専業主婦世帯だと、家事や育児は100%、専業主婦がやるべきなのか?
世の中の風潮は、専業主婦が家事分担を申し出ようものなら、「なんて図々しい!!」「手際が悪いんじゃないの?!」なんて、批判の嵐な感じですが、、、、たとえ専業主婦世帯であっても、家事や育児って、夫婦や家族みんなで取り組むべきものじゃないかな、と思います。もちろん、分担の割合は主婦のほうが高くて当然ではありますが。
特に、ここカナダに移住してからは、夫は残業もほとんどないですし、毎日5時半には家に帰ってきています。家に帰ってから寝るまで、約6時間もある夫の自由時間。
一方、家事はもちろん、育児なんて特に365日全く休みなし。時には夜泣きする娘を延々と寝かしつけないといけないことだってあります。
特に、休日なんて、家族で遊びに出かけて、疲れて帰ってきますよね。疲れて休みたいところだけど、夕飯作りに、キッチンの後片付けや洗濯物。それから子ども2人をお風呂に入れて、仕上げ磨きして、なかなか寝てくれない娘を1時間近くかけて寝かしけ・・って、いつもの家事育児は容赦なく待っているわけです。そんな時に、ソファーにずーーっと座って、スマホをいじられていちゃぁ、そりゃイライラもするってもんです。
多少でもいいから、手伝ってもらえたら助かるし、「手伝おうか?」っていう気持ちを示してくれるだけでも違いますよね。9月からは夜間の英語クラスに参加する予定もあったり、最近は仕事としてブログ執筆をしていたりもするので、もっと家族で家事分担を進められたらと思う日々です。
でも、ただ曖昧に「手伝ってー!」だと、その場限り、一回限りのお手伝いで終わってしまいます。「いつもこのタイミングで、これを、こうしてほしい」というような具体的な言い方をしないといけないし、しかも、それをしっかり覚えてもらう必要があるわけです。
―――どうしたらいいか?
AERA 2016年5月30日号にて、「共働きをラクにする方法」として紹介されていた家事育児のタスク表をご存知ですか?共働き世帯を中心に、とても話題になっていたタスク表です。
話題になっていただけに、効果はあるはず!!・・・ということで、このタスク表を参考に、我が家でも「家事・育児の見える化」をやってみたわけです。願うは、夫だけでなく、子供も一緒になって、家族みんなで家事育児を協力すること!
この記事の目次
我が家の家事の見える化
まずは、現状の洗い出しから。毎日の決まった家事と育児、そして不定期のものを細分化して、時間別と人別に仕分けてみました。
黒文字は家事、オレンジ文字は育児です。
それにしても、こうやって洗い出してみると、夫の負担がほとんど無いことが、あからさまになりますね(笑)基本的に、ゴミ捨てと、お風呂上がりの娘の着替えを手伝うくらいです。
いくら、「手伝って!」と怒り気味に言っても、なかなか動いてくれなかった夫ですが、この明らかな負担率の違いを目の当たりして、動揺しはじめました(笑)「なに、これ、ブログに載せるの?!・・・・・・もっと手伝おうか・・・??」ですって。
ブログのせいも、大いにあるかもしれませんが(笑)、、、多少なりとも意識が変わったみたいで、もうちょっとタスク増やしていいよ、とお墨付きを頂きました!
いつも一緒に生活していても、男性にとっては家事育児というのはどうしても曖昧に見えてしまうもの。でもこうやって、時間帯別にどんな作業があるのかを、視覚的に明らかにしていくことは、家事育児への理解・協力を求める意味では、かなり有意義ですね。
ちなみに、息子のほうは、下記の記事でも紹介した「がんばり表」に、お手伝いポイントを導入しているおかげもあって、だいぶ戦力になりつつあります。
自分自身の反省点も見えてきた
普段、何気なくやっている家事育児ですが、今自分がやっていることを書き出してみると、これならお願いできるかも?、というタスクが見えてきます。例えば、植木の水やりや、水筒の準備、テーブル拭きなどはお願いしてもよいかも?
あと、これは私の怠惰さのせいなのですが、息子が自分でできること、やらないといけないことまで、私が代わりにやってしまっていたことも、色々と見えてきました。「息子にやらせると結局遅くなるし・・」なんて、ついつい面倒くさがっていたところがあって・・。反省。
例えば、学校の持ち物準備や、水筒の準備。もう9月からはGrade1(日本の小学1年生)ですし、いい加減、自分の責任で用意させるべきだな、と思います。
朝の歯磨きもそうです。朝は自分だけで歯磨きさせていて、親の仕上げ磨きはしていないのですが、歯ブラシが子供の手の届かないところにあったため、わざわざ私が歯ブラシを息子に手渡して、「歯を磨いてねーー」とお膳立てしてあげていました。これも、歯ブラシの保管場所を見直して、日々の習慣として自らやれるようにしなくては、と思います。子どもが自分で出来る環境を用意してあげることって大事ですね。
見える化したら、家事育児分担表も作る
見える化により、家の中のタスクが一目瞭然になったわけですが、ここからがさらに大事。
今度はこのタスクを家族に割り振りです。基本は専業主婦である私がやりますが、家族で話し合い、多少でも夫と息子に手伝ってもらえるような分担表にしました!(画像をクリックすると大きくなります)
夫にも家事と育児を少しは分担させてもらいました。食べ終わった食器を運ぶこと。ダイニングテーブルを拭くこと。休日の朝は、食洗器で洗い終わった食器を棚に戻すこと。そして、子供たちへの本の読み聞かせや、息子の勉強をみること。旦那様、よろしくお願いします🙇
そして、息子よ。君にはどんどん戦力になってもらわなければ。先ほども紹介した通り、幸い、息子はがんばり表のポイントをゲットするために、毎日一生懸命です。一日ちゃんとお手伝い出来たら2ポイント!ちなみに、我が家では、150ポイントたまったら、レゴを買ってあげる約束になっています。。。
物につる方針、どうなのだろうとは思いますが、、、社会に出たら、仕事をした分は報酬を貰うわけですから、それが子どもでも同じかな、と言うことで。
こんな風にタスク分担していたら、『娘も早く大きくなって手伝ってくれないかな・・』、なんて、期待が高まりますね(笑)
分担表の成果!
