移住前も移住後も、何から準備したらいいのか、何をしておくべきなのか、とても悩ましかったです。
移住した方のブログや海外赴任者向けの本とかを参考にしながら、なんとか準備しましたが、特にこの本「海外赴任リロケーションガイド」が一番参考になりました。日本国内でやっておくべきこと、用意しておいた方が良いものなどが分かりやすくまとまっています。
だけど、移住となると海外赴任とは多少やることが違いますし、全ての手続きを自分で行わなければいけません。本当に大変。私が分かる範囲ではありますが、カナダ移住後に必要な申請や手続き、やっておいた方がよいことをまとめてみようと思います。
移住先の州や、ビザのステータスによっても内容は違ってくるとは思うけど、大部分は同じだと思うので、参考になると嬉しいです。
この記事の目次
カナダ移住後に必要な手続きリスト
我が家が行った申請や契約等を思い出しながら、リスト化してみると・・
- 州の健康保険に加入(もしくは民間保険)
- 社会保険番号(SIN)の取得
- 銀行口座の開設
- 州の移民サポート団体に登録
- 州発行の写真付き身分証明の作成
- 州の運転免許証の取得
- Family Doctor探し
- 携帯電話、テレビ、インターネット、家の電話の契約
- 家の契約、火災保険加入
- 車の購入、車保険加入
- 州のFamily Pharmacare Programに申請
- Child Tax Benefitの申請
- 外務省への在留届申請
- 在外選挙登録
- クレジットカードの作成
- 図書館の登録
- 子供の学校申請
うん、こんな感じ。
一つ一つ説明しようと思うのだけど、内容がいっぱいになるので、説明は2ページに分けますね。 ではでは前半開始~
州の健康保険に加入(もしくは民間保険)
【必要書類】パスポート、ビザ(※)
(※)PRカード発行待ちの間はConfirmation of Permanent Residenceのドキュメントも可
健康保険は州ごとに名称が異なり、NS州の場合はMSIです。MSIのオフィスに出向けば、その場ですぐに作成してくれます。
NS州は就労ビザ、もしくは永住ビザがあれば、そのビザが適用される初日から健康保険が適用されます。(学生ビザだと13か月目から適用)BCやONのような大きな州だと3か月の待期期間があるから、要注意です。
州の健康保険に入れない場合は、民間保険へ加入しておいたほうが良いと思います。当初はトロントに行くことも検討していたので、民間保険のことも調べていたけど、渡航前に申請するか渡航後何日以内に申請しないといけないという規定がある会社が多かったので、早めに手配した方がよさそうです。
我が家はまだ渡航して2日後のホテル暮らしの時に、ホテルの住所を借りて申請しました。ただ、その場合はホテルに「本当にこの人はここに宿泊していますか?」という確認が入る可能性があるとのことで、その確認先としてホテルの人の名前と連絡先を記載しないといけませんでした。事前にホテルの人にも状況を説明し、了解を得ておきました。また、その後、住所が正式に決まってから、住所変更をオンラインで行いました。
社会保険番号(SIN)の取得
【必要書類】パスポート、ビザ(ワーホリ、就労、永住)
【参考HP】Service Canada
通常、各州にあるService Canadaというオフィスで取得できます。ただ、トロント空港だけなのかもなのだけど、我が家はランディングしたらそのままの流れで奥の部屋に連れて行ってくれ、空港内でSIN番号を取得できました。所要時間も約15分とあっという間に。ちなみに、今はSINカードは発行されず、番号を記載した紙がもらえるだけです。
銀行口座の開設
【必要書類】パスポート、ビザ、SIN番号、写真付き身分証明
資金移動やアパートや携帯等の契約の為にも、早急に開設したほうが良いです。
Chequingアカウントは通常の普通口座で、日々の決済に使います。金利はゼロもしくは限りなくゼロに近いです。反面、Savingsアカウントは貯蓄用で、金利が良いです。入金額に応じて金利が変わるほか、引き出しできないようロック(定期預金)をかけたることで高金利になります。日本と同じですね。
基本、口座維持手数料やトランザクション手数料と言って、ATMからの引き出しや、何かの支払等の決済の度に手数料がかかるのが痛いところ。。でも、学生やシニア向けの手数料が無料になるアカウント種類から、銀行によっては、新移民向けのアカウントも用意しています。我が家もこの新移民向けのアカウントで開設し、1年間は口座維持手数料やトランザクション手数料が無料になっています。
また、Tax-Free Saving Accounts(TFSAs)という無課税アカウントもあります。年間最大5500ドルまで各種投資商品や預金の金利などの税金が無課税になるので、絶対開設しておいた方が良いです。銀行開設時に相談するか、その後資金移動が出来た後などに銀行にアポイントの予約を取って相談すれば親切に教えてくれます。
TFSAアカウントの詳細は下記記事に記載しているので、ご参考ください。
州の移民サポート団体に登録
【必要書類】パスポート、ビザ
【参考HP】ISANS
州ごとに移民局がやっている移民サポート団体があります。NS州は『ISANS』こと、Immigrant Services Association of Nova Scotiaとなります。
