進路で大きな収入差?!カナダの大学vsカレッジ、卒業後の収入比較

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2016年7月にオタワ大学が初めて発表した「 New Evidence on Earnings of Post-Secondary Education Graduates」というレポートで、カレッジと大学の卒業後の収入比較が行われています。

進路によっては収入が大きくことなる結果となっており、これからカナダ留学を考えている方や、カナダで進路を悩んでいる人には、とても興味深い内容です。

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カレッジと大学の違い

そもそも、「College」と「University」の違いはなんでしょう?

日本語では、両者とも「大学」と訳されることもあり、混乱しますよね。

CollegeとUniversityは、国によっても定義の違いがありますが、カナダでは下記のような違いがあります。

終了資格・学位 所要年数 科目内容 運営
Colleges Diploma
Certificate
1年未満~3年 職業訓練
大学編入
州立が多い
Universities Bachelor
Master
Doctor
Bachelorは3~4年 学問研究 国立が多い

作成:Happy Banana’s Blog

カレッジ(College)は専門学校や職業訓練校、そして短大のような位置付けに対し、大学(University)は日本の4年制大学と同じですね。

カレッジの終了資格にはディプロマとサーティフィケイトが、大学の学位には学士・修士・博士がありますが、今回のデータは、中でも最も一般的なディプロマと学士の比較となっています。

収入比較①:1年目と8年目の平均収入

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Education Policy Research Initiativeのデータを元に、ハピバナブログで画像加工

1つ目の比較は、卒業後の平均収入です。

カレッジ新卒の平均年収は$34,000ドル(270万円)に対し、大学新卒の平均年収は$45,000(約360万円※)です。この時点で$11,000(約90万円)の差があります。

※以降全て、1ドル=80円で計算

卒業して8年後の収入になると、収入差はさらに開きます。

カレッジ卒8年後の平均収入が$54,000ドル(430万円)に対し、大卒は$75,000(約600万円)となり、収入差は$21,000(約170万円)にもなります。

収入比較②専攻毎の8年間のトータル収入

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Education Policy Research Initiativeのデータを元に、ハピバナブログで画像加工

こちらは卒業後8年間のトータル収入を専攻科目毎に比較したデータです。

カレッジと大学では、専攻科目が完全には一致しませんが、どの専攻科目で見ても、やはり大卒の方が収入が上回っています。

カレッジと大学で共通している専攻科目の「Engineering」で比較すると、カレッジ卒の8年間のトータル収入は$463,700(約3,700万円)、大卒では$636,600(約5,000万円)となっています。

その差は$172,900、つまり約1,400万円

たった8年間でこの差です。生涯収入になると、この差はかなり大きくなりそうですね。

収入比較③学科毎の収入

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Education Policy Research Initiativeのデータを元に、ハピバナブログでグラフ作成

こちらのデータは、初任給と卒業8年後の収入を専攻科目ごとに比較しています。

どの専攻科目でも、初任給よりも8年後のほうが収入差が開いていますね。

学位で職位が決まる学歴社会

取得する学位によって、ここまで収入差があるというのは正直、驚きです。

でも、実際のところ、同じ職場で同じ仕事をしているのに、取得している学位によって給料が違うという場面は多いです。

例えば、上記でも紹介した「Engineering」コース。カレッジでこのコースを取得すると、ディプロマが取得できますが、正式な職位は「Engineer」ではなく、「Technician」です。背正式にEngineerと名乗るには大学を卒業して、学位を取得しなければならないのです。

学位によって就ける職位が決まっているのは、ディプロマに限ったことではありません。カナダでは、学士を取得していも、さらに上の職位に就くには、修士や博士が必要という場面が多いのが現実です。

この点は、日本よりもよっぽど学歴社会だと感じます。

カレッジと大学の学費比較

さて、今回のレポートでは、どの科目においても、学位があるほうが収入が高くなってることが分かりました。

そこで気になるのが、カレッジと大学の学費の差です。カレッジに比べて、大学の学費はどれほど高いのか?すぐにペイできるような学費なのでしょうか――?

サンプルとして、NS州にあるカレッジと大学のトータルコストを比較してみたいと思います。比較した学校とコースはこちら:

<比較条件>

カレッジ(2年)
– Nova Scotia Community College
– Environmental Engineering Technologyコース

大学(4年)
– Dalhousie University
– Engineeringコース

この2つの学校は地理的にも近く、且つ、似たような専攻内容になっているのですが、トータル学費を計算してみると、大きな違いがありました。

※いずれも、2016年度学費&諸経費より、卒業までの学費、テキスト、諸経費のトータル費用で計算。→参考データ:NSCCDalhousie Universityの2016年度費用

カナダ国民&PR保持者 

   トータル費用
College
(2年間)
$11,571
(約92万円)
University
(4年間)
$43,436
(約350万円)

カレッジと大学の費用差額:約$32,000(約250万円)・・4倍もの違い!

留学生向け

   トータル費用
College
(2年間)
$26,482
(約210万円)
University
(4年間)
$81,296
(約650万円)

カレッジと大学の費用差額:約$55,000(約440万円)・・3倍の違い!

カナダ国民向けのカレッジ費用は、安く抑えられていて、入学へのハードルが低いですよね。

それに比べると、やはり大学の費用は高い!約$32,000(約250万円)も多く支払わなければなりません。

NS州はカナダの中でも学費が安いとされる州の一つなので、学費の高いオンタリオ州などで比較すると、この差はさらに広がると思います。

→関連記事:州によって全く違う!カナダの大学・大学院の州別学費一覧(2015-2016年版)

ただ、先ほどの比較データにて、カレッジと大学のEngineer科目では、8年間の収入差が$172,900(約1,400万円)にものぼっていました。そう考えると、卒業後数年もすれば、大学の高い学費分もペイできることになります。

学費は「将来への投資」と言った感じですね。

まとめ

以上、オタワ大学が発表したレポートより、大学とカレッジの卒業後の収入差についてご紹介しました。

所要年数も長く、学費も高い大学ですが、卒業後の収入は総じて大卒のほうが高いことが分かりました。

もちろん、カレッジでないと取得できない資格も多いので、カレッジと大学のどちらが良いかは、一概には言えません。しかし、もし同じような職種に就くのであれば、生涯年収で考えると、大学へ進学して学位を取得するほうが望ましいと言えそうです。