住みやすい国ランキングで常に上位を誇るカナダ。そんなカナダに移住すると、どのような暮らしになるのでしょう?!
30代半ばで家族でカナダ移住した我が家ですが、カナダに住み始めて5年。実際に住んでみて分かったカナダ移住のメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
今回の記事では、まずはメリットから。
残業が減り、家族で過ごす時間が増えた
日本にいた頃は、夫婦ともに仕事に追われる毎日。特に夫は残業が多く、土日も持ち帰り仕事で潰れてばかり。週末ですら家族で過ごす時間はほとんどありませんでした。ほぼ母子家庭状態。
でも、海外では残業をしない国が多いですよね。カナダでも定時帰宅が一般的。夫も、忙しい時は8時くらいまで働いたり、持ち帰り仕事もありますが、日本にいた頃に比べると、その量は激減。
夫の残業が減ったことで、家族の暮らしぶりは一変!
家族で夕飯を囲むことも増えましたし、土日は家族で出かけるのが当たり前になりました。また、日の長い夏場は、夕飯の後に、家族で公園に遊びに行くのが定番になりました。本当、日本にいた時のことを思うと信じられない!
また、夫自身、趣味の時間や心のゆとりを持てるようになったと話します。ミニ四駆のコースを自作してみようなんて、昔じゃ考えられなかったことですし、はたから見ていても、夫は全く新しい人生を送っているなぁと思います。
心のゆとりも増えたおかげか、イライラも減りました。子供もお父さんと遊ぶ時間を楽しみにするようになり、お父さんがますます大好きに。家族の絆が深まっているのを感じます。
残業の有無が人や家族に与える影響って、なんて大きいんだろう、と実感する日々です。
夫婦の会話が増え、夫婦円満
日本にいた頃は些細なケンカがよく勃発。お互い、仕事のストレスもあってイライラすることもありましたし、子育ての方向性の違いから、ぶつかることも多かったです。お恥ずかしながら、離婚の危機すら何度かありまして・・
でも、カナダに来てからというもの、ケンカが減った!思い当たるケンカはこの5年間で、4回くらいか?!───これでも、以前の回数で比べると、我が家にしては激減です(笑)
夫婦円満の理由は、仕事のストレスが減ったこと、家族の時間が増えたこと。でも、それ以上に大きいのが、「夫婦が常に同じ方向を向いていること」、これに限ります。
やっぱりカナダで移民家族が生きていくのは色々と大変。分からないことだらけですし、問題もたくさん。その度に「あーでもない、こーでもない」「こうしてみる?ああしたらどう!?」と夫婦会議です。『カナダでどうやって幸せに生き延びていくか』という壮大なテーマのもと、夫婦で話し合う時間がかなり増えました。
お互い、カナダの文化や習慣を全く知らないところからスタートしていますし、今までの日本での価値観などは通用せず、対等な立場で意見を出し合えるのが良いのかもしれません。
また、親や親戚兄弟がいない異国では、いざと言うとき、頼れるのはお互いしかいません。夫婦が団結せざるを得ないというのもあります。
大気汚染が非常に少ない
カナダの環境汚染レベルは非常に少ないです。
上記は、大気汚染を表した「世界のPM2.5の汚染マップ」です。(出典:NASA)これを見ると、カナダではほとんど汚染が見られません。トロントやモントリオールに汚染が見られるものの、そのレベルは15~20µg/m3程度。
これは日本と比べるとかなり低い値です!例えば、東京のPM2.5平均観測値は35µg/m3前後。日本全国、注意喚起発令レベルの70µg/m3を超える日も珍しくありません。(参考データ:東京都HP)
空気がきれいなおかげで、空は真っ青!
