徹底解説!アメリカ・カナダの電源事情|変圧器は必要?そのまま使える家電は?正しい変圧器の選び方は?

更新 | 2018-02-02公開
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日本で買った家電をアメリカやカナダで使用するには「変圧器」って必要なのでしょうか?

今回は「北米での変圧器」について徹底解説!変圧器の必要性や、使わない際の注意点、そのまま使える家電・使えない家電、変圧器を選ぶ際の注意点や正しい選び方などを分かりやすくご紹介です。

アメリカ・カナダと日本のコンセントは同じ

まず、電圧の前に、コンセントの形状から見てみましょう。

日本と北米ではコンセントの形状は同じA型なので、日本の家電はそのまま差し込むことができます。変換プラグは不要なのは嬉しいですね!ただし、中にはアース付きの3又タイプの家電もあるので、アメリカで買った家電を日本で使う場合は、変換アダプタが必要になることも。

アメリカとカナダでは変圧器は必要?

では、肝心の電圧についてはどうでしょうか?

アメリカとカナダの電圧は110~120V、日本の電圧は100V。

アメリカ・カナダの電圧のほうが少し高いですよね。つまり、電気を流そうとする力が高めなので、アメリカ・カナダのコンセントにつなぐと、日本よりもパワフルに電化製品を動かすことになります。これだと家電に負担がかかるため、時には内部の部品が焼けてしまうことも。安全に使用するためには、変圧器で電圧を下げ、このパワフルさを抑えてあげる必要があります。

ただ、日本の電圧も、100Vと言っても、多くの家電が10%ほどの余裕を持って作られているので、実際には、日本と北米くらいの電圧の差であれば、問題なく使えることがほとんど。

万一の故障の際は、海外電圧で使用したことによりメーカー保証対象外になるので、あくまで自己責任の範疇ではありますが、現地在住者でも変圧器を通さずに日本の家電を使っている人も多くいます。

海外旅行なら変圧器はなくても、まず大丈夫

アメリカ・カナダへの海外旅行や短期滞在であれば、わざわざ重くて価格も高い変圧器を買う必要はないでしょう。特に最近は、スマホやデジカメなど、旅行で持ち運ぶような家電は海外電圧に対応しているものがほとんどなので、尚のこと。(後述する変圧器不要の家電をご参照ください。)

ただし、ドライヤーにはご注意を!

ドライヤーは消費電力が大きい上に、モータ付きの発熱するタイプの家電なので、海外の電圧で使うと他の製品以上に故障する可能性が高め。海外旅行時に持ち歩く方も多いですが、ホテル備え付けのドライヤーを使用するか、海外電圧に対応したドライヤーを持参しましょう。

海外在住者はできれば変圧器を用意しよう

海外在住者の場合、炊飯器、ホームベーカリー、グリル鍋といった消費電力が高い家電を使用するケースが多いのではないでしょうか。そうなると、できるだけ変圧器を使用したいところ。

確かに、「変圧器なんて長年使ってないけど、一度も壊れたことない!」という方も多いのですが、その一方で、こんな怖い話も聞くのもこれまた事実。

炊飯器で早炊きコースを選んだら、ボンと音がして壊れた!

日本で買ってきたWiiをコンセントにさしたら、うんともすんとも言わなくなった!

私自身も、一度タコ焼き機を変圧器につなぎ忘れて使用したことがあったのですが、それ以来、電気が入ったり入らなかったりと不安定に。カナダでは買えない貴重なタコ焼き器だっただけに、ショックは大きかったです。個人的には、壊れたら悲しい大事なものほど、変圧器の使用を強くおすすめします。

変圧器は必要?家電の確認方法

でも、すべての家電が変圧器を必要とするわけではありません。特に最近は、世界中どこに行っても使える家電も増えてきています。

変圧器が必要か確認するには、電源アダプターや家電本体などに書かれれている電圧情報をチェックしましょう。110-120Vに対応している家電であれば、北米で使用することができますよ。

上記はホームベーカリーとパソコンの一例です。写真のホームベーカリーのように「100V」と記載されているものは海外では使えません。安全に使用したい場合は、変圧器が必要です。

一方、パソコンのように、「100-240V」と記載されていれば、アメリカ・カナダの電圧にも対応しています。表記が「100-120V」や「100-130V」となっているものも同様です。

なお、ACアダプターと共に、ACケーブルの電圧をチェックするのもお忘れなく!ACアダプターが100-240V対応でも、ACケーブルは125V対応の物が多くなっています。125Vと記載されているものは北米では安全に使用できますが、ヨーロッパなどの電圧が高い国には対応していません。

