カナダ小学校の宿題紹介!休みは宿題無し?息子の学校は基本コレだけ。

更新 | 2017-01-04公開

カナダの小学校の宿題ってどんなことをするの?

これからお子さんが学校に入るというは、毎日の宿題の内容や、量が気になりますよね。既に学校に入学していても、他の学校ではどんな宿題が出ているのかも、興味津々。

今回は、我が家のGrade1の息子の毎日の宿題をご紹介したいと思います。

一般的に、「少ない」と言われるカナダの小学校の宿題、一体どんなもんなのかと言うと──?

リーディング

毎日必ずある宿題の一つが、読書

先生が子供のレベルに応じた本を5~6冊選んでくれているので、その中から毎日1~2冊持ち帰ってきて、音読します。

どんな本を読むのかと言うと、レベル分けがかなり細かく設定されたPM Familyのものが多くなっています。PM Familyの本の詳細は、下記記事をご参考ください。

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音読ができたら、読んだ本のタイトルをチェック表に書くようになっています。そして、親がサインするのが流れです。

新しい単語のスペルを覚える

もう一つの宿題が、単語のスペルを覚えること。

息子のクラスでは、毎週5つづつ、新しい単語のスペルを覚える、という宿題が出ています。

スペルの覚え方は各家庭に任されていて、書く練習をさせたり、クイズ形式にしたり、パソコンで単語ゲームをさせたりと、どんな形式でも構いません。とにかく、スペルさえ覚えたらOK。

学校ではスペルのチェックテストをやっているようです。

9月から11月までの2か月間で、宿題に出てきた単語リストがこちら。

簡単、且つ、最頻出単語ばかりですね。学年が上がるとともに、難しい単語のスペルを覚えていくようです。

日本語は「一文字=一つの音」になっているので、「あいうえお」さえしっかり覚えれば、発音を聞くだけで、ほとんどの単語は書けるようになります。

でも、英語は、アルファベットを覚えるだけでは、単語のスペルは分かりません

子供たちは、フォニックスの発音のルールを覚えて、スペルを理解していきますが、それでも、フォニックスだけでは難しいもの。

例えば、息子のスペル。

これは息子が学校の授業中か、学童保育の時間かに書いてくれたクリスマスカードなのですが、下記のように、ミススペルがあります。

  • thar→there
  • wateing→wating
  • chors→chores

いずれも、発音に従ったまま書いているので、サイレントEが抜けたり、母音が間違ったりしています。

息子の場合、英語力がまだまだ弱いせいで、ミスが多いというのもありますが、このようなスペルミスは英語を母国語とする欧米の子供にとって、とても一般的。

そのため、毎週少しづつ、新しい単語のスペルを暗記していくことが必要なのです。日本語の漢字の勉強みたいですよね。

で、他には?

さて、読書とスペル暗記、2つの宿題を紹介しましたが、他にはどんなものがあるのかと言うと──

 

以上です!

 

えーーー?!これだけ?!

って、なってます。私自身(笑)

 

日本に住む甥っ子がいますが、小学1年生の時なんて、毎日、

  • 日記
  • 足し算と引き算を1の段から10の段まで全暗唱
  • 国語の教科書を音読

と、2時間以上かかるボリュームの宿題をこなしていました。しかも、土日ともなれば、その量は倍増必須。

そんな甥っ子の姿を見ていたので、カナダのGrade1の宿題量は、まるで楽園(笑) かなりのびのび育ってます!

息子よ、君はカナダの学校で本当にラッキーだったね・・・。日本だったら、今頃、泡を吹いてるよ(笑)

日本に比べると、かなり宿題のボリュームが少ないカナダですが、「宿題に意味があるのか?」という議論がよくされています。

参考記事:
Homework ban wins over parents; should more teachers follow suit
Homework: ‘A sin against childhood’ or a useful way to learn?

 

実際、私の住むNS州では、2015年9月までは、Grade3になるまで宿題が禁止されていましたし、ケベック州では宿題禁止にした学校もあるくらいです。

「小学校のうちは宿題は意味がない」と言う声も多いですが、親としては、多少は宿題があったほうが、、、と思う私は日本人なのでしょうかね(笑)

「学校が休み=勉強休み」土日や夏休みは宿題無し!

宿題が少ないだけでなく、カナダの小学校では、学校が休みの時は、宿題は一切ありません。

土日だけでなく、夏休みや冬休みなどの長期休みでも、宿題は一切無しです。(夏休み中は毎日の読書を強く推進されますが)

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日本では、土日休みともなれば、普段より宿題の量が多くなりますし、夏休みも宿題たんまりですよね。

でもカナダでは、学校が休み=勉強も休み。休みは思いっきり遊ぶものです。子供にとっては、なんて幸せな文化なのでしょう!

でも、夏休みなんて2ヶ月丸々あるのに、一切勉強しないって大丈夫なの?!せっかく覚えたスペルも、算数の計算式も、色々忘れない?!と、心配してしまいます。。。

読書さえしてくれれば。

宿題の量も少なければ、学校が休みの時は宿題すらない──

そんなカナダの学校に通う息子ですが、正直、甥っ子や、日本に住む息子の友だちとは、学歴の差がどんどん開いているのを感じます。

時々、日本のママ友たちと近況を伝え合うと、「えーーー、もうそんなこともやってるの?!」と焦ってしょうがない!日本の小学校は本当にすごいです。

でも、勉強勉強していないカナダの小学校でも、読書だけは重視してくれているが、本当にありがたいところ。読書さえたくさんしておけば、将来的な基礎学力はついていくはず、と思います。

実際、カナダの子供たちの学力は先進国の中でも高水準。OECDの実施している世界学力テストでも読解力は世界2位を誇っています。

学力を伸ばすには、読書が一番大事ですもんね。

 

──と、前向きにとらえて、あまり焦らないよう、自分に言い聞かせている私です(笑)

まとめ

以上、カナダの小学校の宿題について、息子の学校の例と共にご紹介しました。

カナダの学校は、同じ公立と言えど、授業の進め方や宿題などは、学校によって、そして、先生によっても、かなり異なっています。そのため、学校によっては、もっとハイレベルな宿題もあると思います。

ただ・・・、量に関しては、周りの話しを聞いても、どこも「少なめ」なのは変わりなさそうです(笑)学年が上がってくると、宿題量は増えてはきますが、低学年のうちはのんびり。

さて、1月となり、学校も新しいタームがスタートしましたが、宿題は増え、、ないだろうな(笑)

今期も、のびのびと行きましょう!

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