アメリカやカナダのテレビ事情は、最近こそ、Netflixのような動画配信サービスでドラマや映画を楽しむ人が増えましたが、まだまだケーブルテレビに加入するのが一般的ですよね。
「でも、月額料金が高い割に、見たいチャンネルが少なくて、もったない!」
そんな風に思われている方も多いのではないでしょうか?今回は、ケーブルテレビに加入しなくても、リアルタイムでテレビ放送が楽しめる方法をご紹介したいと思います。しかも、もちろん無料!
その方法はズバリ──
この記事の目次
アンテナを設置すること!
北米では、これまでテレビを視聴するというと、ケーブルテレビへの加入が一般的すぎて、アンテナを設置している住宅は非常に少なめ。
でも、もちろんアメリカにもカナダにも、エンパイヤステートビルやCNタワーに代表されるように、電波塔として機能しているいビルやタワーがあり、民放テレビ放送が発信されています。
地上波や地上放送と呼ばれるものですね。北米では一般的に、Over-The-Air (OTA) broadcastingや、OTA Channel、OTA TVなどと呼ばれています。
この地上波放送は、アンテナさえ設置できれば、受信可能。もちろん、月額料金なんて一切不要。完全無料です。
視聴できるテレビ放送局
アンテナを設置すれば、どんなチャンネルが見れるのか?
視聴できるテレビ放送局の数(チャンネル数)は、お住いのエリアによっても異なります。やっぱり、都会ほどたくさんの放送局があります。
アメリカ
アメリカの地上波チャンネル数は膨大!地域にもよりますが、20チャンネル以上視聴できるエリアも多くなっています。有名どころをいくつかピックアップしてみると、下記のようなものが。
- ABC
- CBS
- NBC
- Fox
- NHK world
- PBS
- Fox Movie
- Weather
NHK Worldなんて、日本人にはすごく嬉しいですよね!スポーツや音楽番組など、どうしても見たいものがあるという方以外、地上波だけで十分なんじゃ?と思います。
地域ごとに視聴可能なチャンネルは、こちらのページからご確認ください。
カナダ
カナダでは放送局の数はぐっと減りますが、それでも5~10チャンネル程度はあります。下記のチャンネルは、多くの都市で視聴可能です。
- CBC
- CTV
- Global
- TVO
また、アメリカに近いエリアでは、アメリカの地上波も視聴できる可能性が大!トロントやバンクーバーなどでも、電波状況が良い場所ではアメリカのチャンネルが視聴できるようですよ。
地域ごとに視聴可能なチャンネルは、こちらのページからご確認ください。
アンテナ設置で民放を受信する方法
でも、アンテナを設置するというと、なんだか敷居が高いように感じませんか?
ところが、そんな予想を裏切り、屋内アンテナであれば、工具も釘も一切不要!とても簡単に設置できるのです。
ここからは屋内アンテナの選び方や設置のコツを、順を追ってご紹介しましょう。
1.自分の地域の電波を確認する
まず大切なのが、自宅周辺の電波状況です。電波状況があまりに悪いと、せっかくアンテナを購入しても無駄になってしまいます。
電波を確認するサイトはいくつかありますが、TV Foolというサイトが詳しくで分かりやすかったので、おすすめです。
確認したい住所などの情報を入力して、「Find Local Channels」をクリックすると、上記のように、放送局の電波の強さ、電波塔からの距離、電波の方角などが分かります。
また、チャンネル一覧の色には下記の意味があります。
受信感度は、屋根に設置する屋上アンテナが一番高め。ただ、そうなると、設置がちょっと大変ですが、、、見たいチャンネルに応じて、アンテナのタイプを選んでください。
2.アンテナを購入する
ここでは、一番設置が簡単な屋内アンテナの選び方をご紹介です。
①設置タイプ
まずは、アンテナの設置タイプから選びます。
基本的に、屋内アンテナは上記の2種類。据え置き型は、昔ながらのテレビアンテナですね。超薄型は、窓や壁などの高い位置に張ることができるので、感度が高くなります。設置する場所に応じて、選びましょう。
②受信感度
次に確認するのが、受信感度。
自宅の電波状況に応じた感度の物も選びましょう。基本的には、見たいテレビ放送局までの距離に応じて選べばOKです。例えば、電波塔からの距離が30マイルだったとすると、40マイル対応のアンテナという感じで。
ただ、電波塔からの距離は同じでも、高いビルが間にある場合などは電波状況は悪くなりがち。建物の構造や方角などによっても、電波の強さが異なってくるので、出来るだけ、電波受診感度が高いアンテナの方が安心です。
さて、気になるアンテナのお値段ですが、だいたい20~50ドル程度。高感度のものや機能性が高いものでも80ドルほどで購入可能です。ケーブルテレビの月額料金以下ですね!
