カナダの学校で物が盗まれた!先生の対応はこう。海外では先生ですら生徒に盗まれる?!

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息子がカナダの学校に通い始めて早3年目。

これまで、学校で何度も落とし物をしたり、物を無くしてきました(笑)でも、まだまだ幼い小学生です。時には、誰かに盗まれた?!と思うようなことも。

そんな時、日本の学校だったら、先生たちはどのような対応をしてくれるのでしょう?

先生によって多少対応は異なるものの、基本的には、盗んだ人に正直に申し出るように促し、盗んだものを持ち主に返し、謝罪させる──こういった対応が一般的ではないでしょうか。

ところが、カナダの学校の対応は、日本人の感覚からすると、「それはないでしょーー」と思わざるを得ないものです。

実際の息子の学校であった2つの事例、そして、先生すらも学校で盗難に合うという事例をご紹介しましょう。

事件①:バックパックのキーホルダーが無くなった!

息子の大好きなレゴのニンジャゴー。その中でも一番好きなキャラクターのキーホルダーを買ったので、学校用のバックパックに付けることにしました。

でも、バックパックに付けて学校に行った当日、キーホルダーを無くして帰ってきた息子。どうしたのか聞いてみると、

朝、学校でロッカーに掛けた時はあったけど、帰る時には無くなってた。

簡単に外れるようなものではないのになぁ・・。

次の日、学校でよく探すように話しましたが、結局見つからず。息子も落ち込んでいたので、プレゼント用に予備で買っていたニンジャゴーキーホルダーを、もう一度バックパックに付けてあげることにしました。

すると翌日、やっぱり無くして帰ってくるんです。キーホルダーだけ。もう一度、ロッカーの周りなどもよく探すように言ったものの、やっぱり見つからず。

 

──これって、もしかして・・・盗まれてない??

疑うのは良くないことですが、2回も立て続けに起きただけに、つい疑ってしまって・・。

そこで、先生宛に、バックパックに付けていたキーホルダーが2回も無くなったことを、メモ書きで知らせてみたのです。

それに対する先生からの返答は、

「無くなって困るようなものは学校に持ってこないこと。持ってくるなら、しっかり記名して、自己責任で管理しましょう。」

 

つまり、例え学校で盗みがあったとしても、それは取られた子供の責任だと言うわけです。

なるほどな・・と。やはり、ここは日本とは違いますね。自己責任が問われるお国柄です。

息子のキーホルダーの一件だけでなく、他の学校のママさんたちに聞いても、可愛い文房具を持って行ったら盗まれた、なんて話を聞きますが、いずれのケースでも、学校側の対応は息子の件と全く同じ。犯人捜しをするのではなく、取られないように自己責任が求められるそうです。

事件②:注文していたピザが盗まれた!

これは息子の仲良しクラスメイトA君のお話。

下記記事でもご紹介した通り、カナダのランチタイムには、希望制の給食制度があります。

➡関連記事:カナダ学校ランチ事情!給食は無いけど「ホットランチ」が注文できる。メニューや制度内容をご紹介。

そんなホットランチでピザが注文できる日のこと。注文していた子供は、先生から一人一人、ピザを受け取り、席に着いて食べ始めます。

その日A君は、ピザを受け取ると、自分の席にピザを置いたまま、まずお手洗いに席を立ちました。でも、お手洗いから戻ると、ピザが無い!絶対に席に置いたはずなのに!!

先生にピザが無くなったことを告げましたが、先生の対応は、ここでも驚かされるものでした。

先生は、同情はしてくれるものの、周りの子供たちに、「A君のピザ知らない?」と聞き回るようなことはしなかったのです。

さらに先生はこう続けます。

「次からは、A君のピザの箱には名前を書いておくようにするね。」

 

・・・・。

ここでも、盗んだ子供を責めるのではなく、取られないように手段を講じるべき、という対応。

その事件以降、確かにA君のピザの箱には毎回先生が記名してくれ、ピザが盗まれることはなくなりましたが──

でも、これって、本当に、この対応でいいの!?

