カナダの学校には日本のような給食制度はありません。・・・残念ながら(泣)
では、カナダのお母さんたちは、毎日お弁当を作る必要があるのか?!
――その答えは、「NO!」
カナダの公立学校には、子供にも嬉しい、そして親も大助かりな「ホットランチプログラム」が導入されているんです!
ホットランチプログラムとは
ホットランチプログラム(Hot Lunch Program)とは、希望者だけが申し込む、有料の給食制度です。ホットミール(Hot Meal)などと呼ばれることもあります。
学校によって、ホットランチを提供している日があらかじめ決まっていて、事前に申し込みできるようになっています。
学校内で作ってホカホカで提供されるランチもあれば、外部のお店に注文して宅配してもらうメニューもあったりします。
ランチが提供される回数は、月1回だけだったり、週1~3回だったり、もしくは毎日だったりと、学校によって様々です。ちなみに、息子の通う小学校ではホットランチの日は週3回あります。
共働き世帯が多く、ホットランチのニーズは高い
カナダでは、出産後も働いている女性が多く、69%の世帯が共働き世帯です。(参考記事→Dual-income families with kids have doubled in Canada over past 40 years, StatsCan says)
そのため、このようなホットランチプログラムのニーズはとても高く、共働き世帯の増加と共に、ランチの提供回数が増えてきているそうです。
注文できるメニュー
ホットランチには一体どんなメニューがあるのか?注文できるメニューは学校によっても異なりますが、下記が王道メニューです。
- ピザ
- サンドイッチ
- ハンバーガー
- ホットドック
はい。栄養もへったくれもない、いかにも「欧米」なメニューですね(笑)
しかも、サイドメニューは一切無し。これ一品。あったとしても、別注文で「ミルク」があるくらい。野菜も食べて欲しいと思えば、家庭で用意して持たせるわけです。
そして、ホットランチの値段は、たいてい1食あたり3~6ドル程度と、比較的リーズナブルです。
息子の学校のメニュー
息子が以前通っていた学校では、このようなオーダーフォームを使って、2ヶ月単位で事前申し込みをしていました。(現在の学校ではウェブの注文フォームが用意されていますが、メニューの内容はほぼ同じ)
メニューは、曜日ごとに下記の内容です。
- 火曜日 ピザ(チーズ or 野菜):3ドル
- 水曜日 シェパードパイ:3ドル
- 木曜日 サブウェイのサンドウィッチ(野菜、ハム、ターキー、ローストビーフ):3~4ドル
- 牛乳は毎日注文可能:1ドル
水曜日のシェパードパイだけが学校内で調理して提供されている、出来立てのホカホカなホットランチです。ピザとサブウェイは、外部からの出前。
ちなみに、ピザのサイズは「8インチ パーソナルサイズスライス」となっていますが、割と大きめ。幼稚園部や小学校低学年の子供たちがこれをペロリと平らげたら太るわ、と思う・・。
実際、低学年のうちは、食べ残す子供も多くて、お持ち帰りしています。うちの息子も然りで、たいてい半分は残して帰ってきます。そして、それを夫が夕飯に食べる(笑)
子供にも、親にも、嬉しいホットランチ
ホットランチを利用する家庭はどれくらいいるのか?
息子の学校での話にはなりますが、利用者は非常に多いです。特にピザは大人気で、申し込んでいないほうが珍しいくらい。週3回のホットランチ全てに申し込みをしてる家庭も多く、共働き世帯にとってホットランチは非常にありがいたい制度になっているようです。
我が家はどうしているかと言うと、学校に入学した当初は、栄養も良くないし、お金もかかるし、、と申し込んでいませんでした。
でも、とにかく周りのお友だちが申し込んでいるもんだから、息子はとても羨ましがって・・・。友達と楽しくピザを食べるのも、学校のいい思い出になるかなと思い、週1回のピザランチを申し込むようになりました。
でも、一日だけとは言え、お弁当作らなくていい解放感と言ったら!結局、子供以上にホットランチを喜んでいるのは私かもしれません(笑)
以上、カナダの公立学校で提供されている、ホットランチプログラムをご紹介しました。
以前の記事でご紹介した通り、カナダの子供たちのお弁当はとても簡単!
アメリカやカナダ、海外の子供たちの「お弁当」実例15選!調理不要?!こんな簡単なお弁当でいいんです!
それでも、やっぱり毎日のこととなると、しんどいもの。お弁当作りから解放されるホットランチは、親にとってはとてもありがたい制度です。栄養バランスは家庭で整えるとして、、、時にはホットランチを利用して、息抜きするのもアリですよね!
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