家族でカナダ移住した我が家。渡航前は何から準備したらよいのか?何をしておくべきなのかがよく分からず、情報集めにとても苦労しました。
今回の記事では、「渡航前にしておくこと」について、時期別に書きたいと思います。
カナダ渡航前に私が実際に作成していたTO DOリストに、準備が足りていないくて後悔したことや、厄介だったことなどを追記しましたので、だいぶ抜かりのないチェックリストになっていると思います。
移住だけでなく、海外赴任、留学、ワーホリなどの長期滞在などでも通じる部分は多いと思うので、ご参考になれば幸いです。また、チェックリストをPDFファイルにしたので、必要に応じて印刷していただければと思います。
この記事の目次
- 1 渡航半年~1ヵ月前
- 2 渡航1ヶ月~1週間前
- 2.1 銀行・クレジットカード類の住所変更
- 2.2 不要なクレジットカード・銀行口座等を解約
- 2.3 国際免許証取得
- 2.4 賃貸契約解約の申し出
- 2.5 火災保険解約
- 2.6 自動車保険:英文無事故証明書の取得
- 2.7 自動車保険:中断証明書の取得
- 2.8 学資保険の解約、もしくは住所変更
- 2.9 医療保険解約、もしくは住所変更
- 2.10 生命保険会社解約、もしくは住所変更(海外渡航通知書)
- 2.11 税務署へ相談(確定申告の相談)
- 2.12 年金事務所へ相談(任意加入しないとどうなる?)
- 2.13 水道、電気、ガス、電話、インターネットなどの解約
- 2.14 実家等への郵便転送
- 2.15 住民票の除去&住民票取得
- 2.16 戸籍謄本取得(念のため)
- 2.17 卒業証明書英文取得
- 2.18 医療保険加入
- 2.19 家電や家具の引き取りサービス確認
- 2.20 海外では購入しづらいものを購入
- 2.21 船便、手荷物(スーツケース)のパッキング
- 2.22 現地レンタカー手配
- 2.23 携帯のSIMロック解除
- 3 いよいよ渡航直前!
- 4 海外赴任・移住TO DOリスト【PDFダウンロード】
渡航半年~1ヵ月前
渡航まであと半年となったら、できることを徐々に始めていきましょう。
渡航先情報収集
渡航先によって必要となる書類、準備することも違うので、早めに情報収集。
現地サポートもしくは現地での知人探し
現地在住の知り合いがいたり、以前現地に住んでいた知人がいる場合は、事前にコンタクトしてみましょう。おすすめの居住エリアなど、現地在住者でないと分からない情報も聞けますし、渡航後もいざという時にサポートしてもらえるかもしれません。
歯医者受診
治療に時間を要することもあるので、歯科医は早めに受診を開始しておくのがおすすめ。
健康診断・定期検査
念のため、万一の結果に備えて、治療もできるよう、もしくは渡航プランさえも変更できるよう、早め受診がおすすめ。
予防接種(大人も子供も)
渡航先によっては、日本では一般的に受けない予防接種も必要です。
我が家は「渡航外来」という専門の科がある病院に行き、何の予防接種が必要か相談し、破傷風とB型肝炎の予防接種を受けました。
お近くに渡航外来がない場合は、通常の病院でも大丈夫ですが、何の接種が必要かは自分で確認する必要があります。我が家が渡航準備中に一番頼りにした「海外赴任リロケーションガイド」という本にも、渡航地域別に必要な予防接種の目安が掲載されているのでご参考ください。
予防接種証明書取得
母子手帳を確認し、接種済みの予防接種と、渡航に備えて新たに接種した予防接種について、病院で英文予防接種証明を発行してもらいます。子どもはもちろんですが、大人の分もあった方がよいです。渡航後に不要な予防接種を打たずに済みます。
病歴等の記載と紹介状を書いてもらう
私の場合、妊娠していたこともあり、経過やこれまでの病歴について、英文の紹介状を書いてもらいました。カナダで病院にかかるときに、とても役立ちました。特に病歴がある場合は、現地で一から検査する羽目にもなりかねませんので、用意してもらった方が安心です。
