海外でも毎日食べたい「自家製納豆」の作り方。しかも激安!

更新 | 2015-09-11公開

カナダに移住して以来、日本食材を手作りする機会が増えました。時間はかかるけど、ずいぶん節約にもなるし、原料もシンプルで安心です。

そして最近、我が家の手作り日本食材に「納豆」も加わりました~

納豆は、アジアンショップなどでも買えるんですが、高い!手作りすれば、大量に作れて激安!さらに、遺伝子組み換えでない大豆も選べます。しかも、いざ作ってみると、案外簡単なんです!これはもう作るしかないですよ。

RAインスタントポットを使って、より簡単シンプルな工程で、かつ、確実に美味しい納豆を作る方法もご紹介しています。
全工程写真付!インスタントポットで納豆の作り方。簡単なのに絶対成功する3つのコツは?

はじめに。「納豆菌」どうする?

手作り納豆の作り方は主に3種類。

  1. 粉末の納豆菌を元にする
  2. 市販の納豆を元にする
  3. 植物についた自然の納豆菌を元にする

私自身、試したことがあるのは1と2。3は未体験ゾーンです(笑)

一番手軽&失敗が少ないのは、1.の粉末の納豆菌を元にする方法だと思いますが、今回ご紹介するのは、2.の「市販の納豆」を元にして作る方法です。

というのも。

あくまで個人の感想ですが、粉末納豆菌を元に作ったものは、どうも味が劣るような気がして・・。市販の納豆を元にしたほうが美味しく感じるので、粉末納豆菌は納豆の在庫が切れた時のみ使っています。

でも、粉末納豆菌は安全に作れます。お好みで使い分けてください。作り方も、今回ご紹介する方法とほぼ同じです。

材料と用意する器具

用意する材料
  • 大豆400gくらい
  • 市販納豆 半パック(冷凍納豆でもOK)
使用する器具
  • 圧力鍋(出来れば蒸し器付き)
  • ざる
  • お茶碗くらいの容器
  • かき混ぜるためのスプーン
  • 納豆を入れて保管するためのタッパーなど

※圧力鍋以外の器具は全て熱湯消毒しておきます。

 

レシピらしからぬ曖昧な量の材料、早くもズボラさが出てますね(笑)でも、これまで何度も作っていますが、正直、量は適当でもいいもんだ、という結論に達しました。

納豆菌はかなりパワフルな菌なので、ある程度の納豆菌を大豆に付けて、適度な温度さえ保ち、雑菌が入らないようにしてあげれば、きちんと発酵してくれます。

ちなみに、大豆は以前記事に書いたBulk Barnというお店で購入しています。100gで27¢と超激安、且つ、Non-GMO(非遺伝子組み換え)です。

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手作り納豆の作り方

ではでは、いざ作り方のご紹介です。

大豆を軽く洗い、約1日水に浸す

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我が家はコバエが寄ってきたら困るのと、夏の暑い時期などは腐ったら悲しいので、冷蔵庫に入れて戻しています。お水の量は大豆の3倍くらい必要です。

ここ大豆を圧力釜で1時間ほど蒸す

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圧力釜で加圧5分、弱火で1時間ほど蒸して、柔らかめにしていますが、お好みの柔らかさになれば時間は適当で良いです。

ちなみに、蒸すのではなく、煮ても大丈夫です。

私も煮豆にして作りますが、個人的には味は同じかなぁと思います。ただ、煮豆にすると、皮が剥けやすくなるので、煮た後に一度大豆を熱湯に付けて皮を浮かせ、取り除いたほうが、食べた時の触感が良くなります。煮豆の場合、加圧8分ほどでOK。

大豆の温度を下げないよう、必ず熱湯を使うので、火傷しないよう要注意。そのため、私は後の処理が楽ちんな「蒸し豆」で作るようにしています。

【大豆が蒸しあがる直前に】熱湯と納豆菌を混ぜる

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煮沸消毒した容器に、熱湯50cc位、市販の納豆半パックを入れて、スプーンでかき混ぜます。

納豆菌は130度までは死なないそうなので、熱湯に入れることで納豆菌以外の雑菌をやっつけて、雑菌のない納豆菌を取り出すことができます。

大豆の水を切る

蒸しあがった大豆を煮沸消毒したザルに入れ、しっかり水を切ります。

大豆に納豆菌液を入れて混ぜる

大豆が熱々の内に、先ほど作った納豆菌液を入れて、軽く混ぜます。

容器に大豆を入れる

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消毒した容器に納豆を入れていきます。横から見た時に、大豆が3層に重なる程度の厚みになればOK。多めに大豆を入れすぎると、下の大豆に空気が届きづらく、発酵が進まないそう。

容器にラップをする

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ラップには爪楊枝でポツポツ穴を開けて、納豆に空気が届くようにしておきます。

