カナダの学校は個を尊重する「個人主義」で素晴らしい!でもコレには不公平さも感じたよ・・

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カナダの学校は、個人の意見を尊重し、個人の能力を伸ばす素晴らしい教育システムがあります。でも、一つだけ「教育機会の公平さ」を疑う物がありました・・。

今回の記事では、不平等にも思えたカナダの小学校のある制度や、カナダと日本の教育システムの違いなどについて紹介したいと思います。

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希望者だけが参加できる特別授業

息子が小学校に通うようになって、日本とは違うなぁと思ったことの一つが、「有料の特別授業」があること。

どういうものかというと、通常の授業とは別に、希望者だけが参加する特別授業で、息子の通う学校では、これまでに「Mad Science」という科学実験教室と、レゴ教室が開催されました。

先日も、再びMad Scienceが開催されるとのことで、案内が来ていました。

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これらの特別授業はランチタイムの55分間に行われます。申し込みをした生徒だけが別の教室に行って、ランチを食べながら実験を見たり、説明を聞いて、そして、食べ終わったら自分も実験や活動に参加します。

学校に行っている間に、レゴの凄い作り方を教えてもらえたり、科学実験ができたりなんて、楽でいいねぇ!!なんて思う半面・・、このプログラムって、「教育機会の公平さ」に欠けるのでは?!とも思えてしまうのです。

個人を尊重してくれるカナダの学校

カナダの学校は個人主義と言えると思います。

個人ごとに違う能力を学校も先生も理解してくれています。

学校にはスクールカウンセラーだけでなく、セラピストも存在していて、何か困ったことがあれば、しっかりカウンセリングしてくれる環境です。必要に応じてさらに専門のカウンセラーが学校に派遣されたりもします。

個人の学習状況に応じて、別途学習環境を提供してくれたりもしますし、秀でた子供をギフテッドとして認定し、ギフテッド専用の公立学校や、学習プログラムを提供する制度もあります。カナダの天才少年、大川翔君がギフテッド認定されたことでも有名ですね。

ギフテッドではないとしても、秀でた子供は小学校から飛び級することも可能ですし、カナダの学校には個人ごとにそれぞれ違う能力を伸ばす環境があると言えると思います。

また、個人の能力だけでなく、個性を大切にし、個人の意見も大いに尊重してくれます。

息子の学校でも、毎日「Center Time」と言って自分のやりたいことをやる時間があります。クラスの中に、Writingセンター、Bookセンター、Mathセンター、Computerセンター、iPadセンターなどと呼ばれるコーナーがあり、この時間は、それぞれ思い思いに本を読んだり、絵を描いたり、字を書いたり、足し算をしたりなど、自分が学びたいと思うこと、やりたいと思うことをして過ごすようです。

でも、逆に言うと、やりたくないことはやらなくていいやりたくないことは、伸びないのでは、と不安もあります。実際、息子はこれまで一度たりとも、Computerセンターには行ったことがないそうです。理由を聞くと、「Computerをどういう風に使うか分からないから」だそうで・・・。

でも、希望制プログラムって不平等じゃない?

このように、個人の意見をとても尊重してくれるカナダの学校。

そのせいもあって、今回のMad Scienceのような「希望制」の特別授業なのかなと思います。「受けたい子供だけ受ければいい」わけで。それはそれで、もちろん良いことだとは思うのです。興味のない子もいるでしょうしね。

でも、今回のようにお金が絡むのはどうなの~?!

お金を払った生徒だけが受けられる、有料の特別授業だなんて、ちょっと「不平等」じゃないですか?しかも就業時間内。「皆一緒」に慣れた日本人的感覚からすると、最初は驚きでした。

受けさせたいと思っても、費用的に、受けるのを躊躇する親もいると思います。この科学教室は全6回で70ドルです。ランチタイムの1時間弱で1回約12ドルと、けっこう高いです。

教育の機会に金銭が絡む、しかもそれが公立学校の就業時間内に!これは、「所得の格差が、子供の教育環境の格差につながる」、まさにいい例だと思うのです!え、私、大げさすぎって(笑)?!

日本の教育はすべてが「平等」

日本の学校では、どの生徒にも平等に教育機会が与えられていますよね。下記記事でも日本の学校における平等主義について記載されています。

日本は世界が認める「教育の平等を実現している国」だ。全国の公立学校の施設の規模はほぼ同じであり、ほとんどの学校に校舎と体育館、運動場、プールがある。義務教育では1クラスの児童生徒数や教員の数、クラスの数、カリキュラムなどは、文部科学省が定めた厳格な全国統一規定がある。
~中略~
日本の義務教育は「平等」が基本であり、発表会や文化祭などの出し物はクラス全員が参加する。主役や司会などの重要な役は抽選で決めるのだ。

出典:日本最大の中国情報サイト:「日本の教育は公平だ」と中国紙

私自身の学生時代を振り返っても、地元食品会社の人が小麦粉からグルテンを取り出す実験をしてくれたり、サーカス団が学校に来ていろんな技を教えてくれるといった、楽しい特別授業がありましたが、もちろんクラス全員参加でしたし、他のクラスも同じようにレッスンを受けていました。

通常教科以外にも、水泳も、楽器も、料理も、習字も、裁縫ですら、日本では義務教育のカリキュラムに入っているので、どの生徒も平等に習うことができます。落ちこぼれることなく、みんなが平等に楽しみ、平等に学んでいくのが日本の学校だと思います。

全ての生徒に対して平等に教育機会を与えてくれる日本の教育制度って、素晴らしいですよね。学校に行けば、一通りのことを教えてくれ、できるようになる!

行き過ぎた「平等主義」は問題もいろいろ

その一方、日本の「平等主義」にも問題はあります。

過去には「なれない子供が可哀想だから」と、学級委員長を廃止した県もありましたし、運動会での順位付けを廃止したり、劇の主人公は複数人で演じるのも、今や一般的です。。

子供に優越や順位をつけるの避け、なにをするにも「全員一緒」、制服と校則にがんじがらめな「集団主義」では、大人になって競争社会に出た時に、打たれ弱い人になってしまいそう・・。

また、カナダのギフテッドプログラムや飛び級のように、公立学校には各個人の能力を伸ばすような環境はなかなか用意されていませんし、平等を重視するあまり、全体の学力低下にもつながるとも言われています。

こう考えると、日本の平等主義は公平でよい面も多いですが、弊害も多いですね。


カナダの学校の個人主義、日本の学校の平等主義/集団主義。どちらも良いところ悪いところ、それぞれですね。

子供的にはカナダの学校のほうがのびのびと学べるし、自分の才能をどんどん伸ばすことができて、良いのではないかと思います。でも、親的には、もうちょっと集団秩序も教えてほしい、と我がままにも思ったりもしますが(笑)それでも、個人的には、カナダの学校教育はとても気に入っています。

でも、しつこいけど、公立学校内で、就業時間内の教育機会が有料っていうのは、うーむ、やっぱり微妙だわ。。

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