変圧器が不要な家電一覧

メーカー問わず、ほとんどの製品が海外電圧に対応している家電を調べてみました。基本的には、電子機器は海外対応していると思って大丈夫です。

スマホ・携帯iPhone含め、ほぼ全ての充電器が100-240Vに対応。一部のガラケーで非対応あり。
パソコン・タブレットACアダプターは100-240Vに対応しているものがほとんど。でも、ACケーブルが125Vまでしか対応していないことが多いので注意。
デジカメ・ビデオカメラほぼ全ての充電器が100-240Vに対応。
電気シェーバーほぼての充電器が100-240Vに対応。
電池充電器ほぼ全ての充電器が100-240Vに対応。ただし、100均商品は未確認。
ヘアアイロンヴィダルサスーン以外、多くのメーカーが100-240Vに対応。

※2018年2月時点で確認した情報です。古い製品だと上記の通りとは限りません。必ずお使いの家電の電圧情報をご確認ください。

正しい変圧器の選び方

変圧器が必要な家電が分かったところで、お次は正しい変圧器の選び方をご紹介です。家電の消費電力に合わせた「正しい変圧器」を選ばないと、家電・変圧器もろとも焼け焦げて壊れてしまうので、要注意ですよ!

選び方のポイントは下記の2つ。

①120Vに対応したダウントランス

日本の家電をアメリカ・カナダで使うためには、パワフルすぎる電圧を抑えてくれる「ダウントランス」と呼ばれる変圧器を選びます。もしくは、アップ/ダウンいずれにも対応した変圧器でもOKです(※アップは、北米の家電を日本で使いたい時に使用します)

そしてさらに、ダウントランスの中から、アメリカ・カナダの電圧120Vに対応しているものを選びます。「120V対応」、「120V→100V」、「入力120V・出力100V」、「北米対応」、「世界対応」のような表記があればOKです。

②使用する家電の消費電力をカバーするもの

次にチェックするのが、変圧器の「定格容量(消費電力の容量)」です。使用したい電化製品に合わせて、下記のように選びましょう。

※上記は変圧器メーカー大手のカシムラが推奨している変圧器の選び方です。変圧器メーカーにより、容量の推奨値が多少異なります。

ドライヤー、炊飯器、アイロンのように熱を発生する家電は、定格消費電力の表記よりも大きな電流が流れることが多いこと、また、モーターやマイコン、蛍光灯、音響機器は波形がゆがんでいて、変圧器にかかる負担が大きいことから、消費電力の2~3倍の余裕を持った変圧器が推奨されています。

となると、消費電力が1500W以上の家電は、3000W対応の大容量変圧器が必要と言うことに。大容量になればなるほど、重量が重く、高価なものになってくるので、消費電力が大きい家電は、海外電圧に対応したものを購入するのが現実的ですね。

家電タイプ別、消費電力の目安と対応変圧器

最後に、電化製品の種類ごとの消費電力の目安と、容量に対応したおすすめ変圧器のご紹介です。消費電力が大きいものほど、重くて値段も高い変圧器が必要になってきます。

電動歯ブラシ消費電力:5W50W対応変圧器フィリップスやパナソニックの製品は海外対応していますが、ブラウンは国内専用になっているものが多め。消費電力は少ないので、変圧器は最小クラスでOK。
バリカン消費電力:15W50W対応変圧器海外対応しているものも多いですが、パナソニックなどは国内専用に。消費電力は少な目なので、変圧器は最小クラスでOK。
電気毛布消費電力:50W200W対応変圧器
熱を発するもの、30分以上連続使用するものなので、2-3倍の容量のものがおすすめ。
ミニコンポ消費電力:80W300W対応変圧器 波形が乱れがちな音響機器のため、2-3倍の容量のものがおすすめ。
ヘアアイロン消費電力:100W300W対応変圧器ヘアアイロンは海外対応しているものが多いので、ヘアアイロンのためだけに高い変圧器をわざわざ買うより、海外対応したヘアアイロンを購入しましょう。
扇風機消費電力:100W300W対応変圧器モーター付きなので2-3倍の容量のものがおすすめ。
ホームベーカリー消費電力:500W1500W対応変圧器熱を発する製品なので2-3倍の容量のものがおすすめ。
ブレンダー消費電力:700W2000W対応変圧器モーターを使った製品なので、 2-3倍の容量のものがおすすめ。
ホットプレート消費電力:1000W2000W対応変圧器熱を発する製品なので2-3倍容量のものがおすすめ。
炊飯器消費電力:1100W3000W対応変圧器海外対応した炊飯器も多いので、炊飯器のためだけに変圧器を買うのであれば、海外対応した炊飯器を購入したほうが良いです。
ドライヤー消費電力:1200W対応変圧器なしドライヤーはモーター付きの上、発熱する家電なので、変圧器はおすすめしません!海外対応したドライヤーを購入しましょう。

※消費電力は目安です。メーカー、型番により多少異なるので、必ずお使いの家電の情報をご確認ください。

 

以上、アメリカやカナダへの海外旅行や海外赴任、留学、移住などで必要になってくる変圧器についてのご紹介でした。変圧器の必要性や、正しい変圧器の選び方など、ご参考になったら嬉しいです。

 

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