さて、この写真の電話番号、「902.455.JUNK」
電話番号に英語が入っていますが、一体何番にかければ良いかご存知ですか?!
答えは、902-455-5865。
「JUNK」=5865となります。
アルファベットを一生懸命、数字の語呂合わせのように、考えた方、いませんか?!
――そう、私のように。
「Jは、ジェイだから、ジェイ、ジェイ、エイ・・・・。あ、エイトだから、8?!」
なんて試行錯誤してみたけど、、、全くの無駄骨でした。
アメリカやカナダの電話番号には、無理やりな語呂合わせとは全く違った、「電話ならではの数字とアルファベットの対応ルール」があったのです!
では早速、種明かし。
こちらの電話機にご注目ください。
電話のボタンには、上記のように、よくアルファベットが書かれていますよね?
先ほどのJUNKは、このアルファベットの通りにボタンを押せばよいだけ。J=5、U=8、N=6、K=5となります!
ルールはとっても簡単ですね!
北米在住の方は、もう「基本のキ」というくらい当たり前なことなのかもしれませんが、何も知らなかった私にとっては、英単語から番号を探り出すなんて、まるでもう暗号解読のようでした(笑)
昔の電話番号はアルファベット表記だった
もともとアメリカやカナダの電話番号はアルファベット表記が中心だったそうです。上記は1920年のニューヨークの電話帳なのですが、この通り、アルファベットと文字の組み合わせです。こう見ると、電話番号というより、まるでその人のあだ名のようにも見えてきます。
また、アルファベットで電話をかけていただけあって、この通り、昔の電話機はアルファベットが大きく表示されていました。
もちろん現在は、電話番号は「番号のみ」で設定されています。
しかし、このアルファベット表記は消えることなく、電話番号を企業イメージに沿った単語や、覚えやすい単語に置き換える、語呂合わせのような習慣へと形を変えて残っています。
例えば、こんな風に。
これはケンタッキーフライドチキンの電話番号。
「532-4968」と言われても全く覚えられる気はしませんが、「KFC-4-YOU」なら、頭から離れない!完璧なアピール力を発揮してます。
こちらは、フィットネスクラブの電話番号。Fitnessにかけて「1FIT」となっています。ちなみに、1に対応するアルファベットはありません。
日本語の数字の語呂合わせだと、もう無理やりすぎて、頭にハテナが浮かぶことが良くありますが、、、この方法だと、言葉にピッタリはまる上に、利用者にとっても分かりやすい。すごく良い方法ですね!
電話機のアルファベット配列は世界共通
アメリカ・カナダで使われていたアルファベット表記は、その後1990年半ばに国際規格で統一され、今では世界中のほとんどの電話機に上記配列のアルファベットが記載されています。もちろん、日本の電話も同じです。
スマホのデジタルスクリーンだって、この通り。ちなみに、これはiphoneの画面です。
デジタルで言うと、Skypeの電話画面でも、同じ配列のアルファベットが記載されています
このように、基本的にはどの電話機にもアルファベット表記があるので、数字とアルファベットの対応を覚える必要はありません。電話機を見ながら、見たまんまのアルファベットのボタンを押して電話を掛ければOKです!
まとめ
以上、アメリカやカナダで見かける、アルファベット表記の電話番号の仕組みをご紹介しました。
知らないと、皆目見当もつかず、「電話が掛けられない・・・(泣)」ということにもなりますが、ルールさえ分かってしまえば、すごく簡単で分かり易い仕組みですね!
自分の電話番号を英単語に当てはめて、みんなに覚えてもらう、なんていうのも良いかも!?