カナダの子供手当「CCB」とは?これまでの手当との違いや申請方法など詳しく解説します。

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2016年7月から、カナダの子ども手当が変わります!

これまでの子ども手当には、「UCCB」と「CCTB」の二つの制度がありましたが、これらが統合されて、新しく「CCB」として運用が始まります。

もちろん、変更になるのは名称だけではなく、支給額や支給基準なども異なってきます。今回の記事では、カナダの新子供手当「CCB」ついて、詳しくご紹介したいと思います。

これまでの子供手当に比べて、支給額は多くなるのか、少なくなるのか??オススメの試算サイトも紹介しているので、ぜひぜひご自身の支給額がいくらになるのか、ご確認くださいね。

これまでのカナダの子供手当制度

カナダ政府から支給される子供手当の制度には、これまで、CCTBとUCCBの二つがありました。

CCTBは収入に応じて支給額が変わるのに対し、UCCBは収入に関係なく子供年齢に応じて一律支給されていました。また、CCTBは非課税、UCCBは課税対象という違いもありました。

下記の記事で詳しくご紹介していますので、ご参考ください。

お見逃しなく!!カナダ版児童手当CCTBとUCCB

新しいCCBとは?

CCBとは、Canada Child Benefitの略で、2016年7月から支給開始される新子供手当です。

これまで、カナダ政府支給の子供手当には、CCTBとUCCBの二つが存在していて、複雑になっていましたが、今後はこれらを一本化し、CCBとして支給されることになります。

CCBの大きな特徴は下記の二つ。

収入に応じて支給額が変わります。収入制限もあります。

これが一番大きな特徴と言えます。

これまでCCTBは収入に応じた支給額となっていましたが、UCCBは収入制限もなく、一律で6歳未満の子どもは160ドル/月、6~17歳の子供に60ドル/月が支給されていました。

しかし、新CCBでは収入によっては、支給額はゼロとなります。

といっても、収入制限はだいたい世帯年収200,000ドル程度、日本円にして約1700万円と、かなりの高収入世帯が対象となっています。(収入制限は子供の年齢や人数によっても異なってきます)

世帯年収150,000ドル以下の世帯にとっては、支給額が増加するような基準が取られています。これについては、政府も

「多くの世帯において、年間支給額は平均2~300ドル程度、増加する」

と試算しています。

支給額は非課税対象になります。

もう一つの大きな特徴が、非課税対象となること。

これまでCCTBは非課税でしたが、UCCBは課税対象となっており、収入や家族構成によっては課税額が大きくなり、結局タックスリターンした際には、UCCB支給額の3~5割が税金として取られてしまうという方も多かったと思います。

しかし、今後は支給額は全て非課税となるなので、支給額はそのまま家計の収入として入るわけです。これも大きな違い、且つ、ありがたい違いですよね。

CCBの支給額

さて、気になるCCBの支給額ですが、上記でもお伝えした通り、子供の人数や年齢、そして世帯収入によって変わります。

子供一人当たりのCCBの最高支給額は下記の通りです。世帯収入が$30,000以下の場合にこの最高額が支給されます。

  • 6歳未満:$533/月($6,400/年)
  • 6~17歳:$450/月($5,400/年)

世帯収入が上がるにつれ、減額されていき、収入によっては支給額はゼロになります。

新旧子供手当、支給額の差は?

では、実際にどれくらいの支給額となるのか?

下記のサイトで、様々な世帯状況に応じて、新旧子供手当の支給額が紹介されています。

Putting the Canada Child Benefit to the test

とても興味深い内容なので、この記事から、いくつかのパターンをご紹介したいと思います。

一人親、世帯年収10,000ドル、6歳未満の子供が2人
  • 旧:$930/月
  • 新:$1,066/月 ←年間$1,630、月額$135の増額!

 

共働き、世帯年収70,000ドル、13歳の子供1人
  • 旧:$142/月
  • 新:$232/月 ←年間$1,074、月額$90の増額!

 

共働き、世帯年収80,000ドル、6歳未満の子供2人
  • 旧:$452/月
  • 新:$601/月 ←年間$1,789、月額$149の増額!

 

共働き、世帯年収120,000ドル、6歳未満の子供2人
  • 旧:$320/月
  • 新:$411/月 ←年間$1,100、月額$91の増額!

高所得とも言えるこの世帯年収であっても、増額が見込まれます。

 

専業主婦世帯、世帯収入$300,000、6~17歳の子供2人
  • 旧:$120/月
  • 新:$0/年 ←年間$1,440、月額$120の減額!