A君の家庭は、お金を払ってピザを注文しているわけで、それが盗まれたのですから。お金を払ったのに、食べられないなんて。しかも、ピザを食べる予定なので、A君はランチは持ってきていません。お腹も減ってしまいますよね・・・。

ピザは希望制。皆が皆、注文しているわけではありません。ちょっと確認すれば、注文していないのにピザを食べている子が見つかるはずでは?と思ってしまいます。

自己責任は大切。でも、盗みを野放しにしても良いの?

息子のキーホルダー。そして、A君のピザ。いずれの件でも、どうしても納得いかないこと。

それは、自己責任という建前のもとに、盗みが野放しにされていること。

取った人を咎めることが一切なく、持ってきた子や置き忘れた子が悪いと言わんばかりの対応なわけです。

もちろん自己責任は大切。取られた側にも落ち度はあります。でも、それと同時に、子供たちに「盗難は良くない」という、人として基本的なことを教えることは、もっともっと大切なのでは?

盗んだ生徒は、『先生から問いたださることもないし、バレないから平気』と高を括って、ますます同じような盗みを働いてしまうかもしれません。周りのクラスメイトたちも、『盗んでも、お咎めなしなんだ』と、変に捉える子もいるかもしれない。

それに、いくら持ち物に記名したって、いくら必要最低限の持ち物だって、防げない盗みは出てくるでしょうし・・。

先生さえも盗まれる?!

カナダの学校教育は良い面も色々あって満足しているのですが、盗みに対する対応ばかりは悶々してしまいます。

一体、先生たちはどう思っているんだろう?!

アメリカを中心に英語圏で大人気の投稿サイトRedditの教師向けページを眺めていると、見つかるわ、見つかるわ、学校内での盗みに関する先生同士の相談や愚痴の数々・・・

例えば、この投稿。

『学校でお金を盗まれました。』 投稿者: kelwalk

教師生活2年目がまもなく終わろうとしている最中、今日、財布からお金を盗まれ、とても動揺しています。

そもそも、私が愚かだったのですが、生徒たちがアフタースクールプログラム(※注①)でクラスに残っていたにも関わらず、自分のデスクに財布を置いたまま、ミーティングで席を外してしまったのです。

ミーティングから戻ると、私の財布は中身が無くなった状態で、カバンの上に置かれていました。

まずムカついたのが、アフタースクールプログラムの監督をしている先生たちが謝ってくれないこと。そのクラスルームはほとんど管理されておらず、そのせいでこんな盗難が起きたのは明らかです。

お金を残して席を立ったことは、私自身の責任です。本当に責任感のない行動を取ってしまいました。

でも、怒りよりも何よりも、この10か月間ずっと接してきた教え子に盗まれたことが悲しくて仕方ありません。

(※注①)アフタースクールプログラムとは?:北米の学校では、アフタースクールプログラムと呼ばれる学童保育のようなものが学校内で行われることが多くなっています。学童保育は、通常の担任の先生ではなく、学童保育の先生が別に付き、生徒を監督指導しています。

詳しくはこちらの記事にて➡カナダ小学校の学童保育プログラムとは?料金、時間、内容などをご紹介

 

投稿者の国名は記載されていませんが、幼稚園をKindergartenと呼んでいたりするので、おそらくアメリカかカナダではないかと思います。

この投稿内容からも、盗難事件は第一に自己責任であり、犯人捜しはしないといった、息子の学校での対応と同じであることが分かりますね。

しかも、この盗みが行われた際は、クラス内に、アフタースクールプログラムの先生がいる最中です。

それにも関わらず、その時クラスの監督責任を負っていた先生は謝ることもなく、そして、盗んだ生徒が咎められることもなく、机の上に財布を置いていたことが諸悪の根源とされることに、文化の違いを感じてしょうがありません・・。

