子供の誕生日や初節句、七五三など、時には写真館で写真を撮ってもらうのって、とてもよい記念になりますよね。
日本ではスタジオアリスや、スタジオマリオといった子供写真館がありますが、カナダの写真館ってどうなのでしょう?
カナダにはどんな写真スタジオがあるのか、日本のスタジオアリスなどとの違いや、価格設定、写真の選び方、撮影方法などについてご紹介したいと思います。
この記事の目次
カナダの写真スタジオについて
まず、写真を撮影してくれる写真館ですが、大手チェーンの写真スタジオもあれば、こだわりのコンセプトを打ち出した写真スタジオ、個人経営のスタジオなど、数多くあります。
低価格が魅力の大手写真スタジオ
大手チェーン店の写真スタジオは、スーパーマーケットなどに併設されており、価格も良心的。日本よりもかなり気軽に写真を撮影できるようになっています。
クリスマスのホリデーシーズンともなると混雑していて、予約必須ですが、普段であればさほど混雑はしておらず、飛び込みで撮影してもらうなんてことも可能だったりします。
ウォルマートに併設されている写真スタジオ。価格は低め。背景はシンプルなものから、クリスマス用などもある。撮影小物はあまりない。
LoblawsやSuperstoreなどのスーパーに併設されている写真スタジオ。撮影枚数は限定され、撮影時間も短めだが、価格はとても安い。背景もシンプルなもののみで、撮影小物もほとんどない。
デーパートのシアーズに併設されている写真スタジオ。価格は低め。背景はシンプルなものが多く、撮影小物は多少用意があり、誕生日用の数字のオブジェはある。
着物撮影ができる日系の写真スタジオ
トロントやバンクーバーなどには、日系の写真館もあり、七五三などの貸衣装で写真撮影ができるところもあります。わざわざ日本に帰国しなくても、記念撮影ができるなんて、これはかなりありがたいサービスですよね。
✅Sweet Memories Portrait Studio
トロントにある写真館。着物の貸衣装の用意があり、七五三や節句の写真が撮影できる。
バンクーバーにある写真館。着物や、卒業式用の袴などの用意もあり、七五三や節句、卒業式などの写真撮影ができる。
日本の写真館との違いがいろいろ
スタジオアリスなどの日本の写真館に慣れていると、カナダの写真館ではいろいろな違いを感じます。例えば・・・
洋服は自前で用意する
日本の写真館だと、衣装を無料貸与してくれるところが多いですよね。アリスやマリオなどでは、ヘアメイク込み、衣装は選び放題、何枚でも着放題という大盤振る舞い。もちろん、たくさん着れば着るほど、写真を買いたくなってしまうのですが。。
カナダの写真館では、基本的に衣装は自前です。日本と違って、カナダではドレスの価格も安いですし、ドレスを着る機会も多いので、自前でも問題なしなのでしょうね。
また、特に正装はせず、普段着で気軽に写真を撮ることも多い文化。日常の思い出として、普段着の写真もまた良いものですよね。
撮影小物は少なめ
日本だと、子供写真館で撮影した写真って、こんな感じに、セットや小物も多くて、にぎやかですよね。
出典:スタジオアリス
それに比べると、カナダの写真館は、撮影小物やセットは少なめ。
もちろん、写真スタジオによっての違いはあれど、ほとんど用意のない写真スタジオも多く、割と殺風景な感じ。「人物勝負!」といった感じでしょうか。
子供の盛り上げ方はイマイチ?
日本の子供写真館のスタッフさんって、すごいですよね。子供の笑顔を引き出す天才だと思います。
子供写真館には7か所くらい行ったことがありますが、どのカメラマンに当たっても、きちんとトレーニングされているのか、ほぼ外れなし。ぬいぐるみで興味を引いてみたり、顔芸をしてみたり、声色を変えてみたり。ぬいぐるみで子供にタッチして、子供から笑顔が出たら、即座に自分はフレームアウトしてパチリ、なんていう体力消耗パターンも。本当に一生懸命で、頭が下がる思いでした。
それに比べると、カナダでは、そこまでの一生懸命さは・・・、ないかなw
ぬいぐるみなどで子供の気を引いてはくれるけど、いい表情が取れなかったら、それまで。この点も、撮影者によって大きく異なるとは思いますが、私が行った写真スタジオでの経験や、人から聞いた体験談からしても、日本のように、体力を消耗するほどw、+熱心には盛り上げてはくれないように思います。
その分、親が一生懸命にならなきゃいけません(笑)
スタジオ以外の場所にも出張撮影してくれる
多くの写真館で「On Location」と言うサービスを提供しています。
このサービスは、自宅や公園、結婚式の会場など、どこでも好きな場所へカメラマンが出張して、撮影してくれるよいうものです。自宅などの慣れた環境であれば、より自然体な写真がとれるだろうし、ペットなどとも一緒に撮影できるので、これはいいかも。
通常の撮影プランに追加料金を払う形が多く、例えばウォルマートでは、30分の撮影時間で35ドル、1時間で50ドルを追加して払うという設定です。
写真サイズと印刷枚数の関係
上記のように、日本と異なるところはいろいろですが、写真のサイズや写真の選び方も、大きく異なります。
スタジオ写真を撮りに行くと、一般的に「バンドルプラン」で撮影することが多いと思います。例えば、LoblawsやSuperstoreなどのスーパーに併設されているPhotolabでは、下記のようなプランがあります。
出典:Photolab
まず、39ドルという価格も激安でビックリですが、写真の枚数もすごく多い!写真は3ポーズ、印刷枚数は「8 portrait Sheets」となっています。
Portrait Sheetというのは、8x10インチの写真です。日本のサイズでは6切り(6P)相当。つまり、6切が8枚。結構な枚数ですよね。しかも、選ぶ写真サイズによっては8枚以上になります。
というのも、下記のように、写真の印刷枚数はサイズに応じて異なるのです。.21
カナダサイズ | 日本サイズ | 枚数 |
8×10 | 6切 | 1 |
5×7 | 2L | 2 |
3.5×5 | L | 4 |
Wallet(2.5×3.5) | 証明写真 | 8 |
8x10サイズを選ぶと1枚ですが、2Lに相当する5x7サイズを選ぶと2枚、L版に相当する3.5x5サイズを選ぶと4枚、といった具合に、サイズに応じて枚数が異なります。
先ほどの例だと、「Portrait Sheets 8枚」となっていましたが、大きな写真が欲しければ8枚全て8x10サイズを選んでも良いですし、5x7や3.5x5、Walletなど、いろいろなサイズを組み合わせてることも可能です。
日本のスタジオアリスでは6切りで4900円、2Lで3200円、L版でも1800円もするので、それから考えると、スーパーなどに併設されているフォトスタジオの写真価格は超激安と言えると思います。
なお、撮影した写真はその場でパソコンで確認しながら、どの写真にするか、またサイズはどうするかなどを選ぶことができます。写真の仕上がりは2~3週間というところが多いようです。
以上、カナダの写真館についてご紹介しました。
大手チェーン店の写真スタジオに関して言うと、撮影セットも簡素で、衣装の用意もありませんが、日本に比べたら価格が激安!記念日以外にも、普段着で気軽に記念写真する、なんていうのも良いかもしれませんね。