大川翔「ザ・ギフテッド」に学ぶ子供の英語力UP法!海外住みだけじゃネイティブ並みは無理らしい・・

更新 | 2016-04-02公開

4歳半の時にカナダにやってきた息子。カナダ生活も1年半近く経過し、英語力はだいぶ伸びてきたと思います。先日もピアノの個人レッスンの先生との会話をずっと聞いていたのですが、ずいぶん流暢に話していてビックリ。

やっぱり子供って吸収力がすごい!小さい頃に海外生活を送るようになると、自然に英語は身に付いていくんだな、と思う日々・・・・でした。過去形。ええ、そう信じておりました。

でも、悲報です・・・。それは間違いらしい!!

ネイティブのような英語力を身に付けるには、いくら英語圏のカナダで生活しているといえど、日本人家庭で育っている我が子の場合は、家庭や本人の大いなる努力が必要だということが分かりました・・・

それを痛いほどに思い知らされたきっかけは――。

天才少年・大川翔君の本「ザ・ギフテッド」

大川翔君ってご存知ですか?すごーく有名なカナダ在住の日本人。

日本人のご両親を持ち、日本で生まれた彼は、5歳でカナダに移住し、9歳でカナダ政府からギフテッド認定され、12歳で高校に飛び級、そして14歳でブリティッシュ・コロンビア大学に入学しているという、超スーパー天才児。

テレビやニュースなどでも何かと話題になりますよね。そんな彼が14歳の時に書いた本、「ザ・ギフテッド」。

どんな内容か、とても気になっていたのですが、たまたまアマゾンのKindle本セールを物色していたら、この本も安くなっていてラッキー♡なんと3月中は679円になっていました!Kindleセール、ちょくちょく見ておくとお得ですねぇ♪
おっと、話がずれました。そう、この翔君の本。

これ、本当に素晴らしい本でした。翔君自身の言葉で書かれているし、内容も引き付けられるものばかりで、とても読みやすいです。そして、子どものやる気を引き出すためのご両親の教育方法が素晴らしい。旦那と2人で読んだんだけど、うひょー、うひょー、盛り上がりながら読ませてもらいました。

この本で一番衝撃的だったのが、何事に対しても、翔君が自ら進んで惜しみない努力をしていること。『小学生がこんなに一生懸命やるの?!』、『こんなに努力するの?!』という驚きの連続・・。しかも、それを苦とせず、むしろ心から楽しんでるの!!

まず親が子どものやる気を引き出す天才であり、そして翔君が努力することの天才であり、勉強を楽しむ天才。だからこそ、彼がギフテッド認定されるほどの超スーパー天才児になったのではないかと思います。

「目から鱗」な英語習得方法

この本の中に、私にとっては「目から鱗」だったこともありました。それは、英語学習の項目。

5歳の時にカナダに移住し、カナダの小学校に通い始めた翔君。英語環境に身を置いて、学校生活を通じて英語を身に付けていったのかと思いきや、単に学校に通わせるだけではなかった!!

なんと、近所の小学生を雇い、ひたすら本を読み聞かせてもらっていたそうです。その数、一週間に60冊以上!!

母さんが、近所の「小学生」を何人か雇った。そう、雇ったのは小・学・生。1時間4カナダドル。300円ちょっと(3000円のかきまちがいじゃないです)。小学生といっても、6年生(12歳)。だから、十分、役に立つ!僕は、そのとき、まだ5歳だったから、12歳は、ずいぶんと年上のお姉さんに思えた。

~中略~

で、僕の方はというと、うちにやってきたその小学生のお姉さんたちの隣に座って、絵本をひたすら読んでもらう。これだけ。

ずいぶんとたくさん読んでもらった。図書館からは、一家族あたり、一度に60冊まで借りられる。だから、いつも、大量に、絵本を借りていた。たぶん、毎回、60冊の限度いっぱいまで借りていたと思う。

毎週60冊は読んでもらう。いや、もっと多かった気がする。それに、気に入った本は、何度も何度も読んでもらってた。知らないうちに中身を覚えてしまった本もいくつもあった。

~中略~

でもね、休みの日なんかは、午前中2時間、昼2時間、夕方2時間。読んでくれる人はかわるがわる1時間交代。だけど、こっちは1人で、何人ものお姉さんたちを、次々に、相手するってわけだからね。

そのとき、極楽っていうのは大変な思いをするところなんだな、って思ってた。マジに。

出典:ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法

すごくないですか?!

