カナダに住むならどの都市?「東海岸ハリファックス」のリアルな魅力13個

留学やワーホリ先、そして移住先として人気のカナダ。

特に留学先としてのカナダの人気はとても高く、Google検索ワードでも「カナダ 留学」は「カナダ ドル」に続いて最もよく検索されているキーワードです。

でも、カナダに長期滞在が決まったけど、どの都市にするか――

私自身、カナダ永住権が取得できた時、どこに住むかすごく悩みました。多くの人がバンクーバーやトロントを候補地として検討すると思いますが、最終的に我が家が選んだのは東海岸ノバスコシアでした。

そこで今回は、これからカナダの都市選びをする方に向けて、2回に渡って、カナダ東海岸にあるノバスコシア州・ハリファックスを、リアルな現地在住者の目線から紹介したいと思います。

1回目の今回は、ハリファックスの魅力やメリットを。そして2回目ではハリファックスの欠点を挙げていきます。住むにあたって、プラスマイナス両方の局面を知るのはとても重要ですもんね。

留学やワーホリ、そして移住とでは、考慮する点が違ってきますが、いずれにも共通する部分は多いと思うので、いずれの目的にせよ、これからカナダに出発する方、そしてカナダ国内でも引っ越しを考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

では、早速。東海岸ノバスコシア、そしてハリファックスの魅力からご紹介です。

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空気がきれい

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これは一番の押しです。他の都市に比べて、環境汚染がほとんどなく、空気が本当にきれいです。

晴れの日には、透き通る青空が広がります。おとぎの国のような青さです。そして遠くを見れば、その景色はどこまでも続きます。

日本では、PM2.5や光化学スモックのせいで、1km先すらも白もやがかって、景色が遠くがぼやけたりしますよね。そんな景色が当たり前だった私にとって、ハリファックスの透き通った青空や、遠くに広がるクリアな景色は、本当に幸せだと思える魅力です。

日本では気管支炎やアレルギー性鼻炎に一年中悩まされ続けた夫が、カナダにきてピタリと症状が消えました。これもこのきれいな空気のおかげだと思っています。

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実際にどれくらい空気は綺麗なのか?

NASAの提供しているPM2.5の汚染マップを見ても、ノバスコシアはほとんど汚染は見られませんね。

さらに詳しく、カナダ政府の発表した環境レポートより、大気汚染状況のマップを詳しく見てみても・・・

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光化学スモッグの大きな原因の一つである「光化学オキシダント」の汚染マップでは、トロントやモントリオール、エドモントンなどで値が高くなっていますが、ハリファックスでは汚染はほとんど見られません。

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また、PM2.5の汚染マップを見ても、ハリファックスではほとんど観測されません。

このように、実際の数値上でも、ハリファックスの大気汚染は皆無であることがわかります。透き通る青空や、遠くの綺麗な景色は、大気汚染が少ないからこそなのですね。

過ごしやすい気候

カナダに住むにあたって、大きな不安材料が「冬の極寒」だと思います。

でも、カナダの中では、ハリファックスの気候は快適なほうですよ。

他都市に比べると、冬の寒さはまだマシなほうですし、夏は快適な温度で、とても気持ち良い気候です。

実際に気温の地図を見てみましょう。まずは冬の気温から。

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出典:カナダ政府HPの画像に都市情報を追加

これは12~2月の気温を表した地図ですが、御覧の通り、内陸ほど寒くなっています。東海岸は大西洋のおかげで気温が高くなっていて、実際、冬場の気温もマイナス5~15℃程度マイナス20℃を超えることはまずありません

逆に夏はどうかと言うと。

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出典:カナダ政府HPの画像に都市情報を追加

夏の気温は内陸ほど暑い!そして、バンクーバーやハリファックスでは暑すぎず、過ごしやすい気温です。

夏のハリファックスはだいたい25℃前後で、30℃を超すことはありません。そして、海からの風も入るので、とても快適です。エアコンなしの家庭がほとんどです。

この夏、トロントに遊びに行きましたが、ちょうどヒートウェーブが来ていたこともあり、あまりの暑さで外を歩くと、もうフラフラ・・・。日本の真夏と同じくらい暑く、日中は観光どころではなかったです。ハリファックスの夏のありがたさを身をもって感じました。

アウトドアやスポーツが存分に楽しめる

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出典:a freckle in time

自然が豊富なので、アウトドアにはもってこいです。

トレイルもそこら中にありますし、自然豊かなキャンプ場も多いです。釣りを楽しむ人も多く、ダウンタウン周辺でさえ、素人でも簡単にサバなどが釣れる場所が多くあります。

また、ダウンタウンから車で10分も走れば、綺麗な湖で泳げます。また、まるでビーチリゾート地のような白い砂浜のビーチも車で30分で行けます

ノバスコシアの海は、北に位置する割には水温が暖かく、アメリカ・バージニア州以北で最も暖かいという海もノバスコシアにあります。日本人の感覚からするとそれでも少し寒いのですが、、、夏から秋にかけて、多くの人が海水浴やサーフィンを楽しんでいます。

