「マイナス10度、20度の極寒カナダで過ごす人たちは、いったいどんな格好をして出歩いているの?」
カナダに留学、ワーホリなどで訪れるとき、気になることの一つが、冬の寒さ。そして、冬のファッションではないでしょうか。
これまで服装に関しての質問を頂くことも多かったので、2016年12月に撮影した実際のストリートスナップをもとに、「カナダの冬のファッションの特徴」をご紹介したいと思います。実際の写真を見ていただければ、どんな格好をすれば良いのか、どうすれば寒さが防げるのかが分かりやすいと思います。
なお、撮影場所はトロント大学の付近や、ユニオン駅周辺など、トロントのダウンタウンエリア。そして、撮影当日の気温は、トロントの冬場の平均気温よりも少し寒いくらいでした。
この記事の目次
コートのフードは「被るもの」
フードはおしゃれのためにあるのではなく、「寒さをしのぐためにある」───カナダに来ると、フードの真の存在意義が理解できます(笑)
ニット帽や暖かい帽子を被る人もいますが、コートやジャケットのフードを被っている人が多め。体感温度がマイナス30度にもなるような日には、帽子をかぶり、さらにフードも被って、完全防備となります。
コートに付いているフードは、風が吹いても簡単に脱げない、しっかり被れる作りになっていますし、コート自体も日本のおしゃれなコートとは違い、マイナス20度に対応しているような防寒着です。
なお、防寒コートと言えばカナダグース が有名ですが、現地で探せば、カナダグース以外にも、安くて十分暖かいコートが見つかると思います。TNA やスポーツブランドのColumbiaなどは、比較的値段が安く手に入りますよ。
スカートを履く人はいない
もともとカナダの女性は、日本に比べるとスカートを履く頻度が少なめ。基本、ジーンズやヨガパンツ、もしくは、お尻プリプリなレギンス一枚姿です。「レギンス+スカート」というコーディネートも見かけません。
スカートを履いている女性というと、オフィスで働いている方にチラホラ。あとはパーティなどで着用するくらいでしょうか。でもそれは、スカートというより、ドレスですね。
ただでさえスカート人口が少ないカナダですが、冬の間はさらにスカートは見かけなくなります。しっかり防寒ができて、雪道でも歩きやすいとなると、スカートでは厳しいですもんね。
日本では「オシャレのためなら、寒さは我慢」なんて言われますが、、、極寒カナダの冬に生足&ミニスカートで歩こうものなら、細胞壊死レベルの凍傷確実!スカートの下に、レギンスやタイツを履いたとしても、まだまだ不十分です。
───いや、というか、、、無理です(笑)寒すぎて、おしゃれしようという気すらなくなります。おしゃれするなら、素敵なコートとブーツで勝負ですね!
女性の足元にヒールはない
日本のブーツといえば、ぺたんこブーツもありますが、ヒールのある素敵なブーツが多いですよね。
でもカナダでは、冬の間はヒールは超危険!滑り止めがしっかり効いて、しかも、マイナス気温にも対応したスノーブーツが必須です。
ちなみに、UGGなどのムートンブーツは、凍結防止にまかれる塩にやられて、すぐにダメになってしまいますし、防水加工されていないので、雪がしみ込んで寒いので、避けたほうが無難。しっかりと「-30度対応」などの表記があるスノーブーツを購入しましょう!スノーブーツだと、SOREL やPAJAR などのブランドが人気ですよ。
もし雪が降る季節に到着するのであれば、できれば事前に購入しておくほうが安心です。ソレルなどは日本でも広く展開していますし、値段も現地とあまり変わりません。でも、冬場以外に現地入りするのであれば、種類も豊富な現地で購入するのがおすすめ。季節の変わり目のセールや、ブラックフライデーやボクシングデーなどセールを狙えば、安く買える可能性も!
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コートの下は薄着
外は寒いですが、屋内はとても暖かいカナダ。特に暖房費込みの賃貸アパートなどに住んでいる人は、温度設定も高めにしていることが多いので、部屋の中はポカポカ!そのため、部屋では半袖で過ごすという人も多いです。これは日本との大きな違いですよね。
そのため、外に出かけるときも、コートやジャケットの下は、薄着が基本。セーターやヒートテック、シャツなどを重ねて着こむと、屋内に入った時に暑いです。
上記の写真でも、ショッピングモールなどに入ると、上着を脱いで半袖になっている人や薄着の人を見かけます。
ただし!
長時間外で過ごす場合や、寒波が訪れてマイナス20度にもなるような時は、セーターなどをしっかり着込んで対策しましょう。
リュック率が異様に高い
これは季節関係なくですが、カナダではリュックを持つ人がとても多いです。リュックはカジュアルファッションに似合いますし、便利ですもんね。
でも、特に冬の間は、ツルッと滑ってしまうことがよくあるので、リュックや斜め掛けカバンなど、両手が自由に使えるカバンが安全です。
カナダでもカジュアルなものが数多く売られていますが、外見に気を遣う人も少ないためか、おしゃれなリュックを取り扱うお店が少なめ・・。特に女性向けのものは。おしゃれなリュックが欲しいのであれば、日本で買ってきた方が良いと思います。
写真撮影日はトロント冬場の平均気温より寒め
さて、写真を撮影した日は、上記の通り、最高気温がマイナス6.7度、平均気温がマイナス9.2度と、12月でも割と寒い日でした。体感気温はもう少し寒かったかもしれません。
ちなみに、トロントの月別平均気温は下記の通り。
一年で一番寒い1月、2月でも、平均気温はマイナス3~4度前後なので、写真撮影日の気温はトロントの冬場の平均よりも寒いくらいと言えます。つまり───
写真のような格好をしておけば、トロントの冬場はだいたいOK!
寒波が訪れた時の対策
ただし、ひとたび寒波が訪れると、マイナス20度、体感気温はマイナス30度(!)を超えるような日もあります。そんな極寒の日は、写真の服装以上に、さらなる防寒対策が必要です。
でも、コートとスノーブーツさえ、きちんと防寒対策できたものを持っていれば、あとは
- コートの中をしっかり重ね着して着込む
- マフラーなどで鼻まで隠す
- 帽子を被った上でフードをかぶる
- レッグウォーマーをする
などなど、インナーや小物を工夫すれば乗り切れます。さらなる防寒着などは不要なので、あまり心配しなくても大丈夫だと思います。
また、寒波が訪れるといっても、ひと冬に数回くらいしかありません。そんな日は無理して外出せず、できるだけ屋内で過ごすという人も多いもの。冬場の気温について詳しくは下記記事もご参考ください。
カナダの冬が心配?大丈夫!案外、日本より快適ですよ!温暖な地で育った私も、元気に生きてますw
まとめ
以上、冬のトロントのストリートスナップから、服装の特徴をご紹介しました。冬場のカナダではどんな服装をしているのか、疑問に思っていた方の参考になれば幸いです。