過去の健康診断結果等をまとめておく
現地でファミリードクターに診てもらう時に、過去の検査結果があると良いです。無駄な検査も省けますし、自分自身、今後の健康状態の推移・比較を知るためにもおすすめ。
為替レート確認&外貨購入
渡航が決まったら即刻、為替レートのチェックを始めましょう!そして、お得なタイミングを逃さずに、外貨購入しましょう。海外送金の方法は、後述しますね。
実はこれは、我が家が抜かっていて、すごーーく後悔したこと。渡航直前、カナダドルが100円を超えるようなタイミング(普段は1カナダドル=80円程度)で慌てて大金を交換して、大損しました。。。
航空券の価格チェック&予約
日々刻々と変わる航空券の価格。早めに購入するというより、早めに価格の動向チェックを開始しておきましょう。チェックを早めに開始することで、相場が分かり、安いタイミングを逃さずに購入できますよ。
相場をチェックするためにも、スカイスキャナーのような各航空会社のチケットをまとめて確認できるサイトが便利です。
一時滞在先の予約
飛行機のチケットを購入したら、渡航後の滞在先も確保しましょう。もし、渡航後に家探しをするのであれば、最低でも2週間は予約しておくのがおすすめ。我が家は1週間しか予約しておらず、大失敗でした。
というのも、予想外に家探しが難航。家が決まっても、照明やベッドなどを購入しないことには、住むこともできず、結局現地で2か月近くホテル滞在する羽目に。ホテル料金は事前に最安値比較して予約していた方が断然安く、現地到着後に滞在延長するのはとても高くつきました。。。
海外引越し・発送方法の確認
我が家は格安船便の「ドアツーポート」というサービスを利用。複数社から見積もりを取って、発送方法を業者を決定しました。船便の準備方法など、下記記事に別途詳しくまとめていますのでご参考ください。
車売却&自動車保険解約
車は早めに売却しました。たしか渡航2か月前とか。というのも、買取業者が車を買い取った後も、渡航直前まで代車を無料で貸してくれるというオファーを出してくれたから。自動車税と保険料は多少は戻るし、気持ちもスッキリ。早めに売却相談してみるのもおすすめです。また、車処分に伴い、自動車保険解約も行いました。
資金移動方法、海外送金準備
お金をどうやって現地に持って行くか、手段を考えておきます。もし100万を超える大金を持って行くのであれば、海外送金が安全&お得です。海外送金を考えているのであれば、外貨購入用のFXの口座を開く、海外送金がお得な銀行に口座を開くなど、海外送金の事前準備をしておきましょう。資金移動の詳細は、下記の記事をご参考ください。
不用品廃棄
荷物を最小限にするべく、フリマやヤフオクに出品したり、買取り業者に依頼したり、粗大ごみで廃棄したりなど、大量の不用品の整理をしていました。
特に、家族での赴任や移住となると、一番大変なのが「荷物整理」だと思います。渡航直前になると、やることが多くなり、とても忙しくなります。荷物の整理は早め早めに進めることをおすすめします。(これは私自身の大きな反省点です。。。)
渡航1ヶ月~1週間前
渡航一か月前になると、行政手続きや書類手続きが増えてきます。
銀行・クレジットカード類の住所変更
JALカードやSMBC信託銀行プレスティアなどは海外住所でもOKですが、国内居住でないと口座やカードを維持できないところがほとんどです。国内居住限定の場合、我が家は解約したり、実家に住所変更しました。また、海外への住所変更が可能な銀行やカードは、事前に必要な申請用紙だけ送ってもらい、現地で居住先が決まってから郵送で手続きしました。
不要なクレジットカード・銀行口座等を解約
不要なクレジットカードや銀行口座を整理したり、解約しました。
国際免許証取得
すぐに現地の免許が取得できれば良いのですが、手続きに時間がかかりそうな場合は、念のため国際免許証を取得しておくと安心です。発行する地町村により、即日発行のところもありますが、1週間程かかるところもあるので、お早目に。
