【子供英語教育】カナダ小学校で子供に教えている「英語を読む練習方法」が面白くて、効果的!

更新 | 2016-01-26公開

我が家、カナダに来て約1年が経過しました。

息子5歳はというと、週2~3回のデイケア通いに始まり、9月からは小学校に入学したわけですが、英語力はだいぶついてきました。言いたいことをしっかり伝えられるようになったし、文章もしっかりしゃべれるようになりました。

先日も、これから「おっぱいタイム♪」な妹に向かって、「Enjoy your milk, buddy」なんて言ってくれちゃうものだから、私、大ウケで(笑)

本当、学校の存在ってすごいです。

特に学校に通いだしてからは、英語の文章を読んだり、書いたりする力がついてきてビックリしています。私自身、日本の英会話教室で子ども英語教師をしていたこともあって、英語の読み書きを教える方法ってなかなか難しいなぁと感じていたのだけど、カナダの小学校での教え方は、なるほどなぁと関心させられました。

今回は、カナダの小学校では、どんな風に子供たちに英語の読み書きを教えているのかをご紹介したいと思います。英会話教室に通っているお子さんや、自宅でお子さんに英語を教えている方にもきっと参考になるのではと思います!

①やっぱり基本はフォニックス

フォニックス、日本の小学校での英語授業や、英会話教室などでも取り入れているところも多いと思います。やっぱり、アルファベット一つ一つの音を覚えるのは必須ですね。アルファベット一つ一つの音が分かれば、単語の読み方も自然に分かるようになりますもんね。

カナダの小学校でも、フォニックスは日々子どもたちに教えてくれています。

息子も学校で習っているようで、入学当初はよくアルファベットを見ては、「これの読み方はねーー」と、ジェスチャー付きでやってくれました。

例えば、「i」は、ほっぺたを手で引っかくジェスチャーと、痛そうな表情で、「イ」(エとも聞こえる)を発音してみたり。痛そうな表情が面白くで、何度もやらせてみる私(笑)

フォニックスと言えば、松香洋子先生の教材が逸品です。

私自身、小学校英語教師資格を取得する際に、松香先生の講習を受けたり、英語教材を購入しましたが、自分の息子の英語学習に大活躍でした。おかげで息子はカナダに来る前から、フォニックスに関してはバッチリでした。

②ポップコーンワード=最頻出英単語から攻める!

息子の学校では、日々の宿題として、ポップコーンワードを使った文章を朗読するというものがあります。

ポップコーンワードというのは、「a」や「the」、「I」のように、英語の文章に頻繁に出てくる頻出単語のこと。この最頻出単語から、視覚的に暗記してしまおうという練習です。

息子の学校では、このようなポップコーンワードが書かれたプリントをファイリングしていて、家に持ち帰って読む練習をしています。ポップコーンワードは毎週少しづつ増えていっています。

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私が教えていた英会話教室は割と大手ではありましたが、英語を読む練習というと、フォニックスをやったり、簡単な絵本を指でなぞりながら、ゆっくり読み上げるというものでした。

でも、この方法だと相当フォニックスが頭に入っていなくては、一人で読むのは難しい。しかも、フォニックスのルールはいろいろあって、例外的なものもありますし・・・。

その点、このポップコーンワードを暗記するという練習方法は、記憶力の高い子供たちにぴったりだと思います。フォニックスとの相乗効果もあって、ポップコーンワードで覚えた単語が増えてくると、そのほかの知らない単語も、推測して読めるようになってきます。

例えば、うちの息子。

ポップコーンワードで「For」を覚えたら、「Form」や「Forgot」など、知らなかった単語も読めるようになりました。もちろん、間違えることはたくさんあるけど、推測する力がかなりついてきたと思います。

また、英文法は習っているわけではないけど、ポップコーンワードには「Went」や「Goes」なども出てきます。日常の会話、文章の流れで文法を理解していくのですね。確かに日本語もそうですよねぇ・・

③リズム感のある詩で、読むことの楽しさを

詩の朗読。これも毎日の宿題の一つ。

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すごくびっくりしたんだけど、カナダでは幼稚園~小学校低学年のうちは、教科書がないんです。

教科書もないのに、どうやって毎日勉強するんだろう?!と不思議だったんですが、ポップコーンワードにしても、この詩の朗読にしても、こういう手作り教材が使われているんです。

でも、これってすごくいい方法だなぁと感心させられました。

一ページごとに、自分で工作したり、絵を塗ったりして、オリジナル作品に仕上がるので、ページページに愛着が出るし、内容に対する想いも強くなって、読むのも楽しくなるのでは、と思います。

これがもし、既成の教科書に掲載されているポエムを読み上げるものだとしたら、やる気や読む楽しさは半減するかもしれません。

しかも、本の朗読と違って、詩なので、リズムが良くて、読むのも楽しそうだし、私も聞いていて楽しい。詩のテーマも、落ち葉やサンクスギビング、クリスマスなど、季節ごとの内容を取り入れているので、内容的にも魅力的です。

ポップコーンワードと同じく、このポエムは毎週一つづつ増えていて、ファイリングしています。自宅に持ち帰って、毎日の宿題として、読み上げる練習をするのですが、さすが子供の記憶力の高さです、あっという間に詩をまるごと覚えてしまいます。

でも、先生からは、単に暗唱するのではなく、読んでいるところを指でなぞりながら読み上げるように、と指示があります。こうすることで、英単語を読む力を鍛えているんだと思います。


以上、英語の読み方、リーディングについて、カナダの小学校で教えている方法をご紹介しました。この3つの取り組みで、息子の英語のリーディング力はメキメキ上達中です。

フォニックスでアルファベットの音を覚えるのをまずは大前提として、あとは暗記も取り入れながら、楽しみながら学習ができるように工夫されていて、とてもいい勉強法だと思います。

特にポップコーンワードなどは、日本のお子さんの英語教育にもすごく効果的だと思うので、ぜひとも取り入れてほしいなと思います。

追記:
小学校でのリーディングの練習について、下記もアップしました。

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2 コメント

  1. カナダ移民1周年おめでとうございます♪
    私もいつかそう言ってもらえる日が来ると嬉しいです!
    我が家の娘達は、9月に3年生と6年生に入る予定です。衰えが酷く大きな声では言えませんが私も元英語講師でして、こういトピ勉強になるし関心あるので有り難いです!
    ちなみに小学校高学年の様子なんかはわかりますか?

    • ひろこさん、ありがとうございます。
      お子さんたち、9月からが楽しみであり、緊張もしますね!
      小学校高学年ともなると、みんな大人っぽくてびっくりしちゃいます。
      日本と違って、お勉強はそんなにがっつりやらないらしいですよ。
      長期休暇は宿題無しですし。。
      日本の小学校で過ごしてきたお子さんであれば、カナダの小学校では簡単すぎるくらいかもしれませんね(^^;)

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