さてクイズです。このクレヨンは何色でしょう?
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答え:鮮やかな水色
では、このクレヨンは何色でしょう?
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答え:鮮やかな水色
続いて、どちらがピンクでしょう?
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答え:上
これらは、アメリカやカナダ、イギリスなど、世界各国で売られている有名な文具ブランド「Crayola」のクレヨンです。日本でも、色鉛筆やクレヨンなど、「クレヨラ」という名前で発売されているので、お見かけした方も多いかもしれません。
私の住んでいるカナダでは、クレヨンと言えば、必ずCrayola。幼稚園や小学校でそろえる筆記用具もCrayolaだらけ。とにかく圧倒的シェアを誇っているブランドです。
でも、Crayolaのクレヨンの発色が、あまりに期待を裏切りすぎる!
これはCrayolaの24色入りクレヨンです。全く持って普通の外観ですが──
でも、中身を見ると、まず、ちょっと「ん?」ってなる。だって、包み紙の発色が全体的に、淡い。
それに、包み紙は、一本一本の色の違いもあまりなく、どれも似てる。特に、冒頭でもクイズにしたくらい、青系の紛らわしさは異常。青系クレヨンだけ並べてみると、これですもん。これがそれぞれ、どんな発色か分かりますか?
これですから。
このように、包み紙の色、そして、クレヨン本体の色からは、実際の発色を想像するのは至難の業と言えましょう。
赤系クレヨンだって負けてない。これがどんな発色になるかと言うと──?
これ。
オレンジの外見を誇りながら、赤だったり、赤の雰囲気を醸しておきながら、ピンクだったり、もうグダグダ。子供と一緒に塗り絵をしていて、濃い目のネイビーのつもりで手に取ったのに、塗ってみたら鮮やかな水色だったーー、なんてことが、頻繁に起こるわけです。
今回ご紹介したのは24色入りクレヨンでしたが、48色入りクレヨンともなると、さらに難易度が増します。だって、基本、包み紙の「淡さ」は変わりませんから。12色用に用意した手持ちの包み紙で、無理やり48色対応させてみた、としか思えない仕上がり。今は48色クレヨンが手元にないので、改めて今度写真に収めます。どうしても、その無理やり対応を見てほしい。
そんなこんなで、なかなかクレヨンを使いこなせないでいる私に、息子が一言。
お母さん、ここに書いてる文字を読まないとー!
なるほど。たしかに、一本一本の包み紙を見ると、小さな字で色の名前を書いてます。
おいおい、と。そもそも、クレヨンとは、文字も読めないような未就学児から使うもんではないのか、と。せめて、包み紙だけでいいから、色の再現性をもう少し頑張ってみませんか、Crayolaさん、と。
・・・・そんな愚痴がたまった、夏休みのある昼下がり。皆様、Crayolaのクレヨンの楽しみ方は、色塗りだけではありません。色当てクイズです。