【2019年版】カナダの大学進学・留学「学部別」平均学費

更新 | 2017-05-12公開
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※2019年最新データに更新済み

前回の記事「州によって全く違う!カナダの大学・大学院の州別学費一覧【2019年版】」では、カナダの大学/大学院は、ほとんどが州政府が運営している「公立」にも関わらず、学費は日本の国公立大学のように全国一律ではなく、州によって大きな開きがあることをご紹介しました。

でも、日本の国公立大学と大きく違っているところがもう一つ。

それは、学部別に学費が異なるという点です。

そのため、希望の選考、将来の希望職種によっては、用意する教育資金も大きく異なってきます。希望の学部に進むには、どれくらいお金がかるのか?カナダ統計局の最新データを元に、留学生向けの費用と、カナダ人向けの費用をまとめます。

※記事内の日本円は全て、1CAD=83円で計算しています。

留学生向け・大学の学部別学費

まずは、留学生向けの費用から見ていきます。カナダ全土平均で見た学部別年間授業料がこちら。

データは授業料が高い順に並べています。

授業料が高い学部

日本語で授業料が高い学部トップ5を書き出すと、このように。

  1. 獣医学部:$60,458(約507万円)
  2. 歯学部 :$55,802(約468万円)
  3. 薬学部 :$34,726(約291万円)
  4. 工学部 :$30,742(約257万円)
  5. 理数・IT学部:$30,187(約253万円)

 

数年前までは医療系が上位を占めていましたが、最近は工学部、情報学部の学費が高くなる傾向にあります。上記はたった1年間の授業料なので、4年間留学するとなると相当な資金が必要ですね。

なお、カナダの医学部、歯学部は、留学生の受け入れをしているのは一部の大学に限られています。且つ、入学するのもかなりの難関と言われています。

費用が安い学部

逆に、費用が安い学部は、下記のようになっています。

  1. 教育学    :$19,461(約163万円)
  2. 看護学    :$20,354(約170万円)
  3. パーソナル・保安・輸送学:$20,453(約171万円)
  4. 芸術・コミュニケーション学:$22,950(約192万円)
  5. 健康・公園・保養・フィットネス学:$23,192(約194万円)

 

4年間留学する場合、一番安い教育学部であっても、学費だけで650万円程度かかります。

日本の私立大学の費用と比較

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出典:QゼミWeb通信

ちなみに、日本の私立文系の学費は4年間で400万円弱。留学する場合は、学費だけでも日本の私立大学の1.5~2倍の教育資金が必要になる計算です。

学費以外では、留学中の生活費は一体いくらかかるのか、下記の記事でもご紹介しているので、よかったら合わせてどうぞ。

学費を州別・学部別に比較(留学生編)

ただし、ここまででご紹介した学費は、あくまでカナダ全土の平均です。

前回の記事でお伝えした通り、カナダの大学はほぼ全てが州立の公立大学となっており、その学費は州によって大きく異なります。

そのため、留学希望の学部が高額であっても、学費が安い州を選ぶことで、予算内に収まる可能性もあります。

いくつかの学部を例に見てみます。

歯科学部の州別授業料

こちらは歯学部の州別学費。

留学生を受け入れている大学自体が少ないためか、3州しか掲載されていませんが、オンタリオ州では年間78,250ドル(約656万円)に対して、ケベックでは32,244ドル(約270万円)です。

教育学部の州別授業料

カナダ平均で一番学費が安かった教育学部ですが、州別では一番高い州がオンタリオで、年間30,907ドル(約259万円)。一番安い州はマニトバで、9,234ドル(約77万円)です。

数理・IT学部の州別学費

オンタリオ州を筆頭に、ケベックやBC州など都市部の州が高く、ニューファンドランド、プリンスエドワード、ニューブランズウィックなど、地方の州が安くなっていますね。

その他に気になる学部があれば、Statistics Canadaのデータベースにてご確認ください。

カナダ人向け・大学の学部別学費

次に、カナダ国籍・永住権保持者向けの学部別平均授業料を見ていきます。

文系の学部はいずれも、年間6,000ドル前後になっている一方で、医療系の学部は高め。授業料が高い順に書き出すと──

  1. 歯学部 :$23,474(約196万円)
  2. 医学部 :$14,780(約123万円)
  3. 法学部 :$13,332(約111万円)
  4. 薬学部 :$10,746(約90万円)
  5. 工学部 :$8,466  (約71万円)

 

医師や歯科医になるための費用は莫大

日本の国公立大学の場合、医学部であろうが歯科学部であろうが、他の学部同様、年間授業料は一律で約54万円。一般的なサラリーマン家庭からでも医師や歯科医になれる環境があると言えます。

