【2020年版】カナダの大学進学・留学「学部別」平均学費

更新 | 2017-05-12公開
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前回の記事「【2020年版】カナダの大学・大学院「州別」平均学費|州によって学費は3倍違う!」では、カナダの公立大学/大学院は、学費は日本の国公立大学のように全国一律ではなく、州によって大きな開きがあることをご紹介しました。

でも、日本の国公立大学と大きく違っているところがもう一つ。────それは、学部によって学費が全く違うという点です。

希望の選考、将来の希望職種によっては、用意する教育資金も大きく異なります。希望の学部に進むには、どれくらいお金がかるのか?カナダ統計局の最新データを元に、留学生向けの費用と、カナダ人向けの費用をまとめます。

※記事内の日本円は全て、1CAD=82円で計算しています。

【留学生向け】カナダ大学の学部別授業料

留学生向け2017 / 20182018 / 20192019 / 2020
獣医学部59,13260,43263,323
歯学部53,48353,52156,621
薬学部32,69338,90340,960
工学部28,68231,39333,703
法学28,09930,93233,192
理数・IT学部28,09530,37033,012
医学部29,22331,21432,450
体育・ 生命科学26,99729,20331,536
経営・行政学25,06526,72328,680
人文学24,61926,61728,676
社会科学・行動科学23,37825,67327,647
建築学23,44924,69826,457
農業・ 天然資源保護学22,70624,51026,208
芸術・コミュニケーション学21,86323,52025,127
健康・公園・保養・フィットネス学21,86223,26924,626
看護学19,53820,86121,922
教育学部18,48618,76120,875
パーソナル・保安・輸送学19,94119,48920,332

※カナダ大学の学費は年々上昇傾向です。学費推移が分かるよう過去3年間の学費を表示しています。

こちらは留学生向けの学部別平均授業料(カナダ全土平均)です。上記はたった1年間の授業料です。4年間留学する場合、一番安い教育学部でも学費だけで700万円程度かかることに。

なお、医学部や歯学部で、留学生の受け入れをしている大学はごく一部。且つ、入学するのもかなりの難関と言われています。

日本の私立大学の費用と比較

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出典:QゼミWeb通信

ちなみに、日本の私立文系の学費は4年間で400万円弱。留学する場合は、学費だけでも日本の私立大学の1.5~2倍の教育資金が必要になる計算です。

学費以外では、留学中の生活費は一体いくらかかるのか、下記の記事でもご紹介しているので、よかったら合わせてどうぞ。

学部別の学費を州別で比較

上記の学費は、あくまでカナダ全土の平均です。前回の記事でお伝えした通り、カナダの大学は州によって大きく学費が異なるため、留学希望の学部が高額であっても、学費が安い州を選ぶことで、予算内に収まる可能性もあります。

いくつかの学部を例に見てみましょう。

歯科学部の州別学費

歯学部2019 / 2020
オンタリオ84,909
ブリティッシュコロンビア69,272
ノバスコシア52,538
ケベック34,226

 

留学生を受け入れている大学が少なく、データは4州しかありません、オンタリオ州では年間84,909ドル(約700万円)に対して、ケベックでは34,226ドル(約282万円)です。

教育学部の州別学費

教育学2019 / 2020
オンタリオ27904
ブリティッシュコロンビア22269
アルバータ20849
ニューブランズウィック20477
サスカチュワン20249
ケベック17636
プリンスエドワード島15632
ノバスコシア15182
マニトバ11939

 

カナダ平均で一番学費が安かった教育学部。州別で見ると、オンタリオが一番高く、年間27,904ドル(約230万円)。一番安い州はマニトバで、11,939ドル(約98万円)です。

数理・IT学部の州別学費

数理・IT学部2019 / 2020
オンタリオ39,515
ケベック28,052
ブリティッシュコロンビア26,608
アルバータ21,217
サスカチュワン19,898
ノバスコシア18,966
マニトバ16,584
ニューブランズウィック14,878
プリンスエドワード島13,590
ニューファンドランドラブラドール11,460

 

オンタリオ州を筆頭に、ケベックやBC州など都市部の州が高く、ニューファンドランド、プリンスエドワード、ニューブランズウィックなど、地方の州が安くなっています。

その他に気になる学部があれば、Statistics Canadaのデータベースにてご確認ください。

【カナダ人向け】カナダ大学の学部別授業料

カナダ国籍・永住権保持者向け2017 / 20182018 / 20192019 / 2020
歯学部22,56922,74721,717
医学部14,27414,79414,162
法学12,80713,21612,388
検眼学12,33011,236
薬学部10,36710,78010,687
工学部8,1068,5328,000
獣医学部7,6477,8677,878
理数・IT学部7,1577,3206,851
経営・行政学7,1437,2226,827
建築学6,6106,9676,473
体育・ 生命科学6,2066,3976,056
健康・公園・保養・フィットネス学6,2876,2275,867
芸術・コミュニケーション学5,8576,1315,770
パーソナル・保安・輸送学6,0446,2035,708
農業・ 天然資源保護学5,6655,8315,601
看護学5,6365,7635,596
社会科学・行動科学5,7395,9025,544
人文学5,6195,7735,542
教育学部4,4234,7324,624

