先日、娘の1歳のお誕生日がありました。1歳の誕生日と言えば「一升餅」ですよね。海外に住んでいても、やはり日本式のお祝いもしたいものです。
カナダでも売ってる?・・・いや、もちろん売ってません・・・
でも、大丈夫!餅米が手に入れば、ホームベーカーリーやフードプロセッサーやミキサーなど、自宅にあるもので一升餅だって作れるのです。
今回の記事では、簡単なのに、きれいな仕上がりになる「一升餅」の作り方を詳しくご紹介したいと思います。
同じ方法で、一升餅だけでなく、お正月の鏡餅なんかも作れますよ。また、海外で売られているもち米ならでは注意点もあるので、ぜひご参考くださいね。
なお、四角くカットした切り餅(のし餅)の作り方は、別記事にアップしているので、下記をご参考ください。
海外でお餅を作ろう!Sweet Riceと餅つき機能無しホームベーカリーで「切り餅」の作り方
一升餅とは
一升餅って、一生餅や誕生餅、背負い餅などとも呼ばれますよね。
地域によっても違いがありますが、一般的には、食べ物に困らないように、健康であるように、そして、円満な人生を送れるように、と願いを込める儀式だそうです。
一升餅とは、一升のもち米で作ったお餅を丸い形にしたものです。初誕生日に1歳を無事に迎えられたことをお祝いし、一生の重みとして背中に背負わせることで、
- 一生(=一升)食べ物に困らないように
- 一生(=一升)健康でありますように
- (餅の丸い形のように)一生円満な人生を送れますように
という願いを込めた伝統行事です。
出典:マーミー
あとは何といっても、思い出に残る!!
赤ちゃんにとっては、重くて苦しいだけなので、親の自己満足っていうのも大いにありますが、、、ビデオや写真に残せば、将来子供が見ても楽しめるし、ぜひともやりたい儀式ですよね。
海外の「もち米」はSweet Rice
海外でお餅を作るとなると、気になるのが餅米です。
そもそも売っているのか?売っていたとしても、アジアンショップなどで取り扱っている、高級食材?
ところが、もち米って、実はスーパーでも簡単に手に入るものだったりします。私がよく購入しているのがこちら。
「Sweet Rice」という表記となっているものです。Glutinous Riceとも呼ばれます。
このSweet Riceは、Superstoreというカナダ全土にあるスーパーマーケットで売られていたものです。いつもは2kgで4.99ドルなのですが、今回はセール中になっていて、3.99ドルになっていました♪激安!
カナダの田舎町のスーパーですら手に入るので、きっとカナダ全土、そして海外なら大抵の国で手に入るものだと思います。
でも、このもち米、日本のものとはちょっと違います。
タイ産のお米なのですが、日本のお米が短粒種である一方、こちらは長粒種。そのため洗い方などに少し注意が必要です。(詳しくは後述します)
一升餅に必要なもち米の量
一升餅を作るときに必要なお米の量ですが、一升=10合です。1合は150gなので、10合で1.5kgのもち米が必要ということに。
先ほどのもち米は2kg入りだったので、一袋で十分足りますね。
ちなみに、この1.5kgのもち米をお餅にすると、水分を含む分、その重量は約2kgになるそうです!赤ちゃんは、2kgもの重たいお餅を担がされるわけなので、そりゃぁ大泣き必須ですね。
一升餅の作り方
さて、一升餅の作り方ですが、一番簡単なのは、餅つき機能が付いたホームベーカリーで作る方法ですが、海外では手に入りませんよね・・。
今回は、餅つき機能の無い普通のホームベーカリーで作る方法と、フードプロセッサー(ミキサー)で作る方法の、2種類をご紹介したいと思います。
餅つき機能無しのホームベーカリー編
ホームベーカリーがあれば、「こね」の工程をホームベーカリーに任せられるので、簡単にお餅ができます。所要時間は約1時間半(お餅が固まるまでの時間は除く)。
まず、一度に作れる餅の量を確認
ホームベーカーのサイズによって、一度に作れるお餅の量が異なるため、作り方の前に、まずは一度に作れるお餅の量からチェックです。
