ジオキャッシング(Geocaching)って知ってますか?
これ、「宝探し」が出来るゲームの名前。
でも、自分たちで隠した宝を探すわけじゃないのです。GPSの地図を使って、他の誰かが隠した宝を探しだす、本物の宝探しなのです!
私は全く聞いたこともなかったジオキャッシングなのですが、先日カナダ人の友人に教えてもらい、初めてやってみたのですが、子供たちだけでなく、大人も大興奮!本物の冒険と宝探しが楽しめる、素晴らしい遊びでした!
ジオキャッシングはアメリカやカナダではメジャーな遊びですが、実は日本にもすっかり浸透しているのです。あなたの身近にもきっと宝物はあるはず!
今回はジオキャッシングについてご紹介です。特にお子さんがいらっしゃる方は必見ですよー。
この記事の目次
ジオキャッシングとは?
ジオキャッシングとは、2000年にアメリカで始まった、まだ歴史の浅い遊びです。
ジオキャッシング (geocaching) は、全地球測位システム(Global Positioning System, GPS)を利用した、地球規模で行なわれている宝探しゲームである。語原は、「地球」「大地」を意味する “geo” と、動詞としての「隠す」「畜える」を意味する “cache” を元にした造語である。
プレイの方法としてはまず、あるプレイヤーはキャッシュ(cache)と呼ばれる宝箱に見立てた容器を隠し、隠した場所の座標をGPSレシーバーで取得し、米国にあるジオキャッシングの公式サイトに隠し場所のヒントと共にその座標を登録し、公開する。その情報を見た別のプレイヤーが、公開された座標を頼りにGPSレシーバーを用いてキャッシュを捜しに行く。このように、基本的なルールとしてはいたってシンプルである。
出典:Wikipedia
簡単に言うと、他の人が隠した宝物(=キャッシュ)を探すゲーム!そして、宝探しにはGPSを使うのです。最近はGPS付きのスマホや携帯が主流なので、ジオキャッシングが誰でも手軽に楽しめるようになってきました。
ジオキャッシングの紹介動画がとても分かりやすいです。見ているだけでもワクワクしますよ。
お宝の中身は?
さて、気になるのが「お宝」の中身。
でも、宝といっても、実際には、ミニカーやキーホルダー、小さなおもちゃなど、本当にささやかなものです。宝自体は大したことないかもしれないけど、探し当てること自体がすごく楽しい冒険ですよね!
もしそのお宝を持って帰りたいのであれば、次の人のために、自分で用意した代わりのお宝を入れておきます。こうやって宝を置き換えていくことで、ずっとみんなが宝探しを楽しめるわけです。
ジオキャッシングの遊び方
どうでしょう?ジオキャッシング、気になってきましたか?!
ぜひやってみたいという方のために、遊び方を。
アカウント登録
まず、ジオキャッシングの公式サイトでアカウント登録します。もちろん無料です。
スマホにアプリをインストール
次に、スマホにアプリをインストールします。いくつかアプリはあるのですが、ここでは王道のGeocachingの公式アプリをご紹介します。
ダウンロードページはこちらから:
アプリでキャッシュを探す
アプリを起動すると、下記のように地図が表示され、その周辺に隠れているキャッシュが表示されるのですが・・・
この地図を見てください!
お宝マークがあちらこちらに!これ、大興奮じゃないですか?!
ちなみにこの場所は、先日記事に書いたカナダの住みやすい街ランキングで上位に入ったオンタリオ州バーリントンの近くです。
ジオキャッシングが始まって約16年。今や、世界中ありとあらゆる場所にお宝が270万個以上隠されているそうです。多くの人がジオキャッシングを楽しんでいるのですね!
ちなみに、地図上の深緑のマークは無料アカウントでも探せるキャッシュなのですが、薄いグレーなどのマークは有料サービスのプレミアム登録が必要です。よりジオキャッシングを楽しみたいという方は、プレミアム登録しても良いかもしれません。
日本にもお宝がいっぱい
もちろん日本にもお宝はいっぱいです。例えば、東京────
この辺りは私が長く住んでいた場所なのですが、こんなにお宝が隠れていたなんで、まったく知りませんでした。皆さまのお住いの近くにもきっと沢山のキャッシュが隠れているはずなので、ぜひ見てみてくださいね。
説明とヒントを頼りに宝探し開始
地図のマークをクリックすると、宝を隠した人が記載した、場所の説明やヒントなどが表示されます。この説明と地図を手掛かりに宝探しをします。
また、自分がお宝を隠して、マップに登録することもできます。隠す側になって、他の人からの「見つけたよ」報告を待つのも面白そうですね。
ジオキャッシングしてみたよ!
