「疲れてる?」も禁句!?アメリカ・カナダの会話で避けるべき12の話題

更新 | 2016-11-25公開

その発言、海外ではマズイかも!?

アメリカやカナダでは、さほど親しくない間柄や、職場やビジネスシーンでの会話で、絶対に避けるべき話題があります。

日本では、相手を配慮したり、誉めたり、積極的に話されている話題が「タブー」とされること多く、要注意!

私が通っているESLクラスで、気を付けるべき話題として教わった事例をご紹介したいと思います。

こんな会話はNG!<外見・体形>

まずは要注意な外見の話題から。

「痩せたね!」

これ、日本では、誉め言葉として言ったりしますよね!?言われた側も、決して嫌な気持ちにはならないと思います。

ところが、アメリカやカナダでは、

「痩せた=病気」
「痩せた=前は太ってた」

とも捉えられてしまうので、絶対禁句!

そもそも、相手の体形や外見には、一切触れてはいけません

例えそれが、「スタイルいいね」など、誉め言葉のつもりで使ったとしても、相手は不快に感じたり、セクハラに捉えられてしまうのでご注意を。

「痩せなきゃー!」

相手の体形・外見に触れてはいけないように、自分自身の体形に関することもNGです。自分のことでも言ってはダメとは、日本人からすると、ちょっと驚きですよね。

「痩せなきゃ!」以外にも、「最近、太ったてきたの」、「抜け毛が多くて・・」なども避けましょう。このような発言は、相手にプレッシャーを与えたり、不快な思いにさせかねません。

「今日のランチ、サンドウィッチだけ?」

特に何の含みを持たずに、さらっと口にするセリフかもしれませんが、このような発言もNG!

暗に、

そんな少ない量では足りないでしょう?

と言っているように、捉えられる可能性があります。このように、体形のことを想像させるような発言は控えましょう。

「若く見えるね!」

「痩せたね」と同様に、こちらも外見についての発言になるので、NG。日本と違って、若く見えることが必ずしも良いことにはならず、

「若い=幼稚、未熟、子供っぽい、頼りない」

と否定的に捉えられてしまう可能性も高いです。

「色白だよね」

単一民族の日本では、肌の色を「白い」、「黒い」「焼けてるね」などと言い合っても、特に差別になるわけではありませんよね。

しかし、アメリカやカナダなどの多民族国家では、肌の色について話すのは、絶対NG人種差別的発言として、大問題になり得ます。

肌の色以外にも、目や髪の色、鼻の高さや形、背の高さなど、人種に関わるような特徴は絶対に避けるべき話題です。

例えそれが、「鼻が高くて羨ましい!」という相手を褒める言葉でもNGですし、自分のことを「足が短いのが悩みだわ」などと発言するのも止めましょう。

(異性に対して)「そのシャツ、君に似合ってるね」

日本以上に、相手の持ち物や洋服などを褒め合う文化ではありますが、異性に対しては、声のトーンや、言い方には要注意です。

〇「It’s a nice shirt!」
×「It’s a nice shirt on you.」
×「Your shirt looks great on you.」

異性の持ち物や着衣、ヘアスタイルなどを褒める場合、「君に似合うね」というような言い方をすると、勘違いされかねませんし、セクハラにも捉えられてしまいます。

単純に、「素敵なシャツだね」、程度に留めておきましょう。もしくは、異性に対してはその話題はスルーするのが無難です。

「大丈夫?疲れてる?」

日本では、よく相手を気遣って、「疲れてる?」なんて声をかけることもありますよね。でも、アメリカやカナダでは、「気遣い」としては好意的にとらえてもらえず、

疲れている=外見がひどい
疲れていないのに!失礼な!

というように、否定的に思われる可能性が高いです。仕事が溜まっていて、本当に疲れている状況だったとしたら、「疲れてる?大丈夫?」と言うよりも、

Would you like some coffee?

と、コーヒーを勧めるほうがスマートです。

こんな会話はNG!<プライベート・収入・宗教・政治>

外見や体形、人種に関連するような発言以外にも、注意すべき話題は多いです。

例えば───

「僕より給料が高そうだね」

収入に関する話題はNG。特に職場などでは気を付けましょう。会社によっては、給与額をもらさないという誓約書を書かせるところもあります。

「結婚してるの?」「子供いるの?」

結婚や子供の有無、恋愛などのプライベートなことは、知り合って間もないうちや、ビジネスの場では、避けたほうがよい話題の一つです。

プライベートに関する話題は、相手との距離を縮めるためにも欠かせない話題でもありますが、まだ知り合って間もないうちに、こういった質問をしてしまうと、教養がないと思われたり、相手を不快にさせてしまう可能性があります。

『早く仲良くなりたい!』と思っても、焦らず、少しづつ関係を築いていくべきなのですね。

ただ、そもそも職場やビジネスの場では、プライベートな付き合いを望まない、という人が多いのも事実。仕事を円滑にするための努力はしても、同僚との付き合いはあくまで「プロフェッショナル」として。業務時間外の飲み会や歓送迎会といった付き合いも、ほとんどありません。

この辺りは職場環境にもよるので、家族や子ども、恋愛について自分から質問するのは避け、まずは職場や相手の様子を見るのが無難です。

「日米安保、どう思う?」

政治の話題も避けましょう。政治に関心があり、強い意見を持っている人も多いので、口論になったり、重い雰囲気になりかねません。

「あなたはカトリック?」

宗教のことを聞くのもNGです。日本と違って、信仰心が高い人が多く、宗教が自身のアイデンティティを形成しているとも言え、プライベートに関わる話題です。政治の話題同様に、宗教観の違いで口論になることもあるので、要注意。

「中絶は認めるべきよね!」

直接的に宗教の話題をするわけでなくても、宗教観の違いで意見が異なるような話題、例えば、中絶や同性結婚なども、避けたほうが良い話題です。

まとめ

以上、アメリカやカナダなどの欧米社会で、気を付けるべき話題についてまとめました。

政治や宗教の話題などは、日本でもタブーとされる話題ですよね。まだ親しくなっていないうちから、重い話題を口にすることはまず無いでしょうから、このへんは意識しなくても大丈夫だと思います。

気を付けなければいけないのが、日本では「誉め言葉」とされる発言!

日本人の社交辞令の文化が根付いていると、

「痩せたね!」「目が大きくて羨ましい~!」「スタイルいいね!」

なんて、ついつい口にしてしまいがちなので、アメリカやカナダでは要注意ですね。

なお、今回ご紹介した内容は、冒頭でもご説明したように、さほど親しくない間柄や、職場やビジネスシーンでの、避けるべき話題です。

親しい間柄であれば、もちろん話は別!

差別的発言にはもちろん注意しつつも、持ち物を褒めたり、減量していることを話したり、給与の話をしたりと、普通に友人として会話を楽しみましょう!

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