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アウトドアだけでなく、スポーツも存分に楽しめると思います。

多くの公園に、無料で使えるテニスコートやバスケットコートが併設されています。無料だなんて、信じられませんよね。しかも、どこも大抵空いているので、待ち時間も無し、制限時間もほぼないようなもの。

東京に住んでいた頃は、テニスコートの予約を取るにもものすごい倍率で全然取れないし、取れても1時間1500円!それを考えると、なんて贅沢な環境なんだろうと思います。

また、ダウンタウンにあるアイススケートリンクでは、アイススケートシューズやヘルメットなどの防具一式も全て無料で貸し出してくれます。夏にはローラーブレードやローラースケート、面白い自転車などを無料貸し出ししていて、こちらも乗り放題です。

スケートだけでなく、カヌーやカヤックでさえ、大学のボートクラブに行けば無料貸し出ししてくれます。

このように、スポーツが大好きな人には、最高の環境だと思います。

地震・津波の心配がない

カナダは西海岸のほうでは地震がありますが、東海岸では地震はまずありません。実際、この地に2年間住みましたが、全く揺れない!

日本の感覚からしたら、地震のない安心感と言ったらありません。テレビの地震速報や緊急地震速報を聞くこともないので、精神的にとても楽になりました。

精神面だけでなく、家具の配置、物の収納、インテリアなども、好きなように出来るのがとてもありがたいです。

日本では背の高い家具は転倒防止の張り棒やチェーンなどを取り付けなければいけませんでしたが、もちろんそれも不要。好きな場所に雑貨などを飾れますし、今では食器棚の上にガラス瓶なども収納したりしています。

また、地震がないので、津波の心配もほとんどありません。(他国で大きな地震があったら分かりませんが)そのため、海沿いに並ぶ家々を見ても、心配に思うこともありません・・・

人が優しい

カナダの人は皆気さくで、コミュニケーションが大好きですよね。さらに、田舎のほうではその風潮がとても強く、ハリファックスでは、知らない人と会話することが本当に多いです。道を通り過ぎる人とも、笑顔の挨拶が飛び交っています。

また、子供に対してもすごく優しいです。レジ待ちしているときに話しかけてくれたおばあちゃんが、私の娘にぬいぐるみまで買ってくれたこともありました(笑)

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ドアは次の人のために開けておいてくれますし、段差のある場所でベビーカーで困っていたら、すぐに誰かが手を差し伸べてくれます。人々に助け合いの精神が根付いていると感じます。

この助け合いの精神は、ノバスコシア州の人々のボランティア参加率の高さ、参加時間の長さにも表れています。ノバスコシアでは51%の人がボランティアに参加していて、サスカチュワン56%、マニトバ52%に続いて、カナダ第3位です。また、ボランティアへの平均参加時間は年間で151時間と、カナダ全土で最も長時間、ボランティアに参加しているそうです。(データ元:Statistic Canada

ボランティアに参加する人がとても多いこともあってか、図書館やYMCAなどでは、ボランティアの方による無料のESLプログラムや子供向けの宿題や勉強のサポートシステムなどが数多くあります。私も息子もこのようなサービスをよく利用させてもらっているので、本当にありがたいことだと感じます。

また、韓国出身の人が、ハリファックスに来て驚いたのが、「物を落としても、必ず見つかること」だそうです。自分の国では、物を無くしたら最後、誰かに取られてしまうそうで、、、この文化に驚いていました。これも、ハリファックスの人の優しさを感じるエピソードだなぁと思います。

シーフードが美味しい

さすが海に面し、漁業が盛んな州だけあって、新鮮なシーフードが食べられます。

オイスターやロブスター、ムール貝など、スーパーでも新鮮なものが売っていますし、レストランやお寿司屋さんでもおいしい魚介類を食べられます。

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ダルスと言って、地元大西洋で取れたワカメのような海藻もスーパーなどで普通に購入できます。

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また、アウトドアの項目にも書きましたが、自分で新鮮なサバやイカを釣ることもできますよ。素人でも簡単に釣れるので、多くのアジア人が釣りを楽しんでいます。

新鮮な魚介類が食べられるというのは、日本人にとってはとても嬉しいところですよね。

豊かな自然の恵み

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わらびに、ぜんまい、ブルーベリーにラズベリー・・・

これはカナダ全体に言えることだと思いますが、特にハリファックスでは街中にこういった食材があふれています(笑)しかもそれが、大鍋一杯分も取れたりします。

詳しくは下記記事にて。

身近に食材溢れすぎ!私がカナダに移住して良かったと思える理由の一つは「豊かな自然の恵み」
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車があれば、行き先のほとんどが15分圏内

