カナダのケベックシティを2泊3日で回る場合、1日はケベックシティの街歩きに、そしてもう1日はぜひともケベック郊外に足を伸ばしてみたいもの。
ケベック郊外には、間近で感じられる迫力満点の滝あり、感動的な大聖堂あり、そしてフランスの田舎町のような美しい島ありと、かなり充実した観光となること間違いなしです!
前回の記事では、ケベックシティ新市街・旧市街の見どころをご紹介しましたが、今回はケベックシティ郊外の名所や見どころをご紹介したいと思います。そして、今回も名所を効率良く回る、おすすめのモデルコースもご紹介します。
ケベックシティ観光ガイド【新旧市街編】全名所を効率よく回るモデルコースを紹介します!
この記事の目次
ケベック郊外の見どころ一覧
ケベックを2泊3日で観光するとなると、行ける範囲は限られてきます。
今回は2泊3日という限られた時間の中でも、必ず訪れたいおすすめのケベック郊外の観光名所をご紹介したいと思います。
まずは一覧にてご覧ください。前回同様、ご紹介する観光スポットは、オススメ順ではなく、散策して回りやすい順に記載しています。
ただし、ケベック郊外を観光する場合、車がないと正直厳しいです。
今回ご紹介する中では、モンモランシーの滝と、サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂はバスで行くことも出来ますが、その他の観光スポットを効率よく回るためにもレンタカーや、オプショナルツアーなどへの申し込みがおすすめです。
1 | モンモランシーの滝
間近で見れる大迫力の滝 |
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2 | サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂 病気や怪我が治る奇跡の逸話 言葉を失うほど荘厳で神秘的 |
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3 | オルレアン島
果実園や農場がひろがる田園風景 |
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4 | ワイナリーで試飲 果実酒や地ワインの試飲 |
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5 | 絶品ショコラトリーのチョコアイス
絶品チョコレート屋さん |
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6 | 歴史的建造物 17~18世紀に建てられたフランス文化の残る建物や教会 |
モンモランシーの滝(Chute-Montmorency)
ケベック市街から車で20分、市バスで1時間弱の場所にあるモンモランシーの滝。規模は小さいものの、滝の落差はナイアガラの滝よりも高く、83mもあります。
この滝のすごいところが、滝の真上を歩けるつり橋や、滝の横に設置されたアドベンチャー満点の長い階段、滝を上から楽しめるケーブルカー、そして滝を横切るジップラインと、色んな角度から滝を楽しめるアトラクションが豊富なところ!階段を下りて滝に近づけば、土砂降りの雨のような水しぶきを浴びれる場所もありますよ(笑)
そして、そのいろんな角度から見れる景色全てが美しい!!遠くにはケベックシティを望むこともできますし、セントローレンス川に浮かぶオルレアン島も一望できます。
そう言うわけで、この滝は本当に訪れる価値あり。絶対おすすめです!
しかも訪れるなら、ただ滝の下から景色を楽しむだけでなく、遊歩道や階段で、滝の周りをぜひ歩いて、大迫力の滝を感じてください!ケーブルカーは有料ですが、遊歩道や階段を通る場合は無料で散策できます。
車で訪れた場合のおすすめルートは、ケーブルカーで滝の上まで上り、吊り橋を渡って、階段で降りてくるルート。ケーブルカー代はかかりますが、色々な角度からの絶景が楽しめますよ。
また、私が訪れた時期は7月の緑がとてもきれいな時期でしたが、秋の紅葉シーズンもきれいだと思いますし、冬の凍った滝も見てみたいものです。
開館 | 時期により異なるため、公式HPを要確認 |
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料金 | ケーブルカー ・大人片道:10ドル(夏季11.96ドル) ・子供片道:5ドル(夏季6.09ドル) ※歩いて散策は無料 駐車場:6,96ドル(夏季10,44ドル) |
行き方 | ケベックダウンタウンから市バス800番で45分 |
住所 | 5300 Boulevard Sainte-Anne, Ville de Québec |
HP | http://www.sepaq.com/ |
サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂(Sanctuaire de Sainte-Anne-de-Beaupré)
モンモンランシーの滝から、車で約20分ほど北上すると、圧巻の大聖堂、サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂が現れます。
ここは、カトリックの北米三大巡礼地として毎年100万人以上が訪れる、とても有名な大聖堂だそうです。500万人なんて書かれた観光案内もありましたが、、大聖堂のパンフレットには100万人と書かれていました。
ちなみに、北米三大巡礼地とされる残り二つの聖堂は、ノートルダム・デュ・キャップ教会(ケベック州トロワリヴィエール)、セントジョゼフ礼拝堂(ケベック州モントリオール)だそうで、全てケベックにあります。
サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂は、聖母マリアの母、聖アンナが祭られています。祭壇には聖アンナの指や手首の骨も奉納されているそうです。
天井がとても高いゴシック様式の聖堂で、一歩聖堂の中に入ると、その大きさや美しさ、そして荘厳な雰囲気に圧倒されます。これこそパワースポットと言うべき場所。
病気や怪我が治る奇跡の聖堂として、北米だけでなく南米、ヨーロッパ、アジアなどからも信者が訪れるそうです。私が訪れた時も、車いすの方や杖をついた方が列をなして、聖アンナ象の前で祈りを捧げていました。聖堂の柱には、不要になった松葉つえなどが飾られています。
地下の礼拝所も天井が美しく、とても幻想的な雰囲気です。
正直、教会や聖堂という場所にそこまで興味のない私ですが、、、このサンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂は、その神聖さと荘厳さに大感動!訪れて本当に良かったと思える場所でした。
開館 | 8時~17時 時期により多少異なるため、公式HP要確認 |
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料金 | 無料 |
