カナリーシードって、ご存知ですか?
小鳥を飼っている方なら分かる方も多いと思うのですが、カナリアやインコにあげる「鳥の餌」。
でも、これからは鳥の餌としてだけでなく、人も食べられる健康食品としてスーパーに並ぶ日も近いですよ!!
と言うのも、実はカナリーシードって、栄養満点で、酵素を多く含む食品として、アメリカなどでは、すでに美容健康マニアの間で人気のスーパーフードだったのです。
出典元:inkanatural
その豊富な栄養から、カナリーフードの食用認可が長年望まれていたそうですが、この度ようやく食用認可されたとのことで、昨日のニュースになっていました。ニュース記事も参考に、今回はカナリーシードがどんなものなのか、栄養や効能などついて調べてみます。
カナリーシードとは
出典元:Metro News
カナリーシード(Canary seed)は、 「カナリアシード」とも呼ばれ、カナリークサヨシというイネ科の植物の種子です。インコやカナリアなどの小鳥の餌として、よく目にしますよね。
でも、ここ数年、鳥だけでなく人にもよい栄養食品として、人気が高まっています。
実は他の穀物に比べると、悪玉コレステロールの抑制したり、過酸化脂質の発生を予防する不飽和脂肪酸が多く含まれていたり、酵素やたんぱく質を多く含み、且つ、グルテンフリーであることから、ダイエットや糖尿病などの改善が期待できるそう。
すでに美容家や健康マニアの間では話題の健康食品となっていて、食品認可される前から、カナリーシードの粉末などが通販で購入できるようになっています。
その高い栄養素は周知されているものの、安全性の調査や研究の遅れから、なかなか食品認可が進んでいなかったのですが、ついにこの度、アメリカとカナダにおいて、正式に食品利用が認められました。
カナリーシードの栄養
鳥の餌としての流通しかなかったカナリーシードが食品認可された理由、それは、豊富な栄養素のおかげです。『地球上で最も強力で栄養豊富な種』とも呼ばれているくらい。チアシードの栄養素もすごいですが、種ってやっぱり生命の源なだけあって、栄養豊富なのですね。
カナリーシードにどのような栄養素が含まれているかというと、まず、突出しているのが、植物性たんぱく質の高含有率です。その量は他の穀物に比べ各段に多く、たったテーブルスプーン6杯に、2~3キロのお肉に匹敵するたんぱく質を含有しているそう。
酵素やアミノ酸、抗酸化物質も非常に多く含んでいるのも特徴です。
また、脂肪分も多く含んでいるのですが、そのうちのほとんどが不飽和脂肪酸であることも大きく注目されています。
その他にも、鉄分、食物繊維、葉酸、カリウム、カルシウムなども多く含んでいます。
カナリーシードの効能
豊富な栄養素と酵素を含むカナリーシードは、美容や健康面にいろいろな効能があげられます。
健康効果
- 酵素による、肝臓、腎臓、膵臓の負担低減、機能サポート
- 血糖値の改善
- 肝硬変の改善
- コレステロールの低下
- 動脈硬化の防止
- 痛風、リウマチ、浮腫、胃炎、胃潰瘍の改善
- 高血圧の改善
美容効果
- 抗酸化物質による、アンチエイジング効果
- リパーゼ酵素の脂肪分解効果による、肥満やセルライトの解消
- 脂肪燃焼効果
参照元:inkanatural.com
この通り、糖尿病の改善から、肝臓や腎臓の負担軽減、ダイエット、アンチエイジング効果まで、幅広い効能が期待できます。食品認可される前から、話題になっていたのも納得の効果ですね!
カナリーシードの食べ方
カナリーシードの食べ方は、これまでのいろんな「シード」のように、焼き菓子や、パンなどに入れて摂取するのが食べやすくて、おすすめのようです。
ニュース記事では、ベーグルやビスケット、パン、クッキー、クラッカー、シリアルなどにして食べる方法が紹介されていました。香ばしくて、美味しいらしいので、いろいろ合いそうです。
今後は、成形してシリアルバーのようにした栄養補助食品やヘルシースナックとしての販売が検討されているそうです。
筆者の住んでいるカナダでは、チアシードやフラックスシード入りなど、いろんな種子、穀物が入った食パンがごく一般的に売られています。今後はカナリーシード入りの食パンを見かけるようになるかもしれませんね!
これ、チアシード入りの食パン!表面だけでなく、中にもチアシードがたっぷり入ってます。
また、既に食用利用している美容家や健康志向の方の間では、カナリーシードを水に浸してミキサーにかけた「カナリーシードミルク」が人気のようです。どんな味なんでしょうね?!
認可食品としてのカナリーシード
ついにアメリカとカナダで食品としての販売が認可されたカナリーシードですが、認可されたのは「外皮」を取り除いたものだそうです。
鳥の餌として販売されていたカナリーシードは外皮付きなので、鳥用のものを摂取するのは控えたほうがよさそうですね。外皮以前に、そもそも人用でないため、控えたほうがよいのはもちろんですが。。
すでにアメリカの通販サイトなどでは健康食品としてカナリーシードパウダーが発売されていましたが、公式認可されたことを受けて、今後はますます市場を拡大していくと思われます。日本でも、健康食品としてのカナリーシードをスーパーで見かける日も近いかもしれません。
ちなみに、カナダはカナリーシードの世界最大の生産国だそうで、世界消費量の8割がカナダ産。今回の食品認可を受け、今後の需要拡大、産業拡大への期待が高まりから、今回のカナリーシード食用認可のニュースが割と大きく取り上げられていました。
以上、鳥の餌から、一気にスーパーフードに昇格したカナリーシードについてまとめてみました。スーパーなどで見かけた日には、どんなものか、試してみたいなぁと思います。楽しみです!