実際に、どんな風にジオキャッシングするのか。先日行ったジオキャッシングをご紹介しますね。
お宝の場所は山の中のトレイル
今回は山の中のトレイル周辺にあるお宝を探すことにしました。アプリの地図を手掛かりに、お宝を目指して進んでいきます。
トレイルの途中にでもあるのかしら、と思いきや、全然!!トレイルを大きく外れて、山の中に入っていきます。
この写真はまだまだ写真を撮るような余裕があるとき。この先、枝をかき分けながら荒れた藪の中を進んでいかなくてはならず、まさにアドベンチャーでした!このような山や藪の中の場合は、長袖・長ズボンを着用しておいたほうが良いです。
子供が山でマダニに噛まれた!見つけ方やライム病を予防する対処法は?
GPSを頼りに、地図のお宝マークの場所まで歩きます。ただ、GPSも多少の誤差もあるので、マークから半径10メートルくらいの範囲はヒントや説明を手掛かりに歩きまわって探します。
ヒントは「倒木の下」
この宝のヒントは「倒木の下」。あちこちにある倒木をくまなく探すこと約10分────
見つかりました!倒木にくくりつけられた缶を発見です!子供たちは大興奮!!!大人も負けじと大興奮(笑)
缶の中には、お宝と共に、見つけた人が日付や名前を書き込むためのログブック(記録ノート)が入っていました。
お宝は、きれいなガラスの石と、トロントブルージェイズのステッカーなどでした。息子はきれいな石をもらって、代わりにミニカーを入れていました。次の人は気に入ってくれるかな?
次なるお宝探しへ
地図を見ると、この近所にもう一つお宝があったので、次なるお宝を目指します。
今度のヒントは「カエルはみんな屋根が必要」。どんな場所だろう?!と、これまた藪の中を進んで、歩き回ること約15分・・・
発見しましたーー!
大きな石の下に隠れたカエルのコンテナでした。「なるほど~」なヒントです。
お宝の中身は?
さて、このカエルの中には何が入っていたかというと・・・
小さく丸められたログブック。そしてお宝は、髪を結うゴムと、マクドナルドのコーヒーポイントカードが(笑)
こんなやつ。4枚はシールが貼られていたので、あと3枚シールを張れば、Mサイズコーヒーが無料でもらえるやつでした。
今回のお宝には、息子も欲しいものが無かったようで、なにも手を付けず、お宝は元に戻しました。でも、見つけたこと自体に、みな大満足!
アプリで「見つけた」報告もできる
見つけたキャッシュにはログブックに手書きで記録するだけでなく、アプリからもログを残して、「見つけた!」の報告をすることができます。
このログを見ると、他の人がこのお宝をいつ見つけたかが分かって面白いです。今回探したお宝も、この1ヶ月だけでも多くの人が見つけていました。愛好者はたくさんいるんだなぁと、思い知らされます。
安全のための注意点
アドベンチャーが楽しめるジオキャッシングなのですが、注意点もあります。
危険な場所もある
1つ目は、キャッシュが隠されている場所が危険な場所だったりすること。
中には、高い木の枝にくくりつけられたキャッシュもあるようですし、海の上にマークもあったりして、いったいどこに隠れているんだろう?!と思います。ボートで行って潜水するのかな・・・
今回私たちが探したキャッシュも、藪をかき分けて進んだり、岩場を乗り越えなければならなかったり、大人でもちょっと大変な場所でした。お子さんだけでは危険な場所もあると思うので、保護者の方と一緒のほうが良いと思います。
宝の中身が危険物の可能性も
また、もう1つの注意点は、宝の中身。
参加者の良心の元に成り立っているゲームですが、中には危険物をキャッシュの中に入れている人もいるかもしれません。そのため、キャッシュを開けるときも、やはりお子さんだけでは危険かもしれないので、保護者の方と一緒の方が安全だと思います。
このような危険性もあって、ジオキャッシングのアプリをインストールする際には、下記のように、自己責任で・・という警告が表示されます。
まとめ
以上、リアル宝探しが体験できる「ジオキャッシング」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
子供だけでなく、大人もはまってしまうこと間違いなし!ただ、お子さんだけでは危険な場合もあるので、家族で楽しむ遊びとして楽しんでくださいね。
世界中ありとあらゆる場所にお宝は隠されているので、自宅近くだけでなく、旅先などでも試してみるというのも、いい記念になると思います。
ぜひぜひ、スマホを片手に、隠れたお宝を探しだしてみてくださいね!