子供の乳歯が抜けたら、どうしますか!?
日本の習慣では、丈夫な歯が生えてくるように、屋根や縁の下に投げたりしますよね。でも、乳歯が抜けるという、大切な成長の証を、「投げておしまい」にするのは、すごーーくもったいない!!
せっかくなので、歯の妖精「Tooth Fairy」に来てもらって、子供にも親にも嬉しくて、記念に残るイベントにしませんか?
今回は、イギリスやアメリカ・カナダなどの欧米で伝わる「歯の妖精「Tooth Fairy」の習慣をご紹介したいと思います。
この記事の目次
Tooth Fairyとは?
Tooth Fairy(トゥースフェアリー)とは、欧米で言い伝えられている歯の妖精です。
抜けた乳歯を枕の下に置いておくと、子供たちが寝ている間にやって来て、歯をコイン(お金)に交換してくれると言われています。まるで、歯のサンタクロースですね。
歯が抜けるだけでも誇らしいことなのに、さらにTooth Fairyがお金までくれるのですから、子供たちは大喜び。歯が抜ける日を心待ちにしているわけです。
もちろん、歯をお金に交換するのは親の役目。
「Tooth Fairyは白くて綺麗な歯を集めているから、ちゃんと歯磨きしようね」と、親たちはこのストーリーを使って、子供たちの歯磨きを応援するのです。
また、我が子の乳歯が抜けるというのは、親にとっても特別な感情があると思います。赤ちゃんの時に生えてきた可愛い歯、そして、毎日膝の上で仕上げ磨きをしてきた歯ですもんね。乳歯が抜けるという子供の成長の証を、夢いっぱいのTooth Fairyとともにお祝いすれば、より思い出に残る記念になること間違いなしです!
集めた歯は何に使うの?
でも、ちょっと疑問なのが、Tooth Fairyは子供たちの綺麗な歯を集めて、何に使うのか、ということ。我が家の息子も、これをすごく不思議がっていて、先日2本目の歯が抜けた時、Tooth Fairy宛ての手紙に「何に使うの?」と書いていました(笑)
いろいろな説はありますが、よく言われるのが、「妖精の国のお城をつくるため」。丈夫でピカピカの白い歯は、お城にぴったりなんだそうです。他にも、「妖精の国でお金として使う」、「ピカピカの白い歯でお城を明るく照らす」、などなど、いろいろな諸説があるみたいですよ。
本当、夢いっぱいですね!
歯はいくらに換えてくれるの?気になる金額の相場
クレジットカード会社のVISAが2015年に行った調査によると、32%の親が1ドル紙幣(約100円)を、5%の親が20ドル紙幣(約2,000円)をあげているそうです。そして、全体の金額平均は$3.19(約350円)だそう。
サンタさんと違って、少額でホッ(笑)
お金の代わりに小さな玩具をあげる家庭もあるようです。ちなみに、我が家に来たTooth Fairyは、1ドルでした~
子供を騙しても、大丈夫・・・?
「子供を騙してもいいの?」
「お金に交換したのが親だったとバレたら、子供は悲しまない?」
そんな心配もあるかもしれません。
でも、よく昔の人が、「食べてすぐ横になったら、牛になる」「もったいないお化けが出てくる」「枕を踏んだら、足が腐る」などなど、いろいろな言い伝えをもとに、子供のことをしつけてきましたよね。
これらの言い伝えには何らかの由来はあったとしても、嘘には違いはありませんが、子供のことを思ってこそついた嘘。「親にだまされたーー!」なんて怒る人は、まずいません。Tooth Fairyの言い伝えも、子供への思いやり、愛情から生まれた嘘なので、子供がそれを悪くとらえることは少ないと思います。
実際、Tooth Fairyが本物じゃないと分かった時、子供たちはどう感じているのか、ある大学が調査した結果があります。それによると、
75%:この習慣が好き
20%:どちらでもない
3%:この習慣は嫌い、自分が親になってもやらない
このように、大多数の子供が、Tooth Fairyの習慣を好意的にとらえているようですね!
どんなふうにお祝いするの?
夢いっぱいで、思い出になるTooth Fairyの習慣。どんな風にこの習慣を取り入れるかと言うと───
乳歯を入れる物を用意する
抜けた歯をそのまま枕の下に置くと、無くなるかもしれないので、箱やケースに入れます。もちろん、どんな容器でもいいのですが、これから歯が抜ける度に使うものですし、箱を手作りしてみたり、かわいい市販品を利用するのもいいですよね。
1000円以下でも可愛いケースがいろいろ見つかります。
でも、乳歯が抜ける日は、ある日突然やってくるもの!我が家は事前準備が出来ていなくて、適当な箱になりました。。。歯がグラつき始めたら、早めの準備が必要ですね(笑)
→2017/10追記:そのうち、抜ける歯が4本目とかになってきたら、ジップロックで済ませるようになりました(笑)ジップロックで全然いいです。
子供にTooth Fairy宛の手紙を書かせる
せっかくなので、Tooth Fairy宛のお手紙を書くのもおすすめ。
うちの息子にも手紙を書かせたのですが、歯が抜けたときの様子をTooth Fairyに伝えていました。なんでも、学校にいるときに、ピザの箱をバックパックに入れようとしたら、箱が口にあたって、歯が抜けたとか(笑)
歯と一緒にこの手紙を保管しておけば、すごくいい記念になります!