それでも小学1年生の初めには、熟読度別リーディングチーム編成で、最低レベルのチームにいたそう。そこで、彼と彼のご両親は、この努力を続け、カナダに来て1年2ヶ月経った、小学1年生の終わりには、一番高いレベルのチームまで這い上がったとのこと。

さて、Grade1(小学後1年)の最初、つまり9月のとき、どうやら知らないうちにリーディング力をテストされてて、その結果、レッド・チーム(リーディング力最低クラス)に振り分けられてたってことに気が付いた。夏の間、脳みそがとろけそうなほど本読みしてもらって、なんかわかるような気がして、いい気になってたんだけど、甘かった。でも、僕は、そんなどん底のようなところから、這い上がった。

熟読度別のリーディング力最低クラスからどうやって這い上がったか?って話。

中略

僕は、毎日、たくさんの本と格闘。脳みそがとろけそうになりながらも、頑張り続けた。

中略

たた読んでもらうだけじゃなく、お姉さんのあとについて声に出して読んだり、1文ずつ交代で読んだりもした。そのほか、テープやCDを聞きながら、自分でも声に出してたくさん読んだ。父さんや母さんの前で、声に出して発表するように読んだりもした。新しい本もどんどん読んだし、古い本も何度も読んだ。

中略

そして、1年の終わりが近づいたころ、ついに先生に、

「今日から、イエロー・チームへいらっしゃい」

って言われて、あこがれのイエロー・チームの本を渡された。

「やったぜ!」

丸1年かかったけど、僕は、レッド・チームからイエロー・チームへと這い上がった。それもこれも、大量の本を読んだからだと思う。たくさん本を読んでもらったし、自分でも読んだ。すごく自信がついた気がする。

出典:ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法

子供が低学年のうちは、英語環境に身を置きさえすれば、英語は自然と身に付くものだと思っていた私・・。翔君のこの並外れた努力には、本当に驚愕でした。。

周りのネイティブの子どもたちに追いつこうと思うと、ここまでしないとだめなのか・・。しかも、こんなハンパない努力を続けた天才少年ですら、周りの子たちに追いつくのに、1年以上もかかっています。

翔君の場合、その後もさらに膨大な量の読書を継続していて、小学3年生になった頃には、1日で600ページもの本を読んでいたそう!!これって、すでに速読をマスターしたということですよね・・。ひょぇぇ・・。

さらに、語彙力増強のために、「Word Smart Junior」という語彙力増強のための小説をよんだり、「Wordly Wise」という語彙をあげるためのワークブックを何冊もやっていたそう。

ここまでになると、すでに周りのネイティブの子どもたちをも上回る英語力!その高い英語力のおかげもあって、どんどん飛び級していったそうです。

ボキャブラリーに乏しい息子の英語力

それに引き換え、我が家・・・。自宅での英語学習なんて、これと言って特にしていません。学校生活任せw

あえて挙げるとすると・・・。テレビはすべて英語。でも、カナダにいるんですもん、当たり前ですよね。。。本の読み聞かせは1日に6~7話くらいしていますが、そのうち半分は英語の本。となると、1日たったの3話程度です。

やっぱり、翔君の英語学習量と比べたら、雲泥の差が!!