行き方 | Place d’Youvilleからplumobileバスで1時間15分 (1日3本運航、スケジュールは公式HPにてご確認ください) |
住所 | 10018 Avenue Royale, Sainte-Anne-de-Beaupré |
HP | http://www.sanctuairesainteanne.org/index.php?lang=en |
オルレアン島(Île d’Orléans)
お次は、モンモンランシーの滝の近くまで戻って、橋を渡り、セントローレンス川に浮かぶオルレアン島に向かいます。
オルレアン島は、車で約1時間半で一周できる小さな島です。1935年に島に橋がかかるまでは、本土との交流がほとんどなかったため、フランス統治時代の面影が強く残るのだそう。島内には、農園や果実園などが多く、とてものんびりとした風景が広がります。
橋を渡ってすぐの場所に、観光案内所があるので、そこに立ち寄り、島内マップなどをもらいましょう。
なお、オルレアン島までの行き方ですが、Terminus Beauportから一日3本バスが運航しています。しかし、島内には公共交通機関がないため、レンタカーもしくは、ツアーなどへの参加がおすすめです。日本のツアー会社だと、 H.I.S.であればオルレアン島を含め、ケベック郊外を回る観光ツアーがありますよ。
行き方 | Terminus Beauportからバス (1日3本運航、スケジュールは公式HPにてご確認ください) |
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住所 | 490 Côte du Pont, Saint-Pierre 橋を渡ってすぐの場所に、観光案内所があります。 |
HP | http://tourisme.iledorleans.com/ |
オルレアン島内の見どころ
島内は農場や果実園が広がっているので、産直所も多く、季節によってはリンゴ狩りなども楽しめます。オルレアン島内の見どころをいくつかご紹介すると・・
ワイナリーで試飲
橋を渡って右に曲がり、島内を反時計回りに進むと、ワイナリーがいくつか出てきます。
中でも規模が大きな「Vignoble de Ste-Pétronille」では、ワインを試飲したり、テラスでワインを飲んだり、併設されたレストランで食事も楽しめます。ただ、試飲は有料で、0.5oz 3杯で2ドル、5杯で3ドルというような価格設定でした。
時間 | 10時~17時半 |
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住所 | 8705, Chemin Royal, Sainte-Pétronille |
HP | http://vs-p.ca/?lang=en |
ショコラトリーのチョコアイス
さて、このおしゃれな建物。ここはオルレアン島だけでなく、ケベックシティでもとても有名な「Chocolaterie de l’Ile d’Orléans」というチョコレート屋さんです。
出典:http://www.chocolaterieorleans.com/
チョコレートがとても美味しいのですが、チョコ以上に名物になっているのが、チョコレートをかけたソフトクリーム。私が訪れた時も、建物の外まで長蛇の列ができていました。
ソフトクリームの冷たさでチョコがぱりぱりになっています。しかもチョコの層が分厚くて食べ応えたっぷりです。もちろんめちゃウマ。
テラスにはたくさんテーブルとイスが用意されているので、アイスやチョコを食べながらまったりできます。また、カフェレストランも併設されていて、食事も楽しめますよ。
時間 | 月ー木:9時半~19時半 金ー日:9時~20時 |
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住所 | 8330 Chemin Royal, Sainte-Pétronille |
HP | http://www.chocolaterieorleans.com/en |
フランス統治時代の歴史的建造物やカラフルな建物
出典:http://tourisme.iledorleans.com
オルレアン島はのんびりした農園の景色も素敵ですが、建物も必見です。
本土との交流がなかったことから、17~18世紀に建てられたという歴史的建造物が600軒も現存していたり、フランス文化が残ったカラフルな家も多いです。
出典:http://tourisme.iledorleans.com
また、1716~1718年に建立された、ケベック州で最も古い教会、「セントピエール教会」もあります。
住所 | セントピエール教会 1249, chemin Royal Saint-Pierre-de-l’Île-d’Orléans |
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HP | http://www.quebecregion.com/en/religious-sites/eglise-saint-pierre-church/ |
おすすめモデルコース
今回ご紹介したおすすめの観光スポットは、下記のコースで回れます。
時間 | 見どころ | |
① | 9:00 | ケベックシティを出発 |
② | 9:20 | モンモンランシーの滝(約1時間半) |
③ | 11:00 | サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂 |
④ | 12:00 | オルレアン島 |
⑤ | 12:30 | ワイナリー「Vignoble de Ste-Pétronille」【ランチ】 |
⑥ | 14:00 | チョコレート屋さん「Chocolaterie de l’Ile d’Orléans」 |
⑦ | 14:30 | ドライブ&セントピエール教会(約1時間) |
⑧ | 16:00 | ケベックシティダウンタウンに戻る |
地図で見ると、このようなルートになります。
それぞれの場所をじっくり観光しても、夕方にはケベックシティのダウンタウンに戻れるので、夜はケベックシティの夜景を観光するなんていうのも良さそうです。
まとめ
以上、ケベックシティ郊外の見どころやおすすめの観光ルートをご紹介しました。
前回の新市街・旧市街の記事と共に、2回にわたってケベックシティの観光情報をご紹介しましたわけですが、観光プランの参考になったでしょうか。
実は、ケベックの観光ガイドブックを持っていなかった私。インターネットや、観光案内所でもらったパンフレットなど、散々する観光情報から知りたい情報を調べるのに、とても時間がかかったことから、ケベックの観光情報をまとめたページを作ろうと思いました。
もちろん観光ブックにはかなわないと思いますが、我ながら、ケベックの見どころや魅力がうまくまとまったのではないかと思います。
これからケベックを観光に訪れる予定の方のお役に立ったら、そして、この記事をみてケベックに興味を持ってくれる方がいたら、とても嬉しいです!