カナダで納豆作りを始めて約6年。
これまで失敗も幾度となく経験してきた私ですが、今では毎回、大成功するように。洗い物に困るくらい、糸を引きまくる、美味しい自家製納豆ができるようになりました。
今回は、インスタントポットのヨーグルト発酵機能を使用して、「簡単なのに、絶対成功する納豆の作り方」を解説。私の失敗経験を活かし、工夫した作り方になっているので、これまで失敗して諦めていた人も、ぜひ試してみてくださいね。美味しい納豆ができる裏技もご紹介です!
この記事の目次
納豆作りに適したインスタントポット
ご存じの通り、インスタントポットにはいくつかの種類があります。
納豆作りをするなら、「ヨーグルトメーカー機能」付きが必須。この機能は、ポット内の温度を40度前後に保ってくれるので、納豆の発酵にも最適です。
商品名が「7-in-1」「8-in-1」「9-in-1」「10-in-1」などであれば、ヨーグルトメーカー機能が付いているはずです。簡単な見分け方は、インスタントポット本体にに「Yogurt」と書かれたボタンがあるかどうか、です。
手作り納豆に必要な器具と材料
インスタントポットを使えば、煮豆作りから発酵まで、全て1台で済んでしまうので、用意する調理器具は最小限で済みます。
- インスタントポット(ヨーグルト機能付き)
- 鍋(煮沸消毒用)
- ざる
- 大きめのスプーン
- キッチンタオル
- 納豆の保管容器(小分けできるタッパーが便利)
- 大豆約500g(だいたいの量でOK)
- 市販の納豆1パック
500gの大豆で作ると、約1.1kgの大量の納豆が出来上がりますが、ご安心を。冷凍保存もできるので、一気に作ってしまったほうが便利です。また、大量に作るほうが成功しやすいのも、この分量にした理由です。
MM粉末の納豆菌からでも作れます。私も以前は納豆菌を使用して作っていました。ただ、市販納豆を使ったほうが、出来上がりが美味しく、糸の引き方も強いと感じます。
インスタントポットを使った自家製納豆の作り方
1. 大豆を洗う
大豆を綺麗に洗う。黒ずんだ豆や、傷んでそうな豆は取り除いておく。
2. 大豆に4倍量の水を入れる
インスタントポットに大豆と、大豆の4倍量くらいの水を入れる。
MM大豆は水で戻す必要はありません。浸水しなくても、圧力をかけて長めに炊くことで、美味しい煮豆になります。
3. 圧力モードで30分炊く
インスタントポットのPressure モードで30分間炊く。もし一晩浸水した大豆を使う場合は、8分ほどでOK。
4. 調理器具を熱湯消毒する
鍋にお湯を沸かし、ざる・スプーンを5分間煮沸消毒する。耐熱温度が100℃未満の調理器具は、アルコールやキッチンハイターなどで消毒する。
5. 大豆の水を切る
インスタントポットの加圧が終わり、圧が抜けたら、煮沸消毒したザルで水を切る。
6. 市販納豆を混ぜる
インスタントポットに大豆を戻し、熱いうちに市販納豆を入れ、よく混ぜる。(冷凍していた納豆は、自然解凍しておくと混ぜやすいが、凍ったまま投入してもOK)
MM大豆の層は5粒以上に分厚くなっても大丈夫。むしろ、大量に作ったほうが成功しやすいです。
7. ヨーグルト機能で24時間発酵する
ヨーグルトモード(温度はNormal)で、24時間発酵させる。蓋とお鍋の間には、清潔なキッチンタオルなどをはさみ、蓋は空気が入る程度に軽く閉める。
8. フタの水分を捨てる
半日ほど経ったら、納豆に水分が入らないよう、蓋に付いた水分を捨てる。キッチンタオルが濡れていたら、位置をずらすか新しいタオルに交換する。
9.容器とスプーンを消毒する
発酵終了間際に、納豆の保存容器・納豆を取り分けるスプーンを消毒。容器の耐熱温度が100℃未満ならハイターやアルコール消毒を。
10. 発酵完了
24時間経過したら、かき混ぜて、発酵具合をチェック。しっかり糸が引いていたら成功。
11. 冷蔵庫で24時間熟成させる
消毒した保存容器に入れて蓋をし、24時間冷蔵庫に入れて熟成させる。熟成によりアンモニア臭が消える。
以上で、納豆作りが完成です。消毒工程がちょっと面倒ですが、作り方自体はシンプル、かつ、とても簡単です。
MM完成した納豆は、冷凍保存できます。食べる前日に冷蔵庫に移しておけば、美味しく食べれますよ。また、成功した手作り納豆は、次回の納豆作りの元菌として使うこともできます。
完成した手作り納豆
できあがった納豆をごはんに乗せて、いただきまーーす!
糸の引き具合は、市販の納豆よりも強いくらい。しっかり発酵した納豆は、豆の色も濃くなり、思わず唸りたくなる美味しさです。
納豆作りで成功するための3つのコツ
インスタントポットのヨーグルトメーカー機能を使えば、自家製納豆の最大の難関「発酵の温度管理」の問題は楽々クリアできます。あとは、下記3つの秘訣さえ守れば、成功すること間違いなし!
- 雑菌を入れない
手をよく洗い、調理器具やカウンタートップなどをしっかり消毒すること。大豆に納豆を混ぜる工程はおしゃべりも禁止です。 - 元菌には市販納豆を使う
粉末の納豆菌を使うより、市販納豆を使ったほうが、味も美味しく、糸の引きも強くなります。 - 発酵には空気を届ける
発酵工程では、インスタントポットの蓋をかっちり閉めないこと。キッチンタオルを挟み、水分も落とさないようにします。
お恥ずかしながら、私自身、過去に失敗していた一番の原因は、①の「雑菌」だったと思います。調理器具などの消毒に十二分に気を付けることで、毎回大成功するようになりました!
さらに美味しい納豆にする裏技
さて、ここまででご紹介した作り方だけでも、十分美味しい納豆ができるはずです。でも、もっともっと美味しさを追求したい方におすすめなのが、元菌にする「市販納豆」の種類を変えてみること。
どうやら、納豆菌にも種類があるようで、使用する市販納豆によっても、出来上がりの味が変わってきます。
納豆の強い匂いが苦手な方には、「金のつぶ におわなっとう」を元菌にするのがオススメ。におわなっとうを使用すれば、匂いが抑えられた、食べやすい納豆になります。それ以外にも、好みの味の市販納豆がある方は、その納豆を元菌にして作ってみてくださいね。
海外だと入手できる納豆の種類が限られますが、大きめのアジア系スーパーなどに行った時には、どんな納豆が置いてあるか要チェックです!
また、好みの市販納豆で作った手作り納豆は、次回の元菌にすることもできます。ただし、雑菌が入らいないよう、保管状態には十分にお気を付けください。
以上、インスタントポットを使った手作り納豆の作り方をご紹介しました。海外生活している方にとっては、大量に納豆が食べられるようになるので、本当におすすめ。しかも、激安。ぜひともチャンレンジしてみてくださいね。