約40℃で1日保温する

手作り納豆は保温がとても重要!失敗する原因の多くが、保温の温度管理です。低すぎても発酵しませんし、逆に温度が高すぎても臭い納豆になってしまいます。

一番確実なのは、ヨーグルトメーカーやオーブンなどに入れて、40℃にセットしておく方法ですが────、貧乏性な私は(笑)、、、保冷バッグに下記のいずれかを入れて発酵させています。

  • ペットボトルに熱湯を入れて、タオルで包む
  • ホッカイロを入れて、タオルで包む

さらに、その保冷バッグをクーラーボックスに入れて、厳重保管。この方法で電気を使わなくても、無事に成功しています。なお、熱湯入りペットボトルを使う場合は、半日後に熱湯を入れ替えています。

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約1日後、発酵しているのを確認する

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約1日後の納豆がこちら。全体が糸を引き、うっすら白く菌で覆われます。

冷蔵庫に移し1~2日ほど熟成させれば完成

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冷蔵庫に入れて発酵をストップさせると、熟成され、アンモニア臭も無くなり美味しい納豆になりそうです。いい感じに粘ってます!

我が家は一度に多めに作って、冷凍保存しています。前日に冷蔵庫に移しておけば、自然解凍されて美味しいですよ。もう一度納豆を作る時は、保存している納豆を元菌にしても作れます。

納豆のタレの作り方

納豆を手作りしたら、タレも必要ですよね!

レシピはとても簡単。下記をお鍋に入れて、ひと煮立ちさせるだけでOKです。私は少し甘めが好きなので、お砂糖も入れて作っていますが、その辺はお好みです。

納豆のタレ材料
  • 醤油 50cc
  • みりん 50cc
  • 砂糖 大さじ1
  • 酒 大さじ1
  • 酢 小さじ1/2
  • 塩 少々
  • 粉末ダシ 少々

多めに作って、冷蔵庫保管しています。めんつゆ代わりに使ったりも。

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以上、海外でも大量に食べれる「手作り納豆」の作り方でした。

簡単、美味しい、安い、そして安心!!日本にいる時から作ってればよかったーー!

自家製納豆を作り始めてからというもの、我が家はほぼ毎日納豆を食べるように。なんという幸せ・・・。さらに私的にありがたいのが、納豆さえあれば、おかずの数がちょっと少なくてもOKなところ(笑)

なんでも手に入る時代に慣れ過ぎて気付かなかったけれど、大抵の日本食材は作れるものだなぁと思います。しかも、それが海外という日本食材が手に入りにくい環境であっても、です。昔の人はなんでも手作りしていたんですもんね。

ぜひぜひ、皆様も手作り納豆、挑戦してみてくださいね。

IELTS受験者必見!

3 コメント

  1. はぴさんこんにちはー!!!
    記事見た瞬間、思わず「ああああああああああ!」って声に出ちゃいました。
    納豆がないと生きてける自信がないってくらい納豆命なんです!
    我が家は娘も納豆命なのでなおさら、北米の納豆不毛地帯では厳しいですよね。
    今パートしてる日配品を扱うドラッグストアでは納豆が3こパック60円しないくらいで買えるんですが、北米のアジア系ストアの冷凍納豆だと3こパック数ドルするときいてもう納豆破産覚悟でした。笑
    単純計算して5倍も価格が違うなんて・・・・それも高級品じゃないのに。
    とりあえずカナダ行ったらまず義家族宅に居候予定なので
    極力ものを最小限にしていく予定なのですが
    納豆作りのためにヨーグルティアを購入していこうと今から心に決めてましたが
    ヨーグルティアなくても自家製納豆いけちゃうんですね。
    はぴさんのこのレシピがあれば私もカナダの地で生きてける!!
    生きる活力をありがとうです(大げさ?)
    お味噌作りもいいですね!!更新引き続き楽しみにしてます♪

    • Grumpyさん、いつもコメントありがとうございます♪
      納豆破産、ウケました(笑)
      でも、本当、こちらで買う日本食材はどれも高いから、食費がかさみがちです(-“-)
      納豆なんて毎日食べたいものなので、死活問題ですよね!!

      簡単に失敗なく作れるのはやっぱりヨーグルティアとかですよね。
      あと、こちらのオーブンは40度くらいの低温にも設定できるので、オーブンも簡単でした。
      湿度を上げるために、バットにお水を敷いておけば、乾燥も防げます。

      保冷バッグを使う方法は、保冷バッグにうまく並べて入れたり、
      ウォーターボトルの熱湯を1回取り替えなきゃいけなかったりと、
      ちょっと面倒だけど、発酵自体は問題なかったですよー
      冬になってもカナダの家は暖かくなっているし、真冬でもこの方法でいけそうです(*^▽^*)

  2. おおおおー!これはスゴイ!
    ハリファックスに越したら 是非やりたいと思います。
    情報ありがとうです。
    思えばカナダに行くと決まってからは 最後の日本の日々には毎日納豆を食べて
    名残を惜しんでいました。良い思い出。

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