カナダに来て、「空ってこんなに青かったっけ?!」と改めて知りました。思いっきり深呼吸したくなる青い空や、どこまでも透き通って見える景色は、本当に幸せを感じさせられます。
都市にいながらも、自然が身近
国土の狭い日本では地方都市ですら、どこもかもコンクリートですよね。私自身、四国で生まれ育ちましたが、緑がいっぱいの公園や、山や川、海などの自然に触れようと思うと、中心部からだと車で30分は移動しなければいけませんでした。
でも、カナダでは自然が身近!田舎のほうでは、雄大な大自然がすぐそばにありますし、都心部であっても、ありのままの自然を生かした公園も多くあるので、自然を感じながら生活することができます。
こちらは、カナダで最も大きな街、トロント。
中心部から少し離れた場所から撮影したものですが、大都市にも関わらず、緑がいかに多いかが分かりますね。まるで、森の中に浮かぶ都市!
身近な自然に関連して、自然の食材が豊富なのも嬉しいところ。
以前の記事でも紹介しましたが、春はワラビなどの山菜がたくさん取れますし、夏になると鍋いっぱい分のブルーベリーやブラックベリーなどが取れたり。
カナダでも田舎のほうはもちろんですが、上記でも触れたように、都心部であっても、ありのままの自然が身近にあるので、トレイルや公園の草むらを注意して見てみると、思わぬ収穫に恵まれます。
公園が充実している
カナダの公園は遊具だけでなく、芝生エリアが広く、さらには、スプラッシュパッドと呼ばれる水遊び場、サッカー場、バスケットボール場、テニスコートなどが付属していることが多いです。
しかも、どの施設も無料でいつでも自由に使えます。次に使いたい人が来たら、1時間などの時間を決めて譲り合うというルールです。
下記記事でもご紹介しているのですが、先日、日本に一時帰国した息子8歳が、日本はサッカーする場所がないと嘆いていました。たしかに、公園に行っても「球技禁止」のところばかり。サッカーやテニスがしたければ、市の有料施設を予約しなければなりません。でも、その施設も予約がいっぱいで、抽選になることも・・。
外でのびのびと球技が出来るカナダの環境は本当に恵まれているのだと感じます。
日常にストレスがない
超満員電車でイライラすることもなく、行列でイライラすることもなく、日常にはほとんどストレスがありません。
移住当初こそ、窓口や店員さんの曖昧な対応や、他人任せな回答にイライラすることもありましたし、カナダでも高速の渋滞に巻き込まれることもありますが、、、、自分の要求レベルが下がったのか?!、そんなストレスもなくなりました。
のんびりしたカナダ人たちに囲まれ、のんびりした土地に住めば、自分も変わるものですね。
家族が健康になり、夫の持病も治った
以前、移住後4ヵ月経過した時点で、記事にも書いたんですが、その後も現在に至るまで、家族全員、風邪もほとんど引かないくらい、本当に健康になりました!
日本にいた頃は、どんなに予防のマスクや手洗い・うがいを実行しても、月一の高頻度で家族の誰かが風邪を引く始末。特に夫はいろんな持病持ちでした。
気管支が弱く、咳が止まらない、しょっちゅうステロイド吸引のお世話になっていた喘息症状。一年中、酷い鼻水とくしゃみに見舞われ、常に薬を持ち歩いていたアレルギー性鼻炎。そして、医者からクローン病の可能性すらも指摘された頻繁な口内炎と下痢症状・・・
それが、どの症状もこの5年間、なんと、一度も発症していない!本当にピタリと止んで、あんな悩んでいたのが嘘みたい・・。
でも、日本に一時帰国すると、見事にアレルギー性鼻炎が発症です。カナダに来て症状が改善したのは、やっぱりカナダの空気が綺麗なおかげだと確信しました。
地震や津波への恐怖から解放された
カナダでは西海岸こそ地震はありますが、その他地域では地震はまずありません。
テレビで地震速報を目にすることもなければ、携帯の緊急地震速報を聞くこともない。また、「何年以内に大地震の確立70%」という予測もない。地震がないので、津波の心配もまずありません。(他国で大きな地震があったら分かりませんが)
