先日は、私の英語歴をご紹介しましたが、今回は夫の英語力について。
⇒関連記事:私の英語歴:TOEIC525⇒IELTS7までの道のり
我が夫の英語、私は「オッチャン英語」と呼んでいます。
日本のおっちゃんが話すような、まさにコテコテ日本人発音な英語。昨日も電話で病院の予約をする時、Thursdayって何度言っても、Saturdayって勘違いされて、凹んでました・・。確かにTHの発音、Sになってるもん。
それでも、カナダに来て、Indeedという求人サイトに経歴を登録し、あっという間にオファーが来て仕事が決まった夫。英語力というより、ITの技術力があったのが大きな理由かもしれないけど、それでも3回の面接を通っただけのことはあります。
そんな夫ですが、よく今の「オッチャン英語」までたどり着いたな、と思います。だって本当に英語に関しては、20代後半まで一切英語に触れない、ゼロからのスタートだったんです。そんな夫の英語歴はというと・・
この記事の目次
高専:授業以外の英語勉強一切なし
授業以外で英語に触れることは全くなし。興味もなし。
20歳~27歳:相変わらず、英語勉強一切なし
英語勉強は引き続き、一切せず。興味もなし。
会社で強制的に受けさせられたTOEICは、なんと驚異の295。たぶん、このスコア、適当にマークシートを埋めるだけでも取れると思う・・。
ただ、不思議なのが22歳の時に、ネットワークのIT試験であるCCNPを英語で受験して合格していること。選択問題とは言え、問題も回答も英語なのに、IT用語だったらから分かるのか!?
■TOEIC:295
27歳:外資系企業の就職目指して英語勉強開始
ネットワークエンジニアとして働く夫、スキルアップの為に外資系企業への就職を考え始めます。それに伴い、全くしゃべれない状態から、週一回カフェでのプライベートレッスンを開始。私のお勧めでNHKラジオ講座のテキストを使った勉強も開始。
採用面接中に英語での自己紹介をさせられたらしいのですが、あまりの片言具合に、苦笑されたそうです。。それでもなんとか面接通過。ツイてます。
■やっていたこと
週一回カフェでプライベートレッスン
NHKラジオ&テレビ講座テキスト&CD
■TOEIC:受験せず
27歳~30歳:外資系企業で英語環境に身を置き、苦難の嵐
希望の会社に就職。英語の電話こそ最初の頃は滅多にないものの、メールやドキュメントの半分以上が英語な環境です。
とはいっても、仕事が忙し過ぎて、英語の勉強のための時間を割く余裕なんて全くなさそうでした。仕事で精いっぱい。
入社したての頃は、英語の文章を書くのにもとても時間がかかっていて、英語のせいで、余計に仕事も追いつかない。本当にはたから見ていても心配になるくらいアップアップしていた状態でした。
それでも「慣れ」ってすごい。半年もすれば英語を書くのも苦じゃなくなり、さらに一年も経てば、さらさらとかけるように。本人曰く、間違いを気にせず「適当」に書く術を身に着けただけだそうですが。。
TOEICスコアも会社の目標設定に入れなければならず、TOEIC対策もしないまま、定期的に受けていました。それでも業務で揉まれたおかげか、徐々にスコアは伸びていっていました。
■やっていたこと
英語勉強の為の時間は全くなし
業務でひたすら読み書きせざるをえない状況
■TOEIC:530⇒650
30歳~33歳:英語の必要性を感じ、英語勉強時間が増える
引き続き、同じ会社で仕事に追われる毎日。
読み書きはかなり上達していました。私がウゲって思うような英語のWEBサイトも、夫は抵抗なく読んでるし。でも、文法などをしっかり勉強していないだけあって、ビックリするような中学レベルの文法ミスも多々出てきます。
でも今度は、職場で上を目指すほどに、会話力が問われることも多くなったそうです。
そこで、同僚のすすめで オンライン英会話レアジョブ を受講開始。
Skypeを使ってフィリピンにいる講師とレッスンを受けれるサービスなのですが、毎日25分レッスンを受けても5000円と超格安。夫は仕事の合間に、出来るだけ毎日英語を話す時間を作っていました。
また、社内でも英語のブラッシュアップの機会を持つようにして頑張っていました。外国人の同僚を招いて英語のランチミーティングを定期的に開催したり、積極的に英語のプレゼンを行ってみたり、グローバルプロジェクトにも参加したり。
本当に仕事に関してはかなり努力家な夫。強い向上心もあって、尊敬します。家ではかなりのぐうたらだけど。。
TOEICも相変わらず対策しないままに受けてましたが、実践で鍛えられていったおかげか、着実にスコアが伸びていっていました。
■やっていたこと
オンライン英会話レアジョブ でほぼ毎日25分のレッスン
通勤時間にBBCポットキャストなどをリスニング
業務の中で英語を話す機会を積極的に持つ
■使用教材/サービス
オンライン英会話レアジョブ
■TOEIC:650⇒770
33歳~36歳:海外移住に向けて、IELTS受験&英会話レッスン開始
海外移住に向けて、夫もIELTSを受験することに。
一番最初の受験は、カナダの永住権、スキルドワーカープログラムにて配偶者加点を狙うべく、GeneralモジュールでListening4.5、Reading3.5、Writing4.0、Speaking4.0が目標。
で、申請期日が迫っていたこともあり、準備時間も一切なく、何の受験対策もしないまま受けた最初の試験結果はというと・・・・。
Listeing4.0、Reading5.0、Writing6.0、Speaking6.0。リ、リスニングが基準を下回ってる・・。
残念ながら、永住権申請の配偶者加算には届きませんでしたが、その他のスコアが思いのほか高くてびっくり!特にあんなに話すことが苦手だったはずのSpeakingがすごい!!