家事育児分担表は印刷して、見えやすい冷蔵庫に張り出しました。
その日の状況によっては、分担表の通りには出来ませんが、この1週間は夫も息子も、協力してくれて、とてもありがたかったです。感謝、感謝!!
とは言え、正直なところ、実務労働量的には私の負担はそこまで変わっていません(笑)でも、少しでも「一緒に家事・育児をやっている」という思いがあるだけでも、嬉しいものですね!
意外な発見や、気持ちの変化、そして反省点などもありました。
6歳息子は頼もしい戦力に
息子には自分の洗濯物を畳むところから、収納までお願いしているのですが、見てください!しっかりと畳んで収納できているではありませんか!!これは意外でビックリ。むしろ、私よりも丁寧かもしれません(笑)(下着の写真ですみません。。。)
植木の水やりも、楽しんでやってくれています。廊下に水をポタポタこぼしてるけど、すぐに乾く、乾く。細かいことは気にしない!
お手伝いだなんて面倒くさがるかなと思いきや、この年齢の子どもにとっては、家の中に自分の仕事があるって、嬉しいことみたい。本人の自信にもつながるようで、とても誇らしげにやってくれています。褒めれば褒めるほど、ほかに手伝うことないの?と要求してくれます。
家事が出来ない夫も、イクメンに育つかは妻次第?!
うちの夫、家事・育児を全然手伝ってくれない!なんて嘆いていたけど、それって私にも原因があったのだと反省しています。
もともと、料理も掃除も全然できない夫。確かに、1人暮らししているときなんて、テレビでよく見るゴミ屋敷のような部屋だったし、食事も3食全て外食という人でした。1人暮らしなのに、食費に10万以上かけてましたから。。。
家事能力ゼロ・やる気もゼロな夫に任せるくらいなら、自分でやったほうが早いし、思い通りに進むから、と、ついつい全て自分でやってしまっていました。職場などでもそうですが、「人に任せる」って案外難しいです・・。
でも、子どもと一緒で、夫にも「教えていく」「任せていく」ことが大事ですね。夫にとっては曖昧だった家事・育児も、明確なタスクとして割り振られることで、一気に手伝いやすくなったみたい。テーブルを拭いてくれる姿には惚れ惚れです(笑)これに味を占めた私、この仕事も任せられるかも?と、常に考えながら家事育児をするようになりました😁
でも、タスク振りするだけでは、まだまだ不十分。普段、家のことをあまりやっていない夫にとっては、家事育児を手伝おうにも、物の収納場所すらも全く分からないもの。食洗器で洗った食器を棚に戻すという作業も、収納場所に戸惑うせいでハードルが高いようです。
収納をもっとカテゴリごとに整理したり、ラベル付けしたり、パッと見て何がどこにあるのかが分かるようにしなくては、と思います。これはこれからの課題です。
あと、「俺にはポイントないのー?」なんて、まるで子供のような要求があったのですが、、、何かを買わされる羽目になるので、これはもう少し要検討です(笑)
私がダウンした時には、家のことヨロシク頼みます
分担表には、夫と息子のタスクだけでなく、私がこなしているタスクも記載しています。これ見よがしに(笑)
でも、あえて私のタスクも見せることで、この時間、家の中にどんな作業が溜まっているのかが分かってもらえると思います。もし私が体調不良などでダウンしても、夫と息子が分担表を見て、手分けして家事をこなしてくれたらな・・・・、と思います。これは、将来的な理想。
まとめ
以上、我が家の家事育児の見える化と分担表についてご紹介しました。
手伝ってくれない!なんてイライラしていた私ですが、そこで大事なのは、感情的に怒ったり、諦めたりすることよりも、状況を明確に伝えて、やってほしいことを理解してもらうことですね。表を見せることで、多少なりとも意識が変わってくれたことに、正直びっくりしています。
まだまだ試行錯誤中で、今後本当に習慣化できるかは、正直分かりません。無理なく継続できるよう、そして、我が家の男2人のイクメンレベルをアップしていけるよう、今後も分担表を改善したり、みんなが家事育児に参加しやすい環境作りをしてかなきゃなぁ、と思います。手伝ってもらうためにも、自分も努力しなきゃですねーー。
なお、我が家で試した「見える化」と「家事育児分担表」ですが、EXCELで作ったものをアップしておくので、もしご興味のある方がいらしたら、良かったらカスタムして使ってみてくださいね~。