地震に対する恐怖が非常に大きい私にとって、地震のない安心感はカナダ移住の大きなメリットです。海沿いに並ぶ家々を見て、不安に駆られることも無くなりました。
また、精神面だけでなく、家具の配置、物の収納、インテリアなども、好きなように出来るのもありがたいです。
世界各国の料理が身近に味わえる
移民国家のカナダでは、各国の料理が身近に楽しめます。
街には各国のレストランが数多く立ち並んでいますし、各国の食のフェスティバルも頻繁に開催されています。外食はあまりしない我が家ですが、それでも、日本にいた頃よりも各国料理を味わう機会がぐっと増えました。
スーパーに行っても、世界の食材がズラリと売っています。
例えば、中東料理や地中海料理で使われる「タヒニ」という生の練りごまペースト。ゴマダレや担々麺、棒棒鶏などにも大活躍です。インドカレーが簡単に作れるペーストなども種類豊富。また、メキシコ料理のタコライスも、家で作ろうなんて、日本にいた頃は思いもしませんでした。
また、カナダで知り合う友人たちも国籍が豊かなので、手作り料理を持ち寄ったポットラックパーティや、自宅にお呼ばれする機会があると、本場の各国家庭料理を味わうこともできます。
インド出身の友人に作ってもらった家庭の味のチャパティ、エチオピア出身の友人に入れてもらった本格コーヒー、などなど、日本ではきっと味わえなかったであろう味ばかり。贅沢だなぁと感じます。
日本の食材が案外豊富
カナダに移住してもやっぱり食べたい日本食。
ご安心を。カナダでは日本の食材も案外手軽に購入できます。
日本人人口が非常に少ない東海岸ハリファックスに住んでいた時でも、醤油・みりん・調理酒・味噌・ポン酢・カレールーなどは普通にスーパーで購入できました。トロントやバンクーバーなどの都市部では、アジア系のスーパーも多く、種類豊富に食材を選ぶことができますよ。
そのため、普段は日本食を楽しみながら、世界の料理にもチャレンジできる、食に関しては本当に恵まれた環境だと思います。
視野が広がる
多民族国家カナダでは、人種・文化・宗教・性別の多様性をお互いに認め、尊重しながら、共生しています。単民族国家に住み慣れていた私には、全てが新鮮。
- 困っている人がいたら助け合うのが当然と考え、空き時間さえあれば、ボランティアに積極的に参加しているカナダ人の友人。
⇨カナダ国民の約45%がボランティア参加、平均参加時間は年間154時間!(参考情報:statistic canada) - 毎回会う度、そしてバイバイする度に、両方のほっぺにキス&ハグしてくれ、ドキドキさせてくれるケベック出身の友人。
⇨フランス圏ケベックではキスで挨拶するビズ文化が根付く - プラスチック製のお弁当箱を見るたびに、「プラスチックは体に良くないから、ガラス製に替えなきゃ」と指摘してくれるインド出身の友人。
⇨インド出身の人たちのお弁当箱はみんな重たいガラス容器!
こんな感じで、日々、様々な文化、習慣、考え方に触れることができます。
私がカナダに来て一番大きなカルチャーショックだったと言えるのが、難民としてカナダ移住した、アフガニスタン出身のESLのクラスメートのバックグラウンド。
カナダ移住する前の話題になり、「子供の頃からずっと内戦が続いていて、銃撃戦の中で暮らしてきた」と言います。ニュースで耳にするのと違って、実際に目の前にいる人から実体験として聞くのは、本当に衝撃で・・・。日本がいかに平和だったか、「普通の暮らし」がいかに幸せかを強く感じさせられました。
カナダで暮らすことで、日々、自分自身の視野や心が広がっていくのを実感します。これは、子供にとっても大きなメリットですよね。こんな環境で育ったら、きっと広い価値観と、偏見のない考え方ができる大人になっていくんだろうな、と思います。