私が持っている1斤タイプのホームベーカリーだと、4合までなら全体をこねることができたので、海外で売っているような1.5斤くらいのホームベーカリーだと6合位までいけると思います。
今回は1升=10合のお餅を作りますが、私は炊飯の工程は4合、6合と2回に分けて炊き、ホームベーカーのコネの工程は、4合、4合、2合、と3回に分けました。
そのため、出来上がりの一升餅は、1つの大きな一升餅ではなく、ホームベーカリーや炊飯器などの容量の都合上、2~3個に分かれてしまうのですが、子どもに担つがせる時には「一升」のお餅であることには違いないので、あまり気にせずに・・・とw
1 もち米を洗う
もち米をさっと水で洗って、ざるに取り、水気を切ります。
Sweet Riceのタイプにもよるとは思いますが、長粒種の場合、吸水しやすいため、洗うのはささっと簡単でOKです。研ぐというより、すすぐ感じです。
また、長粒種は、水に浸すと吸水し過ぎてしまうので、浸水は不要です。
2 もち米を炊く
しっかり水を切ってから、通常のお米と同じように、炊飯器でもち米を炊きます。
水の分量は、個人の好みやSeet Riceの種類にもよると思いますが、基本的にお米と同量のお水で炊きます。もち米1カップなら、1カップのお水。
私は圧力鍋を使って炊きましたが、圧力鍋の場合も、通常の炊飯と同じでOKです。
3 ホームベーカリーでこねる
炊けたご飯をホームベーカリーにセットして、パン生地作りなどのコースで、滑らかになるまでこねます。だいたい20分程度。
4 ボールやお皿にラップを敷く
待ち時間に、ボールや、丸みのあるお皿にラップをきれいに弾き詰めておきます。お皿の面にお水をつけると、ラップがきれいにくっ付きやすいです。
5 お皿にお餅を入れる
4で用意したお皿、もしくはボールの上に、ホームベーカリーから取り出したお餅を広げます。取り出す時は、手をお水で濡らしておくと、手にくっつきません。
そして、濡らした手で表面を平らにしておきます。
5 お餅を取り出せば完成
数時間後、お餅が固まれば、ラップごとお皿から取り出します。あとは、全体が固まるまで1~2日ほど待てばOKです。
フードプロセッサー/ミキサー編
ホームベーカリーをお持ちで無い方は、フードプロセッサーやミキサーなどでも簡単に作れます。
工程としては、まずお米をフードプロセッサーで粉砕してから、お餅に炊き上げます。
ただし、この場合、「炊飯」ではなく、「蒸らす」方法で作るため、予めお米の浸水時間が必要となり、時間がかかります。所要時間は約半日(お餅が固まるまでの時間は除く)。
なお、粉砕したお米を「炊飯」するのは、焦げやすく、失敗しやすいので、お勧めしません。・・経験談(笑)
また、一度に作るお餅の量は、蒸し器のサイズに応じて変更してください。
1 もち米を洗う
もち米をさっと水で洗って、ざるに取り、水気を切ります。
2 もち米を浸水する
もち米の2倍くらいのお水にお米を浸します。長粒種は日本のお米よりは吸水しやすいので、浸水時間は5時間くらいでも大丈夫ですが、出来れば8時間~半日くらいかけて、十分に浸水させることをお勧めします。
3 もち米をフードプロセッサーにかける
お米を15分くらいかけてしっかり水切りをした後、フードプロセッサーにかけて細かくします。
何回かに分けて少量づつ粉砕したほうが、粉末状になりますし、フードプロセッサーにも負担がかかりません。
4 もち米を蒸し器で蒸す
蒸し器に濡らした蒸し布をセットし、粉砕したもち米を入れます。なお、蒸し布は布巾や木綿の布などでも代用可能です。
粉末状なので、蒸し時間は20分ほどでOKです。圧力鍋で蒸す場合は、加圧5分くらいでOKです。
蒸し器から取り出し、軽くこねる
粉砕した状態で蒸しているので、蒸し上がった時には既に「ほぼお餅」の状態ですが、荒さが気になるときは、ボールなどに取り出し、めん棒などを使って軽くこねると、完璧です。
この後の工程は、ホームベーカリー編の4番以降の工程と同じです。
完成した一升餅
ラップから取り出してみました!