 

この投稿に対する他の教師たちの意見も、非常に興味深いものでした。

先生①
私も、最初に赴任した学校で財布の中身全て盗まれたことがあります。Sharpies(=カラーペンのブランド名)の全セットも盗られたし、お気に入りのジャケットまでも。それは、幼稚園児から中学生までの学校でした。

今はもっと良い学校に転任したけど、それでも貴重品には常に鍵をかけるよう注意しています。

今回のことは悲しかったと思うけど、我々教師は、誰しもいつかは経験することだから、あまり気にしないでね。

この方は、教師は皆、同じような経験をするとも指摘しています。先生でさえ、隙あらば盗難に合うだなんて、生徒同士の盗難は起こって当たり前とも言えるのかも。

 

先生②
私も今年、同じことが起きました。カンファレンスとランチの間、バカなことにデスクに財布を置いたままに。その間、監督の先生はいましたが、クラスルームの管理がほとんど出来ておらず、私の現金は全て盗まれました。100%、私の責任です。それでも、すごく不愉快でした。

いくら自己責任だと言えど、そりゃ、釈然とはしませんよね。

 

先生③
そうそう。現金、ノートパソコン、携帯電話、時にはジャイアント鉛筆でさえ、盗またわ。子供なんて馬鹿だし、親も最低。それが今の教訓。

この方は、ノートパソコンに携帯電話までも持って行かれたと言っています。いずれも、ちょっと持ち物を確認すれば、見つかるものばかり。特に『巨大鉛筆』なんて、隠せやしないと思うのですが。。。

上記以外にも、お菓子を取られたという投稿や、先生用のギフトを取られたという投稿もありました。いずれのケースでも、やはり犯人捜しはしていないようです。

 

また、中には、こんな的外れとも思えるアドバイスも。

先生④
可愛い生徒が盗ったと思うと辛くなるから、アフタースクールプログラムの先生が盗ったと思い込むようにしたほうが楽よ。

 

でも、教え子に物を盗られて悲しむくらいなら、犯人捜しまではしなくとも、クラス全体に盗みがダメなことを諭して、子供たちを正しい方向に導いて欲しいと思うのは、親の身勝手でしょうか?

そんな教えをすることもなく、今後はもう盗まれないように気を付けるというのは、自分の教え子たちを全く信頼していないことになりますよね。もちろん、投稿には書いていないだけで、実際には生徒にそんなお話をしているのかもしれませんが・・・。

そもそも、『先生の仕事は科目を教えるのみ。しつけは家庭の役目』、欧米の学校には、そのような明確な責任範囲があります。このことも、先生が盗みの指導をしない大きな理由の一つなのでしょうね。

まとめ

今回は学校での盗難について、息子の通うカナダの小学校での事例や、英語圏の先生の意見などをご紹介しました。

ここまでの内容をまとめると、

  • カナダやアメリカの学校では、学校での盗難は盗った側よりも、盗られた側の責任
  • 持ち物には記名し、盗られて困るものは持ち込まない
  • 先生の仕事は科目を教えるだけ。躾はしないため、盗みを咎めることもない

こんな感じでしょうか。もちろん、学校や先生によっても対応は変わってくるとは思いますが、Redditの投稿を見ている限り、だいたい似たようなものだと思います。

自己責任が強く求められる欧米社会。日本人にとっては納得いかない面もありますが、カナダで子育てする以上、従っていかなくては・・ですね。

親自身も記名を徹底しつつ、取られて困るものは持って行かないことや、大切な物を置きっぱなしにしないことをしっかり教えていかなくては!そして何より、盗みがいけないことを改めて家庭で教え込まなくては、と思います。

なんだかモヤモヤ、すっきりしない記事になってしまいましたが、、、最後までお付き合いくださった方、ありがとうございます!

 

→追記:この記事に対して、こんな投稿もいただきました。やはり欧米全体、同じような方針なのかもしれませんね。