【2017年版】カナダの大学進学・留学「学部別」学費一覧

※2017年最新データに更新済み

前回の記事では、カナダの大学/大学院は、ほとんどが州政府が運営している「公立」にも関わらず、学費は日本の国公立大学のように全国一律ではなく、州によって大きな開きがあることをご紹介しました。

でも、日本の国公立大学と大きく違っているところがもう一つ。

それは、学部別に学費が異なるという点です。そのため、希望の選考、将来の希望職種によっては、用意する教育資金も大きく異なってきます

希望の学部に進むには、どれくらいお金がかるのか?

カナダ統計局の最新データを元に、留学生向けの費用と、カナダ人向けの費用をまとめます。

※記事内の日本円は全て、1CAD=82円で計算しています。

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留学生向け・大学の学部別学費

まずは、留学生向けの費用から見てみましょう。

カナダ全土で見た平均の学部別年間授業料がこちら。

以下全ての出典:Statistics Canada

日本語で授業料が高い順に書き出してみます。

  1. 獣医学部:$58,629(約486万円)
  2. 歯学部 :$53,105(約440万円)
  3. 医学部 :$33,084(約274万円)
  4. 薬学部 :$32,886(約273万円)
  5. 法学部 :$27,056(約224万円)

トップは医療系が占めています。これは1年間の費用なので、4年間などになってくると相当な資金が必要ですね。

ただ、カナダの医学部、歯学部は、留学生の受け入れをしているのは一部の大学に限られており、入学するのはかなりの難関のようです。

逆に、費用が安い学部は、下記のようになっています。

  1. 教育学    :$17,337(約143万円)
  2. 看護学    :$18,806(約156万円)
  3. 体育・保養学 :$18,644(約160万円)
  4. 環境保全・農学:$20,117(約166万円)
  5. 芸術・コミュニケーション学:$20,571(約170万円)

4年間通うことを考えると、一番安い教育学部であっても、学費だけで600万円程度必要です。

nihon

出典:QゼミWeb通信

ちなみに、日本の私立文系だと、4年間の学費は約400万円。やはり留学となると教育資金はより多く必要になりますね。

ただし、これらの金額は、あくまでカナダ全土の平均です。

学費を州別・学部別に比較(留学生編)

前回の記事でお伝えした通り、カナダの大学はほぼ全てが州立の公立大学となっており、その学費は州によって大きく異なります。

そのため、留学希望の学部が高額であっても、学費が安い州を選ぶことで、予算内に収まる可能性もあります

歯科学部の州別授業料

例えば、歯科学部を州別に見てみると。

留学生を受け入れている大学自体が少ないためか、3州しか掲載されていませんが、オンタリオでは67,092ドル(約556万円)に対して、ケベックでは30,570ドル(約253万円)と、2倍以上の差です。

教育学部の州別授業料

カナダ平均で一番学費が安かった教育学部について、州別に見てみましょう。

やはり一番高い州がオンタリオで、28,132ドル(約233万円)、一番安い州がニューファンドランド・ラブラドールで9,680ドル(約80万円)と、約3倍の差です。

数理・IT学部の州別学費

IT系の学部がこちら。

オンタリオ州はやはり断トツ高く、BC州は平均的、ノバスコシア、マニトバ、ニューブランズウィックなどが安くなっていますね。

その他に気になる学部があれば、Statistics Canadaのこちらのデータベースからご確認いただけます。

カナダ人向け・大学の学部別学費

次に、カナダ人向けの学部別平均授業料を見ていきます。

文系の学部はいずれも、ほぼ6,000ドル前後になっている一方で、医療系の学部が高め。授業料が高い順に書き出すと──

  1. 歯学部:$21,012(約174万円)
  2. 医学部:$13,858(約114万円)
  3. 法学部:$11,385(約94万円)
  4. 薬学部:$9,738  (約80万円)
  5. 工学部:$7,852(約65万円)

日本の国公立大学だと、医学部であろうが歯科学部であろうが、他の学部同様に年間授業料は一律で約54万円です。一般的なサラリーマン家庭からでも医師や歯科医になれる環境があると言えますが、カナダの医療系の学部は公立でも高額。

