/28 追記:
カレーの食べこぼしなども落ちました。洗浄力は普通の洗剤と変わらないくらいなので、◎に変えました!ただし、時間が経過したシミなどはなかなか落ちないので、別途シミ落としが必要です。
消臭効果:◎
娘が布おむつを使っていることもあって、消臭効果はとても気になるところでしたが、これもバッチリ!臭いは全く気になりません。
また、使用したマジックソープがペパーミントの香りだったこともあり、この匂いが残っても嫌だな・・と思ったものの、乾燥機を使っているせいもあってか、ペパーミントの香りもほとんど消えていました。アロマはそんなに強い香りではないですし、案外消えてしまうのかな、と。
柔軟効果:◎
一番意外だったのが、この柔軟効果。柔軟剤はつかっていないのに、洗濯物のゴワつきがない!いつもよりも、とても柔らかく仕上がりました。これまで柔軟効果やシワ防止に、ドライヤーボールを使っていますが、柔軟効果はこのボール以上!
手作り洗濯洗剤の材料費
さて、今回の手作り洗濯洗剤は一体いくらで作れたのか?計算してみたのが、下記の表です。(カナダ在住のため、カナダドルでの計算です)
容量 | 購入価格 | 使用量 | 換算金額 | |
マジックソープ | 1180ml | $15.00 | 250ml | $3.20 |
重曹 | 3000g | $6.00 | 250g | $0.50 |
塩 | 750g | $1.26 | 80g | $0.13 |
合計 | $3.83 |
なんと、たったの3.8ドル(約300円)で作れました!安い!!日本では、マジックソープの販売価格が上記より高めかもしれませんが、ネットだと最安値で買えるので、総コストは400円ほどで済むのではないかと思います。
さらに、洗濯1回あたりのコストを計算してみます。今回作った洗濯洗剤の容量は約3.5Lです。1回の使用量は60ml~120mlですが、通常の汚れは60mlで落ちていますので、60mlで計算します。
洗濯回数 | 3500ml ÷ 60ml = 58回分 |
1回分のコスト | $3.8 ÷ 58回分 = $0.06 |
この通り、1回分は約6セント(約5円)となりました。これはかなり安いのではないでしょうか?!
手作り洗濯洗剤vs市販エコ洗剤 コスト比較
次に、これまで我が家が使ってきた洗剤との比較してみましょう。我が家がこれまで購入していた洗濯洗剤がこちら。
ECOSという、石油系を使用しない天然植物原料からできた洗濯洗剤です。6.2L入りで、105回分、ドラム系の省エネなHE洗濯機なら210回分使える大容量サイズ。
カナダのコストコでは税込21ドル位、年に2回ほどあるセールの時を狙って税込15ドル位で購入していました。このセール価格で、洗濯1回分のコストを、比較してみると・・・
市販のエコ洗剤 | 手作り洗剤 | |
価格 | $15.00 | $3.83 |
回数 | 105 | 58 |
1回分の金額 | $0.14 | $0.06 |
比較すると、市販のエコ洗剤の1回分が14セントに対し、手作り洗剤は6セント(=約5円)という結果に。なんと、1/2価格です!これはかなりの節約になりますね!
まとめ
以上、シンプルな材料3つで作る、手作りの洗濯洗剤をご紹介しました。作るのもすごく簡単な上に、汚れ落ちもバッチリ!そして、完全無添加で、お肌にとても優しく、さらに低コスト!もう、言うことなしです♪レシピを見て、作ってみようかなと思ってくださった方、本当にオススメなので、ぜひぜひチャレンジして見てくださいね!