次なる目標はオーストラリアのスキルドワーカーのカテゴリーからの永住権だったので、配偶者加点が狙えるIELTS各バンド6以上が必要に。仕事に追われる毎日ながらも、オンライン英会話での毎日のレッスンに加え、英会話スクールのGABAに通って、プライベートレッスンも週2,3回、さらに、IELTS対策にも時間を割いてくれていました。
その後、数回IELTSを受けましたが、IELTS形式にも慣れたおかげか、リスニングは5を下回ることはなくなり、どのバンドも5~6位。Speakingで6.5とかも出てました。
確かに、夫が英語を話しているのを聞く機会がたまにあったんだけど、しっかり文章でしゃべっているし、難しいボキャブラリーも出てくる。すごい!!会社に入社した当時のアップアップしていた夫を思い出すと胸アツでした。
また、TOEICも、入社当時からずっとうるさく言われ続けていた会社のTOEIC基準、800点台についに到達!お祝いに焼肉食べに行ったなー。
■やっていたこと
業務の中での読み書き、会話
オンライン英会話レアジョブ で出来るだけ毎日25分のレッスン
週2,3回の英会話スクールでプライベートレッスン
通勤時間中にIELTS対策
■使用教材/サービス
オンライン英会話レアジョブ
IELTS実践トレーニング
夫は通勤時間を使ってこの本をやっていました。日本語の解説が分かりやすく、IELTSの取っ掛かりように良いそうです。
■TOEIC:790⇒825
36歳:カナダ移住、そして現地就職も無事決定
カナダに移住して、約一ヶ月はいろんな手続きでバタバタしていましたが、ようやく住所も電話も決まったころに、Indeedというカナダの求人サイトにレジュメを登録しました。また、Indeedにアップされている仕事にも応募をし始めました。
すると間もなく、現地の会社から1件のオファーが!
トロント本社との電話面接や支店の人との面接などを見事パスし、採用が決まりました。私も夫も、半年以上、下手したら1年は無職だろうと覚悟していたので、本当にびっくり。英語力というより、夫のITスキルのおかげで採用された感も強いですが・・。
電話面接のやりとりを、部屋の外からこっそり聞いていましたが、もちろん流暢とは言えませんが、オッチャン英語な発音ながらも、ちゃんと受け答えをし、言いたいことを伝えている夫が頼もしかったです。
27歳くらいから始めた英語勉強で、今ここまできた夫を見ていると、何歳からでも英語は始められる!大人になってからでも遅くはない!!と、本当に思います。
もちろん、子ども頃の言語能力の高さにはかなわないけど、時間はかかっても、絶対何とかなります!!これは、私自身の英語勉強経験からも、強くそう思います。
また、夫の英語は業務の中、そして、実践の場で鍛えられていった英語力だと思います。机に向かって英語を勉強するような時間はほとんどなかったので、文法のミスもとても多い。
でも、文法が間違っていても、オッチャン英語な発音の悪さでも、言いたいことが伝わればいいんだな、とも思います。
もしこの面接で、完璧な英語を求められていたとしたら、夫は間違いなく落ちていたでしょう。 もちろん、電話でのカスタマサポートするような、正しい英語が求められる仕事ではないからこそ、ですが。
そういえば、ESLのクラスメート達もDid you have done it?とかのミスもザラに出てくるけど、すごい勢いで話して、会話を楽しんでいます。
そんな夫、いよいよ来週から勤務開始です。私もすごく緊張します。
たぶん、外資系企業に就職した頃のように最初は苦労と困難の連続かもしれないけど、仕事に関して(だけ)は熱心な夫なので、きっと少しづつ乗り越えていけるとと信じて、私もサポートしていきたいと思います!
私自身の英語力も、ほとんど30代からのスタートでしたが、1年半の猛勉強でカナダ永住権に申請できるほどの英語力になりました。良かったら、こちらも合わせてご覧ください。
こんにちは。数少ないカナダの有益な生活情報源としていつも楽しく拝見させていただいております。私も現在カナダ在住でしてfederal skilled workerへの申請を目指しております。LMIAもおりて残すところはIELTS6.0のスコアなのですが、全然伸びずに困っています。
八か月前にoverall で6.0が出たのですが、その後猛勉強して最近受けたら、まさかのoverall 5.5でちょっと遠ざかってしまいました。
仕事に家族に忙しく勉強時間をなかなか確保できません。
ワークが二年出たので、二年の猶予ができたのですが、八か月勉強してスコアが上がらない現実を見るとかなり焦ってしまいます。何かよい参考書やアドアイス、勉強方法あれば教えてください。
Fooneさん、コメントありがとうございます。お仕事をしながらのIELTS対策、とても大変ですよね・・。しかも、2年間とは言え、タイムリミットがあるとなると余計に焦りますね・・。もしネックになっているのがライティングであれば、添削サービスは利用されたことはございますか?下記の記事でも書いているのですが、私自身、ライティングは添削サービスのおかげで壁を乗り越えることが出来ました。
https://happybanana.info/?p=3458
スピーキング対策は、質問と回答集を作って、日々読んで練習していました。同じ質問が出るとは限りませんが、回答は使いまわせますし、フレーズがスムーズに言えるようになるので、効果的な練習方法だったと思います。また、回答文章を考えている時にもバンド7超えのボキャブラリーを詰め込むようにしたので、ボキャブラリーが増えて、Writingにも有効だったと思います。
また、IELTS-Blogの管理者であり、元IELTS試験監督をされていたシモーネさんが発行している「Target Band7」という本の日本語版がリリースされたのですが、日本語版発行に伴い、eBook版を無料配布してくれています。もしご興味があれば、下記記事もご参照くださいね。
https://happybanana.info/?p=4839