偏見のない考え方というのは、いくら口で教えても、なかなか身につくことではありませんが、それが日々の実体験から得られていくというのは、素晴らしいことです。
人種差別がない
多様性の考え方が浸透しているおかげで、そこには人種差別もほとんどありません。
下記の記事では、カナダで人種差別を受けたことがあるか、有色人種側の意見、そして、白人系カナダ人には人種差別の意識があるのか、それぞれ意見や経験をまとめたものです。カナダの人種差別の状況をリアルに感じていただけると思うので、良かったらあわせてご一読ください。
さらに、多様性が尊重されているのは、人種や文化だけではありません。性別や障害などに対しても、偏見なく受け入れられています。
ラジオを聴いていても、リスナーが「私は60代の黒人ゲイなんだけど、」なんて、サラリと自己紹介して登場するので、移住当初は本当に驚いたものでした。
ベビーカー論争も無し!子育てしやすい社会
東京で子育てしていた時に悲しかったことが、「ベビーカー論争」が巻き起こったり、「マタニティマーク」に対する嫌がらせ被害を聞いたりすることでした。
私自身はあからさまな被害を受けたことはありませんが、ベビーカーでエレベーターに乗ると舌打ちされる程度のことはあったり。手助けしてくれる人も少ないです。エレベーターのない駅で、ベビーカーと子供を担いでエンヤコラ階段を昇り降りしたこともしょっちゅう。でも、それが当たり前のことだとも思っていました。
カナダに来てからは、ベビーカーの先にちょっとでも段差があれば、手を差し伸べてくれる人たちがたくさん・・・。なんて優しいのだろう、と感動したものです。
エレベーターに乗れば、舌打ちどころか、子供に笑顔で話しかけてくれる人ばかり。カナダのベビーカーは、日本のものより、一回りも二回りも大きいのですが、バスなどでも嫌な顔をする人は見たことがありません。
カナダは子供が大好きな人が多くて、子育てしやすい社会だなとつくづく思います。
カナダで子育てしててほっとするのが、子供が外でぐずってなかなか泣き止ませられないでいる時に、周りの人たちが大変だよねって声かけてくれたり、子供をあやそうとしてくれること。白い目で見られたり、無視されないから気持ちが軽くなる。
— ハピバナ (@im_happybanana) 2018年2月10日
子育てが実質的に「楽」
社会が子育てしやすいだけでなく、実際に子育てにかかる労力も最小限で済むことがほとんど。
その代表が、お弁当作り。カナダの学校はホットランチと呼ばれる給食制度のようなものもあれど、基本、毎日お弁当です。でも、日々のお弁当作りの労力は日本の1/10程度。
サンドウィッチに、カットした生野菜なんかをもたせれば完璧なんですから。『愛情弁当』という考え方も一切ないので、周りからのプレッシャーも一切ありません。下記の記事でも詳しく紹介しているので、その実態をご覧あれ。驚愕です。
また、学校に持たせる持ち物も最小限ですし、給食着や体操着、上履きを毎週洗濯する、なんてこともありません。日本に一時帰国し、子供を日本の学校に通わせてみると、いかに私はカナダで楽をしていたか、を思い知らされました(笑)
子供手当が多い
カナダに移住してみて、驚いたことの一つが、子供手当の多さ。
日本の児童手当は年収や子どもの年齢に応じて、月1万~1万5千円。しかも、所得制限が850万円程度に設定されており、制限にひっかかった家庭では、月5千円しか支給されません。
一方、カナダの子供手当「CCB」は、カナダの平均世帯収入の約80,000ドル(約680万円)で計算しても、毎月約300ドル(約2万5千円)が支給されます。収入によっても変わってきますが、ざっと計算して、日本の支給額の2~5倍!
しかも、収入制限が非常に高めに設定されているので(約200,000ドル=約1700万円)、多くの家庭が子供手当の恩恵を受けています。
金銭面でも、カナダは本当に子育てがしやすい国だと言えます。子供手当のおかげで、2人目、3人目を後押しされる人も多いのではないでしょうか?!