しかも、翔君、ESLクラスにも1年間みっちり通っています。息子は言うと、息子の通う小学校にはESLクラスは別途設けられておらず、英語サポートが多少付く程度。しかも、単純すぎるテストだけで判断され、息子にはESLサポートは付かなかったのです。

と言うことは・・、これじゃ、息子、1年たっても、2年たっても、周りの子たちの英語力にはとうていに追いつかないことになる!!

でも、確かに息子の英語を聞いていると、ボキャブラリーに乏しいです。一見すると、友達同士とも普通に会話しているようにも見える。でも、よくよく聞いていると、息子の文章の作り方、言葉のチョイスはとても簡単なものばかり。文法の間違いも多い。妹のことをひたすら「He」、「His」と言ってるときもあるし、「She do」とかも言ってる。

家で英語の絵本を読み聞かせている時も、大人しく聞いてるから理解しているのかと思いきや、いざ、「この単語知ってる?」と聞いてみると、「知らない」。うう、やっぱりね・・。分からない単語があっても、学校ではいちいち全てを聞いていられず、受け流しているのでしょうね。。

現に、すでにカナダで1年半弱経過しても、このレベルと言うことです。

日本人家庭とネイティブ家庭、語彙力に大きな差

子どもの語彙力というのは、小さいうちは特に、家庭の影響が大きいと思います。

親が意識的に色々なボキャブラリーを使って子どもに話しかければ、その子のボキャブラリーは自然に増えていくでしょうし、絵本やテレビの影響も大きいですよね。

親が意識すれば、日常生活様々な場面で、新しい言葉を使って話しかけることができるし、絵本を読んでいて、知らない言葉や難しい言い回しがあったら、ニュアンスを含めて意味を説明してあげたり、別の言葉に言い換えてあげることもできます

純日本人家庭の我が家。日本語ではこれがバッチリ可能です。

 

でも、英語だったら???

もちろん無理ーーー!!

 

日常生活の会話も完全に日本語ですし、英語の絵本の読み聞かせをしていても、私も知らない単語が出てきます。そんな時は辞書を使いながら説明はしているけど、ニュアンスとかまでちゃんと伝えきれません。。。

そのため、今の我が家の状態では、家庭での語彙力強化がほとんど見込めないわけです。いくら英語圏カナダで生活をし、現地の学校に通い、現地のお友達と遊んでいたとしても、子どもが小さいうちは、長い時間を一緒に過ごすのは家族ですし。

そして、その一方、ネイティブ家庭では、私たち日本人家庭が日本語で行っているように、日常生活からの言葉のシャワーを与え続け、日々、子どもたちは新しい言葉を習得していくわけです。

こう考えてみると、ネイティブの子どもたちとのボキャブラリーの差は、なかなか縮まらないはずですね。それどころか、下手したらどんどん開いてしまう一方かも・・・。

日本人家庭はやっぱり「努力」が必要

そういうわけで、やっぱり日本人家庭である我が家は、翔君がそうだったように、やっぱり相当の努力が必要ということです。

で、これ。

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ええ、真似てみました(笑)成功者の真似をするのが一番の早道ですもんねぇ♡

幸い、私の地元の図書館でも最大60冊まで貸出してくれます。日本の図書館は20冊程度だったと思うのですが、カナダの図書館はすごいですね!寛大といいますか、スケールが大きいといいますか。

さすがに60冊を一気にというわけにはいかないけど、、、最近は20~30冊くらい借りています。私、影響されやすいでしょう?、本当に(笑)

そして、読み聞かせの本数も、朝食後に5~6話、寝る前のお話し1話と、1日でも6~7話程度でしたが、時間をみつけて、できるだけ多く読むようにし始めました。やっぱり時間を決めて読むほうが習慣化するので、夕飯の後がいい感じ。息子は食べるのが遅いので、私が食べ終わったら、本を読むようにしています。