※カナダ大学の学費は年々上昇傾向です。学費推移が分かるよう過去3年間の学費を表示しています。

文系の学部はいずれも、年間6,000ドル前後になっている一方で、医療系の学部や法学部が高額になっています。

医療系は超高額日本の国公立大学は、医学部や歯科学部であっても、他の学部同様、年間授業料は一律で約54万円。一般的なサラリーマン家庭からでも、医師や歯科医になれる環境があると言えます。

一方、カナダの医療系の学部は、公立でも非常に高額

しかも、カナダでは高校卒業後に、医学部や歯学部に直接入学することができません。通常の4年制大学を卒業後、さらに4年間医学部(メディカルスクール)に通うという履修システムを取っているため、カナダで医者や歯科医を目指すには、日本よりも莫大なお金がかかると言えます。

ただし、これらもやはり「カナダ全土の平均授業料」で見た場合です。

学費を州別・学部別に比較

カナダ人向けの学費も、専攻が同じでも州によって学費異なってきます。いくつかの学部を例に、州別に学費を比較してみます。

歯科学部の州別学費

歯学2019 / 2020
Ontario36,425
Saskatchewan35,667
British Columbia29,346
Nova Scotia25,592
Manitoba22,486
Alberta20,184
Quebec3,986

 

医療系の学部は、州によって授業料が大きく異なります。

オンタリオ州は、2019年より州政府が学費の値下げを実施したものの、歯学部の学費は年間36,425ドル(約300万円)と、カナダ一の高さ。日本の私立医科大学並みです。一方、一番安いのはケベック州で、3,986ドル(約33万円)。オンタリオ州とは1/10もの差があります。

ケベックにある大学の歯学部というと、名門マギル大学やモントリオール大学。いずれも相当な難関ですが、歯科医師を目指すのであれば、出来ることならケベックの大学に行ってほしいと願ってしまいますね。ただ、ケベックでは州外在住者向けの学費が設定されており、州内在住者の4倍ほど高くなるのでご注意を。(それでもオンタリオに比べると、学費はかなり低め)

医学部の州別学費

医学2019 / 2020
Ontario24,151
Nova Scotia20,681
British Columbia18,473
Saskatchewan17,998
Alberta13,313
Newfoundland and Labrador12,250
Manitoba9,165
Quebec3,427

 

医学部は一番学費が高いのがオンタリオ州で、年間24,151ドル(約199万円)、一番安いのがケベック州の3,427ドル(約28万円)です。マニトバ、ニューファンドランド・ラブラドール州も、他州より低め。

数理・IT学部の州別学費

数理・IT学部2019 / 2020
Ontario8156
Nova Scotia7945
New Brunswick7531
Saskatchewan6916
Prince Edward Island6270
British Columbia5290
Alberta5258
Manitoba4232
Quebec3170
Newfoundland and Labrador2691

 

数理・コンピューター・情報科学部は、医療系の学費ほどの州差はないものの、やはりオンタリオが突出。オンタリオ、ノバスコシアが高い一方で、ニューファンドランド・ラブラドール、ケベック、マニトバは安めです。

その他の学部の比較は、Statistics Canadaのデータベースにてご確認ください。


 

以上、今回はカナダの大学費用を学部別にご紹介しました。

日本の感覚からすると、「公立であれば、どの学部も学費は一律」と思いがちですが、カナダの公立大学では学部ごとの学費の違いがあるため、要注意です。

州によって、ここまで費用が違っていると、1人暮らしの生活費を考慮しても、地元よりも他州の大学に通わせるほうが安い、ということも十分あり得ます。

また、希望の学部の授業料が高いからといって、費用面で諦めてしまう前に、他州の大学も検討してみる価値もあると思います。(もちろん、その大前提は「合格」ではあるのですが・・)

記事内データ出典元:Statistics Canada

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2 コメント

  1. 義理の妹の旦那さんがドクターになるために大学&大学院生やってますが、すごくお金と月日が掛かるらしいです。ノバスコシアはお医者さんの数が深刻なほどに少ないそうですね…(-_-;) 聞いた話なんですが、お医者さんになるまで10年近くかかるし、給料ほぼ無しらしいです。
    カナダの奨学金制度は日本と違って長期無利子ってことでもないらしく、早く返さないと借金は増える一方とか…同い年で自己破産した友人もいます。
    また身内の話ですが、妹の旦那さんは、将来ミリタリードクターの研修を受けるってことで、ある程度の助成金をもらっているとかいないとか。これは、給料前借りにあたるのかよくわからないんですけど、それくらいやらないとお医者さんにもなれない人もいるみたいです。

    • 大学4年+医学部4年、さらに専門科を目指すなら最低2年以上、、となるとやっぱり10年とかですよね|д゚)相当金銭的余裕がないと、無理ですね。
      しかも、奨学金で自己破産だなんて、厳しい現実!!日本の奨学金も最近だいぶ叩かれてますが、カナダの奨学金に比べたらだいぶ優しい制度なのですね・・。

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