缶、ビン、ペットボトルなどの空き容器、きちんとリサイクルされていますか?カナダではリサイクルが必須です!
環境のため??それももちろん大前提。でも、それだけではありません。なんたって、リサイクルしなきゃ損をしてしまうから!
今回はカナダ全州で導入されている「強制デポジット制度」についての紹介と、州ごとに異なるデポジット金額や、飲料容器をどこに返却すれば良いのか、そして実際にどのような流れで返金してもらうのか、などについてまとめたいと思います。
この記事の目次
強制デポジット制度とは
強制デポジット制度とは、缶やガラス容器、プラスチック容器などに予め「デポジット(預り金)」を上乗せして販売している制度で、容器を返却すれば、デポジットがリファンド(換金)される仕組みです。
路上や公園などに散乱する空き缶や空き瓶の回収とリサイクルを促進するためのもので、景観保全とリサイクル促進という二つのメリットがあります。
カナダでは1970年にブリティッシュコロンビア州で初めて導入されて以来、次々に他の州も追随し、今やカナダ全ての州で強制デポジット制度が導入されています。この制度のおかげで、回収率は劇的に上がり、今では品目によっては9割以上、平均でも7割程度の高い回収となっています。(データ元)
私が住んでいるノバスコシア州では、下記のように一つの飲料容器ごとに「10セント」程度のデポジットが取られています。
10セントとは言え、ケース買いしたら結構な価格です。例えば、40本で4.59ドルと、激安のCostcoのお水も、デポジットだけで4ドル追加。つまり、実際にはレジにて合計で8.59ドルも払うことに!商品金額のほぼ倍!!
紙パック入りのジュースも10セントのデポジットが必要なので、40本入りともなると4ドルのデポジットが追加されます。12.99のジュースも16.99ドルに!
たかだか10セント、、、でも、まとまった数になると、かなり高く感じますよね。これは確実に返金しにいかなければもったいない!
州ごとの強制デポジット制度の比較
強制デポジット制度はカナダ全土で導入されているとは言え、対象品目やデポジット金額など、制度の内容が州によって異なります。
Bottle Bill Resource Guideというサイトに、州ごとの分かりやすい比較表がありました。こちらの比較表から気になる項目だけ抜き出してみました。(画像をクリックすると拡大します。)
データ参考元:Bottle Bill Resorce Guide
オンタリオではアルコール飲料しか、デポジットが取られていないのですね!返却の手間がなくて、これは正直羨ましいです。。
他州では、牛乳・豆乳のコンテナは除外されているものの、それ以外の飲料容器はたいていが対象品目となっているとことが多いです。
デポジットの額も州ごとの違いはありますが、だいたい一つの飲料容器ごとに5~10セント、ものによっては20セントものデポジットが取られています。
空き容器の返却先は、お店で良い州もあれば、回収ステーションでないといけない州もあります。
また、アルバータ、BC、マニトバ、オンタリオ、PEのようにデポジットが丸々すべて返金される州もあれば、ノバスコシアやニューブランスウィックなどのように、デポジットの半分しか返金されない州もあります。。
本当に地方自治が進んでいるカナダです。飲料容器の強制デポジット制度においても、州ごとの違いがいろいろですね。
州ごとの空き缶・空き瓶の回収先
ぜひとも返金してもらいたいデポジット。返却先は州によって販売店であったり、一般的に「Depot」と呼ばれる回収センターやリサイクルセンターであったりします。
上記のリストにも返却先の情報は掲載されていますが、州ごとに詳しく見てみると・・
アルバータ州
返却先:回収センター
ロケーション:こちらから確認できます。
ブリティッシュコロンビア州
返却先:回収センター/販売店
ロケーション:こちらから確認できます。
マニトバ州
返却先:販売店
ロケーション:こちらから確認できます。
ニューブランズウィック州
返却先:回収センター
ロケーション:こちらから確認できます。
ニューファンドランド州
返却先:回収センター
ロケーション:こちらから確認できます。
ノバスコシア州
返却先:回収センター
ロケーション:こちらから確認できます。
オンタリオ州
返却先:The Beer Store ※LCBOでは返却不可
ロケーション:こちらから確認できます。
プリンスエドワードアイランド州
返却先:回収センター
ロケーション:こちらから確認できます。
ケベック州
返却先:販売店
※スーパーなどに自動回収機が設置されているようです
サスカチュワン州
返却先:回収センター
ロケーション:こちらから確認できます。
空き缶・空き瓶の返却の方法
実際にどのように返却すればよいか、流れをご紹介しますね。
私が住んでいるノバスコシア州の場合、空き缶等は「Enviro-Depot」という回収ステーションに持ち込みます。
持ち込む空き缶やペットボトル、ビンなどは、品目で分ける必要もなく、中を洗う必要も、ラベルをはがす必要もありません。このように適当に袋に入れて大丈夫。
袋のままスタッフの方に渡すと、奥のほうで中身を出しながら数を数えてくれ、受付の人からデポジットを返金してもらえます。正直、『ちゃんと数えているのかな?!』という疑問もあります(笑)
この時の返金額は、3.1ドルでした。
ちなみに、、、ノバスコシアではデポジットは半額しか戻ってこないので、オンタリオやBCなどに比べると、返し甲斐があまりないかも💦まぁ、それでもチリツモ!ブルーバッグに入れて捨てると、ゼロ円だけど、多少なりともお金になるのは嬉しいですね。
以上、カナダで空き缶、空き瓶、ペットボトルなどの飲料容器をリサイクルして、返金してもらう方法についてご紹介しました。これまで空き容器を捨てていたという方も、ぜひぜひ明日からは環境のためにも、そしてお財布のためにも、返却・換金してもらってくださいね~