賃貸契約解約の申し出
契約に沿って、1か月前までに退去する旨伝えて手続き。
火災保険解約
賃貸解約日に合わせて解約しました。
自動車保険:英文無事故証明書の取得
渡航先で自動車保険料を安くするための必須アイテム。配偶者限定等の加入だと、証明書には配偶者の名前が入ってない場合があるので要注意。現地で夫婦共に保険料割引を受けるには、配偶者の名前も入れてもらうことを条件にあげる保険会社が多いです。我が家はこれが抜けていたので、カナダから証明書を取り寄せたりで、とても苦労しました。
自動車保険:中断証明書の取得
今後日本に帰国することになった時に自動車保険を安くするためにも、念のため取得しておきましょう。
学資保険の解約、もしくは住所変更
我が家が加入していた学資保険は、海外住所になってもOKとのことでしたが、アメリカやカナダでは大学は親のお金で行くのじゃなく、奨学金をもらってでも自力で行く風潮があることや、カナダの大学は日本よりも学費が安いことも知り、結局解約しました。
※カナダに来てから、RESPという政府援助金のある教育資金積立を始めました。
医療保険解約、もしくは住所変更
海外在住でも保険が有効になる会社もありますが、我が家が加入していた保険会社の場合、①日本人医師がいる病院であること、②日本と同レベルの医療であること、などなど保険適用のための条件がややこしく、請求手続きが厄介そうだったので、あっても意味なし、と判断し、解約しました。
生命保険会社解約、もしくは住所変更(海外渡航通知書)
生命保険会社も、海外居住でも有効なところが多いです。我が家はひとまず現地でいいプランが見つかるまでは継続することに。
税務署へ相談(確定申告の相談)
株をやっていたこともあり、会社の年末調整だけでなく、確定申告も必要だったため、税務署に行って、確定申告等はどういう手続きが必要か確認しました。我が家の場合は、海外から郵送で確定申告書を送り、税金の支払いは日本にいる親に代理人になってもらいました。
年金事務所へ相談(任意加入しないとどうなる?)
年金事務所で年金の取り扱いをどうするか、相談しました。アドバイスを聞いた上で、カナダの年金事情も考慮しつつ、我が家は年金の任意加入はしませんでした。年金事務所に行くと、相談に乗ってくれるので、ご自身のケースを確認されるもの良いと思います。
水道、電気、ガス、電話、インターネットなどの解約
退居日に合わせて、停止・解約手続き。
実家等への郵便転送
郵便窓口もしくはWEBから郵便の転居転送サービスを申込みします。なお、いくつかの会社が海外移住者向けに郵便物の海外転送サービスも行っていますが、結局我が家は実家のお世話になってます。なので、郵便転送先は実家にしています。
住民票の除去&住民票取得
渡航2週間を切る頃に、住民票を海外転出にしてもらいました。また、クレジットカード等の海外住所変更手続きに必要となるため、住民票(海外転出予定と記載があるもの)を複数枚入手しました。
戸籍謄本取得(念のため)
海外で何かの手続きに必要になるかもと思い、念のため複数枚取得。実際、子どもの学校の登録時に出生証明として使えたので助かりました。ただし、提出先によっては有効期限を厳しく言われるので、取得するにしても、なるべく渡航の直前取得がよいです。
卒業証明書英文取得
現地での就職活動に備えて、事前に取得しておきました。夫の転職活動の採用プロセスでもバックグラウンドチェックの際にこの証明書を要求されたので、取得しておいて大正解でした。
医療保険加入
渡航先の公的医療保険に加入出来ない場合、予め海外旅行保険に加入しておきます。私が調べた限りでは、渡航前もしくは渡航後早い時期でないと加入できない会社が多かったので、お早目に確認することをおすすめします。
日本の保険会社の場合、請求手続きも日本語で安心です。ただ、日本の保険料は割高になりがちなのは確か。言語に不安がなければ、現地の保険会社とも比較検討することをおすすめします。