ここまでの高所得世帯ともなると、子供が2人いても支給額はゼロです。

 

以上のように、多くのパターンで支給額のアップが見込まれます。

しかも、単純に支給額が多くなるだけでなく、これまではUCCB支給額が課税対象であったのに対し、CCBでは支給額全てが非課税となることから、実際に手元に残る金額で言うと、より大きな増額になると言えます。

また、このサイトの試算によると、支給額が上がるか下がるかのボーダーラインとなる世帯年収は、$140,000~$150,000だそうです。それ以下の世帯では増額、それ以上の世帯で減額となります。

これはかなり高めの年収ですよね。大部分の家庭では支給額が上がるという政府試算にも納得です。

自分の支給額が試算できるおすすめのサイト

政府公式のサイトでもCCB支給額の計算ができるページがこちらに用意されていますが、私のおすすめは下記サイトの計算ページです!

Canada Child Benefit calculator

こちらでは、下記のように新旧子供手当の支給額の違いが表示されるので、ご自身の支給額が増えるのか、減るのかが一目瞭然となりますよ。

caculator

 

CCB支給対象者

CCBの支給対象者や申請方法などは、これまでのCCTB/UCCBとほぼ同じです。

CCBの支給対象かどうかは、これまでのCCTBの条件と同様に、下記全てが当てはまれば受給対象となります。

  • 子供が18歳未満であること
  • 子供と同居してること
  • 子供の扶養者であること
  • カナダに居住していること
  • 申請者もしくは配偶者/コモンローパートナーが、市民権もしくは永住権を保持、もしくは18ヶ月以上滞在しており19ヶ月以降も滞在許可があること

こちらのカナダ政府のページで詳細をご確認いただけます。

CCBの申請タイミング

すでに現在CCTB/UCCBを受給している方は、申請は不要です。ただし、収入の有無にかかわらず、2015年分のTax Return(所得申告)を行っている必要があります。

お子さんが産まれたり、カナダに永住ビザで居住開始し始めた学生ビザ等で19か月目に突入した、など、新たに支給対象となった方は、支給対象となった時点ですぐに申請します。

  • 子供が産まれたら
  • 子供と居住開始したら
  • 支給対象者となったら

支給対象となった時点から11か月以上遅れると、申請書類がややこしくなったり、最悪もらえないこともあるようなので、ご注意を。

CCBの申請方法

既にCCTB/UCCBを受給中の方は申請は不要ですが、今後新たに支給対象となった方は、申請が必要です。

申請方法については、Canada Revnue Agencyのページを確認したところ、2016年6月8日現在は、これまで通りABA、RC66フォームからの申請となっています。

Automated Benefits Application (ABA)で申請

ABAは新たに子供が生まれた方向けの申請方法です。

住んでいる州がABAを導入している場合、新生児が産まれたら、出生申請書とVital Statistics Officeへの個人情報公開許可書に記載し、SIN番号を記載するだけで、CCTBとUCCBだけでなく、その他の給付金申請が一度に簡単にできます。

私が住んでいるノバスコシア州もこのABAを導入しているのですが、第二子を出産した際には、病院内のパソコンから出生申請書と同時に申請ができました。

RC66フォームで申請

RC66フォーム」は出生時だけでなく、カナダに新たに移住した方や、新たに支給対象となった方が申請できます。

CCBの申請にも現状はRC66が使えそうですが、今後の情報にご注意ください。こちらのページも分かった時点でアップデートしたいと思います。

RCフォームの申請方法については、こちらの記事に詳しく記載していますので、ご参考ください。

なお、RC66やABAの他にも、Canada Revnue Agencyのページにアカウント登録している方は、My Accountからも申請が可能なようです。

まとめ

以上、カナダの新子供手当「CCB」について、情報をまとめました。

CCBには収入制限が設けられてはいますが、日本の児童手当と違って、収入制限は200,000ドルと、かなり高めに設定されており、政府援助が不要なくらいの高収入世帯のみが不支給対象です。

年収150,000ドル以上の高所得世帯においては、支給額の減額が見込まれますが、大部分の家庭ではこれまでのCCTB/UCCBよりも支給額が増えることになりそうです。

CCB支給対象世帯には、2016年7月に入ってから支給額の決定通知書が届くようです。そして新制度での支給開始は、7月20日からです。6月20日支給分は、これまでの旧CCTB/UCCBでの支給となります。

7月からの銀行入金額が楽しみですね!

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