下記の記事でも書きましたが、カナダの大手求人サイト「Monster」の英文レジュメの無料チェックサービスを利用してみた夫と私。無料な割に、自分のレジュメの問題点に色々気づくことができ、収穫が多く、とても良かったです。
ただ、そこで受けたレジュメ評価があまりに低かったので、思い切って転職活動中の夫のレジュメを有料の作成サービスにお願いすることにしました。
出来上がったレジュメは、さすがその道のプロ。レジュメが見違えりました!なるほどなぁと思う書き方も色々です。
そこで今回は、プロが作った完璧なレジュメを可能な限り公開し、効果的な書き方やフォーマットなど色々とご紹介したいと思います。また、英文レジュメのテンプレートとして使えるように、Wordファイルにもしたので、ダウンロードして活用していただくことも可能です。
外資系企業への就職や、海外での就職活動をされている方で、英文レジュメに悩んでいる方は、ぜひぜひ参考にしてくださいね。
この記事の目次
申し込んだのは、有料200ドルのレジュメ作成サービス
今回夫が申し込んだのは、カナダ大手求人情報サイト「Monster」のレジュメサービスです。
プランが3つありましたが、申し込んだのはスタンダードプラン。レジュメだけでなく、カバーレターの作成もしてくれるというプランです。しかも、60日間の面接保証付き。
本当は、LinkedInプロフィールの編集までしてくれるプランが良かったのですが、LinkedInのプロフィールはレジュメ内容を張り付けてればいいわけだし、あまりに高すぎて、諦めました。
レジュメ作成の流れ
レジュメ作成の流れはこんな感じ。
- 申し込みする際に、自分で作成していたレジュメを送付
- 経歴などに関する質問集にに答える
- 2日後にはドラフト版のレジュメが届く
- レジュメ作成者とメールで要望や質問などを伝えながら、都度レジュメを修正してもらう
色々要望を伝えていたので、結局4回も書き直しをしてもらって、1週間後にようやく完成しました。
自分で作成していた以前のレジュメ
ちなみに、こちらが以前のレジュメです。
書体も平凡で、インパクトに欠ける感じがしますよね。また、内容がぎゅうぎゅう詰めな上に、さらにページ数は4枚もありました!
実はこのレジュメ、ほぼ私が作っていたのですが、アピールポイントや経歴を全て詰め込まなきゃという意識が強くて、全経歴について長々と書いてしまっていました。
でも、レジュメだけで4枚もあると、忙しい企業担当者は、読む前に候補から外していたかもしれませんし、また、古い経歴の情報までATS(※)が読み込んで、自動抽出のアピールポイントが弱まっていたかもしれませんね・・・。
これが有料200ドルの「完璧レジュメ」!
そして、これが実際に作成してもらったレジュメの内容です。(一部個人情報書き換えています)
これまで自分で用意していたレジュメとどのような違いがあるかと言うと───
- 不要な情報が削除され、Word2枚に収まった(今まで4枚もありました!)
