カナダに移住して以来、日本食材を手作りする機会が増えました。時間はかかるけど、ずいぶん節約にもなるし、原料もシンプルで安心です。
そして最近、我が家の手作り日本食材に「納豆」も加わりました~
納豆は、アジアンショップなどでも買えるんですが、高い!手作りすれば、大量に作れて激安!さらに、遺伝子組み換えでない大豆も選べます。しかも、いざ作ってみると、案外簡単なんです!これはもう作るしかないですよ。
はじめに。「納豆菌」どうする?
手作り納豆の作り方は主に3種類。
- 粉末の納豆菌を元にする
- 市販の納豆を元にする
- 植物についた自然の納豆菌を元にする
私自身、試したことがあるのは1と2。3は未体験ゾーンです(笑)
一番手軽&失敗が少ないのは、1.の粉末の納豆菌を元にする方法だと思いますが、今回ご紹介するのは、2.の「市販の納豆」を元にして作る方法です。
というのも。
あくまで個人の感想ですが、粉末納豆菌を元に作ったものは、どうも味が劣るような気がして・・。市販の納豆を元にしたほうが美味しく感じるので、粉末納豆菌は納豆の在庫が切れた時のみ使っています。
でも、粉末納豆菌は安全に作れます。お好みで使い分けてください。作り方も、今回ご紹介する方法とほぼ同じです。
材料と用意する器具
- 大豆400gくらい
- 市販納豆 半パック(冷凍納豆でもOK)
- 圧力鍋(出来れば蒸し器付き)
- ざる
- お茶碗くらいの容器
- かき混ぜるためのスプーン
- 納豆を入れて保管するためのタッパーなど
※圧力鍋以外の器具は全て熱湯消毒しておきます。
レシピらしからぬ曖昧な量の材料、早くもズボラさが出てますね(笑)でも、これまで何度も作っていますが、正直、量は適当でもいいもんだ、という結論に達しました。
納豆菌はかなりパワフルな菌なので、ある程度の納豆菌を大豆に付けて、適度な温度さえ保ち、雑菌が入らないようにしてあげれば、きちんと発酵してくれます。
ちなみに、大豆は以前記事に書いたBulk Barnというお店で購入しています。100gで27¢と超激安、且つ、Non-GMO(非遺伝子組み換え)です。
手作り納豆の作り方
ではでは、いざ作り方のご紹介です。
大豆を軽く洗い、約1日水に浸す
我が家はコバエが寄ってきたら困るのと、夏の暑い時期などは腐ったら悲しいので、冷蔵庫に入れて戻しています。お水の量は大豆の3倍くらい必要です。
ここ大豆を圧力釜で1時間ほど蒸す
圧力釜で加圧5分、弱火で1時間ほど蒸して、柔らかめにしていますが、お好みの柔らかさになれば時間は適当で良いです。
ちなみに、蒸すのではなく、煮ても大丈夫です。
私も煮豆にして作りますが、個人的には味は同じかなぁと思います。ただ、煮豆にすると、皮が剥けやすくなるので、煮た後に一度大豆を熱湯に付けて皮を浮かせ、取り除いたほうが、食べた時の触感が良くなります。煮豆の場合、加圧8分ほどでOK。
大豆の温度を下げないよう、必ず熱湯を使うので、火傷しないよう要注意。そのため、私は後の処理が楽ちんな「蒸し豆」で作るようにしています。
【大豆が蒸しあがる直前に】熱湯と納豆菌を混ぜる
煮沸消毒した容器に、熱湯50cc位、市販の納豆半パックを入れて、スプーンでかき混ぜます。
納豆菌は130度までは死なないそうなので、熱湯に入れることで納豆菌以外の雑菌をやっつけて、雑菌のない納豆菌を取り出すことができます。
大豆の水を切る
蒸しあがった大豆を煮沸消毒したザルに入れ、しっかり水を切ります。
大豆に納豆菌液を入れて混ぜる
大豆が熱々の内に、先ほど作った納豆菌液を入れて、軽く混ぜます。
容器に大豆を入れる
消毒した容器に納豆を入れていきます。横から見た時に、大豆が3層に重なる程度の厚みになればOK。多めに大豆を入れすぎると、下の大豆に空気が届きづらく、発酵が進まないそう。
容器にラップをする
ラップには爪楊枝でポツポツ穴を開けて、納豆に空気が届くようにしておきます。
約40℃で1日保温する
手作り納豆は保温がとても重要!失敗する原因の多くが、保温の温度管理です。低すぎても発酵しませんし、逆に温度が高すぎても臭い納豆になってしまいます。
一番確実なのは、ヨーグルトメーカーやオーブンなどに入れて、40℃にセットしておく方法ですが────、貧乏性な私は(笑)、、、保冷バッグに下記のいずれかを入れて発酵させています。
- ペットボトルに熱湯を入れて、タオルで包む
- ホッカイロを入れて、タオルで包む
さらに、その保冷バッグをクーラーボックスに入れて、厳重保管。この方法で電気を使わなくても、無事に成功しています。なお、熱湯入りペットボトルを使う場合は、半日後に熱湯を入れ替えています。
約1日後、発酵しているのを確認する
約1日後の納豆がこちら。全体が糸を引き、うっすら白く菌で覆われます。
冷蔵庫に移し1~2日ほど熟成させれば完成
冷蔵庫に入れて発酵をストップさせると、熟成され、アンモニア臭も無くなり美味しい納豆になりそうです。いい感じに粘ってます!