カビ防止のためにも、ラップをしたままでもよいのですが、ラップを取り外す場合は、くっ付き防止のために、お餅の表面にコーンスターチをごく薄く伸ばしておきます。「寿」などの字を書きたい場合は、筆を使って食紅などで書けばOKです。
「お皿+ラップ」の成形方法のおかげで、きれいな丸形に仕上がります。
丸餅を作る際など、コーンスターチを手に取って丸めて成形したり、コーンスターチを敷き詰めたお皿の上にお餅を流し込んで型取りしたこともあるのですが、どうしても表面がボコボコしがち。
ラップを使うやり方が一番簡単、且つ、きれいに仕上がるのでおすすめですよ。失敗を重ねた私の経験談です(笑)
一升餅を使った祝い方
さて、一升餅のお祝いの方法は、風呂敷で包んだ一升餅を赤ちゃんに担がせるというもの。
海外では風呂敷は手に入りにくいけど、海外の赤ちゃん子育てでは何かとお世話になる「Swaddle」と呼ばれるおくるみ用のブランケットを風呂敷代わりにしました。
サイズもちょうどよく、赤ちゃん用なので可愛い柄が多いし、一升餅を包むのに持ってこい!
aden + anais 2036F classic swaddle 4-pack, liam the brave
一升餅をおくるみで包んで、赤ちゃんの背中に「たすき掛け」するように担がせます。
あとは地域によって違いもあるけど、一升餅を背負いつつ、「選び取り」をするお祝い方法も。
「選び取り」は赤ちゃんの近くに、鉛筆や、楽器、電卓、お金など、将来を連想させるようなものを置いておき、赤ちゃんがどれを掴むかで、将来を占うというものです。信憑性はもちろんないけど、、、盛り上がること必須!
手作り一升餅の良さ
日本にいた頃は、買うのが当たり前で、作ろうなんて考えもしなかった一升餅。確か、息子の時に、和菓子屋さんで購入した一升餅は3500円くらいしたと思います。
でも、いざ作ってみると、案外簡単で、安上がり!今回の一升餅はたったの3ドルくらいで済みました(笑)
しかも、原料はもち米と水のみ。保存料も入っていないですし、安心・安全ですよね。もちろん、海外に住んでいると、お米の産地や銘柄はあまり選ぶ余地はありませんが・・
以上、海外でも作れるお餅の作り方、そして、一升餅でお祝いする方法をご紹介しました。
作る手間はあるけど、一升餅があれば、お子さんの1歳のお誕生日がますます思い出に残る楽しいイベントになること間違いないし!海外に住んでいても、諦めずにぜひ作ってみてくださいね。
また、同じ方法で、一升餅だけでなく、鏡餅もできますし、もちろん丸餅や切り餅なども作れます。海外でもつきたてのお餅を楽しみましょう~♪
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1歳のお誕生日おめでとうございます✨
可愛いさかりですね~我が家にはもう遠い昔です、可愛さ激減のお年頃ですから(笑)海外でも一升餅を準備して日本らしいお祝いをしてあげるハピバナさん、素敵ママです♪選び取りは韓国の1歳のお祝いで必ずするイベントなんですが、日本でも地方によってはあるんですね。知らなかったです。
ひろこさん、ありがとうございます♪
一升餅、お祝いもできるし、大好きなお餅も食べたいし、一石二鳥でした(^o^)
選び取り、韓国人の友人もから聞いたことがありました!西日本出身の我が家では風習としてありましたが、もしかしたら韓国から伝わったものかもしれませんね。娘は見事お金をつかみ取って、将来に期待を抱いています(笑)