ロンドン大学の研究結果をもとに、The Telagraphというサイトで、世界177か国の平均体重から、肥満度ランキングが発表されていました。
全177か国の世界平均体重は62kgだそうです。
痩せすぎが問題になる日本の肥満度は、世界的に見るとどうなのでしょうか?
また、カナダは肥満大国アメリカと同じく、やはり肥満国なのでしょうか?!
気になるデータを見てみたいと思います。
最も肥満度の高い国ベスト6
- 1位 ミクロネシア:87.4kg
- 2位 トンガ:87.34kg
- 3位 アメリカ:81.93kg
- 4位 サモア:78.54kg
- 5位 クウェート:77.79kg
- 6位 オーストラリア:77.36kg
ベスト6はこんな結果に。
オセアニアの島々や、アメリカ、オーストラリアが入ってきています。
「肥満国と言えば、アメリカ」といったイメージでしたが、それ以上にオセアニア諸島のほうが肥満度が高いのですね。
これは、元々は少ない食料で生き延びるために太りやすい遺伝子だったものが、食文化の西洋化に伴い肥満を引き起こしている、とも言われています。
5位のクウェートは意外に思う方も多いのではないのでしょうか。
日本は平均より少しだけ痩せ形
さて、痩せている人が多いと言われる日本はというと――?
177か国中137位だそうです。
そして、平均体重は59.02kg。
痩せすぎが問題になることが多い日本ですが、世界で見ると、日本よりも平均体重が低い国はたくさんあるのですね。
ただ、これは男女混合のデータなので、女性だけの平均を取ったら、よりランキングは下位に下がるかもしれません。
日本よりも下位に入っているのは、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、ベトナム、タイ、インド、北朝鮮などの東南アジアの国々と、ケニア、エチオピア、モザンビークなどのアフリカの国々。
人種の体格の違いや、貧困、土地の食文化、美への価値観などが肥満度の低さに影響しているようです。
カナダの肥満度は案外高くない
個人的な印象では、カナダはアメリカに比べると肥満度は低いように感じていますが、実際のところどうなのでしょうか?
カナダの肥満度はというと、177か国中、52位でした。
やはり、思ったよりは高くない!
気になる平均体重も、69.77kgと、アメリカの81.93kgに比べると、ずいぶん大きな違いです。
お隣同士の国でありながら、こんなにも違いがあるとは驚きます。
以前、下記の記事にも書きましたが、確かにカナダ人の生活を見ていると、想像していたよりも健康的な人が多くて驚きました。
それ以外にも、移民が多いカナダです。
痩せ形が多いアジア人が多くの住んでいる分、アメリカに比べると体格の違いや、食文化の違いなどがあるのかもしれませんね。
その他、各国のランキング
その他に、気になる国々を取り上げてみます。
- 10位:イギリス、75.8kg
- 29位:ニュージーランド、71.63kg
- 41位:スペイン、70.56kg
- 58位:イタリア、69.2kg
- 92位:フランス、66.78kg
- 110位:韓国、64.39kg
- 126位:中国、60.56kg
イギリスやニュージーランドなども肥満度が高い国なのですね。
改めて各国のデータを見てみると、カナダの肥満度がさほど高くないように思えます。
また、韓国や中国は、日本よりも平均体重が重いというのも、興味深いです。
そう考えると、やはり日本人が痩せすぎと言われるのも、納得できるかもしれません。
まとめ
以上、The Telagraphのページから、世界各国の肥満度ランキングをご紹介しました。
結果をまとめてみると、
という結果でした。
肥満度の世界ランキングには、遺伝子や食文化の違いもあれど、貧困の差がランキングに大きく影響しているように思います。
また、この研究結果によると、
Excess consumption shortens people’s lives and accelerates the destruction of the environment, and is concentrated in richer countries.
豊かな国ほど、過剰消費を行っていて、その結果、人々の寿命が縮まり、そして環境破壊も引き起こしているそうです。
豊かな食を手にしながら、寿命を縮めているなんて、悲しいですね。
そして、その結果が自然破壊まで引き起こしているという、人間の身勝手さ・・。考えさせられます。