教育費が安い
カナダでは、幼稚園年長(オンタリオ州は年中)から、高校卒業まで学費が無料。※州によって多少異なりますので、詳しくは下記記事にて。
そして、大学やカレッジの費用も、比較的安め。
公立大学の学費平均は、カナダ人や永住権保持者であれば、年間6000ドル(約50万円)ほどと、さほど日本の国公立大学と変わりませんが、学費の安い州であれば、年間3000ドル(約22万円)以下という大学もあります。
教育レベルが高い
また、教育面では、教育レベルの高さも挙げられます。
2016年12月にOECDより発表された世界の学力ランキングでは、カナダはMath、Reading、Scienceのどの分野でも上位にランキングしています。
特にReadingの能力は世界3位と、高くなっています。息子の学校でも、日々の宿題はなくても、毎日Readingだけはやるように言われていますし、夏休み中も多くの本を読むことが推奨されています。
それでもやっぱり・・・、日本の学力の高さはすごいです!ノーベル賞受賞者が多いのも、うなずけますね。
日本より順位は劣るもものの、カナダがすごいなと思う点が、カナダでは私立の学校が非常に少なく、多くの子供たちが公立学校に通っていること。塾もほとんどありません。大学も州立大学ばかりです。
そんな環境でも、教育レベルがここまで高いと言うのは、公立学校の教育レベルが高く、教育制度が充実していることに他なりません。
子供がバイリンガルに育つ
子供のことで言うと、もう一つ。4歳の時にカナダに移住した息子ですが、学校生活を通じて、ほとんど苦労することなく、自然に英語が身に付いていっています。もう、うらやましいくらいに!
多くの移民を受け入れいているカナダでは、公立小学校や中学校内でのESLが充実しているため、ゼロからの英語力でも、無理なく現地学校に溶け込むことができます。
また、ご存知の通り、カナダでは英語だけでなく、フランス語も公用語となっています。それに伴い、フレンチイマージョンと言って、ほぼフランス語オンリーの学校に入学させることもできますし、通常の学校でも低年齢からフランス語の授業が始まります。息子の学校でも毎日フランス語の授業が取り入れられており、フランス語もある程度は身に付けてくれると思います。
今後、子供たちがどんな人生を送るかは分かりませんが、日本語、英語、フランス語と身に付けた言語が、きっと将来大きく役立つことでしょう。
医療費が無料
カナダでは国民皆保険が導入されており、医療費の自己負担が無い。これもカナダ移住の大きなメリットですよね。
有料なのは歯科治療、薬代(オンタリオ州では子供は薬代も無料)、リハビリ代。それ以外の検査や治療、入院代など全て無料。大きな手術をしたとしても無料ですし、薬代も入院中であれば無料です。
と言っても、カナダの入院日数は非常に短く、乳がん手術などでも日帰りや1日退院らしいですが。私も第二子出産の際も、ほぼ日帰り出産でした(笑)
検査や治療が終われば、そのまま会計を通ることなく帰れます。カナダの病院に慣れるまでは「あれ?!もう終わり?!このまま帰っていいの?!」と、よく戸惑いました。
でも、この医療費無料というメリットこそが、私にとってはカナダ移住の最大のデメリットであるともいえます。詳しくは次回のデメリットの記事にて・・・。
治安が良い
『カナダもアメリカのように銃社会なのでは?』
そんな心配もあるかもしれませんが、実際のところは、カナダの治安は極めて良いと言えます。カナダでは、銃は厳しく規制されており、銃の購入には許可証が必要です。下記の記事でも紹介していますが、日常生活においては、日本と同じく、銃を意識するようなこともありません。
また、銃以外の犯罪も、世界レベルで見るとかなり低め。エコノミストが発表した世界の治安の良い都市ランキングでもトロントは8位に入っています。
ただし、このランキングの1位東京、3位大阪という結果からも、日本以上に治安の良い国はありません。日本にいる時と同じ意識でいると、危険な目に合ってしまうので、注意が必要です。
景観が美しい
多くの欧米諸国と同様、カナダも街の景観がとてもきれいです。