カナダの保険会社だと、ブリッジス・インターナショナル保険(BIIS) ならホームページも日本語ですし、保険の相談も日本語で対応してもらえる上に、保険料は現地価格で格安と、現地保険会社の中では断然おすすめです。BIISの保険内容や料金などの詳細は、こちらからご確認ください→ BIIS公式ページ
カナダに永住権を取得した上で渡航する方へ
ブリティッシュコロンビア州とオンタリオ州は3か月間の待機期間があるため、すぐには州保険に加入できません。3か月間は旅行保険に加入しておきましょう。それ以外の州には待機期間がなく、すぐに州の医療保険に加入できるため、旅行保険への加入は不要です。
家電や家具の引き取りサービス確認
不要となる家電や家具等を処分するため、引越し日に合わせて引取りに来てくれるよう事前にお願いしておきました。
海外では購入しづらいものを購入
渡航先にもよりますが、我が家はキッチン小物、薬、子ども用日本語教材、変圧器、歯ブラシ、洗濯ネット、ダニシート、日本食材の乾物などを購入。詳しくは下記の記事でも、日本から買ってきたいものを色々紹介しているので、ご参考ください。
船便、手荷物(スーツケース)のパッキング
飛行機手荷物は重量制限が厳格なので、パッキングは慎重に・・。我が家はスーツケース5個+大きなバッグ&機内持ち込み荷物と、無料の範囲内で最大限持込ました。
現地レンタカー手配
大量のスーツケース+子どもなので、空港からすぐにレンタカーを使うことにしました。事前に予約しておけば安心ですし、価格も比較検討できてお得です。
携帯のSIMロック解除
カナダの場合だけかもしれませんが、各携帯会社、SIMフリー端末を持ち込む場合、月額料金が安いプランを用意しています。日本で使っているスマホがまだまだ使える方は、SIMロック解除して持参しておくとお得です。詳しくは下記記事にて。
いよいよ渡航直前!
渡航直前にやること、やりたいことは3つ。
携帯の解約or休止
携帯会社によっては空港に店舗があるので、渡航ギリギリでの解約も可能です。
美容院に行く
現地で良い美容院がすぐに見つかるか分からないので、渡航直前にカットしてもらいました。実際現地に到着してみても、現地在住の日本人でも、日本へ一時帰国する際に美容院に行く人が多い!日本人が多い地域なら大丈夫かもしれませんが、出発前に行っておくのが安心です。
健康保険証の返却
渡航直前に空港のポストで会社宛に返却しました。現地に行ってからでも良かったのですが、送料も高くなるし、ということで、渡航直前に返却しました。
海外赴任・移住TO DOリスト【PDFダウンロード】
渡航前にやること、やりたいことはこんな感じでしょうか。各々の状況によっては異なることもありますが、大抵のことはカバーできていると思います。
今回ご紹介した内容を一覧にまとめ、TO DOチェックリストとして使えるようにしていました。下記からPDFファイルでダウンロードできるので、ぜひ印刷してチェックしてみてくださいね。これから移住や赴任などで海外に長期滞在される予定の方に参考になればとても嬉しいです。
私自身、ほとんど情報が無い中、途方に暮れていましたが、下記の「海外赴任リロケーションガイド」という本に助けられました。我が家は海外赴任ではなく、個人での移住でしたが、それでもやるべきことが分かり、とても参考になりました。留学などの長期滞在の場合にも通じることは多いと思います。
海外赴任2019年度版 リロケーションガイド 附録:出発までのチエックノート
また、記事内でもご紹介しましたが、日本から買ってきたいアイテムを紹介した下記記事も、合わせてぜひご参考ください。こちらも、持ち物リストとして使えるPDFチェックリスト付きです。
シンガポール移住予定者です。
参考になりました。ありがとうございます。
[…] 海外移住に海外赴任!渡航前にやること(TO DOリスト) […]
とても参考になりました。
ありがとうございます★
来年4月よりカナダのバンクーバーへ移住予定です。
またお邪魔するかもしれませんので、
宜しくお願い致します(^◇^)