病院、学校、図書館、ショッピングモール、スーパー・・・

車さえあれば、ほとんどの目的地が15分以内で行けます。さすが小さな街ですね。住む場所にもよるかもしれませんが、実際、多くの人がこの点をハリファックスの利点だと言います。

また、ダウンタウンさえも車で行きやすい環境です。有料だけでなく、無料のストリートパーキングも多いですし、もちろん渋滞もありません。ダウンタウンへ車で行くなんて、トロントやモントリオールなどの都会では、あまり考えられないですよね。それだけ小さなダウンタウンなのですが(笑)

どこへでも車で行けるのは本当に便利です。

渋滞がない

車関係で、もう一つ。

ハリファックスにも通勤・帰宅ラッシュは存在しますが、たかが知れてます。渋滞にはまっても15分程度。トロントやモントリオールなどの大都市との渋滞とは全くレベルが違います。

しかも、通勤・帰宅ラッシュ時以外は渋滞は全くないので、車に乗っていて、本当ーーにストレスがありません

住宅販売価格の安さ

バンクーバー、トロントなどに比べると、住宅価格はかなり安くなっています。

下記記事にて紹介していますが、2015年住宅価格平均で見ると、バンク―バーは$909,293(約7200万円)、トロントが$641,617(約5100万)だったのに対し、ハリファックスは$278,594(約2300万)となっています。(1ドル=約80円)

カナダで家購入!年収いくら必要?都市別住宅価格ランキングと2015年住宅価格の変動状況
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バンクーバーに比べると1/3以下、トロントに比べると1/2以下で住宅が購入できるわけです。都心部に比べると、ハリファックスの給与水準が低いのは確かですが、それでも収入の差以上の大きな価格差です。住宅購入を考えた場合、ハリファックスの価格はかなり魅力的ですよね。

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出典:http://www.century21.ca/

上記の写真はセンチュリー21で、実際に売り物件として掲載されている住宅です。価格はハリファックス住宅市場のほぼ平均価格である$285,000。場所はハリファックスダウンタウンから車で約15分の閑静な住宅街です。この値段を出せば、十分立派な家が買えますよね。

大学費用が安い

留学生向け学費、カナダ人向け学費ともに、ノバスコシア州の大学費用は他州に比べて安いほうです。

下記の記事で紹介していますが、留学生向けの年間学費は、オンタリオ州の平均が27,729ドル(約230万円)に対し、ノバスコシア州は$14,677(約120万)です。

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この費用なら、日本の私立大学の学費と変わらないぐらいになってきます。お金の掛かる留学もノバスコシア州なら実現しやすくなりますね。

移民率が少なく、英語を学ぶ環境に最適

2006年の国勢調査によると、ノバスコシア州では白人が人口全体の93%以上を占めており、アジア人は1%以下です。確かに、街を歩いていても、トロントやバンク―バーと比較すると、驚くほど移民が少ないです。

これが良いか悪いかは、住む目的によっても違ってきますが、留学生やワーホリなどで、英語を学びたい方には、英語力を伸ばす上で大きなメリットだと思います。

医療レベルが高い(らしい)

ハリファックスには大きな病院があり、そこで受けられる医療水準は世界レベルだそうです。また、大きな子供病院もあります。これらはノバスコシアだけでなく、ニューブランズウィックやプリンスエドワードなど他州からも、難易度の高い症例の患者を受け入れています。

私自身、この医療水準の高さを感じることはまだありませんが、地元の人からハリファックスの医療レベルの高さを話にききます。また、大学や企業の医療研究は、全国の中でもより活発に進んでいるそうで、ハリファックスにはライフサイエンス企業や医療研究機関の拠点も多くなっています。

美しい観光名所

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ハリファックス周辺には美しい観光名所が多くあります。

世界遺産にも登録されたルーネンバーグの風景は、絵本の中のような世界ですし、ペギーズコーブの灯台は雄大な海を背景に、赤と白のとても可愛らしい灯台がとても絵になり、必見です。

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また、世界遺産にも登録されたジョギンズ化石海岸も、一見の価値のある場所です。

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赤毛のアンで有名なプリンスエドワード島にも行きやすいので、観光を楽しめますよ。

まとめ

以上、地元目線で、カナダ東海岸ハリファックスの魅力をまとめてみましたが、いかがでしたか?

やはりメリットは自然が豊かで、ストレスフリーののんびりした生活が送れるところが一番ではないでしょうか。ストレスが減ったおかげか、我が家は日本にいた頃に比べると、夫婦喧嘩が激減しました!我が家にとっては、これもハリファックスの大きなメリットの一つと言えるかもしれません(笑)

さて、次回の記事では、ハリファックスで困ること、欠点などをお伝えしたいと思います。もちろん、正直ベースのシビアな目線でお伝えしたいと思います。

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