私の発音で読み聞かせていますが、どうなのだろう、と正直疑問もありますが。。。CD付きの絵本も活用しなきゃなぁと思います💦

また、息子が自分で本を読む練習をするために、大好きなPaw Patrolの本や、LEGOのNEXO KNIGHTSのレベルリーディングの本を購入し、声に出して読ませるようにしています。どちらも息子が大好きなお話しなので、食いついて何度も読んでくれるのが素晴らしい。

  

特にPaw Patrolの方は、12冊セットだったのですが、フォニックスを意識した作りになっています。一冊がとても薄く、簡単な内容の本なので、今の息子の英語力にはピッタリ。『自分で一冊全部読めた!』という自信につながり、とても良かったです。文量が多くないため、ボキャブラリーUPはあまり期待できませんが、リーディング力はしっかりつきそう。

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今のところ、この簡単なPaw Patrolの本や、図書館から借りた本で、一日2冊くらい自分でも読むようさせています。

読み聞かせの量をもっと増やすこと、息子自身も本を読む習慣をつけること、この二つの努力をしばらく継続してみようと思います。翔君に比べると、全然努力のレベルが足りないけど、我が家はもうこれくらいでアップアップ(笑)天才家庭のすごさを改めて感じます。本当、尊敬。。


以上、子どもの英語力はどうしたらネイティブ並みになるのか、天才少年・大川翔君の事例とともにご紹介しました。

日本人家庭の場合は特に、海外で生活していることにあぐらをかいていては、ネイティブ並みの語彙力、文章表現力にはなかなか届かないのではないかと思います。やはり、一にも二にも「努力」ですね!

天才少年があそこまで努力をしていたのなら、凡人の息子は一体どれだけの努力が必要なのか。。。そう考えるとちょっと凹みますが、、、ネイティブと肩を並べて話せる日を目指して、息子には頑張ってほしいなと思います。

IELTS受験者必見!

2 コメント

  1. ハピバナさん、私もこの本読みました。
    が、あまりにも遠い話のようで、「素材が違う!」と、真似する事すら思いつきませんでした(笑)
    小学一年生で、たくさんの本と格闘して頑張って、這い上がって「やったぜ!!」って、
    自分の息子見てると、数年後にそんな気持ちを持てるように育てることすら至難の業のように思えます〜。
    海外在住の場合、早期の完成度を目指さなければ、日本人家庭でもティーンの頃にはネイティブ並になっているんじゃないかと想像してしまうのですが、やはり難しいのでしょうか?
    日本に暮らす我が家、息子は英語の取り組みを少ししているのですが、相当の努力をしてもらわないとネイティブ並にはほど遠いということだけは確実だとわかるのですが。
    先日お勧め頂いたPaw Patrolは、見せてみたら「まだ難しい」と言っていました。英語ももちろんですが、世界観の理解がまだ追いつかないようです…(大丈夫か!?笑)

    • ハハさん、翔君の本、読んだのですね!本当、本人のやる気・意欲がすごすぎですよね!!日本人家庭で、5歳でカナダに来た我が家と状況が似ているだけに、比較してしまって、「ガックシ、落胆・・・」でした(笑)
      日本人家庭でも、そうですね、ティーンのころにはかなりネイティブ並みに近くなるのかもしれません。でも、出来れば本人のためにも、早く英語は習得させてあげたいなぁと思います。やっぱりちゃんと会話できたほうがお友達との関係もうまくいきやすいだろうし、学校の授業も結局は国語力(英語)ですしね・・・。最近、お友達や勉強のことが悩みというか不安に感じているので、少しでも今の状況が良くなればなぁと思います。。。
      Paw Patrol、そう言えばうちの息子もはまりだしたのは5歳半のころからだったかも。もう少し先だったかもしれませんね。でも、Octonautsが楽しいんですもん、大丈夫ですよ!だって、大人的には、海底基地のあるパトロール隊?って現実にないだけに、Octonautsの世界観のほうが難しく感じます(^^;)強烈にはまっちゃう「何か」があるんですよね~、きっと♡

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