アメリカやカナダ、イギリスを始めヨーロッパ各国ではとても身近な野菜、ルバーブ。
ジャムやケーキも絶品ですが、日本人なら「梅干し」を作りましょう!超簡単に作れるルバーブ練り梅の作り方、そしてより和食に合うアレンジ方法もご紹介です。
この記事の目次
ルバーブとは
ルバーブ(Rhubarb)とは、イタドリなんかと同じタデ科の植物で、ヨーロッパや北米では一般的に栽培&販売されている野菜です。日本ではあまり馴染みがない野菜ですが、日本名もあって、食用大黄(ショクヨウダイオウ)というそうです。
私が住んでいるカナダでも、ルバーブは身近な野菜!庭先に植えられていたり、勝手に自生していたりします。ほとんど手入れも不要で、毎年春になると勝手に生えてきて、夏の間中、生い茂っています。
写真のように、大きな葉っぱと太い茎が特徴ですが、可食部は茎のみ。葉っぱにはシュウ酸が多く含まれているので、食べられません。というか、毒です。結石の原因にもなりますし、人によっては腹痛を起こす可能性もありますのでご注意ください。
タデ科のルバーブはとても酸っぱい野菜です。
まさに「タデ食う虫も好き好き」と言われるゆえんですが、この酸っぱさを利用して、甘く味付けて甘酸っぱいスイーツにすれば絶品です!野菜なんだけど、デザート向けなんて面白いですよね。ジャムやパイ、ケーキなどによく利用されています。
あと、ルバーブ味のヨーグルトやジュースなんかも発売されています。
出典:Activia
私は昨年の夏に初めてルバーブジャムを作って食べてみたんですが、「今まで食べた中で最高のジャムだ!」と自画自賛。いや、私が作ったからではなく、ルバーブが美味しいからなんですが。ただ甘酸っぱいだけでなく、さわやかな風味もあって、とにかく絶品です!
美味しいだけでなく、栄養価もありますよ。低カロリーなのに、食物繊維を筆頭に、ビタミンC、アントシアニン、カルシウム、カリウムなどが豊富と、美容にも嬉しい野菜なのです。
ルバーブで梅干し!?
そして、このルバーブ、実は日本人にとっては格別ありがたいお野菜。なぜって、なんと──
梅干し味にもなるから!
ルバーブに塩を加えることで、見事にあの酸っぱい梅干しの味が再現され、美味しい練り梅が完成するんです。海外に住んでいる日本人にとっては、貴重な梅干しが、現地の身近な食材で作れるなんて、本当に嬉しいですよね。
しかも、その作り方は超簡単、且つ、大量に作れます!ルバーブ1本あれば、梅干し20個分くらいの練り梅になりますよ。
ルバーブで練り梅の作り方
とっても簡単なんですが、作り方をご紹介しますね。
なお、ルバーブは茎の色が赤と緑の2種類あります。茎の見た目の色が完成の色になるので、できるだけ赤い茎のものを選ぶのがおすすめですよ。
2㎝位にカットしたルバーブに塩を混ぜ込む
茎の皮は剥かなくて大丈夫。後で火にかけると溶けます。塩の量はルバーブ1本に対し、塩大さじ1/2杯くらい。少なめに入れておき、後で煮詰める時に味をみて追加してもOKです。混ぜ込んでしばらくすると水分が出てきます。
弱火にかけて煮れば完成!
少し水気が出たところで、ルバーブを火にかけます。火が通ってくると、繊維がクタクタになって、ルバーブが溶けはじめます。途中で味をみて、塩気が足りなければ、塩を追加投入してください。全てのルバーブが溶けて、練梅のような固さになれば、完成。
本当に簡単ですよね!
お鍋にかけている時はちょっと黄色がかっていますが、時間と共に赤みを増してきてます。本物の梅と比べても、よりピンク色できれいな練り梅もどきになりました。
ルバーブ練り梅の保存方法
一気に大量に作れるので、保存方法が気になるところすが、熱湯消毒したガラスビンなどに入れて冷蔵庫保存しておけば、1か月は持ちます!夏に作ったものは塩を気持ち多めにして作ったのもあってか、2か月以上、カビも生えず、美味しく食べられました。
ちなみに、今回は7~8本分のルバーブを使っていますが、上記のビンに2本分の練り梅が出来上がりました。長期保存できるとは言え、どんだけ梅まみれ(笑)
ルバーブ練り梅のアレンジ方法
ルバーブで作った練り梅は、梅干しがちょっとフルーティになったような、風味のある練り梅です。もちろんそのまま食べても美味しいんですが、ちょっとアレンジすれば、尚美味しい、和食にも合う練り梅になりますよ。
私のおすすめはこれ!
- ゆかりを入れたシソ風味
- かつお節と醤油を入れたカツオ梅
特にカツオ梅はお気に入り!和食にも合いやすくなって、おにぎりやお寿司、キュウリ和えにもピッタリですよ。あと、お豆腐に乗せても最高。
冷凍保存したルバーブでも作れる
ルバーブは春~夏の野菜で、庭先で取れたり、スーパーなどで安く手に入る時期が限られています。年中、練り梅が食べたいという方、まさに私ですが、、、冬用に冷凍庫保存しておくのがおすすめ。
このようにカットして冷凍しておけば、そのまま使えますよ。ジャムや練り梅、スムージーなど、ルバーブを溶かして使うようなものは、冷凍ルバーブでも美味しいです。でも、ケーキには水気が出ていまいちでした。
実は、今回作ったものも、冬の練り梅用に冷凍保存しておいたルバーブで作りました。夏の間に作ったものと何の遜色もなく、ばっちり美味しいです。
イタドリもいけるんじゃない?
ちなみに・・・ルバーブから話はそれますが、同じタデ科のイタドリってご存知ですか?こんなやつ。
スカンポと呼ばれる地域もあるそうですが、春になると、日本はもちろん、カナダでも、割とそこらへんに自生している雑草です。
私の両親はこのイタドリが大好きで、私も小さい頃からよく取りにに出かけて、炒め物や和え物などにして食べていたんですが、おそらく、イタドリジャムを作る要領で、同じように梅干し味になるんじゃないかな・・?!イタドリもすごーーく酸っぱいので。
色こそ、赤ではなく、緑になってしまうけど、、、味はかなり期待できるかも。もし美味しい梅味になったら、本当にその辺にはびこる邪魔者扱いの雑草で、貴重な日本の味が再現できるではありませんか!
この春、イタドリが取れたらぜひ試してみようと思います。あぁ、春が待ち遠しい・・。また、イタドリが取れた頃にブログにもアップしたいと思います。音沙汰が無かったら、失敗したということで、お察しください(笑)
下記の記事で、ワラビ、ブルーベリーなど、カナダのその辺の草むらで採れる美味しい食材についてご紹介しているんですが、その中でイタドリについても記載しています。良かったら合わせてご覧くださいね。
身近に食材溢れすぎ!私がカナダに移住して良かったと思える理由の一つは「豊かな自然の恵み」
以上、海外では一般的な野菜「ルバーブ」で作れる美味しい梅味レシピのご紹介でした。
さて、今回、ルバーブの記事を書こうと思って、冷凍保存していたルバーブを取り出してきたんですが、練り梅を作り終わった後に気付きました。他のルバーブレシピも作って、一緒に紹介するべきだった、と。梅干しが大好き過ぎて、何の躊躇もなく、8本分まるまる全て、練り梅にしてしまいました。。。
ルバーブで作るアイスクリームとかスムージーなんかも簡単なのにめちゃウマなので、また追々ご紹介していけたらと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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