ちなみに、我が家ではRCAの「Ultra-Thin, Multi-Directional, Indoor Amplified HDTV Antenna」という超薄型タイプを利用しています。
壁に画鋲で貼り付けたり、窓にテープで貼り付けることができます。設置場所を選ばない点が何より一番気に行っているのですが、さらにこのモデルにした理由は、2つ。
まず一つ目が、全方位に対応していること。我が家のエリアだと、見たい放送局の電波塔が東西南北、色んな方向にありました。全方位対応型であれば、より多くの放送局が受信できることになります。
また、2つ目の理由が、電波を増強してくれるアンプ(ブースター)付きだったことです。しかも、USBポート対応なので、テレビのUSBポートに差し込めば、電力を消費するのはテレビのスイッチが入っている時だけなのも嬉しいところ。
ただ、ちょっとこだわった分、他のアンテナよりお値段は高め。Canadian Tireにて89.99ドルでした。でも、家に帰ってからAmazonなどを見てみると、同じ商品が60ドルで売られていて撃沈(笑)しかも、送料無料。買い物は実店舗とネットを比較して買うに限りますね。。。
あと、アメリカのAmazonだと断然安くて、30ドル程度で買えます!
3.アンテナを設置する(屋内アンテナの場合)
さて、いよいよアンテナの設置です。室内アンテナの種類は色々ありますが、設置方法はいずれも、「超簡単」であること、間違いなし。
- アンテナ端子にケーブルを差し込み
- アンテナを電波状況の良い場所に置く
基本はこれだけです。
実際に我が家が実際に購入した屋内アンテナの設置方法を見てみると、まず、アンテナ端子にケーブルを差し込み、
アンテナ本体を電波状況の良い窓や壁に貼り付けるだけ。
ん?凧揚げか(笑)?
我が家の購入したモデルはアンプ付きなので、アンテナケーブルにアンプも経由させています。
電波状況が良い場所だと、アンプ無しでも問題ありませんが、我が家の場合、CBC以外は映像が乱れがち。アンプ付きモデルにして正解でした。
ちなみに、設置場所を選ばない点が気に入った、超薄型アンテナ。窓に張ったのですが、レースのカーテンを引いている限り、あまり目立ちません。
インテリア的にもいいわ~、なんて思いきや、外から見ると──
・・・凧揚げ、まる出し(笑)
この窓はバックヤード側なのでまだ良いのですが、これが家の正面だとしたら、ちょっと気が引けるかもしれません。
4.チャンネルサーチする
アンテナが設置できれば、後は、テレビ本体でチャンネルサーチをすれば完了。チャンネルサーチ中は、「何チャンネル受信できるかな?!」とドキドキですよ!
我が家ではCBC、Global、CTV、TVOなど、7チャンネルほど受信できています。CBCやGlobalのニュース放送をリアルタイムで見れるのは、とてもありがたい!しかも、デジタル受信なので、映像はとても綺麗で、大満足です。
ちなみに、この7チャンネルは、先ほど紹介したサイトで、緑色の「屋内アンテナで視聴可能」となっていたものばかり。黄色の「屋根裏アンテナで視聴可能」だったチャンネルは全く映らないので、あのサイトの結果はとても信頼性が高いように思います。
まとめ
以上、アメリカやカナダで、ケーブルテレビ加入無しで、テレビ放送を受信する方法をご紹介しました。
屋内アンテナであれば、設置時間も5分以下と本当に簡単。しかもお値段は50ドル程度とケーブルテレビの月額料金より安め。
皆様、せっかく無料で飛んでいる電波。受信しないと損ですよー。
ケーブル未加入の方や、ケーブルテレビをあまり活用していないと言う方。ぜひ、アンテナを購入して、今後は永久無料で地上波テレビを楽しみましょう♪