登録しておくと、州や税金・学校・社会保障など、現地生活を送るために重要となる情報を提供してくれたり、翻訳サービスや、移民向けの無料ESLや仏語やIT系の各種講座を受けれたり、就職サポートが受けられたりと、現地に馴染むための各種サポートを手厚く行ってくれます。
我が家は渡航後1か月近く経ってから登録しましたが、もっと早く登録しておくべきだったと思います。そしたら、困ったことも相談もできたし、現地生活を開始するのが楽だったはず・・。また、ここに行くと、他国から移民してきている人にも知り合え、心強いです。
州発行の写真付き身分証明の作成
【必要書類】パスポート、ビザ
【参考HP】NS州Identification Cards (Photo)
運転免許が取得できるまでの間、もしくは運転免許を持っていない人は、このIDを取得を強くお勧めします。パスポートの他に、もう1枚写真付きのIDを求められる場面が多いので!あと、運転免許がない場合、住所記載の身分証明となるものはこれしかなかったので、渡航後早々に取得して大正解でした。取得費用は州にもよると思うけど、NS州は$17位。その場ですぐに作成してくれます。
我が家は、MSI同様、まだホテル暮らしの時にホテルの住所を借りて申請しました。宿泊してることを示す予約確認書を見せました。ただ、正式な住まいが決まったら、住所変更をしないといけません。その場合、カードに新住所の表記が必要であれば、カード再発行手数料(また$17)かかります。政府・警察のデータベース上だけ住所変更してもらって、カード表記は旧住所のままでも良いなら、再発行手数料は不要です。
州の運転免許証の取得
【必要書類】パスポート、国際免許証、日本の免許証、ISANS発行の免許証の翻訳
【参考HP】NS州運転免許
NS州では国際免許証は3か月間しか車を運転できません。且つ、日本の免許証を簡単に書き換えることもしてくれず、筆記&ロードテストを受けないといけません。
https://happybanana.info/?p=17
上記記事に運転免許取得方法について詳しく書いていますのでご参考ください。
運転免許証が無いと車購入も難しいので、3か月以内にと言わず、なるべく早く取得手続きをした方がよいと思います。ロードテストも予約が埋まっていてで、なかなか予約が取りづらいし、その上、合格率は割と低いので、要注意です。
Family Doctor探し
【必要書類】健康保険証、翻訳した予防接種履歴、病歴がある場合はお医者さんから紹介状とその翻訳もあった方が好ましい
【参考HP】:NS州Find Family Doctor
Family Doctorを見つけるのはネットワークと運です、たぶん。
NS州の場合、上記HPにて、新規患者を受け付けているFamily Doctorを掲載してるけど、実際に問い合わせてみると、来月から受け付けるかも、とか、住んでるエリアが遠いわね、とか、断られました・・。見つけるのはなかなか難しくて、私が通ってるESLのクラスでも7割ほどのクラスメートがFamily Doctorはいないって言ってました。びっくりですよね。
我が家の場合、私が妊娠していたため、妊婦検診を行っているクリニック(Family Doctorがいなくても、直接連絡すれば受入れてくれた)に初めてかかった際に、Family Doctorがいないことを告げると、なんと同じクリニック内の別の先生がFamily Doctorに申し出てくれて。本当にラッキーでした。
Family Doctorに初めてかかる際には、過去の病歴や予防接種歴、さらにはけっこう突っ込んだ生活習慣なども聞かれます。子どもの予防接種履歴はもちろんですが、大人の予防接種歴もあった方が良いですし、病歴がある場合は日本の先生に紹介状を書いておいてもらうと良いと思います。私も紹介状をお願いしていたけど、ちゃんと英語で書いてくれて助かりました。
Family Doctorが見つからない場合は、誰でも受診できるWalk-in-Clinicにて診てもらえます。しかも、Walk-in-Clinicだと、平日日中だけでなく、夜間や土日も診てくれるところが多いので安心です。ただし、Family Doctorと違って予約が出来ないので、待ち時間は結構長いです。
携帯電話、インターネット、TV、家の電話などの契約
【必要書類】写真付き身分証明書、カナダ国内発行のクレジットカード
携帯電話等を契約するには、カナダ国内で発行したクレジットカードが必要です。クレジットカードは支払に必要なわけではなく、信用調査の為に必要です。無い場合は、契約自体拒否されたり、セキュリティデポジット(担保金のようなもの)として、数百~1,000ドル近く求められたりします。
我が家は携帯やインターネットを契約する際、色々当たってみたけど、結局BELLという携帯会社がセキュリティデポジットを払えば契約OKとのことで、BELLにしました。
なお、テレビはケーブルテレビを契約しないことには、ほとんど見えないらしいです。でも、ほとんどというか、我が家はケーブルの契約が出来るまでの間、何も見えなかった・・。インターネットだけは先に工事してくれていたので、AppleTVをつないでYouTubeとかを見てしのいでました。
ふー。。。結構まとめるの時間がかかった! 残りの項目の説明は、次回更新しますね。
※後半を更新しました