しかもカナダでは、高校を卒業後に医学部や歯学部に直接入学することはできません。通常の4年制大学を卒業後に、さらに4年間医学部(メディカルスクール)に通うという履修システムを取っているため、カナダで医者や歯科医を目指すには、日本よりも多大なお金がかかると言えます。

ただし、これらもやはり「カナダ全土の平均授業料」で見た場合です。

学費を州別・学部別に比較(カナダ人編)

いくつかの学部を例に、州別に学費を比較してみましょう。

歯科学部の州別学費

まずは、最も学費が高い歯科学部。

一番高いのが、オンタリオ州。36,636ドル(約303万円)と、日本の私立医科大学並みの高さです。一方最も安いのが、ケベック州で、3,432ドル(約28万円)。

オンタリオとケベックでは、学費の差はなんと10倍!

ケベックにある大学の歯学部というと、名門マギル大学やモントリオール大学があり、相当な難関ではありますが・・・、歯科医師を目指すのであれば、親としては出来ることならケベック州の大学に行ってほしいところですね。

医学部の州別学費

医学部も州毎の学費の差は大きめ。

一番学費が高いのがオンタリオ州で、24,810ドル(約205万円)。一番安いのがケベック州の3077ドル(約25万円)。その差、約8倍です。

ニューファンドランド・ラブラドール州と、マニトバ州も、他州より低めです。

州によって、ここまで費用が違うとなると、生活費を考慮しても、地元の大学よりも他州の大学に通わせるほうが安いということも十分あり得ますね。

数理・IT学部の州別学費

次に、数理・情報科学部を見ていきます。

医療系の学部ほどの大きな金額差はありませんが、オンタリオ、ノバスコシアが高い一方で、ニューファンドランド・ラブラドールとケベック、マニトバが安め。

その他の学部の比較は、Statistics Canadのこちらのデータベースからご確認いただけます

まとめ

以上、州別だけでなく、学部別にも、学費が異なるカナダの大学費用についてご紹介しました。

日本の感覚からすると、「公立であれば、どの学部も学費は一律」と思いがちですが、カナダの公立大学では学部ごとの学費の違いがあるため、要注意ですね。

基本的には、文系ではさほど大きな差は見られませんが、医療系となると、その費用は高額です。

ただ、州別に費用が大きく異なるという事情があるため、希望する学部の学費が高額だったとしても諦めずに、留学/進学先の州を変更するというのも良いかもしれません。もちろん、大学進学への大前提は「合格」ではありますが・・・。

なお、大学院の授業料も学部別に異なるので、また別途記事にしたいと思います。

『【2017年版】カナダの大学進学・留学「学部別」学費一覧』へのコメント

  1. 名前:Bean 投稿日:2016/05/25(水) 12:10:18 ID:462ce314d 返信

    義理の妹の旦那さんがドクターになるために大学&大学院生やってますが、すごくお金と月日が掛かるらしいです。ノバスコシアはお医者さんの数が深刻なほどに少ないそうですね…(-_-;) 聞いた話なんですが、お医者さんになるまで10年近くかかるし、給料ほぼ無しらしいです。
    カナダの奨学金制度は日本と違って長期無利子ってことでもないらしく、早く返さないと借金は増える一方とか…同い年で自己破産した友人もいます。
    また身内の話ですが、妹の旦那さんは、将来ミリタリードクターの研修を受けるってことで、ある程度の助成金をもらっているとかいないとか。これは、給料前借りにあたるのかよくわからないんですけど、それくらいやらないとお医者さんにもなれない人もいるみたいです。

    • 名前:happybanana 投稿日:2016/05/25(水) 16:34:49 ID:ba5ccbde0 返信

      大学4年+医学部4年、さらに専門科を目指すなら最低2年以上、、となるとやっぱり10年とかですよね|д゚)相当金銭的余裕がないと、無理ですね。
      しかも、奨学金で自己破産だなんて、厳しい現実!!日本の奨学金も最近だいぶ叩かれてますが、カナダの奨学金に比べたらだいぶ優しい制度なのですね・・。