しかし、カナダの医療系の学部は公立でも高額

しかも、カナダでは高校卒業後に、医学部や歯学部に直接入学することができません。

通常の4年制大学を卒業後、さらに4年間医学部(メディカルスクール)に通うという履修システムを取っているため、カナダで医者や歯科医を目指すには、日本よりも莫大なお金がかかると言えます。

ただし、これらもやはり「カナダ全土の平均授業料」で見た場合です。

学費を州別・学部別に比較(カナダ人編)

いくつかの学部を例に、州別に学費を比較してみましょう。

歯科学部の州別学費

学費が最も高い歯学部。

州別に比較すると、オンタリオ州が一番高く。年間40,463ドル(約339万円)。公立ながらも日本の私立医科大学並みの高さですね。

一方、一番安いのはケベック州で、3,962ドル(約33万円)と、オンタリオ州の1/10もの差が。

ケベックにある大学の歯学部というと、名門マギル大学やモントリオール大学があり、相当な難関ではありますが・・・、歯科医師を目指すのであれば、親としては出来ることならケベック州の大学に行ってほしいと願ってしまいますね。

ただ、ケベックでは州外在住者向けの学費が設定されており、州内在住者の4倍ほど高くなっているのでご注意を。(それでもオンタリオに比べると、学費はかなり低め)

医学部の州別学費

こちらは医学部の学費です。一番学費が高いのがオンタリオ州で、年間26,838ドル(約225万円)、一番安いのがケベック州の3,265ドル(約27万円)です。マニトバ、ニューファンドランド・ラブラドール州も、他州より低めです。

数理・IT学部の州別学費

こちらは数理・コンピューター・情報科学部の州別比較です。

医療系の学部ほど、大きな金額差はありませんが、オンタリオ、ノバスコシアが高い一方で、ニューファンドランド・ラブラドール、ケベック、マニトバは安め。

その他の学部の比較は、Statistics Canadaのデータベースにてご確認ください。


以上、今回はカナダの大学費用を学部別にご紹介しました。

日本の感覚からすると、「公立であれば、どの学部も学費は一律」と思いがちですが、カナダの公立大学では学部ごとの学費の違いがあるため、要注意です。

州によって、ここまで費用が違っていると、1人暮らしの生活費を考慮しても、地元よりも他州の大学に通わせるほうが安い、なんていうことも十分あり得ます。

また、希望の学部の授業料が高いからといって、費用面で諦めてしまう前に、他州の大学も検討してみる価値もあると思います。(もちろん、その大前提は「合格」ではあるのですが・・)

カナダ留学&移住を考えている方へ

最後に。私自身、大きな不安を抱えて飛び込んだカナダ。同じようにカナダへの移住や留学を考えている方に、何か役立てることがあれば、とても嬉しいです。質問やご相談などあれば、お気軽に問い合わフォームもしくはLINEでご連絡くださいね。

実経験と現地在住者の目線で、できるだけ疑問や不安が解消するよう、お答えさせていただきます。皆さまからのご相談がブログ記事のアイデアにもなっています!

ただ、私の方でお答えできるのは、あくまで「自身の経験に基づくこと」や「カナダ生活の一般的なこと」。留学や永住権に関して「確実なアドバイス」が必要な方は、専門家に相談することをおすすめします。

エージェントがたくさんいて悩みますが、私の知り合いが移住・留学エージェントをやっているので、よかったら一度相談してみてください。私も留学事情などアドバイスを求めることがありますが、裏話を含め、カナダ事情に熟知しているので、答えも的確ですし、とても親身になってくれる方です。「ハピバナのブログを見た」と伝えいただくと、良いことがあるかも、です!

 

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2 コメント

  1. 義理の妹の旦那さんがドクターになるために大学&大学院生やってますが、すごくお金と月日が掛かるらしいです。ノバスコシアはお医者さんの数が深刻なほどに少ないそうですね…(-_-;) 聞いた話なんですが、お医者さんになるまで10年近くかかるし、給料ほぼ無しらしいです。
    カナダの奨学金制度は日本と違って長期無利子ってことでもないらしく、早く返さないと借金は増える一方とか…同い年で自己破産した友人もいます。
    また身内の話ですが、妹の旦那さんは、将来ミリタリードクターの研修を受けるってことで、ある程度の助成金をもらっているとかいないとか。これは、給料前借りにあたるのかよくわからないんですけど、それくらいやらないとお医者さんにもなれない人もいるみたいです。

    • 大学4年+医学部4年、さらに専門科を目指すなら最低2年以上、、となるとやっぱり10年とかですよね|д゚)相当金銭的余裕がないと、無理ですね。
      しかも、奨学金で自己破産だなんて、厳しい現実!!日本の奨学金も最近だいぶ叩かれてますが、カナダの奨学金に比べたらだいぶ優しい制度なのですね・・。

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