冬場は、至る所が泥で汚れた雪に覆われるので、お世辞にも美しいとは言えない景色ですが、、、春から秋にかけての街の美しさと言ったら!天気が良いときに散歩すると、幸せを感じずにはいられません。
それは単に、「外国の風景だから」というだけでなく、景観に配慮した街づくりが採用されているからだと言えます。
派手な電飾が使われた広告もありませんし、歩道には芝生が植えられ、沢山の街路樹が生い茂ります。また、日本に比べると都市部や住宅地において、電柱の地中化がかなり進んでいるのも、景観が美しいと感じる大きな理由だと思います。
家が広く、庭もある
日本に比べると、カナダの家は広い!天井も高いので、余計に広く感じられます。実際、どれくらいカナダの家が広いのか、『住宅一戸の平均床面積』で比べてみると──
- 日本:94㎡
- カナダ:223㎡
日本とカナダの家の広さは、なんと2倍以上の差が!(参考情報:マイナビニュース)
一戸建てだけでなく、コンドミニアムや賃貸アパートなどでも、部屋が広く作られているので、のびのび暮らせます。あと、キッチンなどの収納スペースも充実しています。
また、戸建てやタウンハウスであれば、都会であっても必ずバックヤードと呼ばれる裏庭があります。田舎のほうだと芝刈りするのも大変なくらい大きな庭に囲まれている家ばかり。
庭があるというのは、特に子育て世帯には嬉しいメリットではないでしょうか。子供たちが気軽に庭に出て遊んでいる姿を見ると、東京では決して味わえなかった幸せだな、と思います。
ただし。
バンクーバーやトロントの住宅価格はかなり高騰しているため、住宅購入のハードルが非常に高い・・。この点は次回のデメリットでも触れたいと思います。
ワークライフバランスが良く、家族が幸せに暮らせる国
以上、カナダ在住歴5年になる私が感じるカナダ移住のメリットをご紹介しました。もう一度まとめてみると、
- 残業が少なく、家族で過ごす時間が増えた
- 夫婦の会話が増え、夫婦円満
- 大気汚染が非常に少ない
- 自然を身近に感じられる
- 公園が充実している
- 家族が健康になり、夫の持病も治った
- 日常にストレスがない
- 地震や津波への恐怖から解放された
- 世界各国の料理が身近に味わえる
- 視野が広がる
- 人種差別がない
- ベビーカー論争も無し!子育てしやすい社会
- 子育ての労力が少ない
- 子供手当が多い
- 教育費が安い
- 教育レベルが高い
- 子供がバイリンガルに育つ
- 医療費が無料
- 景観が美しい
- 家が広く、庭もある
このように、カナダには素晴らしいなと思える良さが20個もありました!
特に、ワークライフバランスが良く、子育てもしやすい環境、そして、家族が健康でいられる、この3つが、私にとっては最も魅力だと感じる点です。この3つがあるからこそ、家族みんながカナダで幸せに暮らせている理由でもあります。
また、今回ご紹介したメリットは、自然の多さ、残業の少なさ、のんびりした文化など、カナダ以外の国に移住した場合にも共通しているのでは、と思います。カナダ移住のメリットだけでなく、「海外移住のメリット」とも言えるかもしれませんね。
今回はカナダの良い面ばかりを取り上げてみましたが、もちろん、異国で暮らしている以上、デメリットも多くあると感じています。次回の記事では、カナダ移住のデメリットもご紹介したいと思います。
カナダ留学&移住を考えている方へ
最後に。私自身、大きな不安を抱えて飛び込んだカナダ。同じようにカナダへの移住や留学を考えている方に、何か役立てることがあれば、とても嬉しいです。質問やご相談などあれば、お気軽に【問い合わフォーム】もしくは【LINE】でご連絡くださいね。
実経験と現地在住者の目線で、できるだけ疑問や不安が解消するよう、お答えさせていただきます。皆さまからのご相談がブログ記事のアイデアにもなっています!
ただ、私の方でお答えできるのは、あくまで「自身の経験に基づくこと」や「カナダ生活の一般的なこと」。留学や永住権に関して「確実なアドバイス」が必要な方は、専門家に相談することをおすすめします。
エージェントがたくさんいて悩みますが、私の知り合いが移住・留学エージェントをやっているので、よかったら一度相談してみてください。私も留学事情などアドバイスを求めるこ