海外学校の習慣!学年末やクリスマスの先生への贈り物どうする?予算やギフトアイデアをご紹介

更新 | 2018-04-03公開

カナダにきてビックリしたことの一つが、学校の先生に贈り物をする習慣です。

イギリスの教員組合ATLに加入している教師の93%が、生徒からギフトを受け取っているというデータもあるくらい、欧米では先生へのギフトは当たり前!

Teacher’s Day、クリスマス、バレンタイン、そして学年末に、お世話になった先生やスクールバスの運転手さんたちにお礼のギフトを贈ります。

でも、ギフトって一体何を選べば良いのでしょう?予算はどれくらい??

今回は私の周りのママさんたちやインターネット上の意見投稿サイト、そしてニュースサイト「The Global and Mail」に掲載されていた先生へのインタビュー記事などで徹底的に調査!

みんなのギフトアイデア、そして、それに対する先生の正直な意見とともにご紹介です。

予算の相場は?

まずは気になるギフトの予算から。

学校によっては、ギフトポリシーを設けて金額に上限を設定していたり、クラス全体でお金を集めて大きなプレゼントを贈る習慣がある学校もありますが、ここでは個人で贈る場合の予算の相場をご紹介です。

アメリカ・カナダ

2013年のアメリカConsumer Reportの調査によると、先生へのギフト予算で、最も多かった回答は20ドルでした。

ただし、この予算は住んでいるエリアや学校によっても違いがあります。高級住宅地のプライベートスクールの場合、150ドルを超える高額ギフトを贈る家庭も珍しくありませんが、公立学校の場合、10~20ドル前後でも十分だそうです。

先生側の意見としては、手作りのカードや写真だけでも十分嬉しいという人が多かったですし、20ドル以上のギフトを貰うと、むしろ「Uncomfortable」だと感じるという意見が多かったです。

気持ちを贈るものですし、そこまでお金をかける必要はなさそうですね。

個人的には10ドルでも十分だと思います。20ドル以上かける必要はありません。(カナダ トロント・小学校教師)

イギリス

イギリスの親向け情報サイト「Mumsnet」が2017年に実施したアンケートによると、学年末ギフトの予算で最も多かった意見が「10ポンド未満」でした。逆に、25ポンド以上のギフトを贈る人はたった4%という結果。

アメリカ・カナダ同様、そこまで高額なギフトを贈る必要はなさそうですね。

みんなのギフトアイデア【定番物】

ここからは、実際にみんなが贈っているギフトアイデアを定番アイテムからご紹介です。

メッセージカード・手紙

まず絶対欠かせないのが、メッセージカードや手紙です。1年間お世話になったお礼を込めてメッセージを送りましょう!できれば子供の手書きで。スクラップブッキングのように写真を入れたカードもおすすめです。お金のかかるギフトよりも、思いが伝わるカードが嬉しいという先生の意見も多かったです。

生徒からの手書きのメッセージがやぱり一番嬉しいです。10年たった今でも、1つ1つのメッセージを大切に保管しています。(イギリス ロンドン・英語教師)

ハンドメイドのギフト

手書きのメッセージと共に、先生がもらって嬉しいものが、手作りアイテムや子供の絵だそうです。生徒の思いがこもっているのが伝わるのが嬉しいんだそう。中には、生徒から手作りのオーナメントをもらい、20年以上、毎年クリスマスに飾っているという先生もいました。

生徒や保護者が手作りしてくれたクラフトの贈り物は本当に大好きです。(フランス・小学校教師)

ギフトカード

スターバックス、Walmart、Amazon、iTunes、本屋さん、映画館、スパなどのギフトカードは贈りやすいですし、先生にとってももらって嬉しいギフトのようです。私も初めて送ったギフトはTim Hortonというカナダ全土にあるコーヒーショップのギフトカードでした。

一番嬉しいのは、一生懸命用意してくれたのが分かる、心のこもったカードや写真です。でも、やっぱり、スターバックスのカードもそれと同じくらい嬉しいです。(カナダ バンクーバー・小学校教師)

文房具

カラーペンやノート、クレヨン、クリップなど、先生が日常的に使うことの多い文房具を贈るという人も多かったです。

学校で使える文房具はとても助かります。特に、付箋、ホワイトボードマーカー、マグネットはあると便利ですし、生徒のご褒美として配れるシールや子供向けのアイテムも助かります。(カナダ トロント・小学校教師)

個人的に、文房具は、私たち日本人にとって、もってこいのギフトアイデアじゃないかと思います。

アメイジングな日本の消しゴム、バリエーション豊富なカラーペン、上質な紙のノート、使いやすいバインダー、めちゃくちゃ可愛い付箋などなど、きっと喜んでもらえるギフトになると思います。私も次回のギフトは日本の消しゴムにしようかなと思案中です。

マグ

先生へのギフトの定番アイテムがコーヒーマグ。

面白いメッセージが入った先生用のマグが色々売られています。カナダ人ママたちもコーヒーマグをあげるという人が多く、先生の性格や好きなものでオリジナルのデザインをするという人もいました。

───ただし。

超定番アイテムだけに、先生からは「もう要らない!」という意見もありました。新任の先生に限定したほうが良いかもしれませんね。

初めてコーヒーマグをもらった時は「This is great」と思ったけど、今では20個も溜まってます。しかも、これまで知り合いに配ったマグも入れたら、もう百を超えてる!(カナダ トロント・小学校教師)

アロマキャンドル

キャンドルもコーヒーマグに続く定番アイテムです。市販のキャンドルにメッセージを添える人が多かったですが、キャンドルを手作りしている人もいました。

ただ、キャンドルも定番アイテムなので、「もう一生分のキャンドルをもらった」という先生もいました。日常的にキャンドルを使わない先生にとっては不要なプレゼントになりかねないのでご注意を。

チョコレートなどのお菓子

お菓子であれば種類も豊富ですし、金額的にも贈りやすいですよね。先生としても、食べられるギフトであれば、ゴミにもなりませんし。特にチョコレートは定番ギフトのようで、イギリスの教員組合ATLに加入している先生たちは、生徒からもらうギフトの8割がチョコレートだそうですよ!