Tooth Fairyになりきって、手紙を書く
Tooth Fairyからのお返事も用意しましょう。子供に喜んでもらえるよう、Tooth Fairyになりきって!でも、一体何を書いていいやら!?戸惑う方も多いと思います。
下記のページで、Tooth Fairyからの手紙の文章付テンプレートや、歯の受領証明を用意しているので、ぜひご参考ください。テンプレートは無料でダウンロードできますよ!
サンタの手紙、表彰状、歯の妖精の手紙…子供喜ぶ無料テンプレート!
子供が寝ている間に・・・歯をお金に交換
子供がぐっすり寝たら、用意した手紙を添えて、こっそりお金に交換しましょう。子供が起きないよう、細心の注意を払って・・・。
あと、子供が興奮してなかなか寝てくれないかもしれません。その間に、親が寝落ちしないよう、気を付けましょう。翌朝が悲劇です(笑)
ちなみに、交換してあげるお金ですが、硬貨の場合は、ピカピカのものを選んであげると喜びますよ~。息子の時は薄汚れた1ドルコインしかなかったので、重曹で磨いたり、お酢に漬けて、ピカピカにしました!
回収した歯をこっそり保管
回収した歯は、子供に絶対に見つからない場所に保管しておきます。こんなケースがあったら、全部の歯をきれいに保管できますね!
親にとっても嬉しいTooth Fairy!
子供が大喜びのTooth Fairyのご訪問ですが、親にとっても嬉しくて、ありがたいものですよ。
歯磨きを応援できる
Tooth Fairyはピカピカのきれいな歯が大好き!子どもには『Tooth Fairyに喜んでもらえるように、しっかり歯磨きしようね』と教え、日頃の歯磨き習慣を後押しできます。
息子の一本目の歯が抜けた時、Tooth Fairyの手紙の中に、とても綺麗な歯ですごく嬉しい、とメッセージを残しておいたのですが、「ピカピカの歯だったから、ピカピカの1ドルをもらえたんだ!」と、息子は大喜び!すごく得意げにお金を見せてくれました。
そして、その後の歯磨きはやる気満々!自ら歯磨きを進んでやっていました。親がうるさく言うよりも、こんな風に特別な存在から褒められたり、励まされたりすると、子供のやる気って一気に出るものですね。
Tooth Fairy、そして、重曹とお酢に感謝(笑)
歯を抜くのが怖くなくなる
すでに大人の歯が生えてきて、早く乳歯を抜かないといけない時もありますよね。そんな時は、歯に糸を巻いて抜いたりもしますが───
なんせ、怖い!大人の私でも、怖いです(笑)
でも、そんな時でも、「Tooth Fairyが来てくれる!」このマジックが子供の背中を後押ししてくれるものです。
我が家の息子も、グラグラしている乳歯の後ろに大人の歯が生えてきて、痛みも出ていました。そこで、乳歯を糸で結び、糸の先をドアノブに結んで、ドアを思いっきり閉めるという、強硬手法に臨んだのです。
本人にとっては、かなりの恐怖だったと思いますが、Tooth Fairyが来てくれるかも、という期待のおかげで、「大丈夫!閉めていいよ!!」と、すごく勇敢。いざ、ドアを閉めて、歯が抜けると、痛くて泣いてしまいましたが、、、それでも、泣きながらも大喜び。泣いてるのに笑っている子供の姿って、初めて見たかも。
成長の証を保存できる
赤ちゃんの時から毎日見てきた子供の歯。これを屋根に向かって投げる(=捨てる)のは、なんだかもったい気もします・・・
その点、Tooth Fairyに来てもらえば、成長の証を捨てずに残しておけます!また、一連の準備も全てが、とてもいい思い出になりますよ。
子供が純粋に喜ぶ姿が可愛い
親にとっては、これが一番うれしいことかもしれません。
Tooth Fairy来るかな?とTooth Fairyに手紙を書いたり、朝起きて枕元にTooth Fairyからのお礼を見つけて、大喜びしたり、その姿は本当に純粋で、可愛くて、心が温まります。ビデオに撮って、ぜひとも残しておきたいシーンです。
まとめ
以上、欧米の歯の抜け変わりをお祝いする「Tooth Fairy」の習慣をご紹介しました。
屋根に投げて、丈夫な歯の生え変わりを願うのも、日本の良い伝統ではありますが、狭小住宅やマンションが多い最近の住宅事情では、歯を投げることが難しい場合もあります。そう考えると、今後は日本でもTooth Fairの習慣が広まっていくんじゃないかな、と思います。ハロウィンもすっかり定着しましたもんね。
「子供の成長の記念を思い出に残るお祝いにしたい」
「もっと子供を喜ばせてあげたい」
という方にはピッタリのお祝いの仕方だと思いますので、ぜひぜひこの習慣を取り入れてみてくださいね!
日頃から、下記のようなTooth Fairyの絵本を読んで、お子さんの気分を盛り上げてあげると、Tooth Fairyを楽しみにできますよ。