我が家は一度に多めに作って、冷凍保存しています。前日に冷蔵庫に移しておけば、自然解凍されて美味しいですよ。もう一度納豆を作る時は、保存している納豆を元菌にしても作れます。
納豆のタレの作り方
納豆を手作りしたら、タレも必要ですよね!
レシピはとても簡単。下記をお鍋に入れて、ひと煮立ちさせるだけでOKです。私は少し甘めが好きなので、お砂糖も入れて作っていますが、その辺はお好みです。
- 醤油 50cc
- みりん 50cc
- 砂糖 大さじ1
- 酒 大さじ1
- 酢 小さじ1/2
- 塩 少々
- 粉末ダシ 少々
多めに作って、冷蔵庫保管しています。めんつゆ代わりに使ったりも。
以上、海外でも大量に食べれる「手作り納豆」の作り方でした。
簡単、美味しい、安い、そして安心!!日本にいる時から作ってればよかったーー!
自家製納豆を作り始めてからというもの、我が家はほぼ毎日納豆を食べるように。なんという幸せ・・・。さらに私的にありがたいのが、納豆さえあれば、おかずの数がちょっと少なくてもOKなところ(笑)
なんでも手に入る時代に慣れ過ぎて気付かなかったけれど、大抵の日本食材は作れるものだなぁと思います。しかも、それが海外という日本食材が手に入りにくい環境であっても、です。昔の人はなんでも手作りしていたんですもんね。
ぜひぜひ、皆様も手作り納豆、挑戦してみてくださいね。
はぴさんこんにちはー!!!
記事見た瞬間、思わず「ああああああああああ!」って声に出ちゃいました。
納豆がないと生きてける自信がないってくらい納豆命なんです!
我が家は娘も納豆命なのでなおさら、北米の納豆不毛地帯では厳しいですよね。
今パートしてる日配品を扱うドラッグストアでは納豆が3こパック60円しないくらいで買えるんですが、北米のアジア系ストアの冷凍納豆だと3こパック数ドルするときいてもう納豆破産覚悟でした。笑
単純計算して5倍も価格が違うなんて・・・・それも高級品じゃないのに。
とりあえずカナダ行ったらまず義家族宅に居候予定なので
極力ものを最小限にしていく予定なのですが
納豆作りのためにヨーグルティアを購入していこうと今から心に決めてましたが
ヨーグルティアなくても自家製納豆いけちゃうんですね。
はぴさんのこのレシピがあれば私もカナダの地で生きてける!!
生きる活力をありがとうです(大げさ?)
お味噌作りもいいですね!!更新引き続き楽しみにしてます♪
Grumpyさん、いつもコメントありがとうございます♪
納豆破産、ウケました(笑)
でも、本当、こちらで買う日本食材はどれも高いから、食費がかさみがちです(-“-)
納豆なんて毎日食べたいものなので、死活問題ですよね!!
簡単に失敗なく作れるのはやっぱりヨーグルティアとかですよね。
あと、こちらのオーブンは40度くらいの低温にも設定できるので、オーブンも簡単でした。
湿度を上げるために、バットにお水を敷いておけば、乾燥も防げます。
保冷バッグを使う方法は、保冷バッグにうまく並べて入れたり、
ウォーターボトルの熱湯を1回取り替えなきゃいけなかったりと、
ちょっと面倒だけど、発酵自体は問題なかったですよー
冬になってもカナダの家は暖かくなっているし、真冬でもこの方法でいけそうです(*^▽^*)
おおおおー!これはスゴイ!
ハリファックスに越したら 是非やりたいと思います。
情報ありがとうです。
思えばカナダに行くと決まってからは 最後の日本の日々には毎日納豆を食べて
名残を惜しんでいました。良い思い出。