ただし、先生が甘いものを好まなかったり、アレルギーの可能性もあるので、食べ物を贈る場合は、多少なりとも予備知識が必要ですね。

キーホルダー

キーホルダーを贈るという意見も多かったです。先生の好きなもの、先生向けのメッセージ入りのもの、手作りのものなど様々。先生の趣味を把握している方におすすめのギフトアイデアです。

生徒からハンドメイドのアニメキャラクターのキーホルダーをもらったことがあります。その生徒はとても上手に作ってくれていたし、自分の大好きなキャラクターだったので、とても感激しました。(アメリカ ニュージャージー・女性教師)

手作りのお菓子や料理

手作り料理やお菓子は、嫌がられるかなと思いきや、歓迎している先生が多かったです。先生の中には、今までで一番嬉しかったのは、帰り際に合わせて、出来立ての春巻きを持ってきてくれたこと、という人もいました。

ただ、一部、こんな意見も。

子供たちが自分で作ってくれたケーキやビスケットなどは、愛情がこもっているのは分かっているんですが・・・、即、ごみ箱行きです。クラスルームで鼻をほじったり、爪を噛んだりしている子供たちを普段から見ているので、その子たちが作ったものを口にしたいと思えないのです。(イギリス・女性教師)

作る時は、もちろん手を洗っているはずですが、普段の光景が目に焼き付いて離れないのかもしれませんね。。。

先生の好みに合わせたもの

ふくろうが大好きな先生に、ふくろうのぬいぐるみをあげた人もいました。先生の趣味や好みが分かっている場合は、それに合わせたギフトが一番ですよね。

先生側も、普段のちょっとした会話を生徒が覚えてくれていて、それに合わせた贈り物をしてくれるのはとても嬉しい、という意見が多かったです。

鉢植えや花束

花束や植物も、先生がもらって嬉しい定番アイテムの一つでした。寄せ植えした鉢植えに「Thank you」のメッセージを添えると、オリジナルアイテムにもなって、喜ばれそうですね。

みんなのギフトアイデア【変わり種】

先生の好みや趣味が分かっている場合は、定番アイテム以外を選んでみても良いかもしれません。

眼鏡ホルダー

先生が実際にもらって嬉しかったプレゼントとして出ていたものが、これ、マグネット式の眼鏡ホルダー。洋服にくっ付けておけば、手軽にサングラスや眼鏡を引っかけることができるそうです。

確かにアマゾンでも1000近いレビュー件数があり、4.5の高評価が付いている人気商品です。

ペンスタンド

デスクの上を整理できるペンスタンドのギフトアイデアもありました。先生のテーブルの上はペンや鉛筆、定規などがいっぱいですもんね。オシャレなもの、機能性の高いもの、もしくは、手作りのペンスタンドも良いかもしれません。

絵本や児童書

絵本や児童書をもらうと嬉しいという先生の意見もありました。クラスルームライブラリーに置けるからだそうです。自分のことよりも、子供たちのことを考えてくれているなんて、とても優しい先生ですよね。

でも、名作ならば、教室に何冊あっても困りませんし、何より、本なら「ゴミ箱行き」は確実に避けられそうです。

手作りのペット用おやつ

犬を飼っている先生に、ペット用のビスケットを手作りして、可愛いジャーに入れて渡したという人もいました。マグやお菓子のプレゼントの山の中で、ひときわ目立っていたし、先生も自分のことを考えて贈ってくれたプレゼントに感激していたそうです。

マヌカハニー

私自身、先生に贈って喜ばれたものに「マヌカハニー」があります。

マヌカハニーは自然の抗生物質とも呼ばれていて、喉のイガイガや咳が出る時の薬代わり!先生は仕事柄、生徒から風邪をもらいやすいでしょうし、声が枯れたら大変なので、先生にもってこいなギフトだと思います。

ブレンドマヌカや小さなサイズだと15ドルほどで見つかりますし、マヌカハニーののど飴なんかも良さそうです。

マヌカハニーについては、下記の記事で詳しく紹介しているので、良かったら合わせて読んでみてくださいね。

 関連記事 

マヌカハニー効能を徹底レビュー!3週間長引いた咳が収まった!


以上、アメリカやカナダ、イギリス、フランスなど、欧米各国で人気の「先生へのギフトアイデア」をのご紹介でした。

めぼしいアイテムは見つかりましたか?

個人的には、文房具、ギフトカードあたりが金額的にも送りやすく、困らないギフトじゃないかと思います。記事内でも書きましたが、次回のギフトは、子供が手作りしたギフトボックスに、NOMO消しゴムや色んな形のおもしろ消しゴムを詰めて贈る、なんてどうかな?と考え中です。

今回の記事が、みなさまのギフト選びの参考になったら嬉しいです!

参考情報:
Should you tip or gift your child’s teacher this holiday season? A complete guide
The Global and Mail 「Teachers dish on their best and worst gifts, and how much is too much」
Quora「What gifts do teachers love or appreciate for Teachers’ Day?」
SchoolRun.com「Teachers’ best and worst gifts ever」
Planet Chocolate「END OF THE SCHOOL YEAR, WHICH GIFT TO OFFER TO TEACHERS?」

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