- フォーマットが洗練され見やすくなった
- インパクトある書体になった
- アピールポイントがかなり端的になった
- ITエンジニアに必要なスキル項目が分かり易くまとまった
- 書き方の間違えが無くなった
こんな感じで、かなり体裁良くまとまったと思います。
プロのレジュメから学んだ書き方のポイント
今回、レジュメ作成担当者とのメールのやり取りや、実際に出来上がったレジュメから、色々と学んだ点がありました。効果的な書き方やフォーマットも分かったので、上記画像の番号にそって、ポイントをご紹介したいと思います。
①住所は詳細不要
意外だったのですが、カバーレターやレジュメに記載する住所欄ですが、通常、ストリートアドレスは記載不要で、市の単位まででOKだそうです。ただし、郵便番号は記入します。
ただし、これはアメリカやカナダの文化かも。日本で外資系企業向けに送付する英文履歴書となると、住所表記は番地まで書いた方が良いかもしれません。
Halifax, NS, BSK 1A1, Canada
②勤務開始日、終了日は年単位でOK
日本の職務経歴書では2010年1月~2016年10月というように、年月の情報を記載することが一般的です。しかし、海外就職でのレジュメの場合、基本的には年単位でOKだそうです。(ただし、1年以内に複数の会社に転職している場合は、月表記も必要。)
以前はごちゃごちゃと年月を記載していましたが、年表記のみとなり、かなりスッキリしました。経歴以外の項目、例えば、学歴や資格取得日についても、年表記のみでOKです。
職歴記入例:
ABC Inc. Tokyo, Japan
Technical Engineer, (2004-2007)
学歴記入例:
CYBER UNIVERSITY, Tokyo, Japan, 2015
ちなみに、夫が卒業したサイバー大学。通学不要でオンライン受講だけで卒業できるという特殊な大学ですが、もちろんこのように正式な学歴としてレジュメに記載することができます。
③1枚目のフッターに「…Continued…」
レジュメが2枚ある場合、1枚目の最後には「…Continued…」と記載し、レジュメの続きがあることが分かるようにします。
また、これは本文中ではなく、フッターに入れます。そのほうが体裁良く見えますし、採用担当者がレジュメ本文を編集コピーした際に、「Continued」までコピーされずに済みます。
④2枚目のフッターに名前とページ番号を入力
採用担当者の元で、レジュメが行方不明になった時、1枚目と2枚目どちらを見ても、誰のものかが分かるようにしておくために、レジュメの2枚目にも自分の名前と、ページ番号を入力しておきます。
また、先ほどと同じ理由で、名前とページ番号は本文中には記載せず、ヘッターに入力します。
⓺キャリアが長い場合、直近3社程度に絞る
経歴が長くなると、所属していた会社が5社、6社などとなってきますが、この場合、直近3社程度に絞って記載します。
特にIT系などだと、経歴が古すぎると、取り扱っていたIT機器やソフトウェアなどの情報も古いものになるので、古い経歴は不要です。この点がATS対策にもなります。
そして、それ以前も働いていたことが分かるように、直近3社の情報を記載した後に、下記のように、以前の経歴を簡単にまとめて記載します。
記入例:
˜˜ Prior to 2004, held steadily progressive positions in the IT networking industry including Network Engineer,
Network Architect, Systems Engineer. ˜˜
また、新しい経歴ほど中身を充実させて記載し、古い経歴は簡単にまとめるようにしたほうが良いそうです。
夫の経歴は、過去の全経歴を記載していただけでなく、古い経歴までかなり詳しく記載していたので、結果、レジュメが4枚にも及んでいました。どうしたものかと悩んでいたので、この点はとても参考になるアドバイスでした。
ダウンロード可能なWORDテンプレートにしました
今回作成してもらったレジュメは体裁良くまとまっているし、アピール力のある書式になっているので、やはり校正サービスをお願いして良かったなと思います。
完成したレジュメから個人情報を削除し、テンプレートとして使えるようにWORDファイルにしてみました。
プロが作ったフォーマットと書式なので、魅力的なレジュメが作成できると思うので、これからレジュメを作成をする方はぜひダウンロードして使ってみてくださいね。私自身のレジュメも、フォーマットをコピーして作り直そうと思っています。
なお、Wordファイルの中で、カスタマイズが必要な箇所は青字にしています。色を黒に変更の上、ご自身の内容に書き換えてくださいね。
また、IT系エンジニアのレジュメをベースにしているので、Objectiveの次に「スキルの項目」が来ていますが、この項目は必要に応じて削除してください。
以上、レジュメ作成代行サービスで作成してもらったレジュメのご紹介や、効果的なレジュメの書き方などをご紹介しました。
夫はこの新しいレジュメを元に、転職活動を行いましたが、レジュメを新しくしてから、企業側からのコンタクトも増え、面接に進む回数が格段に多くなりました。
もちろん、書類選考を通ったとしても、インタビューを通らないことには仕事は決まらないので、厳しいには変わりないのですが・・・、早く転職成功して、200ドルのレジュメ作成代金もペイ出来る日が来てほしいなと願います。
これから外資企業や海外での就職活動をされる方、完璧なレジュメを作成して、共に頑張りましょうね!
追記:その後、無事に希望の会社に転職成功しました!海外就職活動の成功の秘訣を綴った記事もアップしているので、良かったら合わせてご覧ください。